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嘘の代償 :「チェルノブイリ」 を観る

Posted by 高見鈴虫 on 04.2020 読書・映画ねた   0 comments

「痴呆都市の風景」


2020年元旦。

夜明け前の薄明かりの中をセントラルパークへと向かう。
誰もいない街。
驚くほどに人っ子ひとり見えない。
普段であればそれがいったいどんな時間帯であっても、
決して人通りの途切れることのない
不夜城ニューヨークの
ここ西72丁目の大通りが、
この元日の朝に限っては、
見渡す限りのもぬけの殻。

昨夜のカウントダウン時の、
その乱痴気騒ぎの痕跡をそのままに、
通り一面に散乱した生ゴミ、
転がる空き瓶から使い捨てのシャンパングラスから、
歩道一面に水晶の粉末のように煌めくラメの欠片から、
街路樹の枝からぶら下がったパーティスプレー、
その色取りどりのスパニッシュモス。

だがしかしその風景の中に、
なによりその不届きな主役であるはずの、
車がタクシーがバスがトラックがそして人々が、
つまりは人類:ホモサピエンスの姿、
そのすべてが忽然として消え失せている、
この時間の消えたの風景。

信号を見るまでもなく大通りの真ん中を斜めに突切り、
そして誰一人にも会わぬままに公園へとたどり着く。
朝靄に煙った木立の中、
まるで偵察でも派遣するような面持ちで、
さあ、行ってこい、気をつけろよ、と犬を放す。

枯れた木立の向こうに広がる空。
正月早々にしてなんとも陰鬱な天気だった。
湿気を孕んだ雲が低く垂れ込み、
まるで天から蓋をされたように
頭上から重くのしかかって来るようだ。

遊歩道には早朝のジョガーも観光客の姿もなく、
枯れ葉ばかりの積もる丘は朝露に濡れるばかり。
まだどこかに火薬の匂いが漂っている気がする。
昨夜のカウントダウン時に打ち上げられた花火の残り香だろう。
見れば枯れ葉の上に焦げた花火の薬莢が、
中に湿気った火薬を残したまま、
そこかしこに落ちて散らばっている。

靄に煙った丘の上の濡れたベンチに腰を下ろす。
ここまで来る間、誰とも会っていない見かけてさえいない。
もしかして、と妙な予感が広がる。
もしかしてこの一晩の間、
ハッピーニューイヤーの掛け声ともに、
3-2-1、はい!
まるで巧妙な手品師のマジックに騙されたかのように、
人類がすべて消え去ってしまったとでも言うのか。

あるいは知らぬうちになにかとんでもないこと、
火星人来襲やら核ミサイル攻撃やら大地震やら大津波やら、
そんな未曾有の大災害が発生して、
俺だけを残して人類のすべてが
すでに別の場所に避難をしてしまったのか・・

ふと妙な匂いに気がつく。
昨夜のカウントダウン、
例年になく暖かかった気候に浮かれては、
夜が更けるまで明けるまで、
この場所で騒いでいたのだろう深夜のバーベキュー大会。
その食べ残しが飲み残しが焼け焦げが、
そして恥も外聞もなく散乱した使用後のコンドーム・・
おいおいおい・・

だがしかし、
そんな人間の生の、そして性の、
その生々しき痕跡、その残り香だけを残しては、
しかしその実体のすべてが掻き消えては、
ひとり仰ぎ見る元旦の空、
そのあまりにも陰鬱な曇り空。
見れば、暗い空から、白い花びらが一枚二枚。
おいおい、雪まで降ってきたぜ。

正月早々の朝一番から犬の散歩に出る俺も俺だが、
さすがに正月の朝だけあって、
見ろよ、8時を過ぎても誰一人として誰も来やがらねえ。
2020年初っ端から、隣人感も極まれりだな。

積もる枯れ葉の中から、
ようやくボールを見つけ出した犬に、
おい、なんだか、地球上にお前と二人っきりになっちまったようだぜ、
と呟いてみる。
別にいいじゃないのか、と犬が言う。
人間なんていなくたってオレたちは生きていける。
ほら、気づかないのか、あの岩陰のネズミや、あの枝の上のリスや、
あの鳩から、そしてこの土の中のミミズまで。
心配するな、食うものなんていくらでもあるさ。

と、そんな軽口にひとり笑いながら、
ん? 犬がふと表情を固めて耳を立てる。
誰かいる・・
誰か?

木立の中からいきなり弾かれたように走り出た黒いラブラドールが二頭、
立ち込めた霧の中、脇目もふらずに枯れ葉の草原を横切っては、
呼び寄せる間もなく、姿を消す。

見かけない犬だったな。で、飼い主はどこへ行ったのだ?
その飼い主がいつまでたっても姿をみせない。

今朝はいったいどうしちまったんだ。
まあそう、正月だしな。

そして見上げる空。
元日の空から雪が降っている。
まるで春に舞い散る桜の花びらのように、
ふわりふわりと頼りなく風に踊っては舞い降りて、
そして見る見るうちに消えてなくなる、夢のように。

まるで雪というよりは花びら。
あるいは、灰のような。。

もしや、昨夜の打ち上げ花火。
その爆薬の、その破片が、
木立の枝の上にでも残っているのだろうか。

ふとまた、犬が顔を上げる。
どうした?誰か来たのか?
いや、あれ、あの音、あの空の音。
あのヘリコプターのプロペラの音。

パタパタパタパタパタ・・

曇り空の向こうからやってきたヘリコプターが、
なにを探してかやかましくも頭上でホバリングを繰り返す。

パタパタパタパタパタ・・

うるさいぞ!! なんだって言うのだ、こんな朝早くから。
早く向こうに行け!
空に向けて思い切りのFUCKマーク、
そして消えていったヘリコプターからの、
プロペラの残音だけが響く無人の丘の上に、
ただ白い花びらが、ひらりひらりと舞い降りて来るばかり。

おい、どうしたんだよ、いったいなにが起こっているんだ。
正月早々、俺の知らないところで、
なにかとんでもない事態が巻き起こっているとでもいうのか・・
そしてそれを知らないのは、俺ひとり・・

ふとなにもかもが曖昧になった。
ふと現実感が失せて、
ふと足元がぐらりと揺れて、
ふと得も言えぬ不安がもやもやと胸に満ち始める。

なんだよ、俺、まるで、アルツハイマーにもなったようじゃないか。
そしてふと思う、そうか、アルツハイマーの人たちって、
実にこういう世界を生きているのだな。

つまりは自身の存在そのものが、
疑わしくも曖昧に足元がおぼつかなくなっては、
えも言えぬ不安ばかりが沸き上がって、
そして本当の本当になにもかもを見失ってしまう、
忘れてしまう、判らなくなってしまう。
時間の消えた街にひとり取り残されたその嘗て知った見知らぬ世界・・

おいおいおい、
本当の本当に、いったいどうしちまったんってんだよ、
正月早々から、まるですでに世界が終わってしまったように、
そこはまるで鏡の裏の、パラレルワールドの向こう側・

そして犬を見る。
犬は答えない。
射すような視線を反らすことなく、
そしてじっとじっと俺の瞳の奥を見つめるばかり。

おい、答えてくれ。
なにが起こっているんだ。
ここはどこだ、そしてこの俺はいったい誰なんだ・・

そして見上げた空から、雪が舞い落ちて、
瞳孔の中に、鼻の頭に、唇の端に、
舞い降りた雪が、ちりりと触れて、そして消えていく。

ふとした既視感が襲う。
俺は嘗て、それも、そう遠くない過去に、
この景色を見ている。この感覚を経験している。

そう遠くない過去?
それはいったい・・






年忘れ降霊紅白ネクロフィリア歌合戦 

Posted by 高見鈴虫 on 03.2020 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments

おおお、でったあああ、
これかあ、これですか、噂の話題の降霊術。

初音ミクの、デスマスク・バージョンってことなんだろうけどさ、
趣味わりいなあ、ってか、これやっちゃおしまいってか、
これ、なんか、おもわず、ネクロフィリア
って言葉が頭に浮かんだのだが、あなたはどうでしたか?

実はこれ、こっちの友人からも、メッセージを貰っていて。

ひええええええ!
今年も大晦日から家族一同親戚一同みんな揃って紅白を見ていたんだけど。
今年の紅白に、ミソラ・ヒバリが出たのよ、信じられる?と。

AIで美空ひばりの歌声を合成して、フォノグラムで映しだしながら、
人工合成された声で秋元康の作曲した新曲発表会、なんて感じで・・
なんじゃそりゃ、と。

もうなんか、目が点々ってより、思わず鳥肌たっちゃっうほどの、
かんどーならぬ、気味悪さ・・ これ・・子供にはみせられない・・・







あらためて、これ、違うだろ、と。

美空ひばり、こんなじゃねえだろ、と。
このひとのうた、こんなんじゃねえだろ、と。

バカにするのも大概にしろ、ってか、

これじゃ動く剥製じゃねえか、と。

つまりは、魂の抜け殻・・

これ、泣くよ、本人がみたら・・

やめとけ、やめとけって。祟られるぞおまえら、と。

これ以上、死者の、英霊の、魂を揺り起こすな、冒涜するな、玩具にするな、と・・・


犬の事情 謹賀新年

Posted by 高見鈴虫 on 02.2020 犬の事情   0 comments
今年の目標は
来年のお正月もこうして一緒に迎えることだぞ、
そう言ったとたん、
んなことは当たり前だろ、
だから早くおやつを寄越せ、
と鼻の頭を舐められた。

謹賀新年あけおめことよろ。

生き抜こう。
なにがあっても。なにをしても。



スティーヴ・ジョブスの言った KOKORO とは何なのか?・・

Posted by 高見鈴虫 on 01.2020 技術系   0 comments

超久々に、技術系のお話。

昨年末の一つの課題であった、
WINDOWS10へのアップグレード。
シスアドを生業としている友人のひとりから、
今年中にやっておいたほうがいいよ、
との助言に従って、クリスマスを挟んだ連休時、
えいやあとお、と敢行、というよりは、
ちょんとクリックして後は一晩寝かしておくだけ、
であったのだが、
一夜明けてその変貌の様、
その面:映像写真の美しさにまずは驚愕させられたものの、
だがしかしここにきてちょっと困った問題、
つまりは、日本語入力が遅い、そう、遅い、のである。

ただ、会社で使用しているテスト用端末もW10であり、
そのマシンではこの事象は発生していないことから、
結局俺のこの自宅マシン特有の問題であるのだろうが、
同じマシンでW7時代にはなんの支障もなかったその俊敏性が、
ここW10で「アップグレード」したことにより失われてしまったことに、
W10とこの自宅の俺様マシンとの間になにかしらの互換性的問題が存在する、
と考えるのが妥当であろう。

改めてこれだけ強引に強要されているのだ、
W10はさぞかし素晴らしいOSなのであろう。
W7の利便性とW8の機能性の融合、ということなのだろうが、
ただ、その至れり尽くせりのさまざまなサービスのテンコ盛り、
それがあまりにも多すぎて深すぎで広すぎて、
いちいち調べる気にもならず。
俺はただ、ワープロとして使用したかった、それだけなのに。
ただ、その基本機能にいちいち遅延が発生する、
その事象をどう捉えるべきなのだろうか。

改めてマイクロソフト製品、
いまさら言うまでもなくその新製品が発表されるために、
その新機能からなにからの謳い文句と相対して、
またアップグレードか、また刷新か、結果また使いにくくなるのか、
そしてまたまた妙なことがいろいろと起こるのだろう・・
それをいちいちぐぐって調べて作業して、
そのステップがいちいちいちいちすべての局面で必要になる、
そう思うだけで、心底辟易させられていた部分が多い。

その当惑に困惑に、そして抑えようもないこの苛立ちを前に、
改めて繰り返すこの言葉・・

なんかマイクロソフトって、徹底的にお門違いなひとたち、
その視点が、なんとなく、利用者から完全にずれていないか?



新年明けましてメメント・モリ ~ 2020ニューイヤー・ニューヨーク雑景

Posted by 高見鈴虫 on 01.2020 ニューヨーク徒然   0 comments


大晦日、
徒労に徒労を重ねるばかりで過ぎ去った2019年も残すところあと一日、
また例によって朝も暗いうちから犬の散歩。

新しい朝が来た、希望の朝だ、とばかりに、
息せき切ってははしゃぎまわりながら、
いつものセントラルパークに向かったその犬が、
あれ?唖然茫然として見つめるその鉄格子の前。
あれ?なにこれ、どうしたの?

そうか、ニューイヤーのパーティ向けの準備。
カウントダウンに打ち上げられる花火の発射場が、
よりによって普段から遊び場としている丘の上に設置されているということか。

そうそう、確かにそうだった、去年もその前も、
大晦日はそういうことだったよな。

というわけで、普段からの遊び場を追い出された犬たちが、
そこかしこを彷徨いながら彷徨い続けながら、
まったくねえ、と肩を竦める飼い主たち。

大晦日もお正月も、犬にとっては知ったことじゃないわよね。
まったくもって、迷惑至極。
こんなもの、早く終わってくれれば良いのに・・

と言うわけで2019年最後の朝の散歩も、
一年の締めくくりというにはあまりにも不甲斐ないまま、
いたずらに遊歩道を行ったり来たりでやり過ごし。

でこの日、この大晦日、この2019年最後の日、
いったいどうして過ごしてやろうか、
などと今更気負った気分など微塵もなく。

カウントダウンもシャンパンパーティも
そしてミッドナイトランも、
いまとなってはすべてがすべて観光客たち、
そんなお客様向けの商品となり果てて、
そして地元民のニューヨーカーたち、
そんな巷の騒動もどこ吹く風、
あるいは意固地なほどにまで、
今日という一日をさりげなくなにげなく、
なにもない一日としてやり過ごそうと苦心を重ねているところがある。

クリスマスだ?ハヌカだ?大晦日だ?正月だ?
そんなこと知ったことか、と。
世界でなにがあろうとも、俺は犬の散歩をする、ただそれだけだ。








祝・ベビーメタル Mステ出演! ~ いまベビーメタルの救済を最も必要としているのは外ならぬ日本の少年少女たちなのかもしれない・・

Posted by 高見鈴虫 on 29.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
金曜日朝7時半、
師走の仕事納め直前の、
その朝の一番慌ただしいその時間、
犬の散歩に出て、帰って足を洗って身体を拭いて、
ごはんを作ってそれを与えて、
そのあと俺がシャワーを浴びて髭を剃って歯を磨いて
で、今日はどの服を着ていこうか、
面倒臭い、昨日と同じでいいや、とやっていたその時、
日本に里帰りした妻から不意のメッセージ。

Mステに、ベビーメタルが出てたよ・・

Mステ?ミュージック・ステーション?
つまりわ、ベビーメタルがテレビに出演?
へええええええええ、と。

一曲だけだったけど
パタヤ
パタヤ?タイのオカマリゾートの?
ああ、それ、パパヤだろ、と。

ああ、それそれ、と妻。
格好良かったよ、ジュンくんも、ケイちゃんも喜んでた。
歌、うめええ、って言ってたよ。

ちなみに妻の実家は九州の最南端。
それも、はしっこもはしっこ、である。
そんなところまでベビーメタルが?
で、ジュンくん、ケイちゃん、
それぞれが義弟の子供、つまりは甥と姪、
中学生と小学生であったか。
そうか、九州のド田舎のガキどもにも、
ベビーメタルの凄さが判ったのか、と。

当然だ、と一言。
すぅめたるは、日本一どころか世界一のボーカリスト。
どうだ、判ったか、思い知ったか、九州人!
ベビーメタル、スゥメタルの、そのパワーを威力を真髄を・・!!!!

ただ、踊りの子は、あなたの好きなパタリロではなかったと思う。
ほとんど映らなかったけど。

パタリロ、つまりは、鞘師ではなかったのか。
そうか、そういうことか。

というわけで、わかった、ありがとう、と、ばかりに、
ツンパ一丁に靴下、というまさにアメリカの朝、そのもののスタイルのまま、

えっとえっとえっと、とベビーメタル掲示板。
すでにそこにずらずらずらと並んだ金魚の糞のような余計なB層コメント
そのすべて見ない見ない絶対見ないぞ悪霊退散!馬鹿が染るぞ馬鹿が、
とやりながら、
そっか、藤平華乃嬢、つまりはサクラ学院つながり、ということであったか、と。

ベビーメタル、Mステ出演。
威風堂々の圧倒的パフォーマンス。
あああ、すぐ終わっちゃった、あっさりすぎ・・
すぅちゃん、歌、まじで凄かったあ、
最愛ちゃん、無茶苦茶にキレイだった。

そうか、そうだったのか、と思わず涙を滲ませながら、
おっと、こうしている場合ではない、とばかりに、
ワイシャツの袖に足を通し、ズボンを頭に被り、ネクタイを臍に巻いて、
と走り出したニューヨーク・シティ。

で、で、で、と歩きながら妻にメッセージ。
録画撮った?
録画?なんで?
だって、一曲だったよ。
ええ、撮ってないの?
ないよ。だって知らなかったもん。
みんなでMステ見てたら、いきなり出てきて、
あ、このひとたち、ニューヨークで観たんだよ、って。
あああ携帯ででもなんででも撮っておいてくれれば良かったのに・・
観たかった?
すごく。
一曲だけだったよ。すぐ終わっちゃったんだよ。
それでも、だって・・
そのうちYOUTUBEに出るんじゃない?
ああ、会社に着いてすぐに探そうとは思うけど。
すごいね、ベビーメタルがMステの特番だって。
Mステなんてものがどれだけ偉いかは知らないが、
ベビーメタルはすごい、それだけは確かだぜ、と。










LOVE SUPREME 2019 深夜のコインランドリーから

Posted by 高見鈴虫 on 28.2019 犬の事情   0 comments
ようやくとクリスマスをやり過ごした金曜日。
これでようやくの仕事収めと、
束の間の解放感の中で、
さあ、かみさんのいないこの休日、
久々にトップレスバーにでも繰り出して朝まで騒いでやろうか、
あるいは場末のキャバ嬢を相手にしっぽりとしっとりと、
それでもなければビレッジの古巣のジャズバーにでも顔をだしてみるか、
なんていう気力も元気も心の余裕もまるで無く・・・

今日も今日とて一日中を帰宅時間のタイムリミットと追いかけっこ。
3時を過ぎて息が荒くなり4時を過ぎて目が血走り、
5時を過ぎて胃が痛みだして6時を過ぎて目が眩み始め、
そしてもう沢山だもう十分だもうなにも要らない知ったことじゃない。
やにわにオフィスを走り出すと同時に街の雑踏へと脱兎の如く飛び出して、
おい、そこをどけそこをどけ!
間の抜けた観光客たちの間をすり抜けては突き飛ばし、
ひとり殺気立っては帰路を急ぐ俺なのである。

果たしてかみさんが旅立ってからというもの、
いついかなるときにも背中かからのしかかってくるこの焦燥感。
早く早く早く一刻でも早く家に帰らなければ、
果たしてこの切迫のその理由がなににあるのか、と言えば、
言わずと知れた犬の事情である。

盆暮れ正月もなくとはよく言うが、
休日祭日お構いなしに、冬の激寒の中でも夏の酷暑でも、
豪雨の中でも雪嵐の中でも、
夜明け前に起きだしては犬の散歩。
仕事が終わったそのとたん、
残業のすべてを放り出してオフィスを駆け出し、
そしてできるだけ早く家に飛んで帰って、
そして走り出るドッグラン。
おしっことうんちとそして夕食の準備、
それこそが毎日の最優先課題。

親しき友たちとの語らいも夜遊びも、
ましてやちょっと気になるあの子をデートに誘いだして・・
そんな浮世の悦楽のすべてをかなぐり捨ててはぶっちぎり、
今日もひとり、殺伐とした職場とうんこ臭いドッグランの行ったり来たり。
働いて食って犬の散歩して寝るだけの日々。

これははっきり言って並大抵のことではない。
これははっきり言って尋常なことではない、それは判っているのだが・・






ベビーメタルの涅槃の境地 ~ 改めてメリクリこれよろのBABYMETAL

Posted by 高見鈴虫 on 25.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments

というわけで、
図らずも性懲りもなくも呼ばれもせずにじゃじゃじゃじゃん、
例によってまたまた妙な復活を遂げてしまいました、
改めてましてのメリクリのご挨拶を前に、
で、みなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいましたでせうか、と。

いやあ、あれからしばらく、
そうこうするうちにあれよあれよと世俗の野暮用に忙殺されるうちに、
いつしかうっかりとすっかりとご無沙汰になってしまって、
こうして問わず語りの駄文を綴るなんていうのも実に実に久しぶり。

ただでさえ慌ただしいこの師走の狂騒の中にあって、
かみさんが日本への里帰り中から
またまたこの頑固者の老犬の世話を押し付けられては錯乱状態、
俄かに突き落とされたこのシングルファザーの断末魔の日々。
そして青色吐息の七転八倒を続けるうちに、
ふと気が付けばたったひとりのクリスマス、
その五連休の空白の底。
また例によってなんの準備も予定も心構えもないままに、
そして沈黙に静まり返ったひとりの部屋、
いまさらになってから、
ああしまった、すぅちゃんのお誕生日祝い、
そのメッセージをなにも用意してもいなかった、
その失態を前にただただ慄然とするばかり、ながら、
ふと気づけば一夜のうちにいきなりの変貌を遂げていたこのWINDOWS10マシーン、
この日本語変換の、微妙な微妙な間合いに変化にそのタメ具合に無様な翻弄を繰り返しては、
ともすれば、ナカモトの中元が仲本と変換されては、
いちいち、ちゅうげん、と打ち直さざるを得ず、
ともすれば、最愛のもあが、モアと変換されては、
いちいち、さいあいめたる、さいあいめたる、と打ち続け、
とそんなこんなの微小な些細な諸々に四苦八苦を続けながら、

いやあ、まあ、そう、
そんなこんなでこう見てもいろいろと忙しくてさ、
なんていうのは、実は嘘ばかりで、
いやまあ、そう、ここだけの話、正直な話、
あれ以来、つまりはあのTHE FORUM公演への自殺行、
あの旅から帰ってからというもの、すっかりと燃えつき状態の廃人モード。
なにをしている訳でもないのにただなにげなくも無為な時間ばかりが流れ続け、
うかうかするうちに世間はすっかりと年の瀬を迎えていた、
というのが本当のところ。

つまりは?
そう、つまりはぶっちゃけた話、
ちょっとした「油断」をしていた、というのがその真相なのだろう、と。




2019年クリスマス狂騒曲 ~ HAPPY HOLIDAYS! MERRY CHRISTMAS! そして、ハッピー・バースデイ。

Posted by 高見鈴虫 on 21.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
クリスマスを翌週に控えたニューヨーク・シティ。
観光客でごった返す五番街の午後の雑踏。
ショウウインドウを埋めつくした宝石色のディスプレイと鳴り響くジングルベル。
金銀入り乱れての眩いイルミネーションに照らされては、
街中を包み込むこの沸き立つような祝祭ムードを尻目に、
しかし俺は今日もひとり断末魔の悲鳴を噛み殺しながら、
悪い、悪いがそこをどいてくれ、俺は、俺は俺は、急いでいるんだ!
体感気温零下10℃を越える旋風に煽られながら、
摩天楼の谷底に犇めく末期的な雑踏の狭間を、
コマネズミさながらに駆けずり回るばかり。
この季節のニューヨーク、
浮かれ騒いでいるのは観光客ばかりで、
こいつら、どいつもこいつも好きに勝手に浮かれ騒いでは人の気も知らねえで、
と密かなにそんな悪態をつき続ける地元民:ニューヨーカーたちにとっては、
このクリスマスという時期、
ともすれば、右手と左手がなにをしているか判らなくなるほどに、
錯乱的なまでに徹底的な多忙の中をこれでもかと追い立てられる日々。

仕事納めから挨拶回りからクリスマスカードからご挨拶メールから、
各種パーティから飲み会のお誘いからプレゼントの買い物から
請求から支払いからそしてアパートのメンテナンスたちへのチップから・・
あれやってこれやってそれやってなにやって、
で、なんだよこの、Windows10 アップデートってのはよ・・

そんな末期的な混沌の最中、
世界が祝祭の中に沸き返れば沸き返るほどに、
それと相対しては焦燥と殺伐ばかりを募らせる悪循環。
ついにはおめでとうの言葉が怨念の呪詛と化し、
いつの間にやらジングルベルが運動会の徒競走の定番曲、
天国と地獄に、クスコスポストに、剣の舞に成り代わっては、
ともすればサルベーションアーミーの歳末助け合い募金の鐘の音が、
最後の一周のラストスパートを告げる号令にも聞こえてくる訳で。








さらばじゃあにいすだれはげ でものろいはつづくいつまでも

Posted by 高見鈴虫 on 01.2019 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments
ああじゃあにいすだれはげさんついにごりんじゅうっすか。
101さい?にくまれっこなんちゃらとはよくもいったものだ、と。
ってことはじゃる123のなぞもおはかのなか?
なんてはずないよ。ないがいにしんそーしってるひとたくさんいるはずだし・笑
このひとがしんでぎゃくにこれまでずっといえなかったこと、やっとやっとくちにできる、
そうおもってるひとじつにじつにおおい筈だよね、はいはい・笑
とらちゃんからじきじきに、にちべいかんけいのきそを築いた、とか、妙なおくやみいわれたように、
このかたはほんとうにきゃりあのすべてにおいてただただただひたすらにあめりかのちーあいえーのちゅーじつなげぼく。
このひと、せーかいでびゅー当時から、天皇退位論のきゅうせんぽーなんてきどってて、
ー> NHKスペシャル「 昭和天皇は何を語ったのか」拝謁記
43分:もし天皇が、(せんそーせきにんを取ってー>ちーあーえーの強要する日本の再軍備に反対してお役御免になって)
御みずからご退位あそばされるのであれば・・・ 
吉田茂首相 : そういうことをしゃーしゃとぬかすやろーを、非国民 ってんだよ、ホモのくそがきはすっこんでろ、と。
ちなみに当時、食えないくそじじいの誉れ高かった池田茂は、
アレン・ダラスがあのてこのてくどくとさいさんにわたって日本を再軍備化してちゅーごくむけの捨て石化しようと無理強いをしかけてくるをまえにしては、
いえいえ、めっそうもございませぬ。ごらんのようににほんじんみんなせんそーまけてやけのはら。
国民ぜんいんこじきみたいに飢え死にしそうだから、とりあえずもうちょっとおかねができるまではいさましぶりっこさせられるのはまっててちょんまげ、とあの手この手で逃げ回り、
つまりは、無駄な喧嘩は馬鹿なアメ公に押し付けてしっかりと経費削減の商売繁盛優先策をやりつづけていたツワモノ。
つまりはこれぞ嘘も方便の政治家の鑑ってことだったんだけどさ。
とそんな時、であればとほこさきをむけられたやすひろくん。こいつ馬鹿だしほもだしなによりいじきたねえしでだましてすきに使えそう、とみこまれてはしらはのや。
アレン・ダラスのおしりにすりすりしてすっかりちゃいろいおはな。
そのごほうびにげんぱつさんぎょうすいしんがかりになってにほんのぐんさんふくごうたいとかつくっちゃったりとか。
ー>げんぱつさんぎょうそうりつ50周年パーティでのなかそねさんのごあいさつ
なんだよ、てめーがちーあいえーのちんころだっててめーからげろっちゃってんの・笑
つまりはすべてはここからはじまってんじゃんかよ・と、あまりにもあからさますぎっすよと。
で、そのご、ろんやすのふちんちんくうぼとかいってよろこんでいたら、
ぷらざごーいからえんだかからばぶるからそのはれつから、すっかりいかさまばくちにひっかってはダシにされつづけ。
つまりはまあだいすきなしろくてぶっといのをおしゃぶりしたくてくにのおかねをぜんぶみついじゃったのね、と。
NHKスペシャル・戦後50年「その時日本は」最終回・プラザ合意
というわけでせんごののろわれためいそうのすべてのりゆうが海妖怪と陸妖怪、
このふたりのようかいがそろいもそろってちーあいえーのわんちゃんきどっておかまほってほって、
そのほも芸者ぶりこそがげーいんなんじゃねと。
ちなみに、このろんやすのすだれはげがふちんちんくうぼでこくてつみんえいかのぷらざごういさんだとすれば、
こいずみちゃんはこーぞーかいかくとかゆーせいみんえーかとかいってゆうちょのおかねみんなあめりかさんにごけんじょう、
あべちゃんにいたってはあべのみくすだかなんだかしらねえけどねんきんのかねみんないかさまばくちにすいあげられてはとかされまくり。
そんなごきげんなあめりかのわんちゃんたちにきょうつうするのがけんぽーかいせえ。
つまりわそれってなによりあめちゃんのごいこうだったんだよねはいはいと。
ただただそれにびんじょーしてぴんはねがしたいだけのこじきこんじょーそのままと。
あのさあ、いまさらながらけんぽーかいざんしてせんそーできるくにになったとしたら、
それでいっただれとせんそうするわけ?
ろすけ?ちゃんころ?そんなやつらとどんぱちやってどうしようっていうの?
ただたんにぐんさんふくごうたいでせーしょーあいてにぼろもうけがしたいだけのはなしじゃね?と。
つまりはいまあぶくぜにがもうかれはあとはのとなれっておもってるこのさきせいぜいよめい10年ぐらいのしにぞこないがいじかんでるだけなんじゃねと。
こいつらみんな戦後れじーむからのだっきゃくやらなんちゃらとくちさきばかりで、
てめえらがにほんをうっぱらっちまってるだけ、つまりはあのまけいくさのりけんにすがりつづけていたいから、
ただそれだけのはなしじゃねえかと。うまりはこいつらこそがにほんにはいせんをひきずらせていたその元凶。
日本がのろわれてるってのはつまりはそういうことなんだよと。
こののろい、まだまだつづきそうなあんばいだが、つまりはにほんてそのていどのくになんだろうな、と、
そんなことをおもっていたころをふと思い出しては、
おれがにほんというくにをてっていてきにみかぎるそのりゆうとはなったのが、
ほかでもないこのすだれはげのほもやろうたちだったんだよな、と思えば、
こんなおれの背中を押してくれた恩人と言えないこともねえわけで、
こんなくそほもじじいが100ねんものさばっていた妖怪大国、
さっさとおんでちまってほんとうによかったぜ、といまになってむねをなでおろしている。
ありがとうなかそねさん。
おかげさまでおれはいまでもここあめりかで、くっさいこくじんに囲まれながらもそれなりによろしくやっている。
という訳で、RIP、どころか、GTH! あんたがじごくにおちなかったら俺はかみさまなんていっしょう信じないぜ、
そのことばをありがたくもおはなむけのことばとしておくらせてもらおう、と。
せいぜいそのじごくのそこのしゅらしゅしゅしゅ~あびきょうかんのSMぷれいおもうぞんぶんたのしんでくれ。



  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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