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コロナの時代の愛 その壱 ~ その徒然なる散文集:世界の終わりの始まりのはじまり

Posted by 高見鈴虫 on 18.2020 コロナの時代の愛   0 comments
実はこのところまたまたちょっとした体調の異変に見舞われている。
それと言うのも、先日の我が愚犬の喘息騒動、
世界の終わりとハードノーズ・ブルーヒーラー ~ 最愛の友の最期を覚悟して思ったこと

あの時にあの夜に、思わず感極まっては言わされてしまったこのセリフ、

神様、我が犬の病いはこの俺が引き受ける。
この犬の生命と俺の生命、どうか差し替えてくれ・・

そう、忘れもしないあの夜、
全身を波打たせて荒い呼吸を続ける我が愛犬の姿を前に
お願いです、どうかこの犬をお助けください、
そう神に祈り続けていたこの俺に、
ふと目を開けた犬が、
妙に座った視線で俺を瞳の奥を直視しては、
ふと寝ながら差し出したその右手。
なんだよ、ハイタッチ?
それはもしかして今生の別れの挨拶、
或いは涅槃の旅路に向けての
最期のおやつをせがんでいる、とでもいうのか・・
思わず絶句する俺に、ふと犬が、にやっと笑ってみせた、
そんな気がしたんだよね、これが。

なんだよお前、その気味の悪い笑いは・・

つくづくこいつはもう長くはない、
つまりは俺もお先真っ暗と世を儚んだのも束の間、
一夜明けて目を覚ましたと同時に、
うひょひょひょ!まるで嘘のように飛び起きては、
さあ飯だ、散歩だ、早くボールを投げんかい!
それは魔法か奇跡か或いは本当の本当に神の思し召しなのか、
果てはこの犬、本当の本当に不死身なのか。

というわけで今日も今日とてセントラルパーク。
元気になった途端に絶好調のターボ全開。
公園中を我が物顔で走り回るその途端
ちょっと目に付いた見るからに生意気そうなジャーマンシェパード、
おいこら、この新入り野郎、
きっちり挨拶入れんかい、とばかりに、
またまたケチないざこざをおっ始めてはあわやの大乱闘。
危うく止めに入った飼い主同志が、
犬の代わりにとばかりに怒鳴り合いの掴み合い。
警察を呼べ。
馬鹿野郎、それを言うなら霊柩車だ。
てめえのバカ犬共々仲良く棺桶にぶち込んでやるからそう思え・・

と言う訳で、お陰様で、
と言うにはにはあまりにも苦労が耐えないこのバカ犬の誉れ。
飼い主共々相変わらずに懲りねえ奴らのふたりと一匹にすっかりと元通り。
まあそう、なにはなくとも犬が元気でいてくれるに越したことはない。
などと苦笑いを浮かべた途端の一難去ってまた一難二難、
犬の病気が治ったと同時に、
あろうことかこの俺が、謎の変調に襲われた訳で・・



コロナの時代の愛 そのニ ~ 生き延びることの大切さ

Posted by 高見鈴虫 on 01.2020 コロナの時代の愛   0 comments


という訳で、ああ、ベビーメタルのツアーも本日のモスクワを残すのみ・・
と、その夢の中からあたりを見回せば、
いつの間にか世界は、コロナコロナの五劫の擦り切れ、
どころか、世界経済が大暴落の大恐慌状態。

下手すれば親元のアミューズが倒産か!?
なんて言うまさかの事態にも陥っていますが、
いやあ、このベビーメタルがいる以上、
アミューズ社に限っていえば絶対に大丈夫。

もしもアミューズになにかあれば、
ベビーメタルが、そして我々メイトの諸君が、
絶対にどうにかしてくれる、それだけは確か。

ああ、でも、実は実は、この降って湧いたような災禍を前にして、
未曾有の危機に陥ったアミューズ社の救済のために、
まさかまさか、ベビーメタルとパフュームが夢の競演やら、
急遽、すぅめたるが中元すず香としてのスピンオフ、
その即興的歌い下ろしのソロアルバム、
或いはカラオケボックスからの生録音源を次々と発表やら、
そんな不幸中の大幸運が起こってしまうのか、
そんな不謹慎な期待に胸を膨らませる不届き者でござる、と。

いやあ、このコロナ災禍の中で、
本当の本当に、ベビーメタル、日本に帰るのはちょっと延期して、
どうでしょう、ここアメリカにお立ち寄り頂いては、
神バンドの連中とつるんでオリジナル作成のジャムセッションでもしてれば、
なんてことを思っていなかった訳でもないのですが・・

ただ、実は西の友人から聞いていたこんな風評。

このコロナ禍の中で、虫国から姦国から、そして日本からの裕福層が、
その国境が封鎖される前にのひと足お先の大脱出、
大挙として米国西海岸に逃げ込んできているぜ、
なんていう話を聞いていたのじゃがじゃが、
そして遂に遂に、その西海岸で米国最初の犠牲者が・・

すぅちゃん、最愛ちゃん、アメリカにおいで、
というのは撤回だっち。
もしかすると、ここアメリカが世界で一番やばいかもしれず・・



コロナの時代の愛 その三 ~ 回れまわれメリーゴーラウンド 眠れ眠れ春眠暁を覚えず・・

Posted by 高見鈴虫 on 08.2020 コロナの時代の愛   0 comments
ベビーメタル、コロナなんざに負けんな、
とぶち上げたその途端に、
あらら、ノットとそしてアジアツアーもキャンセルかよ、と。
まあそう、それが常識的な判断って奴なんだろうけどさ、
残念だよねえ。悔しいよね。ちょっと涙にじんじゃったよ、と。

ただ、まあ確かにこの笑顔のファシズムの花盛り、
例の大阪のライブハウスじゃないけど、
まさかベビーメタルのライブが、
クラスターだスーパースプレッダーだ、なんて、
またまた鬼の首を取ったように
好き放題にお祭りされても堪らない。

なによりこのメタルギャラクシー、
いまや順風堂々の飛ぶ鳥を落とす勢いの中にあって、
この先の世界征服に向けての輝けるキャリアを前にして、
ここで無理してアンチ派どもにお祭りされるよりは、
まあ、今回だけは涙を飲んで、
というところが無難ということなのだろうなあ、と。

という訳で、あっそう、日本はやっぱりそんな感じなんだね。

なんてことを嘯いては余裕をぶっこいていたこの対岸の大炎上、
ではあるのだが、
いつのまにかこのアメリカでも、
そしてこのニューヨークシティーにおいても、
ついについに、ステイト・オブ・エマージェンシー、
非常事態宣言の発令と相成った、と。

という訳で、ご心配いただいておりますここニューヨーク。
ついこの間までは、虫国から姦国からそして我が祖国日本からと、
上へ下への大騒ぎであったこのコロナ騒動を、
ともすれば対岸の火事と達観していた筈のこのアメリカ。

大統領閣下の繰り返す、米国は問題無し!の見解に準じては、
コロナのコの字もなかった筈の米国メディアが、
いざ、CDC:アメリカ疾病予防管理センターからの緊急発令と同時に、
一挙に、それはまるで、一瞬のうちに手のひらを裏返すように、
コロナコロナ、米国のニュースは、コロナの話題で一色。

いまさらながらあのなあ、と。

既に、日本からのニュースにコロナパニックを疑似体験しては、
ここニューヨークの御法度であるところのマスクを常用していた俺としては、
いまさらながら馬鹿かこいつら、と。

ただ、気がついてはいたんだよね、その当時から。
つまりは、最近、地下鉄が空いているなあ、
そんな様々な事実には・・




コロナの時代の愛 その四 ~ 世界の終わりの最初の一日目 その記念日に添えて

Posted by 高見鈴虫 on 11.2020 コロナの時代の愛   0 comments
その日、2020年3月8日 日曜日。
夏時間の始まったその日は朝から目の覚めるような青空が広がり、
昼を前にして気温は既に60度を越え、
小春日和と言うよりは初夏の日差しを思わせる陽気の中、
折からの新型コロナウイルス感染症の不気味なニュースも尻目に、
街中が春を迎えた歓喜に満ち溢れていた。

朝の犬の散歩から帰り一息ついたところで、
古い友人からメッセージが届いた。

はろー、ねえまだ生きてる?
ところでお寿司でも食べにいかない?

寿司?
なんだってこの期に及んでいきなり寿司なんだ?

なんとか鮨、と数あるニューヨークの名店の中でも、
筆頭にあげられる知る人ぞ知るの高級寿司屋。

このコロナパニックの影響でいきなりの閑古鳥で、
超豪華特盛ちらし寿司がビール付きで20ドル!
なんてスペシャルが初まったのよ。
こんなことでもなければ行く機会もないだろうし、
どう?このコロナ特需、
この世の終わりの冥途の土産に、
ちょっと美味しいものでも食べに行かない?

その神をも恐れぬ能天気さに思わず、あのなあ、と大絶句ながらも、
そう言えば、嘗てペストの大流行したヨーロッパでは、
死を覚悟した人々がすべてのタブーをぶっちぎっては、
夜な夜な人智の限界を挑むかのように、
破廉恥極まる極限的酒池肉林の享楽に耽った
と言うではないか。

死こそはデカダンスの究極なのだ。
そう、生きてるうちが花なのだ。
死んだらそれまでよ、なのだ。
そして果たして死を前提とした以上は、
恐れるものは何もない。
恥も外聞も善悪の彼岸のへったくれも
知った事ではなぁいのだ。

メメントモリ:死を思え。

生の極意もまさにここにある・・


コロナの時代の愛 その五 ~ 国家非常事態下のニューヨーク その徒然なる断面

Posted by 高見鈴虫 on 16.2020 コロナの時代の愛   0 comments

という訳で、コロナの春、そのアメリカ版である。

つい一月ほど前までは、中日韓における上や下への大騒ぎを尻目に、
コロナだ?んなものは、HOAX!:でっちあげだ!
とぶち撒いていては対岸の火事と決め込んでいた筈の我らが寅吉御大が、
その後の事態のあまりの急展開を前に気押しされては押しつぶされて、
そしてついについに発令された国家非常事態宣言。

世界を巻き込むこのコロナの渦が、
ついにここアメリカはニューヨークにも、
いまやしっかりと根付いては、
その目に見えぬ魔の手を着々と広げつつある。

なんだけどさ、
そう、なんかそうやって騒がれれば騒がれるほどに、
白々と興醒めこいては苦笑いばかり。

だってさ、見よろ、これ、この目の前の風景。
冬枯れのセントラルパーク、
その東の丘のど真中に、
いきなり突然、目の醒めるような染井吉野のその鮮やかなことよ。

例年になく暖かかったこの冬の煽りか、
普段よりも半月も一月も早くに狂い咲いたこの染井吉野。

そのあまりにもあっけらかんとした、
この長閑を絵に描いたような春の風景の中で、
いったいどこのだれが、非常事態宣言の戒厳令、
そんな現実を信じることができるものか。

ただ、こうしているいまも、
あの枯れた木立の向こう、
摩天楼の渓谷の狭間から、
絶えることなく遠く近く響き続ける、
救急車のサイレンのその輪唱。

いったいこの街で、この瞬間に、なにが起こっているのか・・

そのあまりのギャップの中で、
ますますと現実感が失せていく、
そのあまりの離人感、隔絶感。

コロナなんてみんな嘘なのよ。
だって見なさいよ、この風景、
この平和を絵に描いたような新春の風景・・

そうそうなんだよ、その筈なんだけど、
でありながら、
この耳鳴りのようにいつまでもいつまでも響き続ける、
この救急車のサイレン、その輪唱・・

あの木立の向こうでいったいなにが起こっているのか。

それはまさに、あの元旦の朝に迷い込んだ異次元世界、
チェルノブイリの悪夢の中に迷い込んだかのような、
あの不吉な幻影が、いまやまさに紛れもない現実のものとして、
この街そのものをすっぽりと覆い尽くしていくようで・・



コロナの時代の愛 その六 ~ 遂に自宅待機命令のニューヨーク 仕事とベビーメタル、どちらを取るか?おいおい・・

Posted by 高見鈴虫 on 22.2020 コロナの時代の愛   0 comments
やばいよ、やばいやばい、まじで、超やばい。
ついについに、ニューヨーク市民全員自宅勤務命令。

金曜日の午後、閑散としたオフィスで尚、
あいも変わらずメールのチャットの電話のほうれんそう。
まったくこのコロナのご時世の最中の株の乱高下、
この一瞬だけで数億の金が乱れ飛んでいるってその時に、
たかが数万数十万の金額での切った貼ったの勧進帳。
つまりはまあ俺の仕事、如いては俺の生命の価値そのものも、
たかだかそのぐらいの金額で査定されてしまうということも意味するのだろうが。
しかしながらそれこそが実価、つまりは現ナマである。
俺の給料の生活のつまりは暮らしの人生の、その実体を支えている確かなるもの。
このコロナ騒動に便乗しては、上がった下がったやれ売りだ買いだの大商いが、
しかしそのすべてがモニター上に浮かんだ仮想的現実の仮想的数値。
果たして、とこのところずっと感じていた妙な予感。
このコロナウイルスのパンデミックが、
もしもこのモニター上の仮想世界の中に広がった時、
果たしてそこで何が巻き起こるのだろうか。

いつの頃から財布に現金を持ち歩くことがなくなっていた。
日々のちょっとした買い物でさえクレジットカード。
IPHONEのスリーブに挟んだ数枚のカードだけで、
すべての暮らしが賄われてしまうこのクレジット社会。
自動振り込みの給料が放り込まれた銀行口座から、
家賃がローンが光熱費が自動引落し。
月々の明細さえもろくに目を通すこともなく、
日々の食費からネットショッピングの買い物からに、
その残高が減って増えて、なんてことさえも、
いちいち気にとめることもなくなっていた。
いつしか金銭は数字からポイントになり、
財布はカード入れに、それが携帯電話の中のアプリに変わり、
ストリートミュージシャンに投げる小銭でさえ、
ポケットの奥に見つかることはなくなっていた。
この仮想的ポイント社会を支える電気的数値が、
謎のウイルスによるパンデミックに冒された時。
あれ、うちの銀行口座、いつの間にか倍になってる、半分になってる・・
そのときこそが世界の最終章。
二十世紀的社会の崩落その奈落の始まり・・・
コロナはその序章に過ぎないのでは・・

で?
で、それを望む者は果たして誰なんだろう・・




コロナの時代の愛 その七 ~ だってコロナのマーチ に踊る人々 w/ 極上タイ・ポップスに乗せて~

Posted by 高見鈴虫 on 23.2020 コロナの時代の愛   0 comments

「沈黙のニューヨークだ? 笑わせる ~ 現とはいともをかしきもの」





という訳で、ロックダウンのニューヨーク、
この自宅勤務初日となる訳なのだが、
これ見よがしにニュースを飾るこんな見出し

沈黙のニューヨーク、人影の消え失せた街、

なんていうとってつけたようなキャッチーなコピーに思わずあのなあ、と。

言っちゃ何だがここアッパーウエストサイド
朝から家の前で道路工事をおっ初めやがって、
うるさくって仕事どころか昼寝もできねえぞ、と。

なにが悲しくてこのコロナのロックダウン下で道路工事が必要なのか。
水道管でもガス管でも破裂でもしたのか?
まあ、交通規制なくしておおっぴらに道路工事ができるという意味では、
またとないチャンスなのだろうがな。

という訳で、沈黙のニューヨークだ?笑わせる。

改めて言わせて貰えれば、
現実ってさ、そうそうとドラマチックにはならない、というか、
それほどまでに完璧に予定調和的な舞台設定なんて、
実はこの世には存在しない。

都会の喧騒を離れて自然に囲まれた山里へエスケープのその途端、
夜明け前からニワトリどものコケコッコーの大輪唱に叩き起こされては、
うるさくっておちおち寝ていられねえ!
キャンプをすれば虫の鳴き声がうるさくて、
ジャングルの中の誰も居ないビーチはヤブ蚊と小蝿の群れ。
形だけでもと写真を撮ってみたら、
その背後には必ず必ず、
ペットボトルからコカ・コーラからキューピーマヨネーズのキャップから、
そんな消費文明の残像が確信的な悪意を持って転がっているのである。

花の都パリは見渡す限り虫国人観光客ばかり。
アウシュビッツのチェルノブイリのノルマンディの、
あるいは太古の遺跡のコロッセウムのピラミッドの、
その前には必ず、インスタ映えのセルフィー写真、
ビキニからセミヌードのねえちゃんたちが、
これみよがしに尻だし胸だしのぼっちグラビア撮影会。
サウスブロンクスのゲトー街、
あのジョーカーの舞台となった階段は、
いつしかジョーカー階段と名付けられては、
そのインスタ撮影の観光客たちが行列作って押すな押すなの大混雑。
そんな観光客を見越しては、
ピーナッツ売りの屋台がホットドッグがプリッツェルが、
餃子屋が、チキンライス屋が、ベルージアン・ワッフル屋が、
軒を連ねては絵葉書まで売り出して、
そう、この21世紀、現実とはかくも一筋縄ではいかないもの、なのである。

改めて、テレビの映画の、広告のスティール写真の、
いかにもいかにもなピクチャパーフェクトな光景は、
現実にはありえない。
その絵に描いたような出来すぎた舞台設定、
そこには必ず、修正が、改竄が、作り込みが、
あるいは、HOAX的な「やらせ」が存在する訳でさ。

そのイメージと現実のミスマッチ的なギャップこそが面白さ、だと思うのではあるが、
夢を売る、と自称されるその広告代理店的なコントロール・フリークスたち、
その使役奴隷的下請けのCM出身のディレクターたちは、
この現実からそんなギャップを躍起になって取り去ろうとしては、
遂にはあの安っぽくも嘘くさい舞台セット的虚像世界が出来上がるという訳なんだけどね、と。

という訳で、ロックダウン下のニューヨーク、
凍結された時間の、沈黙の底に静まりかえった?・・

あのなあ、と。

五番街やら、タイムズスクエアやら、ハドソンヤードやら、
そんな観光客向けの広告的世界のことなど知ったことではあらないが、
少なくとも俺の暮らすこの日常、
つまりはセントラルパークからリバーサイドパークから、
そして駅前のスーパーマーケットからグローサリーからは、
どこもかしこも人ひとヒト。
犬の散歩のジョギングのサイクラーの家族連れのカップルが、
パレードよろしくぞろぞろぞろぞろと↑だ↓だ←だ→だの大行列。
暇を持て余したガキどもがひっきりなしにスケボーで走る抜け、
その物陰ではひねこびた高校生が中学生が小学生までもが、
物有りげに背後を気にしながらジョイントを回してはクスクス笑い・・

という訳で、
大統領閣下がなんと仰せ申されようがそんなこたあどこ吹く風、
その不埒な無責任さを指しては民衆のパワーっていうんだよ馬鹿野郎と。

なんだけどさ・・
コロナだか非常事態だか戒厳令だかロックダウンだか、
なんてことは知ったことでもねえが、思い切りどうでも良いのだが、
なんでも良いから、頼むから、
この家の前の道路工事、どうにかしてくれ。
うるさくておちおち、昼寝もできねえぞ、の自宅勤務なのでありなむ。







コロナの時代の愛 その八 ~ 心からの懺悔を込めて コロナを舐めてるととんでないことになるぞ!

Posted by 高見鈴虫 on 30.2020 コロナの時代の愛   0 comments
あれは確か、かの寅吉御大が、
国家非常事態宣言を発令したその直後の頃、
友人のひとりから届いていた一通のメール。

非常事態宣言なんてHOAXだ!
ROCKERS NEVER DIE!
ロックでコロナをぶっとばせパーティ!
~BROOKLYNなんちゃら・バー: SHOWTIME 21:00

この期に及んでこんな不届きな予告を送りつけて来た
まったくもって絵に描いたような懲りないロック野郎たち。
相変わらずというかなんというか、と苦笑いをしながらも、
へえ、週末の夜にあのハコのメインステージかよ。
なかなか凄えじゃねえか。
つまりは当初予定していたバンドがコロナにビビってはドタキャンこいて、
突如として転がり込んできたこの大チャンス。
これもコロナ騒動の不幸中の幸いの棚からぼた餅、
そのコロナ特需のひとつの恩恵という奴なのか・・

なんてことを思っていたのも束の間、

そのライブの後にお決まり通りに並んだツイッターのメッセージ、
最高だったよ!ROCK’S NOT DEAD!
なんて書き込みがあってのその数日後、
なんか・・あたし・・ちょっと具合悪いみたい・・
そんなメッセージが、次から次へと並び初めたらしく・・

え?クラスター?まじで?・・・

そして遂に、メンバーの中からも発症者。
幸か不幸かそれは俺の友人のギタリストではなく、
こともあろうにドラマーの某氏。
その機材運びをヘルプした奥様もろともに見事に大当たり。

で、オレもやばいかもしれねえ、とその友人。
ただ、ロッカーである以上は無法者、
つまりは、健康保険になど入っているはずもなく。
でさ、頼みがあるんだが、と。
日本にアビガンってな薬があるらしくて、
それがコロナによく効くってな話を聞いたんだが、
で、お前、日本人だろ?
その、薬、日本からなんとかゲットできねえのかな、と。

つまりはその謎の特効ドラッグを密輸をしろと。

まったくもってこの野郎、病んでもなおロッカー、
つまりはとことん懲りねえ野郎、なのである。

馬鹿野郎、早く医者行け、と一言。

あとCDCに報告しておいた方が良いんじゃねえのか?
CNNにでも名前が出たら宣伝にもなるかもしれねえし。

とそんなメールから一週間。
さすがにちょっと気になって、おい、まだ生きているか?とメッセージ。

オレはどうやらセーフ、と友人。
ただ、あいつ、まじやばいみたい、

ギグの直後はなんか身体がダルくて、程度であったその病状が、
一週間を過ぎてから突如として発熱と咳が始まり、
ついにニューヨーク市のロックダウンが宣言されたその時には、
外出どころか薬を買いに行くのもままならず。
ただまあ、オレたち若いし、そのうち治るだろ、とタカを括っている間に、
咳はとまらず息はできず、熱も下がらずすっかりと意識朦朧状態。
遂に意を決しては這いずるようにタクシーで病院に転がり込んだところ、
体温を計れば二人して39度を越える大高熱。
すわ、このまま二人して隔離入院か、
しまった、猫に餌をやってくるのを忘れた、と思っていたところ、
え? 帰れ? 帰れってどういうこと?と。

つまりはもう病院に空いたベッドがない。
それにあんたらなんかよりももっともっと酷い状態の人がたくさん居て・・
もっともっと酷い状態?・・ 
39度の熱を出して意識朦朧のこんな俺たちよりも、
もっと酷い状態にある人々というのがどんなものなのか。
つまりはまじめのまじめにこの時点で生死の境を彷徨っている、
そんな患者がこの白い廊下の奥にわんさか居てらっしゃるという訳なんだね、と。

とりあえず今日は一旦家に帰って様子を見てくれ、と繰り返すその宇宙服の看護師。
ここに来られてもいまはなにもしれあげられない。
もしももっと悪くなった時には改めて・・
もっと悪く? これより悪くなったら病院にだって来れねえじゃねえか・・
つまりは
つまりは?
つまりは勝手に死ねと、そういうことか・・

ああ、これが噂に聞いた医療崩壊、
その赤裸々な実情という奴なのか。。



コロナの時代の愛:番外編 ~ 追悼:志村けん 真の「最後の功績」に捧げる・・(涙 

Posted by 高見鈴虫 on 01.2020 コロナの時代の愛   0 comments
このコロナの狂騒の中で、
あの志村けんが逝ってしまった。

あまりにも突然に、あまりにも呆気なく・・

この青天の霹靂の志村けんの訃報、
そのあまりの衝撃を前にして、
悲しみというには、あまりにも唖然呆然としたままに、
ただただ声を失っては打ちのめされるばかりである。

いやあただ、実は・・ 予感がしていたんだよね。
あの家政婦さんに残された「犬の面倒を~」の最後の言葉、
あのニュースを聞いた時に、まさか、とは思ってた。
だってそう、あの志村さんが・・
すべての愛犬家にとっては、
犬、そう、犬こそが心残りだからさ。
その犬のことを告げた、その最期の言葉にみた不吉な予感。

で、思わず、

「志村けん 、がんばれ!
事情は、敢えて言わない。
この試練を乗り越えて・・・
などと自己パロディをしているばやいじゃあらない。
とりあえず、志村さん、がんばってください!」

なんておちゃらけた駄文を綴りはじめていたのだがだが・・

ただ、それが、日いちにちにと経つにつれて、
え?まじなの?・・・
ついには、神様、どうぞ我らが志村けんを、の神頼み、
なんてのを綴りながらも、
くそったれ、縁起でもねえ、と破り捨てては、
まさかまさか、あの志村けんが、こんなことで逝くものか。
だってさ、だって、志村けんだぜ。
どうせこれも、ネタの一つなのだろう、そうに違いない・・

その願いも虚しく・・まさか、まさか、まさか、
あの巨星がまさかこうも呆気なくも逝ってしまうとは・・

いやあ、これまでコロナなんてと侮り続けたその報いなのか。
だってそうだろ、誰だってそう思ってるだろ?
特に昭和の馬鹿パワー、そのままに生きてきた無頼漢たちにとっては、
あの、志村けんが、こんなものでぽっくり逝ってしまうなんてありえない。
それこそ、ギャグじゃねえか・・・

ただ、そのすべての不謹慎の代償が、
まさかこんな形でやって来てしまうとは・・

そして今日も途方に暮れたまま、
嘘だろ、でっち上げだろ、ネタだろ、ギャグだろ。
だってさ、志村けんだぜ。
あのシムラが逝ってしまったら、
俺たちみんなただのくそオヤジ、
志村けんが居てくれたからこそ、
少なくともまがりなりにもあの「変なおじさん」のひとりとして、
まだなんなりとも格好をつけては、
この世知辛い世の中にも、
ささやかな居場所のひとつも見つけられたというのにさ・・・

これ、まじで、洒落にならない。あまりにも洒落にもなんにもならなすぎる・・




コロナの時代の愛 その九 ~ STAY HOME! STAY STRONG!! with BABYMETAL !!!

Posted by 高見鈴虫 on 04.2020 コロナの時代の愛   0 comments
メイトの諸君、ご存知のようにお告げが下った。

STAY HOME 家に居ろ。

いろいろと事情もあろうかとは思うが、
他ならぬ狐の神の思し召しである。
ここは素直に従わざるを得ないであろう。

友よ。STAY HOME 家に居てくれ。
まじで。お願いだから。
NYと同じ過ちを繰り返さないでくれ。

そう、俺たちは舐めていた。
武漢から横浜から大邱から、
そしてイタリアの被害が日々あれほどまでに大きく報じられながらも、
それはまったくもって遠い遠い海の向こうでの話。
こんなものはインフルの亜流で、
この大騒ぎもただのHOAX、或いはインサイダーの隠れ蓑・・・
その猜疑が、その不信が、その独善が、その高慢が、その油断が、
つまりは、ネット社会を生き抜く為の裏読み術のすべてが、仇、となった。
そしてこともあろうに、これまでの人生を支えていた信念、
そのすべての元気が、溌剌が、威勢が、度胸が、無頼が、外向性が、行動力が、
つまりはロック、あるいは若者文化の体現する健全のすべてが、
このコロナという敵を前にしては、そっくりそのまま、致命傷、となった。

改めてニューヨークを襲ったコロナ災禍、
それはまさに、晴天の霹靂だった。
こんなもの、風邪に毛の生えたようなもの、と嘲笑っていたあの頃が、
いまとなっては遠い昔に過ぎ去った甘い記憶を懐かしむかのように、
テレビの画面にふと映し出される、人々の集う光景、
そのたびに、一瞬ぎょっとしては、そしてつくづくと思い知る。
ついこの間までのあのさりげなくもなにげないありふれた日常というものが、
いったい、どれだけ、幸せなものであったのか・・

嘗てはニューヨークに暮らす日系人主催の「桜まつり」が行われていたその緑の草原に、
いまは野戦病院さながらの臨時病棟のテントが建ち並び、
犬の散歩で日参するリバーサイド・パークの外れ、
あのベビーメタルのライブ会場ともなったターミナル5にほど近い埠頭に、
米海軍の病院船コンフォートが接岸されたと聞く。
そしてUSOPENその会場であるUSTAテニスコート、
毎年この大会の為に有給休暇を貯め続けては日々熱戦に胸を奮わせたあのテニスの聖地が、
また新たな臨時病院設営地として指定された。
そしてなにより、日々あれほどまでに倦んでいた筈のミッドタウンのオフィスにさえ、
ちょっと机の上の忘れ物を取りに行くどころか、ビルの中に入ることさえも許されず。

いま目の前に広がるこの世界は、
しかし嘗て知ったあのありふれた世界と同じではない。
つまりはついひと月前、ついに半月前、つい十日、つい一週間前、
ともすれば三日前、あるいは昨日までの常識が、
いまという現実の中ではまったく通用しなくなっている。
これまでのこの細やかな暮らしを支えていたすべてのものが、
一瞬のうちに手の届かないベールの向こうへと移行してしまった、
それはまさにパラレルワールド。あるいは悪夢のデジャヴュの無間地獄・・・





  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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