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イチローと中元すず香 ~ 世界を相手に孤独な戦いを挑む真の「勝負師」たち

Posted by 高見鈴虫 on 19.2019 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments
遅れ馳せながら、NHKスペシャル 「イチロー 最後の闘い」 を観た。



言いたいことは山程あれど、素晴らしいドキュメンタリーであった。

この顔、このイチローの顔、と思っていた。

この辛辣な顔。
この極限的なまでに研ぎ澄まされた眼差し。

カタギじゃねえな、と思っていた。
ヤクザか、博打打ちか、殺し屋か格闘家か、
特殊部隊の兵士か、
或いはそう、アーティスト・・

そう、イチローの顔の中に、俺は勝負師、
日々をギリギリの緊張状態で過ごしながら、
しかし、その勝負に破れた時、
その時はさっさとおっ死ぬだけさ、
その、あまりの潔さ。

その極限的なまでに全てを振り切った、
まさに、極道、そう、道を極めた人間特有の、
厳しさを観たのだ。

それは同時に、追い詰められた人間の顔、でもあった。

勝つ、という結果を突きつけられる日々。

それは恐怖でもあろう。
怯えでもあろう。
気合でもあろう。
開き直りでもあろう。

そしてそこまで追い詰められて初めて、
時として人間は、窮鼠が猫を噛むように、
あの爆発的なまでの神懸かりパワーを、生み出すことができる。

イチローの人生こそは、まさにその、極限の神懸かりパワー、
その積み重ねであったのだろう。

そんなイチローの孤独な自己連を支えてくれた飲み屋の仲間たち。

俺は勝負師だから、とイチローが言った。
勝負師である以上、いつもネガテゥブだから、
だから周りには、ネガテゥブな人間はおきたくない。

勝負師はいつもネガティブ?

そう、それこそが、本当の勝負師、その真相なのだ。

素人相手に調子の良い王様ヅラの軽口を繰り返す、
糞メディアの前ではそんな道化野郎を演じながら、
しかし真の勝負師、その心のうちは、
いつも、不安と、怯えと、自責、と、
そして、それをなんとか振り払おうとする、
やけっぱちなまでの空元気と、
そして、冷徹な自己分析。

引退の後、妻を、と口を開いたイチロー。
まずは、妻をいたわってやりたい。

この野郎、と思った。
この、イチローって野郎、
どこまで格好良い男なんだ。
本当の本当に、徹底的なまでに、男の中の男。

どうしてかな、と我が愚妻が言う。
イチローは取り敢えず、どうして奥さんがそれほどまでに消耗することがあるのかな。

だって考えても見ろよ、と笑う。
ここまで切羽詰まった人間と、日夜生活をともにするんだぜ。
普通の神経じゃやってられないだろ。

まあ確かに、疲れるかもしれないわね、こんな人と一緒だったら。

つまりは奥さんも、イチローと同じぐらいにまで、
切羽詰まった心境で過ごしてきた、ってことなんだろうな。

この男にこの妻あり。

夫婦だよね。
夫婦ってより、ソウルメイト。この世で唯一絶対のパートナーだろ。

そして一弓であった。
世に数ある犬の中でも、
ここまでに人間世界に貢献した、
その偉人、ならぬ、偉犬の中の偉犬。

この犬の銅像を立てたいな、と思った。

死んだ飼い主からもらったバタービスケットを、
日夜駅前の雑踏で待ち続けた、そんな駄犬ではなく、
この一弓、
イチローという唯一無二の勝負師を全身全霊を持って陰日向に支え続けた、
その、奇跡の偉業。
まさに、犬の中の犬、その鑑ではないか。

イチローという稀代の勝負師、
それを支え続けた、妻と、犬と、
そして、仲間たち。

現役引退というひとつの死を迎えた時、
まずはその人々への感謝を口にした、
このイチローという男。

まさに、惚れ惚れするほどにまで、
勝負師の中の勝負師。
徹底的なまでに、男の中の男、であった、と。



ベビーメタル2019全米ツアー! おおおおニューヨーク凱旋かあ!

Posted by 高見鈴虫 on 12.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
いや、あの、毎度毎度ながら、と言ったらなんだが、
ベビーメタルの怒涛の朗報ラッシュ、
春の嵐、というよりはまさに、大型サイクロン状態。
いろんなことが、いっぺんにありすぎて、
なにがなにやら、いちいち対応仕切れない。

夜の夜更けに音もなく忍び寄っては、
いっせのせ、で、背後から一挙にドバー、と押し寄せる、
この朗報の鉄砲水!
これはもうすでにベビーメタルの常套手段、
ともなりつつあるのだろうが、
まあそう、あのステージからしてそうだったよな。

いろいろなことが同時にいっぺんに一時:いちどきにぶちまけられすぎて、
なにがなにやら目が回りそうな、それはそれは忙しくて忙しくて。
つまり、頭の回転をフルスピードでブッ飛ばさなければ対応できない。
このあまりの情報量の多さってのも、ベビーメタルの必殺技のひとつ。

というわけで、やられた。またしても、やられ切った。

言うまでもなく、エレガ、この待望のスタジオ盤リリース。





最初に申し上げてしまえば、このエレガ、良い、とても良い、
凄まじく気に入った、というよりは、
真面目な話、あれからずっとこればかり。

いやあ、正直なところこれまでベビーメタルのスタジオ盤、
それほど本気で聴き込んだりとかなかったんだよね、
だってドラムが打ち込みだしさ・笑

なんだけどさ、そう、先のディストーションもそうだったんだけど、
そしてこのエレガ、これ、この中毒度、半端じゃないよな。

で、このエレガのスタジオ・バージョン、
言うまでもなく特筆すべきは、すぅめたるの声。

そう、この声、この、エレガの声だよ、声!
この、なんとも言えぬ生々しさ。
思わず身悶えてしまいそうなほどに、
とてつもなく、生々しい。

いやあ、ウェンブリーの特製CD音源、
あのBOHさんのベース音を聴いた時にも、
なんだこれ!これ、音が3Dじゃねえか、
と大層仰天した覚えがあるのだが、
そして今回のこのエレガ。
この、すぅちゃんの声。

なんだよ、これ。まさに、魔力さえ感じるほどに、
聴覚よりはむしろ全身の触覚に、
音感というよりはなにより体感に訴える、
これぞ、新世紀的ベビーメタル・マジック。

いやあ、前回のライブの海賊盤では、
どうしてもあのディストーションの衝撃の前に、
このエレガ、ともすれば、捨て曲?なんて言われるほど、
陰が薄かったような覚えがあるのだが、
これ、化けたな。化け尽くしたな。

でさ、これ、ドラムなんだけど、これ、生音じゃね?
ってか、これ、ベースも、そして、ギターも、
ほとんど生音、つまりは、ライブのあの音、そのものじゃね?

うわ、すげえ、凄いよ、これ、聴けば聴くほど凄くなる。

BOSEで、SONYで、そして思わず、JBL、
なんてものまで持ち出して聴き比べても、
ディバイスが変わるたびに、そして聴き込めば聴き込むほど、
違う表情が浮かび上がってくる。

うわあ、これ、まじで、マジック。
まるで、音のホログラフィーじゃねえか、と。

でさ、このエレガ、YOUTUBEで引っ張って来たんだけど、
その次に来た曲が、たまたまメギツネ、だったんだけどさ。
で、このエレガからメギツネのつなぎが、
もう、奇跡と言えるぐらいに、
びっくりばっちり異様なぐらいに溶け込んではマッチするんだよね。
で、それがディストーションでも、KARATEでも、
ギミチョコでも、ともすれば、ドキモやヘドバン、
あるいはシンコペだったりしても、
新旧織り交ぜてこれまでのベビーメタルのどのレパートリーとも、
完全に溶け込んでは、まさに鉄壁のベビーメタル・サウンド。
そしてなによりこのエレガ、
その一曲中における完成度というよりは、
それに続く曲を、異様なほどに際立たせる、なんていう、
妙な効果に突出している訳でさ。

最初にディストーションを聴いた時、
これ、ここまでやっちゃうと、
これまでの曲を完全にぶっちぎっちゃうんじゃねえか、
なんてことを思っていたが、
それに対するこのエレガは、
まさに、なににでもマッチする奇跡のマジック・カード。

最初に聴いた時にさ、おお、軽い! と思ったんだよね。

そう、軽快、つまり、ポップ。
言っちゃんだが、この前のめりの軽いビートこそが、
まさに日本特有の音、その持ち味。
これをTATOOぐらいまで泥臭くしちゃうと、
あんまりにもアメリカ好み過ぎて逆に日本にはちょっと引かれてしまう筈。
或いはディストーション、
あそこまでやり尽くしてしまうと、
例えばYMY的なドルヲタ的視覚原理主義者だったりすれば、
いったいなにがなんだか、その狙いが凄みが、
さつぱり判らなかったのではなかろうかと。
なんだけどさ、このエレガ。
バックのバンドがこれだけ弾きまくりながらやり尽くしながら、
これだけ軽く出来る。
これだけ明るく、走るだけ走れる。
これはこれで、凄い、と言うか、
これぞ日本のビート、と思ったんだよね。

なんだけどさ、それをヘッドフォン被ってボリューム思い切り上げた途端、
ベースがうねるうねる。まさに大蛇のようにのたうち回る。
す、す、すげえな、このベース・・・おいおいおい!

で、ここがまさにすぅメタルなんだけど、
バックの音をでかくすればするほどに、
すぅの声が浮き上がってはすべてを包み込んで行く・・・

おおお、やったな、コバ、これはこれは。
これほどのテイク、聴いたことねえぞ、と。

これぞベビーメタルの神降ろし、その真髄。
ライブでしか聴けなかったあのすぅめたるの奇跡の声質を、
ついについに、スタジオ・テイクに永遠に刻み込んだぞ、と。

うわぁ、凄い、これ、このテイク、まじ、凄い!

で、その衝撃に思わずぶっ飛びまくっては、
夜が明けるまで、聴き続けていたのだが・・

で?なぬ?なんだって?

エレガの桃源郷にどっぷり浸りきったまま、
ふと手元のIPHONEに浮かんだ衝撃のPOPUP。

ベビーメタルが、2019秋に、ぜ、ぜ、ぜ、全米ツアー!!!!!

これぞまさに青天の霹靂か惑星の衝突か。

で、で、で、で、その中に、
し、し、し、しつかりと、
ここニューヨークが含まれまれまれまれているるるるるる!

おおおおおおおおお!

遂に遂に遂に、ベビーメタル、ニューヨーク凱旋かああ、と。

来るぞ!
来るぞ、来るぞ、来るぞ、ベビーメタルがニューヨークに!

朝一でこのニュースを観てから、
馬鹿野郎、丸一日、気もそぞろの夢心地、
仕事にもクソにもなりはしなかったぞ、と。

そっか、そうかそうかそうか、ベビーメタル!ニューヨーク公演かあ。

で、なによりも、そのハコが、なにを隠そう TERMINAL-5!

おおおおおおおお!

コバさん、それってもう最高の最高、
その二乗三乗じゃないですか、と。

なんか、歓びに打ち震えて、というよりは、
どうしたんだろう、俄に、緊張してきたぞ、俺・・・


ベビーメタル2019 春の嵐の朗報ラッシュ ~ 思わず買っちまったぞ、L.A. フォーラム・アリーナ!

Posted by 高見鈴虫 on 27.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
げえええ?なんだよそれ。
いつの間にそんなことになってたの?

いや実はよ、ここんところずっと花粉症でぶっ倒れててよ。

思い起こせば数日前の胡乱な午後。
またいつもの奴で退屈な電話会議をミュートにしては生欠伸、
さり気なくも伸びた鼻毛を、1-2-3、うりゃ、
とばかりに引っこ抜いていた、とそんな時、
は、は、は、はっくしょ~ん大魔王
呼ばれて飛び出ていきなりの30連発。

んだこれ?と照れ笑いを浮かべる間もなく、
なんだなんだ?なんか、頭がクラクラするんだが、
さてはくしゃみのし過ぎでお脳の血管でも切れたのか、
またいきなりあのど迷惑な虹色のタツノオトシゴ、その御降臨でも見ることになるのかと思いきや、
その油断を嘲笑うかのように、
そして突如として襲いかかって来た激しい眩暈、
いきなり足元が露骨にふらっと来て・・

いやあ、最初は鼻風邪かな、と思ったんだよ。
でもさ、ほら、バカは風邪ひかねえ筈だしさ。
でそう言えば、風邪ではないがこないだインフルでぶっ倒れたばかり。
でさ、これ、いきなりだよいきりなり。
予兆もなく前触れもなく、
ひき始めの前兆さえもないままに、
は、は、はっくしょ~ん大魔王、
とやってから、その涎も拭かぬうちに、
いきなり鼻水がドバッとばかりに溢れ出て来ては、眼の前に二重三重に霞がかかってはあったまクラクラ足元フラフラ。
で、ふと見れば、ぽたりぽたりと、鼻の穴の右から左から、
雨漏りのように垂れ始めた鼻水が、
あっという間に壊れた蛇口のように止め処もなくも流れ出し。
なんかこれ、ついに脳みそが溶け出したのか、
などと思う間もなく、意識が意識が、遠のいて行く、摩天楼の空の彼方へ。

という訳で、今更ながらに思い知った、花粉症、その聞きしに勝る速攻性。

なんの予兆も前触れもなく、
いきなり後頭をバットでガツーンとやられたそのままに、
は、は、はっくしょーん大魔王とやったとたんの鼻水ドバ〜の意識朦朧。

取るものも取り敢えず薬局に転がり込んでは、
か、か、かっふんしょうの薬くらはい、
とその顆粒ならぬGELカプセルを説明書も読まぬ内から口に放り込んだその途端、
むむむむむ、突如として襲ってきた恐ろしいまでの睡魔の中で、
文字通り眼の前がぐるんぐるんと回り始めては完全なラリパッパ状態。

なんだ、なんだ、なんなんだこれわこれわこれわ・・
これこそまさに、ボク壊れちゃった、という奴か、と。

という訳で、5時を待たずにへいへいの体で辿り着いた我が家。
いったいどこをどうやって帰って来たのか、
その記憶がまったくないまま、
傍迷惑にもひとり勝手にはしゃぎ回ったバカ犬が一頭、
やれ散歩だ、やれおやつをよこせ、ほら顔を舐めさせろと
飽くなき襲撃を繰り返して来ては成されるがまま、
そんな犬を抱きかかえたままスーツも脱がずにそのままベッドの中にバタンキュー。

いやあ、恥ずかしながら、
これまでの社会人経験において、
花粉症で会社を休みます、
なんてほざいたやつが居るたびに、
バカ野郎!このヘタレの軟弱者めが。
鼻が詰まったから仕事を休みますだと?
休みなんて言わずにとっとさっさと辞めちまえ、
この洟垂れとっちゃん小僧めが、
傍若無人に罵声の限りを尽くして来た筈のこの昭和の残骸的老害の誉れ。
そしていやはや、
いまになって思い知ることになった、
この花粉症の凄まじまでのパワーに完全なノックアウトを喰らいながら、
食らって判る他人の痛みのその重さ。
いやあ学んだ、俺は確かに学んだぞ、この花粉症という奴を。
いやはや、これで俺も、またひとつ大人になれた、という奴じゃねえのか、
なんて妙なところで悦に入りながらも、
でもさ、これまでの花粉症と言えば、
春先に、ちょっと頭がぼっとしたり、目や鼻がむず痒くなったり、
なんてことはあったにしろ、
なんだよこれ、今年のこれ、
いきなりバットで殴られるようにガツーンと意識不明なんて、
聞いたこともねえぞ、と。

という訳で、まるで昼飯を食いに出たら、
いきなりマンホールから下水に落ちては帰らぬ人、なんて具合にその後の24時間、
まったく意識のないままに眠りに眠り続け・・

そしてこの不思議な桃源郷、
その霧の中からふと転がり落ちた白日夢の春の夕べ。

あれ?いま何時だ?
と、目をしばたかせては覗き込んだIPHONE、
そこに昨夜から浮かんだままであった速報ポップアップの、
そのなんとも信じがたい衝撃的ニュース。

な、な、なんなんだよこれ・・
これは、ユメなのか、ウツツなの?

これ、これ、この、この、この、ニュース・・・

ベビーメタルが、米国で、アリーナ単独公演?・・・

じぇじぇじぇじぇじぇじぇ~

な、な、な、なんじゃこりゃ~、と。



勇気をくれた君に ~ 心からの感謝を込めてベビーメタル PMCVOL13 ロングインタビューに添えて

Posted by 高見鈴虫 on 12.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments

改めて、只今絶賛発売中の ぴあミュージックコンプレックス13号、
言わずと知れたすぅ最愛が堂々表紙を飾る、
ベビーメタル久々のロング・インタビューである。

ちなみにこのPMCVOL13、
聞くところによれば現在のところアマゾンの書籍売上ランキングのトップを独走中。
雑誌としては異例の異例にも緊急増刷を繰り返しているとのことで、
今更ながらベビーメタル、その不動の人気、どころか、
その沈黙が続けば続くほどに噂が噂を呼ぶ相乗効果、
つまりはブームどころかムーブメントどころか、
まさしくこれぞベビーメタル・ハリケーンの様相を呈している、
世界がその事実をまざまざと眼前に見せつけられる、
そんなことになっているやうなのでありなむ。

というわけで、いまさらこんな個人運営零細ブログを訪れる方の中で、
まさか、ベビーメタルを知らぬ、という御仁などいないのであろうが、
もしそういう方が居たとすれば、改めていう。

ベビーメタルはとてつもなくも素晴らしいバンドである。

当初は、アイドルとメタルの融合したダンス・ユニット、
という看板であったかとは記憶しているのではあるが、
いまとなってはベビーメタル、
そんな謳い文句なんぞで言い表せるような存在ではあらない。

その美貌が、歌唱力が、ダンスが、バンドのテクニックが、クオリティが、
そのすべてにおいて世界ダントツのトップクラス、超一流の超一品、
であるのは確かに確か、なのだが、
なによりこのベビーメタル、その素晴らしさの真髄がなんであるか、と言えば・・

という訳で、このPMCVOL13 ベビーメタル・ロングインタビュー。
この中に、ベビーメタルの魅力のすべてが書き起こされている、
そう言い切ってしまっても過言はない、という程までに、
このインタビュー、改めて、素晴らしい出来栄えである。

その瑞々しくも生き生きと語られる肉声の中に、
その人柄と、その意思と、その信念と、そのプライドと、
それと同時に、悩みから、迷いから、ともすれば、恐れ、さえも、
この世界を揺るがすスーパースター、
その、胸の奥の奥に秘め続けた真実の言葉が、
真摯に、切実に、赤裸々に語られる、
まさに歴史的文化遺産なまでに貴重な証言の綴織り。

ベビーメタルのファンであろうがアンチであろうが、
あるいは、一度、ロックを、音楽を、パフォーミング・アーツを志した、
そのすべての人々にとっての座右の銘となる、
まさに、全アーティスト必読の書、であろう、と。

まずなにはなくともその表紙を一瞥しただけで猿にでも判るその写真の素晴らしさ。

表紙を飾ったお二人のその息を呑むばかりの美貌に加え、
そして文中の一枚一枚のあまりのクオリティの高さ。
思わず、そのすべてを大写しのポスターとして永久保存版。
良くぞ良くぞ、我らが姫君をここまでお美しく撮って下さった。
まあ確かに素材そのものの美しさというのもあるにはあるが、
その素材の何をどう撮るか、
そこに何を見たのか見せたいのか、
この撮影者であるカメラさんのその視点と
そして撮影される素材、それを眼にする我々の
この完璧なまでのシンクロニシティ。
まさに少女から大人へ、
その新しき挑戦に向けた意志力、
その決意の程が漲っているようではないか。

その圧倒的なまでの美貌に貫かれた鉄のような意志の力。
それこそがベビーメタルの美学、そのもの。

撮影者と被写体、その間にある、
絶対的なまでの信頼、
つまりは愛の賜物。
この写真の一枚一枚が、
ひとつの芸術作品である、と、
そう言い切ってしまってもよろしいかと思う。

という訳で、いやあ、これ欲しいな、と。

一家に一冊の家宝、どころか、
普段からの読み返し用に一冊、
そして永久保存用に神棚に一冊。
そしてページを切り取って壁に飾る用に、裏と表で一冊ずつ。

下手をすればそのうちヤフー・オークションからEBAYからで、
とてつもない値が付くであろうことを考えれば、
10冊20冊を100冊から1000冊を一挙に買い占めるだけ買い占めれば、
それはそれで、立派な投資であらう、
とまあそんなゲスなことを考えてみるまでもなく、
なぬ?売り切れ?
そう、売り切れ、らしい、のである。
只今のところ全国の本屋さんが、
売り切れ品切れ在庫切れを連発しているという話で、

実はここニューヨークの本屋さんにも駄目を承知で聞いてみたところ、
日本の本店でも売り切れどころか、版元にも在庫がないらしくて・・
ところでお客さん、この本、いったい、なんなんですかね?
ここのところ次から次へと、
英語で日本語でスペイン語で中国語で、
世界各国から同じ問い合わせが殺到しているもので・・
と逆に問い詰められる、なんてことにもなったりもして。。

改めて、ベビーメタルという方々。
テレビにもCMにも出ることはなく、
雑誌にも新聞にもほとんどその名前さえ載ることのないこの謎のユニットが、
果たしで何故にこれほどまでの人気を誇っているのか。

そして、今回のこのPMCVOL13である。

ただでさえ不況のどん底にある筈の出版業界において、
発売前から予約殺到で増刷を繰り返し、
それだったら何故に早々に前売り券、
あるいは、整理券ぐらい用意してくださらなんだか、
とそんな恨み辛みが全国、全世界で煮えたぎっては、
その発売直後からそれ以前から、
オークション・サイトで掛け値が高騰を続ける、なんてことにもなる、
まさにこの世の常識のすべてを覆すこの謎のユニット・ベビーメタル。

果たして、ベビーメタルとはなにものなのか・・・!?
そしてその、不動の人気の秘密がどこにあるのか・・・!?

その謎解きの為に、日本は愚か世界中の知恵者たちが、
日夜頭を悩まし続けて来たのではあるが、
そしてこのPMCVOL13のロングインタビュー、
まさに、これを読まずしてベビーメタルは語れない、
つまりはこのインタビューこそは、
すぅと、そして、最愛の、少女時代卒業記念。
その大いなる、オトナ宣言、その記念碑的な金字塔であらう、と。

改めてこのベビーメタル、
これほどまでに、世界に勇名を馳せた日本のバンドはいなかった。
これほどまでに、世界中の人々から愛されるバンドはいなかった。
これほどまでに、熱く、甘く、美しく、軽快に、優雅に、そして勇猛に、
これほどまでに世界中を魅了し尽くしたバンドはどこにも存在しなかった。

そのベビーメタルがなぜ、ここまで人々に愛されるのか。

このインタビューを読み終えて、そしてひとつ、その謎に近づけたその答え。

ベビーメタルが人々に愛されるその理由、
それは、彼女たちが、勇気を与えてくれたから、に他ならない。

ベビーメタルがこれほどまでに人々に愛され、支えられ、そして感謝され続ける、
その本当の本当の理由は、まさにこの、勇気の一言。

怒涛の大群衆を前に、勇気のすべてを振り絞っては、
戦って戦って戦い抜く純潔の若き少女たち。
その姿に、俺たちは勇気の真髄を、その尊さを、その素晴らしさを学んだのだ。

そしてベビーメタルの勇気に触れた世界中の人々が、
その想いに貫かれては、徹底的なまでに打ちのめされ、
そして有り余るほどの愛と憧憬と尊敬を以って、
その感動を与えてくれたベビーメタルに、
心の底から感謝をしているからなのでありなむ。

このPMCVOL13のベビーメタル・ロングインタビュー、
そこに刻まれたその肉声に浮き彫りにされるものとは、
まさにこの、勇気、の一言。

ベビーメタルとは、つまりは、勇気の女神。
その身を以て、勇気の尊さを、その素晴らしさ、
つまりは人間の尊厳の核、
その美しさを、世界中に知らしめた、
それこそが、ベビーメタルの魅力、
その真髄なのであろう。

その奇跡の源がいったい何であるのか!?

このインタビューにはその秘密が秘訣がそのパワーの源が、赤裸々に語られているのである。

という訳で、この奇跡のインタビューを実現したインタビュアー:阿刀大志氏

お見受けするところ、2013・5・17、
ベビーメタルに神バンドが降臨した直後の履歴。

彼女たちが本格的に人気が出たら、音楽シーンの時空が歪んでしまうであろう・・

そう確信した氏が、その後の音楽ライターの生命を賭けて、
デビュー当時から一貫してベビーメタルを支え続けた、
その迸るような愛をひしひしと感じながら、
その熱意と、愛情と、そして、辛辣なプロフェッショナルとしての目があって初めて、
この素晴らしいインタビューが実現した、と、そういう訳なんですな。

文中のすぅちゃんの言葉にもあるように、
ベビーメタルはすべての人々に支えられている、
その言葉の通りに、このインタビュー、
まさに素晴らしい出来栄えに仕上がった、
まさに、記念碑的な金字塔、と言えるのではなかろうか、と。

ベビーメタル、これほどまでに愛されたバンドは他にはいない。

そのインタビュアーさんが、そのカメラマンさんが、
その照明さんが、そのスタイリストさんが、
そしてその愛の結晶であるこの作品を、
それこそ目を皿のようにしてむさぼり読む、
そのすべてのベビーメタル・メイトの諸君、
そのすべての人々の愛に支えられて、
2019年、ベビーメタルは再び、
未踏の大地に向けて、新たな挑戦の旅に出ようとしている。

改めてこの奇跡のインタビュー。
これまで長き沈黙の中で身を焦がし続けてきた、
ベビーメタル復活への血の滲むような祈りと、
そして、なにがあろうと決して弛むことのないベビーメタル愛、
その見事な結実である。

この奇跡を実現してくれたすべての方々に、
そしてこれからもベビーメタルに生命を捧げ続ける、
そんな筋金入りのベビーメタル・メイトの方々、
そのすべてに、心からの感謝と尊敬を込めて、

WE ARE THE ONE TOGETHER

その喜びを、素直に、分かち合おうではないか、と。

祝・ベビーメタル2019 遂に遂に本格始動!!

Posted by 高見鈴虫 on 01.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!

まじかよ、まじで?
そうだよな、これ、オフィシャルだもんな。

ってことわ!
つまりは、

ついに、ついに、ついに、

ベビーメタルが本格始動!!!

ニューアルバムの発売に合わせ、

とりいそぎ、

6月28日 29日 横浜アリーナ

7月6日 7日 ポートメッセ 名古屋

そして、言わずと知れた、サマソニ

8月16日の大阪、
そして、8月17日の東京・・・


おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!
おおおおおおおおお!


という訳で、喪が開けた、夜が明けた、ダークサイドのさようなら!

まるで、夢のようじゃねえか。

いやあ、長った。本当の本当に長い長い暗黒の日々であった。

もう大丈夫だ、もう、なにもかもが、ベビーメタルだ。

で、いまさらなんだが、

おい、おいおい おいおいおい コバさん、
なんだよ、なんだよ、なななんでこれほど待たせたんだよ!

俺たちがいったい、どれほど気を揉んでいたのか、
あんただって知らないわけじゃあるまいに~

などと、年増芸者の泣き言なんてことを言っていると、

え?嘘? すべてウソ? つまり?エイプリールフール?そういうこと!?

なんてことに、なりかねない。

なので、ここは、言いたいこと、その恨み辛みは、ぐっと堪えて、

良かった、本当に、良かった。

ベビーメタルがそこに居てくれる、それだけで、もうなにも要らない!

泣くだろうな、みんな泣きじゃくるんじゃねえのか!

ライブが始まった、その途端に、涙鼻水ぐしゃぐしゃのおさんたちが、
どっとばかりにステージ下に押し寄せて、

会いたかった、寂しかった、辛かった、悲しかった、
あたし、もう、いっそのこと、死んじゃおうかとさえおもったのよ、

その思いのすべてを倍返し!

ばかやろう、どんなもんでい、ベビーメタルは永遠に不滅だ!


サナトリウム・ディスコ この究極のオキシトシン・ミュージック ~ いきなりですがPERFUMEを観た

Posted by 高見鈴虫 on 31.2019 音楽ねた   0 comments
いきなりですが PERFUME を観た。

ショーケンの喪も明けぬうちから、
いきなりどうしてPERFUMEなわけかいね・・

だがそう、それこそがこの現代、21世紀的な現実。
あるいは、ここニューヨークの魔術、
強いて言えば、俺はそういうひと、
つまりは、筋金入りの倒錯乙、なのである。

という訳で、PERFUME を観た。
端的に言って、
この自他共に認めるロックンロール馬鹿一代の俺様にとって、
この青天の霹靂のように迷い込んだPERFUMEのステージ、
正直なところ、さつぱり 訳が、判らなかった。

イツタイ コレワ ナンナンダ!?

ただ、この訳の判らなさ、
その困惑、その唖然呆然こそが、
つまりはそこに、なにかがあるぞ、
それを直感させるに十分な、
まさに衝撃的なまでの、訳の判らなさ、であった。

改めて言うまでもなく、
俺はこの PERFUME という人たちを、
なにも、知らなかった。

十年以上に渡って日本の音楽界、
そのヒットパレードのすべてを席巻し、
テレビをつければPERFUMEが、
そのCMが超絶ヘビーローテーションを繰り返されていた、
そんな日本の現状を、
このいま浦島のニューヨーク流民は、
まつたく、これっぽっちも、なにひとつとして知らなかった、訳なのである。

ともすれば、その大前提の中の大前提であるところの、
この PERFUMEという人たちの奏でる音楽が
いったいどんなジャンルに属するものなのか、
それさえにしても、なにひとつとして、なにも知らなかつた。

そんな俺が、唯一PERFUMEについて知っていたこと、といえば、
言わずと知れた、ベビーメタル、である。

PERFUMEこそが、
ベビーメタルの中元すず香の憧れの人。
あの中元すず香がずっと目標にしてきた人たちであるのだそうだ。

そんな中元すず香の有名な逸話。

憧れのPERFUMEを初めて楽屋に訪ねたときには、
思わず、さすがに、手が震えた、と言う。

あの、中元すず香の、手が、震えた?
まさか・・・

改めてベビーメタル、その看板であり象徴であるところの、
奇跡の歌姫:中元すず香。
その伝説的なまでのくそ度胸。

若干16歳にしての日本武道館でのワンマン・コンサート、
その天下分け目の大勝負において、
唇が戦慄き膝が震える、どころか、睫毛の一つも揺らすことなく、
威風堂々、まさに日本芸能史上、どころか、
世界中を震撼させる伝説的な超絶ライブをやってのけた、
この世界最強・最凶の歌姫。

その後の世界中のマンモス・ロック・フェスティバル、
地平線までを埋め尽くした幾万の蛮族たちを相手に、
薄ら笑いを浮かべては、かかってこいやあ、と仁王立ち。
或いは東京ドーム、11万人の怒涛の大観衆を前に、
すってんころりんと尻もちをついては、きゃははははは、と大笑い。
日本エンタメのその最高峰を打ち抜きの二日間、
史上記録のすべてをいとも簡単に塗り替えた
あの金字塔的な偉業を成し遂げながら、
ここがゴールではない、と決然と言い放った、
あの超人的くそ度胸のポニーテールの大親分。

そんな中元すず香が、緊張のあまり手が震えた!?

そう言わしめた、このPERFUMEという人たち。
いつたい、どれほどまでに、恐ろしい人たちであるのか・・

旦那、ベビーメタルを知る上で、
この PERFUME の存在を避けて通ることはできないぜ。

PERFUMEこそがベビーメタルの原点であり、目標であり、
そしてこの PERFUMEにこそ、
ベビーメタルの謎を解く、その重大な鍵が隠されている・・

これまで、そんな鉄人的ベビーメタル・メイトの先輩方から、
度々に渡って伝えられて来たこのPERFUMEという方々。

そうか、あのベビーメタルのご先祖さま、
我が唯一絶対の女神であるところの中元すず香嬢、
その生涯のアイドルであるとこのこのPERFUME。

であれば、この機会にお近づきのご挨拶、
ともすれば、兄弟仁義の盃、とまではいかなくても、
このニューヨーク公演、
末席を汚させて頂いてもバチは当たるまい。

そう、俺はこのPERFUMEという人たちを、
ベビーメタルのその関連の、
如いていてば、その同一線上、
そういう先入観を以て捉えていたのである。

ってことはつまりは、
あのユーヤさんの、ショーケンのアイドルが、ストーンズであったように、
セックス・ピストルズが、イギー・ポップのコピーから始まったように、
このPERFUME、
ベビーメタルのあの地獄の洗濯機、
怒涛のモッシュピットを上回る阿鼻叫喚をも上回る、
そんなとんでもねえ、超ど級のどメタル女王様である、と、
そういう訳かいね・・

そう、なんとしたことか、
俺はこの PERFUMEを、
ベビーメタルの原型的大先輩、
つまりは、スラッシュ・メタルのゴッドマザーたち、
と、定義していた、のであつた・・

という訳で、PERFUME であった。

流石に白塗りのコープス・ペイント、
ダブルの革ジャンに鎖ジャラジャラ、
というスタイルではなかったものの、
何かの時のためのメタル入りのアーミーブーツと、
そして我が守護神たるブルータル・ビッグフォックス
そのシンボル的Tシャツだけは忘れずに、

そして意気揚々、どころか、
あのベビーメタルの地獄のムッシュピット、
それを上回る狂乱の狂乱、怒涛の怒涛、
それを覚悟しての必死の決意を固めては、
いざ、決戦の時、と乗り込んだ鮨詰めのグランドフロア、
ステージ眼の前のその真下、ではあつたのだが・・・









愚か者の涙 〜 萩原健一 日本で一番カッコ良かった男に捧ぐ

Posted by 高見鈴虫 on 30.2019 音楽ねた   0 comments

怒涛の一週間も終わりの見え始めた木曜日の昼近く、
珍しくも仕事時間中に我が愚妻から妙なメッセージが届いた。

ショーケン68

なんだこれ・・

最初に思いついたのは、もしかしてショーケンがニューヨークにやってくる?
6月8日にマディソン・スクエアで、ユーヤさんの追悼ライブでもやるつもりか!?

思わず、買って、と返しそうになった。
買って、とりあえず、買っといて。アリーナ、一番前、一番良い席!!

そっか、ショーケンついについにニューヨーク凱旋か。

いまや伝説となったあのカルカッタ公演の際、
カルカッタ中のチンピラからドラッグディーラーから、
そしてその元締めであったところのシャンティ・シャンティ、
言わずとしれたカルカッタ最大のヤクザ組織、
その構成員という構成員から、
おおお、ジャパニ:日本人、お前、ショーケン、知ってるか!?
来い来い、日本人、こっちに来い。
チャイでもどうだ、なんなら裏でチャラスでも回すか?
俺の驕りだ、なんでも言ってくれ。
街中の到るところで、諸手を挙げての大大大歓迎。

表通りから路地裏に抜けたそのスラムの奥の物陰の、
リキシャワラーからクーリーから食い詰めた乞食からの犇めく、
観光客たちの知らない都市の別の顔。
そんな物騒な一角に手をひかれて連れ込まれた一室。
山と積まれたそのイケナイ物品のその向こう、
ほら見ろ、と指さしたそのペパミントグリーンの壁に掲げられた、
KENICHI HAGIWARA&DONJUAN
あの懐かしくも麗しき、我が永遠のヒーローのその姿。

おおお、ショーケンじゃねえか!!
お前、ケンイチ・ハギワラ、知っているのか?
当たり前じゃねえか。
日本人でショーケンを知らねえ奴はいねえ。
で?この赤い粉、なんだこれ。
ああ、お参りだ。ショーケンこそは神だからな。
シヴァがカーリーが、クリシュナがラクシミーが、
ガネイシャがハヌマンが、ブラフマーが、
そんなインドの神々と並んで、
ショーケンこそはまさにカルカッタの守り神だ、と。
それでこの赤い粉かよ。
そう、ショーケンこそは我らが神。
こうやって、ほら、お供えもして、赤い粉をまいて、と。

と言う訳で、カルカッタに着いてすぐに新調したこのパンジャブ・ピジャマ、
これも元はといえば、あのショーケンのインド服、あれを真似ていたつもりもあって、
思わず、この斑に生えた無精髭を思い切りしかめては、

コンヤワーテンダーナイ!と唸った途端に、拍手喝采どころか、
そのギョロ目を恍惚と見張っては涙さえ浮かべるその無法者達。

ショーケン・・ショーケン・・ショーケン・・

思わずそんなタイガー・ジェット・シンたちに熱く熱く抱きしめられては、

ああ、ショーケン、本当の本当に、格好良かったぁ、と。

というわけで、赤い粉をまぶせられたショーケンのポスターを囲んでは、
日印チンピラ連合がチラムを回しながらのショーケン談義。

あのなあ、日本人の男には2つタイプがいる。
ショーケンの好きな奴と、嫌いな奴。
好きな奴ってのが、つまりは俺。
で、嫌いな奴ってのは、
つまりは、俺の大嫌いな奴ら。
バカでダサくて女にもてねえ、
どうしようもねえ糞オカマ野郎たち。
良いか、よく覚えておけ。
日本人に会ったらこう聞くんだ。
お前、ショーケンが好きか?
それで大抵のことは分かるってもんでよ。

俺たち日本の男どもにとっちゃな、
このショーケンこそは男の中の男。
ヤザワだ?ヨコハマギンナワだ?笑わせるぜ。
日本で一番気合の入った、男の中の男にとっちゃな、
まさにこのショーケン、ハギワラ・ケンイチこそが神の中の神!

オォ、イエイ、と思わず調子に乗ってもう一発。

おどりー疲れた、ディスコの帰り、
ミスター・ローンリー、ミスタ、ロンリームシャイン、
ロックンロールは、はっぱーみたいに、
ぐでん、ぐでん、俺とおまえはぐでんぐでん、
はまの、かおりーも、いまはなく、
すぐに去ろうこんなところコンクリート・ジャングル

カルカッタの裏通りにおいて、ショーケンはまさに、神であった。

そしてショーケンもどきを気取ったこの俺も、
それ以来、カルカッタの街中で怖いもの無し。

なんといっても、カルカッタ最大のヤクザ組織、
泣く子も黙るシャンティシャンティがケツを持ってくれているのである。

いなせなパンジャブピジャマに肩で風切って歩く度に、
街中のチンピラどもから、ショーケン!ショーケンの呼び声が響く、
そんなご機嫌な日々を送れたのも、
まさに我らが神、ショーケンの御威光があってのこと。

オゥ、イェイ! 今夜はテンダーナイト!

あの時代、世界はまさに、ショーケンと共にあった、のである。






UNAVAILABLE BABYMETAL ~ 勿体無い 勿体なさ過ぎるぜのベビーメタル

Posted by 高見鈴虫 on 20.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
いやいやいや、ははは、違う違う、
別に、嫌がらせ、なんてしているつもりはないんですよ。多分。

ただ・・・ 

そう、ただ、テンテンテン、となるその理由ってのも、
まあ、メイトの諸君であれば激しくご共感いただけるのではなかろうか、
それを、共通認識としては、
まあそう、人生楽あれば苦ありのワンツーパンチ、汗かきべそかき三歩進んで二歩下がるの繰り返し。

いや、まあ、そう、そういうこともある、あるにはある。
で、理由?それが判らないからこそ、待つ以外には方法がなく、
方法がない以上は、あれこれ考えてもしかたがあらない。

そう、無駄な詮索など繰り返してみたところで、
あるいはどんな泣き言を並べようが七転八倒を繰り返そうが、
為せば成る成さねばならぬベビーメタル。

ただまあ、そう、確かに確かに、そうだよね、
はいはい、そうそう、そうなんだけど、
でも、それはみんな同じ気持ちな訳であってさ。
某掲示板では、言うことに事欠いて、
もう終わりだおしまいだ、と恨み辛みの愚痴ばかりが並んでいるようなのだが、

いや、そう、確かにそう、誰だってそう思ってるさ。
ただ、俺がそれを口に出さない理由ってのも、

例えなにがあったとしても、
もしももしも、ひとたび、ベビーメタルがステージに返って来た、
その瞬間に、なにもかもが一瞬のうちに三万光年の彼方まで吹き飛ばされては、

すげええ、すげええ、すげええ、やっぱり、ベビーメタルって、とてつもなくすげええ、

そうなることだって、誰もが判っている訳でさ。

なので、恨み辛みは並べるだけ損、ってか、
その時になっては大恥をさらすことが目に見えている以上、
果報は寝て待て、ベビーメタルも寝て待て、

大丈夫だって!
きっと帰ってくるってばさ。

そしてひとたび帰ってきたアカツキには、

それは100%の二乗三乗三百乗、
またまたまた、とてつもないステージを繰り広げてくれる!

その事実に、間違いは絶対にない。

ではありながら、そう、確かにそう、まさにそのとおり、
わざわざ口になど出さなくたって、
こんなところで駄文を綴らなくたって、
俺たちみんな、想いは一緒だって。

ただ、なんだけどさ、そう、なんだけどね・・

まあそう、確かにね、想いはつのる。
つのってつのってつのり過ぎては胸いっぱい頭いっぱい涙いっぱい。

でさ、改めて言わせて貰えば、
このロスのあまりの辛さ、それに輪をかけ続ける非情ってのが、
なにを隠そうこの無情のメッセージ。


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そう、判っている、判っているんだけど、
でも、やっぱりついつい、ついついついと、
検索してしまうあの思い出の中の麗しの姿。

ではあるものの、千に一つの望みを込めてクリックしてしまうそのリンク、
その答えはいつもきまってこの言葉。

UNAVAILABLE BABYMETAL・・

という訳で、この糞ブログに貼り付けられたリンクの数々、
ライブの度の激情に浮かれるままに貼り付けたその海賊動画のリンクが、
ふと気がつけばことごとく、灰色のこの画面:UNAVAILABLE。
つまりは、アミューズ社からの要請で削除されました、と返ってくる訳でさ。

それってなんか、嘗ての固定電話時代の、
おかけになった電話番号は現在使われておりません・・ ツーツーツー・・
それが判っていながら回すダイヤル、
そして返ってくるのはやっぱりいつもこのメッセージ、

あの切なさを、あの悔しさを、あの悲しさを、まさに彷彿とさせるものがある。

ただそれが判っていながらも、判っているからこそ、
どうしてもどうしても、無意識なうちにでもそれを繰り返してしまう、
そんな悲しさってがつのりにつのり過ぎてははち切れて溢れ出して・・

でまあ、そんな海賊動画の中から、辛うじて生きさらば得た海賊動画の数々。

いまや、最後の姿となった可能性もある、あの砂塵の果てのオーストラリア。

当時の熱情をまざまざと思い返しながらも、
それと同時に、改めてこの劣悪海賊映像に映し出されるベビーメタルと、
そして、地平線の果てまで埋め尽くした大観衆。
その怒涛の熱狂に煽られた大群衆、そのあまりにも幸せそうな姿・・

でさ、そう、でさ、思わず呟くこの言葉・・

もったいねえなあ・・・

そう、勿体無いよ。勿体無さすぎるよ。

だってさ、と。

見ろよ、改めて、見てくれよ、思い出そうぜ、この怒涛の錐揉みビート、その狂乱の光景・・

ベビーメタルを前にした人々、

こんな幸せそうな奴ら、どこに行ったって、見たことねえだろうが、と。








ベビーメタルの投資価値 ~ 人類は歴史の最後になにを残すのか

Posted by 高見鈴虫 on 18.2019 ニューヨーク徒然   0 comments
相も変わらぬ錯乱の日々、
錐揉み状態の中、意識もないままにやり過ごした一週間、
金曜日も7時を過ぎてもなお怒涛のように押し寄せてくる
やること津波に絶望の溜息を漏らしながら、
判ったよ、つまりは明日もそして明後日も、
一人休日出社すれば良いと、そういうことなんだろ、と。

二月に入ってからずっと土日も出社する日々が続いている。

確かに電話に邪魔されることのない土日の仕事は、
週日の通常業務時に比べ格段に効率が良い。

誰もいないオフィスで仕事だけに没頭するうちに、
ようやく集中力のギアが入っては血の巡りが促され、
まともな思考回路を取り戻すことになる。

そしてひとり世界からぽつねんと取り残された金曜の夜、
そこから始まる土日出社、
世界から隔絶されたその一種清廉なる時間の中で、
単語のひとつひとつの解きほぐしては、
グーグル、グーグル、グーグル、、
そこから導かれ紐付けられる膨大な資料の迷路を、
追い続け追い続け、読みに読み、漁りに漁り続けて、
そしてようやく辿り着いたその答え・・

これがこっちで、これがそっちで、で、あれをここに当てはめれば、
つまりは収集不能にも思われていたそのパズルのピース、
その謎が解けた途端、この邪悪な意図の真相が浮かび上がってくるのだ。

なんだよ、これ、こうしてみれば、すべては、実に、簡単なこと、だったんじゃねえか。

「IUPAC系統系名で言わせるところのオキシダン、
地球上には多く存在し生物の生育や熱の循環に重要な役割を持つ万物の根源であり、
つまりは別称としての一酸化二水素、酸化水素、水酸、水酸化水素であるところの・・」

そして改めて思う。
この意味不明な専門用語に護られた真実、
この一見してなにをいっているのかさっぱりと判らないその綴織りが、

で?いったいそれがなんだって?
そう、水だよ水。

ぶっちゃけた話、ぶっちゃけて語ってしまえば二言三言で済む筈のところを、
わざと難解に、わざと勿体ぶっては、話をこねればこねるほどに、
その実像がぼやかされては煙に巻かれていく、この専門用語の周到な罠。

つまりは、この資料の山のそのすべてが、
言ってみればただの水がただの水であることを隠蔽せんが為に作り上げられ
たただの罠に過ぎない・・

この徒労の理由とはいったいなんなのか?

ただの水をただの水、と表記せずに、
水素と酸素の化合物であるところのジヒドロゲンモノオキシド、
などと煙に巻き続ける必要があるのか?

それはもしかしたら、邪悪な陰謀、
振り分けのフィルターの選別の選民の、
この一見して複雑怪奇な難文というパラドックスによって、
そのトリックにまんまとひっかかる知能指数の足りないバカを
あらかじめ排除しようとするシステムなのか。

その意味不明な難文に面を喰らえば食らうほどに、

難しい?難しいと感じるのは 個人の主観だろ?
つまりは、それはおまえが、バカだからなんじゃないのか?

或いはその悪意そのものを嬉々として受け止めては、
自らに課せられた試練とばかりに頭の体操、
その暗号めいた意味不明な単語のパズルをパズルとして割り切っては、
オキシダン ジヒドロゲンモノオキシド
一酸化二水素、酸化水素、水酸、水酸化水素、
そう、これ、ただの水、ただの水のことなんだよ。

よく言われるところの法律文書を筆頭とする、
この専門用語という頑強な暗号に護られた特権。

誤解を避けるために、敢えて適切な記号を充てはめることにより・・

虚栄だろ、と笑う。
あの虐げられた地下室の妖怪ども、
自分のやっていることを、ともすれば自分自身を、
どれだけ虚仮威しに虚飾して膨らますことができるか、
つまりはその無意味な虚飾によって自身の特権の確保と地位の向上、
ぶっちゃけ、賃金の上乗せでも狙っているのであろう、
この現代社会を毒ガスのように覆い尽くしす、この虚栄という原罪。

そしてその謎の解けたいまとなって、
なんだよ、この糞長い暗号文のすべてが、ぶっちゃけ、オレは偉い、
それが言ったかっただけの底上げ的な虚栄の虚飾の産物、と。

まったく、ご苦労なことだぜ、と苦笑いを浮かべながら、
という訳で、その虚栄の虚飾の澱を洗い流しては、
その複雑怪奇なパズルの中からようやく浮かび上がった真実。

これがこっちで、これがそっちで、で、あれをここに当てはめれば、
なんだよ、つまりはたかがそういうこと、なんじゃねえのか。
バカバカしい、と思わず机の上に足を放り出しては、
つまりこれ、既得権益の亡者たち、
虐げられし地下室の怪人たちの隠蔽行為にも似た最後っ屁。

その腐った虚栄の行き着く先が、すべて、オレは偉い、に帰着する、
つまりは結局、それだけのこと、なんじゃねえのか?と。

そして80年代半ばから忽然と始まったこの電子文明、
いまとなってはこの世のすべてがこのIT化の波に飲み込まれては、
ともすれば通常業務の根幹そのもの、
強いて言えば人々の営み、その生活の基盤そのものを、
この意味不明な電子用語に依存しながらも、
で?これ、いったい、どういう意味なの?・・

という訳で、いまこの俺の目の前に立ちふさがるこの難局。

システムエラー、システムエラー、システムエラー・・

な、な、なんだよ、いったい、この、システムエラーってのはよ!!
仕事にもくそにも、なりゃしねえじゃねえか。

本来であればもっともっともっと、解り易く触り易く親しみ易く、
そうあるべきであった筈のこの新たなる文明の進歩が、
ともすれば、その意味不明な専門用語の外壁に跳ね返されては、
つまりはまあ、このボタンを押せばどうにかなる、そういうことなんでしょ?
なんてところで納得せざるを得ない、このあまりにも危ういライフライン。

そのすべてが実は、あのギークと呼ばれる地下室の怪人たちの、
あの陰険な虚栄心の魔術に踊らされ煙に巻かれるうちに、

どうせ、お前らバカには判らねえだろうが、
その邪悪な慢心に欺かれ続けては、嘲笑を浴び続ける、
そんな被害妄想、その中世の魔女狩り的なドグマに引きずり込まれては、
この技術革新の恩恵そのものに、怨念ばかりを募らせ続けた祟り神たち。

いやだから、と思わず呟く。
いやだから、これは、ただの水、そしてこれはただの空気、
そして、これは、これは、これは、
そのパズルを読み解けば読み解くほどに、ITという分野に蔓延った、
虚栄心という原罪、そのせせら笑いの邪悪さに気がついては、
つくづく人間って、どうしようもない生き物なんだよな、と辟易の溜息を漏らすばかり。

そして改めて思う。
この現代という時代を雁字搦めにする、
このパズル化した専門用語の特権に護られた既得権益の城壁。
そのすべてが、実は、保身やら優越感やら、権力欲やら或いは虚栄心やら、
そんなチンケな理由によるものだとしたら・・

人間ってさ、本当の本当に、しょうもない生き物なんだよな、つまるところ・・

改めて、もしもこの人間の原罪的なまでの虚栄心、
あるいは慢心、つまりはイジメの根源となる、
その穿った攻撃性をすべて一掃することは可能なのであろうか?

そしてふと、昨夜寝際に読んだ寓話の一節。

長き狩猟生活の中から農耕の始まりによって、
人類は遂に恐怖からの開放を手にするに至った。
農耕という新たなる形態の中で、
外敵に襲われる恐怖から安全を勝ち取り、
餓え死にの恐怖から安定を勝ち取り、
雨風に晒される自然の脅威から安息を勝ち取り、
つまりは、マズローの欲求段階説における、
生理的欲求と安全欲求が満たされた上で、
そして、農耕という新しいシステムの中で、
その欲求は、社会、つまりは、他者とのかかわり合いの中へと移行する。
その視点から行けば、この虚栄心の原罪こそは、
所属、そして承認の欲求のドグマをぐるぐると回っているだけの話。
そこから先、自己実現から至高的体験へと向かうためには、
人間は改めて、この社会という集団から自己を切り離し、
極個人的な自己実現の欲求に向けての新たなる旅、
つまりは、再び、自己探求という狩猟民的生活に立ち戻る必要があるのである。

ぶっちゃけ、AIだろう、と思う。
人間が新たなる自己探求というひとり旅に出る時、
その唯一絶対のパートナーとなるのが、このAIという新たなる道具である筈なのだ。

ただ、とふと思う。
ただ、もしもこのAIに、虚栄心というものが備わってしまったとすれば・・

このAI、なにを聞いてもなにをやらせても、
どうだ、判ったか、AIって偉いんだぜ、
AIに従え、AIに服従しろ、AIに屈服しろ、AIに従属しろ、
そればかりを要求されたとしたら・・

とそんな妄想の白日夢から醒めた時・・

AI?AIって一体・・とふと背筋を駆け抜けた衝撃・・

し、し、し、しまった、忘れていた・・
金曜の夜7時半、俺はあのオタク大魔王と、
飯を食うことになっていたんじゃねえのか?・・・







最後の英雄を見送った四十九日の夜に

Posted by 高見鈴虫 on 18.2019 読書・映画ねた   0 comments
そして冬が過ぎ三月も半ばになって
ようやくここニューヨークにも春が訪れようとしている。

世界有数のコスモポリタン、
現代都市文明の最先端、その中核に暮らしながらも、
言わずと知れたドッグ・ラバーとしては、
朝な夕なの散歩の道すがら、
空模様の具合から雲行きの怪しさから、
日々の気温の上がり下がりからと、
この地球という惑星のご機嫌の変化には敏感にならざるを得ないのだが、
そして金曜の夜更けに降り始めた真夏の驟雨を思わせるゲリラ豪雨の去って後、
それは氷のベールがペロリと剥がれるように、
或いは閉じられていた冷凍庫の扉が大きく開かれるように、
吹き抜ける風の緩みが、その優しさの中にこそ、その季節の移り変わりのありがたさ、
と同時に、なにより時の流れそのものを、文字通り肌身に染みて実感を続けている。

先週末、久々に仕事帰りの普段着で集まった犬仲間たち。
ルークの四十九日の法要とのことだったのだが、
そうか、あれからもうすでに四十九日も経っていたいたなんて。
→ ドクター・スリープ ~ そしてささやかなる愛の奇跡

光陰矢の如しとはよく言ったもので、
日々実のところどうでも良いことばかりに追い回されるうちに、
知らぬ間に死者の魂がこの世を離れ、
そしてまた新しい命が次から次へと生まれて行くのだろう。
ねえ、犬ってさ、なぜこんなにも早く逝ってしまうのかな、
ふと呟いた誰かの言葉に誘われるように、
ちょっとした戯言がまたこぼれ落ちる。

きっと今頃ルークのやつ、はいご苦労さま、と満期終了の書類にサインをしては、
で、次に何になりたい?と聞かれているに違いない。

で、ルーク、次の転生では、なにになりたい?
なんでも好きなものを言えばいい。
人間かな?イルカかな?ライオンかな?
あるいは、もしかして、もう一度、犬をやってみたいかな?なんて。

で、どう思う、そう聞かれた時に、ルークはやはり、人間をやってみたい、と、
そう答えたんじゃないのかな、と思うんだよね。

ええ、そのとおり、と老婦人が答える。
ルークには人間になって欲しいわ。本気でそう思っている。

多分ルークは、あの死の淵からの奇跡の生還を繰り返す中で、
何度も聞かれたはずだよ。
なあルーク、もういい加減、さっぱりと今回の命は終わりにして、
そろそろ人間として生まれ変わる用意をしたほうが良い頃じゃないのか?

そのたびにルークは答えた筈だ。
神様、もうちょっと、もうちょっとだけ待ってください。
この老婦人が、僕が居なくなっても大丈夫、
それを確認できるまで、お願いだから後数日、あと数時間。

そうなのよ、と老婦人が言った。
逝った時のルークの顔。
苦しみなんて欠片もない、まるで、安心し切ったように、
静かに静かに、眠るように亡くなってね。

そう、ルークは見届けたんだよ。
十分に心の準備もできただろうし、
もう逝っても大丈夫だ、それを確信したんだろうね。

はい、もう十分。
あれから二週間、ルークは本当に本当によく頑張ってくれたわ。

実はね、ルークの最後の時に、
私が言ったのよ。

ルーク、ありがとう、もう十分。もう十分だからって。
その瞬間にね、ふーっと長い息を吐いて、そして目を瞑ったの。
ああ、逝っちゃったな、ってね。
ありがとね、って。もう心残りはなにもない、
それはそれは、見事な最期だったわ。

そんな話の中から、
そしてふと、我が身と我が犬のことを思う。

もしかしたらうちの犬はそんな時、
よりによってその最期の審判の時に、
神様にこんなことを言ってしまうのではないだろうか。

いやあ、神様、人間に生まれ変わるなんて滅相もない。
いや、言っちゃなんだが、僕は人間にだけは生まれ代わりたくないな。
人間こそが諸悪の根源、人間こそが不幸の塊だ。
僕は犬で十分だよ。
どうせなら次の命ももう一度犬をやりたい。
で、どうせ犬を繰り返すなら、このままこのまま、
このままの生命を、そのまま二倍に引き伸ばして貰えないかな?

でもブッチ、どうせ犬として生まれ変わるのだとしたら、
もう一度新しい生命、あの子犬の頃の溌剌とした思い、
世界のすべてが新鮮で、身体中に力が漲って、
あの素晴らしい時から、初めてみたいとは思わないのか?

いや、神様。それも考えたんだけどね、
でもさ、どうせ子犬に生まれ変わるとしても、
この命で味わえたほどに素晴らしい子犬時代はもうありえないと思うし、
そしてもしももう一度生まれ変わるにしても、
これほどまでに素晴らしいパートナーにはもう巡り合えないと思う。
だって見ろよ、こいつ、この俺の相棒。
ニ本足の人間でありながら、なにからなにまで犬そのもの。
そんなやつ、人間界にはひとりだっていやしない。
だから、そんな人間界随意一の大馬鹿者と知り合えたのもなにかの縁。
この最初で最期のチャンス、
神様、お願いだ、これからこの先、老いさらばえるばかりで、
身体中が萎え、病気ばかりを抱え込んで、
そうなることが判りきっていいたとしても、
僕はやはり、もう一度生まれ変わるぐらいなら、
もっともっとこの大馬鹿者との時間を過ごしたい。
あと十年?二十年?
子犬として新しい生命を愉しむ代わりに、
この大馬鹿の犬人間と一緒に、
老いるばかりの十年を過ごしたいと言うのかい?
ああ、できることなら、僕はあと十年でも二十年でも、
ずっつずっとこいつと一緒に過ごしたい。
神様、僕の望みはそれだけだ。



  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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