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コロナの時代の音楽よもやま話 :「BABYMETALオンラインライブの第三弾 ~ HIROSHIMA について知っている二三の事柄」他 

Posted by 高見鈴虫 on 30.2020 音楽ねた   0 comments
どもどもお元気でいらっしゃいますでしょうか。
頂きもののお礼も申し上げぬまままに妙にご無沙汰してしまいました。

こちらお蔭様で生きてはおります、とは言うものの、
段階的なロックダウン解除の中にあって、
箸にも棒にもかからないNON-ESSEITIAL労働者乙、
世の誰の為にもならない不要不急事務職向けの解禁はまだまだ先の話。
大手の金融系に関しては早々に九月までの自宅勤務を公示した会社も多く、
この鬱屈した状態がいつまで続くのやら、
柄にもなく鬱々とした日々、どころか、
ほとんど痴呆状態にも近い穴倉暮らしを続けております。

で、そうそう、音楽の話。
ライブにも出れずスタジオにも入れずどころか、
いまやスティックを手にすることさえも稀になった枯草葉野陰的引退モードではありますが、
性懲りもなくも相変わらず、この脳内音楽の無間ループは未だに鳴りやむこともなく、
ともすれば日がな一日、仕事用ラップトップの隣りに鎮座する自分用PCの画面に、
日夜開き続けるYOUTUBE。
心赴くままに徒然なるままの無限音源の瞑想的迷宮、
その自分的本日のプレイリストの堂々巡りを繰り返しているのですが。

というわけで、実は例のお届け頂いた配信ライブ、
あれ以来またまたちょっとしたマイブームのドグマに嵌まり込んでおりまして、
今回に関してはそれはインストゥルメンタルというジャンル。

実は正直なところ、この仮バンドという方々。
いうまでもなくベビーメタルの初期黄金期を支えた希代の楽器職人たちで、
その結成当時は故・藤岡幹大氏、 棒手大輔氏、
そして我が永遠のアイドルであるところの前田遊野選手。
果たしてこの布陣でいったいどんな未知の扉が開かれるのか、
なんてことをちょっと本気で期待している部分はあるのですが。

で、まずは仮バンドと言えば初期の布陣、
他ならぬ故・藤岡幹大御大のご存命時の2016年のセッションにご参加された、
あの 桑原あいさんについて・笑 
なにかご存じの事柄はございますでしょうか、と。





コロナの時代の愛 その弐拾四 ~ ついにやってきたコロナのロックダウン解除 その夜明けを前にして

Posted by 高見鈴虫 on 08.2020 コロナの時代の愛   0 comments
コロナの非常事態宣言から早三ヶ月近く。
季節は既に冬を過ぎ春を過ぎ夏の盛りを前にして、
そして漸くようやくとついに始まるぞフェーズI
ロックダウン解禁の日!そのはじめの一歩の夜明けの時。
ただ、その手始めは基本インフラに携わる超重要仕事が主。
その後、フェーズII フェーズIIIと、
段階的な解禁を目指すってな計画らしいのだが、
そんな中で降って湧いたこの$BLACKLIVESMATTERの抗議集会。
予想通りというかなんというか、
デモが開始されてから一週間を待たずに、
またまたコロナの感染患者数が逆戻りのぶり返し。
この行きつ戻り三歩進んで二歩下がるのワンツーパンチ、
まだまだ予断を許せない状況が続きそうで、
俺のような誰の為にもならならい役立たず共の登場は、
多分今月末から来月の独立記念日を過ぎた頃になるのかな。

という訳で、あと一ヶ月か・・・
長い長いため息をつきながら再びテレビの前のソファに逆戻り。
ただ、ここまで来たら三ヶ月も半年も同じこと。
今更ぬか喜びに一喜一憂するのもバカバカしい。
開く時は開く開かぬ時は開かぬ。
果報は寝て待てのことわざ通り、
成せば成る成さねば寝るのみのこのコロナの冬眠春眠夏眠の候。
とそんな時、枕がわりにしていた犬がいきなり飛び起きては、
それと同時に、カランカラン、と響くは玄関の鐘の音。

くはあ、もう夏だよ、夏!とあっけらかんとした妻の声。
訳も判らずはしゃぎまわる犬に絡みつかれながら、
どこ行ってたの?
ちょっとお買い物。
お買い物?
そう、角の雑貨屋さんがようやく店を開けて。
でも雑貨やら薬やらは駅前の大手スーパーが。
あんな店には売ってないのよ、と妻。
あの角の雑貨屋さんはね、もうマニアックって言うぐらいに、
オーガニックの自然系のものばかりを取り揃えていて、
犬にもやさしいお掃除グッズ、
あの店にしか置いてないものが沢山あったのよ。
お掃除グッズ?
さあ、どいてどいて、さっさとそこをどいて、と声を張り上げる妻。
寝るなら寝室でちゃんと寝て。
コロナのロックダウンもこれで終わり。
来週からはフェーズI。
こうしては居られない。

改めてこのコロナの自宅軟禁中、
世の男族のその権威の失墜のざまと言ったらない。
普段は、男は仕事だ、とかなんとか言っては、
やれ接待だ飲み会だ二次会はいつものキャバクラだ、
そんなところでばかり元気を発揮していた筈のこの男族が、
このコロナのロックダウンの中で
その付随する派生的歓びのすべてを剥ぎ取られては、
浮気もできず不倫も一時休止のともすれば仕事もろくに手のつかない、
そんな宙ぶらりんな中での淫蕩ならぬ隠遁生活。
まあ長い人生、こういう機会も良いのかもな、とばかりに、
すべての予定から欲望から情熱からを一時休止のハイバネーション。
普段からの睡眠不足の解消に、朝な夕なに食っちゃ寝食っちゃ寝と、
食いに食い続け眠りに眠り続けてきたこの三ヶ月・・

だがしかし、そんな中にあってこの女族という不思議な生物。
役立たずの男共に見せつけるように当てつけるように、
やれ掃除だ洗濯だ、料理だ皿洗いだ模様替えだ、
人のせっかくの骨休みの枕下を、
ちょこまかちょこまかどかすかどかすか、
うるさくって落ち落ち寝てられやしない。

ねえ、邪魔なんだけど、と、掃除機の騒音の間から。
ねえ、ちょっと、昼間からそんなところで寝てばかりいないで、
ちょっとこいつ、この、ブーくんやめて、やめなさい!
かみさんが掃除機を持ち出した途端にやおら張り切りだすこの犬。
掃除機こそが宿敵の天敵とばかりに、
掃除を初めた途端に喜々として殺気まで立てては
その華麗なフットワークを誇るように舞うように、
飛びつき飛び退きそして隙きを見てはノズルの先に襲いかかる、
その執拗な攻撃を前にして、
ねえ、ちょっと、やめて、やめなさい、ブーくん!
ねえ、あなたそんなところに寝てるなら、
こいつ、やめてってば、こいつ、この子を、早く寝室に連れて行って!
まったく、と妻、まったく、こいつら、この男族。
まったくもって、ぜんぜんまったく、役に立たない木偶の坊揃い。

という訳で、尚も暴れる犬奴を抱え上げては昼下がりの寝室のベッド。
手元のIPHONEでつらつらと#BLACKLIVESMATTER、
その刻一刻と移りゆくアップデートを見るともなく追いながら、
そして枕元の窓、カーテンの間から覗くあっけらかんと広がる空の色。
それはまさに夏の訪れを告げる灼熱に包まれた摩天楼の断片。
嘗て、あのコロナ・パニックの中にあって、
俄に襲いかかる微熱と頭痛に高まる動悸、
あの今にも喉元を締め上げられるかのような不安の渦の中で、
この枕元の空、隣のビルの煉瓦色の壁面から、
その向こうに聳える給水タンクから、枯れた植木が風に揺れるベランダから。
もしかしたらこんな侘しい風景が、この世で見る最後の光景になるやも知れず、
そんなことを思っていたつい二ヶ月前が、いまとなっては夢のように冗談のように。

俺達は生き延びたのだろうか。
俺達は、ついについに、この絶体絶命のコロナの危機を乗り切ったのだな・・

そして窓の向こうから漏れてくるこの街の雑踏、
その懐かしき街の鼓動、そのざわめきの中で、
世界がいま生き返りつつある蘇りつつあるAWAKENS、
その夜明けの時の、ブランニュー・デイを前にして、

その俄な達成感というよりは、それはまさに脱力感。
それは 生の喜び、というにはあまりにも間の抜けた、
長い長い午睡の中に舞い戻るばかり・・







コロナの時代の愛 その弐拾参 ~ ベニヤ御殿の騒乱祭り! さあ夜明けは近いぞ!

Posted by 高見鈴虫 on 04.2020 コロナの時代の愛   0 comments

「コロナの時代のベニア御殿」


三時を過ぎて、いきなり鳴り響く火災警報、
ならぬ、IPHONEのアラートにふと我に返った。

本日の門限は八時となります、とある。

なんだよそれ、と。

コロナの非常事態のロックダウンから、
そしてこの#BLACKLIVESMATTERの大暴動、
街中を荒れ狂う破壊と略奪の嵐の中にあって、
遂に発令された非常事態宣言の夜間外出禁止令。

暴動鎮圧に軍隊を派遣せよ!
大棟梁自らの発するその不穏な大号令の中で、
世界最強の米国軍が丸腰の自国民に対して、
その銃を向けることになるのか・・

ただ、その時こそが、米国の一巻の終わり。

人種のモザイク国家であるこの米国が、
人種間、宗教間、その居住地から、
その趣向から主義主張の違いからの、
自分だけの都合の個々のエゴイズムの暴走の中で、
なにもかもがばらばらになってしまうに違いない。

そんなアメリカ帝国のその大いなる落日の中で、
昨夜は妙に寝付かれず。

そして自宅勤務の胡乱な午後、
息抜きにニュースの画面、
全米各都市で巻き起こっているこの#BLACKLIVESMATTER
そのデモ行進の実況放送映像を眺めながら、
いつの間にかふと、眠りに落ちていたらしい。

で、ところで、いまいったい何時なのか。
迂闊にも陥った転寝のソファから身を上げて、
寝ぼけた髪を掻き上げながら、

その外出禁止令が今日からは八時に繰り上げられるということなのか。
だったら犬の散歩はどうしようかな、と。
普段であれば寝る間際の十時前に、
ちょっと外に出ておしっこだけでも、と連れ出していたのだが、
その長年の日課が突如一方的に変更を止む無くされては、
果たして八時から一晩の間、おしっこが我慢できるであろうか。

であれば、とりあえずは五時ジャストにさっさと仕事を切り上げて、
八時の門限までの間に、ちょっと長めに散歩をさせてやらねばならない。

であれば、昼寝などしている場合ではない、
とやおらに飛び起きては寝間着のパンツをずり上げながら、
さあこのあたりからラストスパートをかけねばと、
重い気分に喝をいれながらも、ふと見れば隣りに眠りこけた犬。
お前ににも随分と苦労をかけるよな。
果たして、コロナの災禍から端を発したこの三ヶ月間。
自宅勤務のロックダウンから、いまは夜間外出禁止令のカーフュー、
狭いアパートの中で四六時中雁首を突き合わせた三密生活。
人間様も大変ならば、犬は犬で大変なご様子だ。



コロナの時代の愛 その弐拾弐 ~ カーフュー夜想曲 水晶の夜に想うこと

Posted by 高見鈴虫 on 02.2020 コロナの時代の愛   0 comments

「カーフュー・ナイトの水晶の夜」

夜の十時を過ぎて寝る前の犬の散歩に出ようとしたところ、
アパートのドアマンのビリーから、
おい、11時までには帰れよ、と声をかけられた。
コロナの災禍からそしてこの全米に燃え上がる#BLACKLIVESMATTERの騒乱。
その中で発令された夜間外出禁止令。
その厳命の下、今夜は11時でアパートのドアをロックするのだそうだ。
11時?まじかよ・・
当然だ。今夜は街中がそうだ。
角のコリアン・デリも、開いたばかりのレストランもバーもその全てが、
病院と警察署以外はすべて11時でおやすみだ。
そう言えば、今日は街中の店が、
そのショーウインドウにベニア板を貼り付けていたっけかな。
とそんな中を19階に住むロシア人のイーヴァン、
重度のニコチン中毒で一時間に一度は
こうしてドアの前でタバコを吸っている気の良い青年である。
おい、11時でドアをロックするらしいぜ。夜のタバコはどうするんだ?
11時でロック?どういう意味だ?
なんだよ、お前知らなかったのか?
CURFEWだよ、カーフュー。
カー?フュー?なんだそれ。
つまりは、夜間外出禁止令。
外出禁止ならいまでもそうじゃねえか。
いままでのはロックダウン。今夜のはカーフュー。
つまりは家に居ろってことだろ?なにも変わらないじゃねえか。
いや、違うぞ、とビリー。
今夜のは違う。今夜11時以降に外に出たら。
出たら?
出たら、それだけで逮捕される。下手をすれば・
下手をすれば?
いや、それは言わないでおく。
ただ、いまアパートのマネージメント・オフィスから連絡が来た。
11時を過ぎたらドアをロックすること。
誰も出すな、誰も入れるな、と。
ドアの前でタバコを吸うぐらいでもか?
ああ、ダメだ。タバコもだめだ。ドアは開けられないんだ。
バカバカしい、と。
どこまでトチ狂っていやがるんだよ、このご時世は。
なんとでも言え。ただ、早く犬のトイレを済ませて来い。
そして頼むから11時までには帰って来てくれ。
それを過ぎたらドアは開けられないんだからな。
まるでシンデレラだな。
まあそうなったらかぼちゃの馬車の中ででも寝るさ。
かぼちゃだったら良いが、下手をすれば護送車、そうでもなければ・・
ああ判った判った。悪かったよ、冗談だよ。
心配するなよ、おしっこだけさせてすぐに帰って来るから。
そして、コロナの闇の底でひとりタバコをくゆらすイーヴァンに、
おい、これ、と差し出すニコチン・ガム。
念のために持っておけよ。
今夜ばかりは何が起こるか誰にも判らねえ。

妙な夜になりそうだな。
ほら見ろよ、犬だって、怯えて外を歩きたがらないじゃねえか。
判るんだろうな。
ああ、犬には判ってるんだよ。
なにかが起こる。なにかが待っている。
この世界の根幹を揺るがす、その大事変が、
いま目前に迫っているということを・・






コロナの時代の愛 その弐拾壱 ~ 緊急報告:#BLACKLIVESMATTER アメリカは燃えているか!?

Posted by 高見鈴虫 on 01.2020 コロナの時代の愛   0 comments
おばんでヤンス。ケムンパスでヤンス。人生泣き笑いでヤンス。
という訳で、性懲りも無くも重ね重ねの眠たくなる時事ネタでヤンス。

いまアメリカが燃えています。
やれ炎上だ、延焼だ、オレンジ色のニクい奴だ、燃える男:長嶋だ
そんな比喩的な表現とかぢゃなくて、
物理的に燃えている、ちゃんと燃えている、
火がついて煙もくもくして、
このアメリカが、ちゃんとちゃんとしっかりと、
炎に包まれては燃えちゃっているのでありヤンス。

この大炎上、言わずとしれた、#BLACKLIVESMATTER 
つまるところのジョージ・フロイド事件という奴。

場所はミネソタ州ミネアポリス、そのゲトー地域の街角デリにおいて、
偽札でタバコをちょろまかそうとした「黒人」ジョージ・フロイドさんが、
通報で駆けつけた「白人」の警察官に、
いきなり羽交い締めに雁字搦め
後手に手錠をかけられたまま地べたに抑えつけられては、
その首筋にがっちりと膝を落とされ、
息が、息ができない・・
そして遂には窒息死させられた、
その白人の警察のヤリ過ぎに対する抗議運動
ご存知の #BLACKLIVESMATTER と言ふやつでありなむ。

この#BLACKLIVESMATTER、
ジョージ・フロイド事件への抗議運動、
寄ってたかってタコ殴りにされた瀕死の黒人と、
その首筋にガッチリと膝を入れては体重をかけながら、
それはもう、猛獣狩りのハンター、そのものの
見るからにサディスティックなドヤ顔を晒す暴力白人警官、
これは、これは、これは、いくらなんでもひどすぎる!
そんな構図があまりにあまりのピクチャー・パーフェクト。

瞬く間にSNSに載っては全米の津々浦々で大炎上。

全米各都市で暴徒化した抗議デモと警官隊が衝突を繰り返し、
パトカーに火が放たれては大炎上の黒煙の上がる中、
警棒を振り回す警官隊がついにはゴム弾から催涙弾。
ともすれば騒ぎに乗じた連中が、
商店街のガラスを叩き割っては略奪を繰り返し・・

これはまさに騒乱、これはまさに暴動、これはまさに動乱、
これはまさに紛れもない内乱の光景。

嘗ての選挙の時には、ヒラリーが勝ったら南北戦争、
そして、トランプが勝ったら白黒戦争、
そんなことを嘯いた記憶もあるのだが、
はい、この誰もが予想していた白黒戦争、
ついについに始まった、始まってしまったぞ、と。







コロナの時代の愛 その弐拾 ~ メモリアル・デーの憂鬱

Posted by 高見鈴虫 on 26.2020 コロナの時代の愛   0 comments
明け方近くにおかしな夢を見た
それは見知らぬ洋館の二階
コロニアル風の高い天井と白い壁
レースのカーテンが風に揺れる胡乱な夏の午後
広間の奥に設えたそのバスタブ
それは浴槽といよりはいつの時代かの石棺をも想わせる無駄に大きな箱型の湯船の中
長湯に飽きては折りたたんだ雑誌
それは確かに英語版のニューズウィークであったのだが
ページが濡れるのに任せては読み耽っていたどこぞの国での紛争のニュース
読みかけのままに床に放り投げては
さあそろそろ風呂らしきこと
髪を洗い身体をこすってはこの長旅の垢をこそぎ落とし
その前にこの伸び放題の髭はどうしよう
おーい、洗面具を詰めたバッグから剃刀を出してくれないか?
奥に居るであろうかみさんを呼びながら
おいおい、これはかみさんと出会う前の旅であった、と。
つまりは、であれば、ここはペナンではなくハバナでもなく
ということは、マラケシュかバルセロナか
あるいは、もしかしたらマカオのホテル・ベラビスタ・・
であれば、さっさとこんな長湯は切り上げて
中庭に面したベランダのテーブルでグラスに満たした甘いポートワインと一緒に
熱々かりかりのポルトガル風アフリカン・チキンでも頂くとしよう。
湯に落ちては湯船の底に沈んでいた石鹸を
構わず伸び放題の髪にそして髭にまで擦りつけこれでもかと泡立てながら
果たして次にバスタブの湯に浸かれるのはいつになることか
少なくともまた香港に
あるいはまさかあの怒涛の虫国大陸に舞い戻るなんてことになった日には
また数週間はまともな風呂に入ることもできなくなるに違いない。
その妙に香水臭い西洋風な石鹸の残り香を惜しみながらも
さあ、と胸いっぱいに息を吸い込んで
そのままドボンと沈み込んだ水の中で息を止めて1-2-3-4-5
幼少の頃、風呂に入る度に鼻を摘んで湯船に潜っては限界まで息を我慢して
いつかイルカに乗って南の島を回ろう
そんな幼気な冒険の夢の後始末に
耳に入った水が抜けなくなっては片足けんけんを繰り返し
このままツンボになったら音楽が聴けなくなる
音楽が聴けないのでは南の島になど行ってもしかたがない
焦燥に駆られては湯冷めするまでケンケンを繰り返していた
そんな淡い記憶を辿りながら
泡の広がる水面に浮かぶおぼろげな光りを眺めて
30-31-32-33-34・・
鼻から浮き出た小さな気泡が妙にこそばゆく
ああ、今日は60までもたなかったな
最近タバコの吸い過ぎで肺活量が落ちている
俺もヤキが回ったものだ
そう言えば最近はシャワーばかりで湯船にも浸かれず、
それを言ったら最後にプールで泳いだのももう数年前か・・
南の島はもう諦めた方が良いのかもしれないな。
お湯の中で頭を振って髪の石鹸を濯ぎながら
ああ、この髪もそろそろ切ろうか
と思いながら身を起こそうとしたその時・・

ん?身体が、身体が動かない・・

それは突如の金縛りであった。
まるで手足が雁字搦めにされたように
指の先から瞼までがピクリとも動かない。
しまった・・しまった、罠に嵌った・・
その突如として沈み込んだ断末魔の悪夢。
身体が身体が身体が、動かない・・
息が息が息ができない・・
そして泡まみれの水面におぼろげに浮かんだ世界。
そのまったりとした温ま湯の羊水の中に閉じ込められたまま
50-51-52-53-54・・
その緩慢な死に向けてのカウンターを悪戯に数えるばかり。








コロナの時代の愛 その拾九 ~ 午後七時の歓声に服わぬ者たち コロナの時代の犬の事情

Posted by 高見鈴虫 on 21.2020 コロナの時代の愛   0 comments

コロナの災禍の中で毎日午後7時、
最前線で戦う医療関係者への感謝を込めて、
街中の人々が窓を開け放っては大歓声を響かせる、
これが日々欠かせぬ日課となっているのだが、
そんなニューヨーカーの誉れ高きこの大歓声を、
ただひとり快く思わない不届き者が存在する。
つまりは我が家の愚犬ブッチ君である。

見た目に寄らず頑固者の一面を持つこのブッチ君。
夕刻の散歩から帰り、さあ飯だ飯だとひとり勝手に盛り上がっている時に、
窓の外から響き渡るこの不穏な大歓声。
なんだなんだ、と訝しげに外を見やっては、
見るからに忌々しげな顔をしかめながら、
グーグルグルグル、と喉の奥を鳴らし始める。

判った判ったと宥める妻に胸を擦られながら、
グーグルグルグルと歓声の鳴り止むまでの間、
そのご機嫌は一向に治らない。

この午後7時の大歓声、
当初はこの沈黙の大通りを、
コロナ戦争の最前線である病院から帰還する、
医療関係者を乗せた送迎バスが走っているのか、
とも思っていたのだが、
どうも聞くところによれば、
これ某広告代理店の企画したことであるらしく、
それを聞いてから、なあんだ、そっか、と、
ちょっと興ざめしたところが無きにしも非ず。
その某広告代理店とやらが、この午後7時の大歓声から、
いったいどうやってどんな利益を得ているのか、
まさか声を上げた人々、その開けた窓のひとつひとつを目敏くカウントしては、
後々になって寄付名目での集金にでもやってくるのか、とも思ったのだが、
その企画力をボランティアした、ということらしい。

という訳でこの午後7時の大歓声、
日々エスカレーションを繰り返しては、
拍手に歓声にモア・カウベルが加わり、
笛にラッパから陣太鼓にクラリオン、
最近となっては車のクラクションなんてのが重なってからは、
さすがにちょっと辟易とさせられるものが無きにしもあらず。

古くからのニューヨーカーたちは、この俄なとってつけた歓声を前にして、
なんとなく、と思っているのだ。
なんとなくこれ、あの、911の時の、U-S-A!に似ていなくもない。

つまりは、お祭り好き、というよりは、
広告会社的な喧伝に騙されやすい人、
あるいは、そういう喧伝に自ら参加することにカタルシスを感じるタイプの人々。
この歓声の主役たちは、実はそういうタイプの方々なのかな、
と、そんな穿った気がしないでもないのである。

ただ、まあ良いか、とは思っている。
率先して参加はしないまでも、
ブレンダさんの例に寄らずとも、
この医療関係者に対する感謝の気持ちが誰もが同じである筈。
なのだが・・
グーグルグルグル・・
その不穏な唸りを響かせる我が駄犬君。
そう、犬たちにとってはそんなことは知ったことではない、のである。
そして五分も経って、漸く俄な喧騒が静まった頃、
また何事もなかったかのように、ニカっと、満面の笑顔を向けては、
口の周りを盛んに舌で撫で付けながら、
つまりは、お腹へった、のサインを送り始める訳なのだが。

改めてこのコロナの災禍が始まって以来、
軟禁状態にある人間様たちの苦労も然ることながら、
実はこの犬猫たちペットの気苦労というのも
どうやら尋常ではないようなのだ。




ベビーメタルの魔界転生:「WOWOW:BABYMETAL LEGEND - METAL GALAXY ~2020幕張メッセ:その第二日目鑑賞後記」

Posted by 高見鈴虫 on 19.2020 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
という訳で、お待たせしました。
WOWOW「BABYMETAL LEGEND - METAL GALAXY」
2020幕張メッセ その第二日目鑑賞後記。

いやあ、せっかく放映直後に頂いておきながら、
どうしてもどうしても、このブログという表現形態。
いま流行りの脊髄反射的に、
ヤター、すげー、さいこー!じゃね~!
だけで済ませられない、
まあ俺は俺なりに色々なコダワリ的ドグマを抱えている、
そんな事情に足を引っ張られては一周遅れ二周遅れ、
ついついついと時間に押されるままに引きずられるままに、
そして世間ではすっかりと熱が覚めては忘れさられているであろう、
そんな今頃になってからのこの恥も外聞もない
後出しじゃんけん的時間差攻撃の長文爆弾。

多分にオワコンこいた間の抜けきった愚行とは重々承知しながらも、
いやあ、なんだけどさ、ほら、この病的なほどの長文癖。
こと、ベビーメタルのこととなると、
やっぱり言いたいことは言わせて頂かないと、
どうにもこうにも長文の虫が収まらない。

という訳で、また例によって、いやあ、遅れちゃってごめんなさい。
その分、もう嫌というぐらいまで、
これでもかと糞長文綴らせていただきますので、
ご覚悟の上宜しくご拝読頂けましたら幸いで候仕ります。



BABYMETAL LIVE AT THE FORUM THE ONE限定鑑賞記

Posted by 高見鈴虫 on 16.2020 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
いやあ、どうもどうもどうも。
お元気そうで、というよりは、ご無事でなによりです。

という訳で、あいも変わらずの STAYHOME STAYMETAL

お陰様でここニューヨーク・シティ、
漸くとその地獄の峠だけは乗り越えたようで、
徐々にではあるものの、
明らかに確実に雪解けの兆しは見えては来ていますが、
ただ当初予定をほのめかされていた5月15日からの解禁が、
予想通りやはりまたまた延長されまして、
いやはや、この勝負はなによりも持久戦の忍耐力、
とは腹をくくっていながらも、
冬を過ぎ、春を過ぎ、いつしか空は初夏の様相。
その夢のような青空をただただ眺めるばかりこの幽閉生活。
さすがにこれはちょっと、と鬱々とした状態・・

という訳で、この鬱屈の底にあって、
またまた真の救世主:GREAT FOX GODからのまたとない贈り物。

BABYMETAL LIVE AT THE FORUM
その全貌を網羅した珠玉の完全映像盤、その発売開始!という奴で。

で、はい、早速ですねえ。
まいどまいど、本当にありがとうございます。

思わず感極まっては、その感謝状を綴り初めてはみたものの、
でもさ、これ、まだまだ発売されたばかりで、
つまりはTHE ONE会員以外の一般メイトの方々には、
まだその現物がお手元にないかたもいらっしゃるのかと。

なのでそんな方々に、いきなりネタバレ、っての
はちょっとあまりにも大人気ない。

なので、改めてこれ、ここからの文章はすべてオフレコ。
であれば、THE ONE 会員の筋金入りメイト様方限定、
とさせて頂くというのはどうでしょうか、と。

という訳で、このBABYMETAL LIVE AT THE FORUM、
そのTHE ONE限定版。

この後にWOWOWにおいて放映が予定されるかの幕張メッセのその二日目、
その種明かし的な決定的映像の公開を前にして、
とりあえずはこの発売されたばかりの BABYMETAL LIVE AT THE FORUM 
忘れもしない2019年10月11日、
ここ米国におけるロックの総本山、
その伝説的殿堂における堂々のソールドアウト公演。

ベビーメタル史上の中でも、
あの、奇跡の大逆転公演:WEMBLEYアリーナから、
そして本家日本における頂上決戦:東京ドーム公演と並ぶ、
正真正銘の金字塔であるところのこの LA THE FORUMにおける未曾有の大祝祭公演。

その全貌がついについに明らかになったぞい、と。

で、改めて、ここから先、激しいネタバレ、となりますので、
くれぐれもくれぐれも、筋金入りのTHE ONEメンバーに限定、
ということでお願いします。

多分にセンシティブな内容を含むことなるかと予想しますので、
そこから先は、自己責任!

そう、恨みっこなしよ、の自己責任ってことで、
その大人の対応、何卒宜しくお願いちょんまげ仕ります、と。




コロナの時代の愛 その拾八 ~ コロナの時代の百鬼夜行:その後の仁義なき戦いの生き残り戦術

Posted by 高見鈴虫 on 15.2020 コロナの時代の愛   0 comments
実は最近、早朝の犬の散歩から見捨てられてばかりいる。
目を覚ますと既に犬の、そして妻の姿がない。
ええ、先に行っちゃったの?
起き抜けを襲うこの沈黙の底、その喪失感が半端ない。
思わず手元のIPHONEで妻にメッセージ。
いまどこ?
しばらくして、つまりはトイレを済ませマグカップ一杯の水を飲み、
顔を洗い歯を磨き、そしてコーヒーメーカーで珈琲を淹れるその間に、
腹筋腕立てヒンズースクワットの定番メニューをこなした頃になって、
ようやく妻からの返信が届く。

いまセントラル・パークでタオと一緒。

タオ・・ そうか、ブレンダか。

タオとはいま七ヶ月になるオーストラリアン・シェパード。
今年のはじめにタオがこのアパートにやってきたばかりの頃、
玄関先のロビーでいきなり出くわした我が家のブーくん、
三ヶ月の子犬らしく遮二無二じゃれついては問答無用に襲いかかったところを、
このこわーいおじさん犬から、いきなりのオン!! 
その鼻先で天地が奮えるほどの一声を浴びては、
思わず気を失うほどの大驚愕に唖然呆然と目を見開きながらも、
あなたは、あなたは、あなたはもしかしてボクのお父さん?・・
その勘違いをただただ暴走させ続けては、
いまや絶対服従の一の子分の金魚の糞。
午後五時、俺の仕事が終わっては、
さあ、散歩に出かけるか、とアパートの玄関前。
日中の世話を任されたハウス・キーパーのアンジェリカさんが、
やる気満々で待ち受けるタオの綱を引きながら肩を竦めては照れ笑い。

あの・・今日もお散歩、お願いできますか?

というわけでこのタオくん。
その飼主はと言えば、前回か前々回かにご登場頂いた、
あの美貌の救急女医のブレンダさん。
->コロナの時代の愛 その拾四 ~ EVIL EMPIRE バカにつける薬
かのTVシリーズ「クローザー」のヒロイン、
ブレンダ・ジョンソンを彷彿とさせる金髪美女。
その歯に衣着せぬサバサバとした物言いから、
しかしそこに色濃く残る素朴な南部訛り。
鋭敏と情感、辛辣と懇篤とを兼ね備えた美貌の女医さんである。

聞けばその出身がニューオリンズ近郊のルイジアナ州。
え?もしかして、とまさかと思って聞いてみれば、
ええ、本当に、本当にポート・アーサー?
あのジャニス・ジョプリンの生まれ故郷の?
->中元すず香とジャニス・ジョプリン ~ ベビーメタル劣化説への考察的見解 

という訳で、なんとも妙な因果に手繰り寄せられるように、
またまた犬の事情からの家族づきあいのご近所さん。

改めてこのコロナの渦中、その最前線で戦う正真正銘の勇者たち。
そんな医療関係者たちの姿を前にしては、
泣く子も黙るNYPDの鬼警部補から、
命知らずのNYFD、全身マッチョな消防士たちから、
ともすれば世界最強の軍隊:アメリカ陸軍の兵士たちからさえも、
最上級の敬意と憧憬を以ての直立不動の敬礼の義。
ここニューヨークの医療関係者の白衣の天使の皆さま、
まさにこのコロナ災禍に置ける正真正銘の救世主たちなのである。

いまや日々の恒例となった午後7時の大歓声。
そんな医療関係者たちの健闘を称えるために、
街中の人々が窓を開けては大歓声を響かせては、
そして街中のレストランからは、どうぞこれをお召し上がりください、
その貢物の差し入れのフルコースのご馳走が、
日々病院前に続々と山のように届けられる、
そう、いまこのコロナの最前線で戦う医療関係者こそは、
ニューヨークの、如いてはアメリカの世界の人類のその命運を握る、
真の勇者、正真正銘の英雄たちなのである。


  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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