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NYCで観るレターフロムイヲウジマ

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 読書・映画ねた   0 comments   0 trackback
おお、そう言えばそう言えば、
こないだ柄にもなく映画なんか観に行っちゃって、
そう、冬だからさ。テニスできないしね。
だからたまにはいいかな、なんてそんな感じ。

で、見た映画、うーん、と悩んで、
レター・フロム・イヲウジマ。
理由、英語の映画見るのが面倒だったか、なんちっち。

と言う訳で、近所でコリアン食った後、
そのままお散歩気分で行った映画館。

そう言えば、
なんか見た人みんな泣く、とか言うし、
日本の戦争映画みて泣いているところ、
近所の人々の人々に見られたら、
なんか照れくさいな、
なんてちょっと思ってはいたんだけどさ、
したらおいおい、いきなり超満員、
で、空いた席ないかな、と見回した途端、
あれまあ、おいおい、ここ空いてるよ、久しぶり、どうしてた?
なんて(爆
考えうる限り最悪のタイミング(爆
おいおい、やっぱ人間悪いこと、できないよね、なんて、
何が悪いことだ、と。

と言う訳で、経験しました、
NYCで観るレターフロムイヲウジマ。
世界の友達と観ようおじいちゃんの戦争話。

で、NY人の反応、
隣りの、よく判らないイタリア系のおっさん、号泣き。
いつ抱きつかれるか、とそればかり心配。
前で見ていたアイリッシュ系のカップルは対照的に大鼾。
何を間違えたかラテン系のHIPHOPなガキども、大退屈で途中で帰る
日本人かコリアンか、判らない学生風のグループ、始終無言。ピクリとも動かず。

とまあNYらしく千差万別。

でも、なんか終わった後になって、
泣き腫らした目で、本当に、本当にごめんなさい、
と頭を下げに来た人がいて、ちょっと困った。
いや、良いってことよ、とは正直思えない。
ただ、
おお、そうだ、そうだ、どうしてくれる、とも言えない。今更(笑
正直なところ、許さない、許せるわけ無い、とは思う。
が、一緒にいたコリアンやら中国の人にはそんなこと口が裂けても言えない、でしょ?
そう、すげえ、ばつが悪かったよ。ほんと。居所無いって感じ。
ああDVD待てば良かった、と。

で、俺の感想。
退屈だった(笑
正直、どっ白け。
つまり、ごめん、つまらなかった。
万歳突撃?自決?なんかナンセンス過ぎ。
一言、バカかお前ら、と。
ああ、俺、アメリカ長すぎたのかな、と。
俺、もう全然日本人じゃないのかな、とそのほうが寂しかった。
でもね、そう言いながら、
ぜんぜん気持ちが入らなかった。

対アメリカに対して、恨みなんて無いし、
俺、そんなこと言ったら、自分のダチになんて言ったらいいんだよって。

でもね、言い訳するけど、俺が全然反民族主義かって言ったら、
実は全然そんなこと無いんだよ。
やるときは一人でもやるよ。俺。そういうタイプ。

杉山愛とか、イチローとか、けなす人いたら、一人でも話しつけるよ(爆
ワールドカップで日本のチームけなすやつが居たら刺してやろう、
と思ってたけど、俺さえもが腹の立つような無様さだったんで、
俺が逆切れして、俺は日本人やめた、と叫んで大爆笑。

と言うわけで、
そう、いいじゃない日本人がブラジル応援したってさ。
いいじゃない、アイリッシュが牛丼好きだってさ。
いいじゃん、インド人がテニスやったってさ。
もう、いいじゃん、コッカとかイロとかカミサマ、とかさ。
関係ねえよって。

だから、イオウジマな人々、気持ちは判るけどさ、
まじで、もうさ、やめねえかそう言う話、
とつくづく思った、とさ。

そう言えば最近、メキシコの映画ばかり観ています

Posted by 高見鈴虫 on 09.2007 読書・映画ねた


そう言えば最近、メキシコの映画ばかり観ています。

NYの公立図書館、WEBサイトから観たい映画を選んでリクエストしておくと、
忘れた頃になって、取りに来てください、 ってなメールが届いてる(笑

こんな映画、借りたっけかな、と、不思議に思ってでかけていくと、
ああ、そうかそうか、と。まるでタイムマシーン。
この時間差が溜まらない、と。

で、このNY公立図書館、実はよく使ってる。
だってタダだしさ。
公立図書館でありながら、古今東西の本は言うに及ばず、
CDからDVDからフィルムのリール巻きまで、
割とへええ、こんなものまで、的な名作・珍作も取り揃えてる。
そう言うところ、割と、さすがNYCって感じがするよね。

と言うわけで、メキシコ映画のまいぶーむの話。
発端はと言えば、AMORES PERROS。
あの映画、封切りの劇場で見たときには、
あまりに圧倒されて、凄い、良かった、でも良く判らなかった、
ぐらいの感想しかなかったけど、
改めてDVDで見直すたびにどんどん好きになって割と中毒状態。
同じ監督の21Gとバベルがあまり好きではないぶん、
このAMORES PERROSがますます輝きを増す、っていう感じ。
で、同時に、そう、Y TU MAMA TAMBIEN、
これも良かったでしょ?って誰も知らないか(笑
うん、良かったんだよ。そう、良かったの。
で、うーん、似たようなメキシコの映画をどこで探そうかな、
と思っていたら、
なんてことはない、毎日前を通り過ぎているNY公立図書館に、
誰に借りられることもなく山になっていた、と(笑
やたー!金鉱発掘だっち。
なんてったってあの牛歩というよりはなめくじのように遅いNY公立図書館の回転が、
こと外国語映画に限って稲妻のような敏速な反応。
去年リリースと同時にリクエストした007カジノロワイヤルもパイカリ2も、
半年も待ってるのにまだ音沙汰もない、ってのに、
こと外国映画に限って、リクエストしたら次の週には届いている、と。
これは嬉しい!

と言うわけで、ここでこっそり
NY公立図書館でただで借りられるお勧めメキシコ映画特集だっち。
もし興味があったらNETFLEXで探してみてくださいね。

「POR LA LIBRE」



死んじまったお祖父(じい)さんの灰を海に撒いてやる為に、
犬猿の仲の従兄弟同士が珍道中をおっ広げるって話。
メキシコ的なユーモアとお色気にど深遠なペーソスが混じって、
本当に面白かった。


「AMR TE DUELE」



現代メキシコ版のロミオとジュリエットなんだけどさ、
なんか凄く見せるのよ。どうしてだろ。
単純なラブロマなんだけどね。役者が立ってるっていうか、
年甲斐もなく、思わず恋した気分になっちゃっうって感じ。
ああ、また観たくなってきた。

「LA LEY DE HORODES」



騙されて最果ての村の村長を押し付けられた善良なおっさんが、
法律と権力を逆手に取って大暴走、
ああ、これだから民主主義は立ち行かない、っていう悪い見本そのもの(爆。
こういうのをけろっと書いてしまうのがいかにもメキシコ的。天晴れって感じ。

で、横綱2つ、

「AMORES PERROS」



愛ってなんだか、あんた知ってる? 少年は犬ころ、愛するものさ、
という、昔懐かしいSKEN(!)に通じる題名。
AMORES=愛 PERROS=子犬、と描くとなんのことか判らないけど、
俺的には、犬=少年=男 の愛、同時に、犬コロを愛する少年の純な愛。
つまり、身勝手極まりない、一方通行ではた迷惑で救われることのない純愛。
その見果てぬ男の愛の不毛さを描いた、という不屈の名作、
ああ、身につまされるな、とついつい魅入ってしまう訳で、
俺的には、この作品、マルケスに匹敵する、と勝手に思ってる。



「Y TU MAMA TAMBIEN」



謎の人妻の誘いに乗って、ひょんなことから珍道中に引きずり込まれてしまった悪がき二人。
おかしな三角関係の中、狂おしいまでの欲望の彼方に見えてきた本当の姿とは、
なんて感じで、ちょっとって言うかモロにどエッチな内容なんだけど、これ実はお勧め。
そう、通常の健康優良不良少年時代を送ったあなたならきっと憶えがある筈(爆
ああ、あの時のあのひと、実はこういうことだったのか・・なんて(爆
遥か昔の甘酸っぱい青春の一コマを割と切実に反芻することができますよ。

なんてことをのたまっていたら、
メキシコ人の友達から、おまえ、まだまだ青いな、と、
次々と隠れたラテン映画の名作を教えてもらうことになっちゃって、
へえへえ、このブーム、まだまだ続きそうです。

と言うわけで、ラテンマニアの方々、情報お待ちしておりますです。


            ~遠方の友に宛てたメールより

HEAD-ON 愛より強し

Posted by 高見鈴虫 on 19.2007 読書・映画ねた   0 comments   0 trackback
会社の女の子から、
いきなりお勧めDVDってなメールを貰って観て見た映画。
HEAD-ON。
日本語の題名を調べたら、
愛より強し・・・(爆!!!!なんだそれ、と。
ああ確かに、この題名じゃあ、
薦められでもしなければ観なかったな、と。

で、観てみたら。
うーん、と。
身につまされるとはこのことか、なんて。
落ち込みまくってソファから立ち上って
リモコンのスイッチを消すことさえ出来なくなって一言。
あいつ、なんでこんな映画を薦めやがったのかな、と。
つまり、これ、俺ってこと?なんて、格好良すぎ?

で、とりあえず筋書き。

舞台はドイツ・ハンブルグ
完全に人生にどんづまった中年パンクス
虐げられたトルコ系の移民。
その夜も完全な自暴自棄状態。
なんの歯止めもないままに泥酔の果てに自殺を図る。
が、図らずも命を取り留めた入院先の病院で、
自殺未遂で担ぎ込まれた少女からいきなり、結婚して欲しい、と頼み込まれる。
あまりに保守的トルコ人家庭から逃げ出すためには、
他のトルコ人を探して偽装結婚をするしかない、との作戦。
最初は冗談まじりに聞き流していたのだが、
突然目の前で手首を切られ、
血しぶきのなかで少女の固い意志を知る。
つまり、気に入ったのだ。
そんな二人は偽装結婚をし、オトコは相変わらず無頼な暮らしを、
少女は念願の自由奔放な夜遊び生活を開始するのだが、
そこにひとつの間違いが発生する。
自由を得た少女が、自由を確保するために
唯一絶対に自由にすることのできなかい人間、
   との間にいつしか愛が芽生え始めてしまったのだ。
破滅を前提とした無頼派、つまりは似たもの同士の二人が
ここに究極のHEAD-ON=ガチンコを繰り広げることになる。



MOMAのジョルジュ・スーラのプレミアに行ってきました

Posted by 高見鈴虫 on 29.2007 読書・映画ねた

先週の木曜日、
MOMAのジョルジュ・スーラのプレミアに行ってきました。
そう、あの、点点点で、もやっとぼやけたようなメルヘンチックな風景画を書いたひと。
点描技法の第一人者、と言えば判りますね。
そう言えば、俺、
実は、ずっとスラーだと思っててさあ。スーラだったのね、と今更ながら(笑

で、この、ジョルジュ・スラー、じゃなくて、スーラさんの得意とする「点描」と言う技法、
暇な授業の最中、教科書の裏に友達の似顔絵を、シャーペンの先で点点てんてん、
とやった覚えは誰にでもある筈、なんて。

という訳で、その点々絵画の第一人者、
この人ってたぶん、凄く偏執狂的な人で、
来る日も来る日も色鉛筆の先で
点点てんてんテンテンとやり続けていた、
根暗のひっきーで病的な神経質で友達の居ないドン臭いタイプ、
つまり、超ギークみたいな奴だったのかな、
そりゃあまあ早死にしてもしょうがないよね、
なんて、勝手に思っていて訳なんだけど、
実際に見て、おっと、唖然!

実はこの点点が、凄く大きい!のです。
点点というよりは、ほとんど筆でべたべた、と言う感じ。
その筆さばき、実にもう相当に大胆不敵。
下手に近寄ってみちゃったりすると、
われ、舐めとるんかい、ってぐらいに、もう、ぼてぼて、って感じ(笑
手抜き、というよりも、いたずらでベタベタとやっていた、に過ぎない、ぐらい。
なんだこれ、と、思わず唖然。そして苦笑。
あれまあ、なんて。
これ、失敗作?
なんて、で、じゃあ次へ、と足を進めた途端、
待てよ、と。
そう、
一歩二歩と遠ざかれば遠ざかる程に、
あれ不思議、なんとなくだんだんとそのボテボテが像を結び初めて、
ふとすると、
おおおお、そうだんたんだ、
これ、海岸の絵だったのですね、なんて。
ちょっとした騙し絵にさえ思える
この大胆過ぎる本家の「点々絵画」ってより「べたべた絵画」
ほうほうほう、と眺めているうちに、
そんな霧に煙ったような風景が、いつのまにか静かに揺らめき始めて、
風景が立ち上がる、というか、動く、というか、広がるというか、浮かびあがるというか、
いつしか、潮の香りから風に流れる砂から、
そう、まさしく海、黄昏た、季節外れの、誰もいない海が
誰に知られるともなく、ざざざざ、と波うっているような。
つまりは空間性と。つまりは心象風景の焼き込み、と。
いやあ、
たかだかコピー用紙程度の大きさの、
こんな手抜きの点々べたべたの絵の向こう、
まさかこんな世界が隠れていたなんてね。
ああ、やっぱり、高い値打ちがつくだけのことはあるなあ、と。
参りました、とは思ってみたものの、
ここでひとつの疑問が持ち上がります。

果たしてスーラさん、この絵、いったいどうやって描いたのかな、と。
だって、
筆の届くところからでは、絵が見えないんだよ。なんか可笑しいよね。
そうあなたの言うとおり。
という訳で、ちょっと推理。

1.点をひとつ書くたびに10メートル下がって確認、とやっていた。
2.10メートルぐらいの長さの筆を使った、
3.目の前のものが凄く遠くに見えるめがねをかけていた
4.あるいは、もともと物凄い乱視・遠視だった。
と。

そう、
この人、もしかして、物凄い遠視だったりとか、そうそうに違いない、なんて、
で、
外の売店で売っている画集のページをめくるうちに、
あった!牛乳瓶の底みたいなメガネをかけたスーラさんの自画像、あるいは似顔絵。
このメガネ、まさに、遠視・乱視、そのもの。
ああこのひと、超遠視的乱視的世界を具現化しよう、としていたのかな。

で、加えてこのスーラさんの特異性、
なんかどの絵もどの絵も、
見つめているうちに絵が立ち上がってくるのはいいんだけど、
どうもその対象がどんどん遠のいて行くんだよねえ(笑
ああ、逃げていく、みたいな。
なんか変なのだよね、それって(笑
実は物凄く気の弱い人だったのかな、とか思っちゃったけどさ。
いやあ、
思わず隠された真相に気づいたなんて、ちょっと得意げ。

しかしながら、
ロートレックは言うに及ばず、
ゴッホの神経衰弱
マティスの梅毒の後遺症から
ピカソのあの病的なまでの独善性まで
そう、
天才って、時として大きな欠落の結果だったりするでしょ?
欠落を埋める為に、ひとつの才能だけが異様に育ってしまった、
或いは、
ひとつの才能にあぐらをかいて、ほかの全てがないがしろになってしまった、
とか(笑

という訳で、
MOMAのジョルジュ・スーラ展、
31歳で早逝した関係で作品数そのものが少ないのだけれど、
点々技法に限らず、
まるで生きているようなデッサン画から始まって、
点々絵画に至るまでの、
まさに計算に計算を重ねていく過程の貴重なデッサン画からと、
逸品の多くが展示されてます。
実はスーラさん、根っからの理系の人だったのね、なんて、思わぬ発見。
こういうのって、ほんと、原画みなくっちゃ判らない、とつくづく思う。

MOMA,金曜の夜は確かドネーションベースなので、
気が向いたら覗いてみてください。
あ、それから、一歩二歩と下がるうちに、
思わず後ろの人とがちんこしないように、
くれぐれも気をつけてみてくださいね。



            ~遠方の友に宛てたメールより

ロックンロール文学中年の本日の読書傾向

Posted by 高見鈴虫 on 19.2008 読書・映画ねた

ええっと、
ご存知な方はご存知かとは思いますが、
私はただの不良中年ではありません。

じゃあなんなんだよ、
と誰も聞いてくれないので自分で答えますと、
不良「文学」中年であったりもします。

わらわらわら、と自分で勝手に笑います。

そんな暇があったら資格試験の勉強でもせんかい、
仕事みつからねえぞ、と言う訳ですが、
ははは、こればかりはやめられません。
幼少の頃より長く患う「逃避的読書中毒」なのです。

思い返せばガキの時分、
ロックンロール文学少年、と自称しておりまして、
ロックンロール文学少年というのが果たしてどういうものであったかと言うと、
授業中に文庫本を読み耽っていると、
なんやかんやと絡んで来る教師に向かって、
うるせえな、読書中にがたがた邪魔をしやがると、
ヤクザにちくって体育館の裏に埋めちまうぞ、と捨て台詞。
クソッタレ、うるさくて集中できねえ、とそのまま学校をばっくれて、
昼下がりの薄暗い純喫茶のカウンターで、
セックスピストルズを聴きながらセリーヌの「なしくずしの死」の続きを。
或いは屋上の貯水タンクに寄りかかって、
パンツ一丁で日光浴しながらサリンジャーの「僕」とシンクロ気分。
夜は夜で、友達待ちの駅前でうんこ座りして唾吐く代わりに、
特攻服を来たまま「限りなき透明に近いブルー」を読んでいたり、
或いは、デートの待ち合わせで「巨匠とマルガリータ」にどっぷりで、
ふと顔を上げると12時近く、その時になって初めて、
あれ、俺、ふられたんじゃないのかな、と気がついたり。
新宿ロフトの楽屋で「筒井順慶」に笑い転げているうちに
出番のタイミングを逸してしまったこともあり、
そう言えば、大学入学試験の当日も、
「1973年のピンボール」を読んでいるうちに、
電車を乗り過ごし、遅刻してしまったことを思いだします。
しかもそれらの本は全て万引き。上等です。

と言う訳で、
いつの間にかロックンロールも違法行為も
徹底的に似合わない風袋となってしまいましたが、
本だけは好きで今でも読んでいます。
もちろんお金を払っていますよ。1ドル本ばかりですが。

と言う訳で、ちょっと今回は志向を変えて、
不良文学中年が最近読んでいる本のご紹介。

***************

「サル学の現在」 立花隆
現在のサル学を考察しながら、
京大霊長類研究所の軌跡を追う力作。
ゴリラって鼻歌を唄うんですね、とか、
目から鱗の逸話が次から次へと。
これを読み始めて、ますます人間と言うものが
よく判らなくなってきています。
読了後は、ちょっと本多勝一の極限シリーズ、
ニューギニア高地人でも読み返してみようと思ってます。

「痴人の愛」 谷崎潤一郎
痴人、じゃない、知人から、
えへっへ、あなたにお似合いの名作ですよ、と薦められたのですが、
ロリコン小説の走り、と言うのでしょうか。
ごめんなさい、俺、ロリコンのケ、ぜんぜん無いんですよ。
どちらかといえば、お姉さま、或いは女教師系、というか(爆
まあいずれにしろろくなもんじゃないですが・・・

まあとりあえず、筋としては、
ギークなエリートが貧乏は少女を金で買い取って自分好みに育てよう、
と思ったら、おっと逆に舐められて尻に引かれてしまいました、
というなんとも間の抜けた話。
とりあえず、読み始めたとたんに先が見えちゃって、
読み終わった後に、SO WHAT!?と苦笑い。
まあそれが古典の宿命とは言いながら、
大正時代の衝撃作品はいまや完全に日常に凌駕されています。
随分使い古された話で、すっかり時間を無駄にした気分でした。

で、口直しの名作特集で、

「雪国」 川端康成
クニザカイの長いトンネルを抜けると雪国だった。夜の底が白くなった. の雪国。
ああ、ニューヨークでは、
グラセンからの長いトンネルを抜けると、そこはクイーンズであった。夜の底が白くなった、ゴミの袋で。ですが。
ああ、どうしてだろう、雪が降るとこれを読みながらフラッシングで飲茶が食べたくなる。
まあいいです。
これ、俺的には日本文学の最高傑作のひとつ、と思ってます。
一文一文まるで染み入るような名文の綴れ織。
日本語って美しい、と思わず目を閉じて感じ入ってしまいます。
が、ストーリーはと言えば、
正体不明の遊び人が、ど田舎=雪国の芸者と戯れる、と、まあそれだけの話。
よくもこんな小説を教科書に載せたな、と(笑
良いこのみなさん、大人になってえらくなったら芸者で遊べます。
つまりトーダイデのセッタイののうぱんしゃぶしゃぶです。
でも貧乏なリーマンではそれは無理です、あんだすたんど?
と言いたいのなら判りやすくそう言って欲しかった。
いやあ、でも、ヒロインの駒子さん、
実は永遠の憧れだったりして(笑
今の女優で言ったら、誰が似合うんだろうな、
とか、ちょっと思ってみたりして、
やっぱり、かの大女優「大谷直子」を凌ぐ人、居るかなあ、とちょっと考え中。

「香港世界」 山口文憲
イギリス統治下の香港。
借り物の場所、借り物の時間、と称された自由貿易都市。
全ての主権を剥奪されたと同時に、全ての政治的やっかいから開放された、
この世でもっともいい加減な都市であった香港。

国籍はイギリスであってでもガイジンなんてひとりもいなくて、
居るのは中国人とインド人と、あとは訳のわからない流れ者ばかり。
魔都と呼ばれた香港の、その超絶的混沌世界の摩訶不思議さを、
極端に洗練された文章で、ハードボイルドに語る文憲的洒落心。
そのバランス感覚、まさに逸品です。
滞在型旅行エッセイの隠れた名作だと思います。

学生時代、この本を古本屋の平棚でみつけて
読み初めてから、いてもたってもいられず、
思わず旅行会社のアルバイト募集の広告に飛びついてしまったのが運の尽き。
その後、藤原新也の「東京漂流」を読んでから行き先をインドに変更、
途中、バンコックの古本屋で大友克洋の「気分はもう戦争」にぶち当たって、
目的がアフガン潜入に摺り変り、かくして我人生は完全に倒壊するに至れり。
そんな記念碑的作品をブックオフで見かけて思わず読み始めてしまいました。

中国本土への返還後、そんなお気楽な時代の香港が、
既に忘れ去られてしまった今となっても、
この文憲的美学だけは十分輝いていると思います。

「光あるうちに光の中を歩め」 レフ・トルストイ
ストイシズムの美学の集大成ですねえ。
先日読了した「荒野へ」ジョン・クラカワー著の主人公、
アレクサンダー・スーパートランプ(笑 の心理がちょっと知りたくて、
斜め読みしておりますが、いやあ、と思わず苦笑い。
下手をするとカルト奨励書、となりそうで、
へへへ、トルストイさん、
高度情報化社会の21世紀はそんなに簡単には生きられまへんでえ、と。
でもまあ、無いものねだりと言う意味では、
この簡単すぎる清廉さにちょっと憧れたりもしますが、
こう言った原理主義への回帰願望、
ブッシュの時代を生きるアメリカでは、
ちょっと手放しで喜ぶ気にはなれませんね。

「話を聞かない男、地図が読めない女」 アラン/バーバラ・ピーズ
オトコとオンナはすでに脳みその使い方からして全然違う訳で、
と、日常的に直面するオトコとオンナのすれ違いを、
生理学的なこじつけを入れながら、なあんだ、そうそうそうなんだよね、
と変に納得させてくれる謎の学術書。
ジャンルはいまだになんだか判らないけど、まあとりあえず面白い。

永遠の謎たる女性心理、その複雑怪奇さの片鱗を垣間見た気分。
いやあ、毎日顔を合わせているこの「女性」という生物が、
ますます恐ろしい存在に思えてきます。
座右の銘としてトイレに座るたびに何度も読み返しています。

「神々の指紋」 グラハム・ハンコック
ピラミッドは誰が作ったの?エジプト人。
まっさかあ。この時代になってもろくに地下鉄ひとつ作れない人たちが、
五千年も前にあんなもの作れる訳無いじゃん、と、
まあ当然の疑問にすぱっと答えてくれた本。
つまり、ピラミッドはエジプト人どころか、氷河期のそのまえ、
つまり原始人の時代からあったりした訳で、と。
謎を謎としたまま、机上の空論ばかりを続ける現代の考古学者に手鼻をぶっかけた名作。

会社のお友達から、今度の休暇でペルーに行こうと思って、
と言われてから、無性に再読したくなった作品。
嘘か本当か、なんて野暮なことは言わないで、
どっぷりと騙されたくなって来る迷作ですね。

「わが悲しき娼婦たちの思い出」 ガルシア=マルケス
これは実は買ったとたんに相方に奪われ、
相方から取り戻したとたんに文学友達、略して文友に奪われ、
いまだに読めぬままですが。

で、
最後に、異例の恋愛物(爆

「夜明けの街で」 東野圭吾
いきなりですが、不倫の話です。
しかも、それが、すっごくリアル。
不倫する奴なんて馬鹿だと思ってた、と言う主人公が、
一歩一歩その甘い地獄にはまり込んで行くさまが、
妙に生々しく描かれておりまして。
まあそれに殺人事件、とかが絡むわけですが、
いやあ、ねえ、不倫をめぐる心理作戦、その攻防。
ただそれだけで、十分にミステリー、スリル満点です(笑

先週のトロント出張中、雪のために半日以上、空港で足止めされまして、
その間に冗談半分、暇つぶしに読み始めたら、
思わず持っていかれまいました。
いやあ、凄いですねえ、不倫の世界。ちょっとぞっとしました(笑
君子危うきに近寄らず、じゃないですが、
このときばかりは、もてない男で本当に良かった、と胸を撫で下ろしながら、
同時に、こんな物凄い経験を知ることもなしに人生を終るとしたら、
それはそれでちょっともったいないかな、なんて、おいおいと(爆

あ、で、この作品、読んだ方いらっしゃいます?
ちょっとネタばれですが、
ラストシーン、あれ、彼女からの最後の言葉、あれ、嘘ですよね。
そう、そう信じたい、と悪友に申しましたら、
あんた、つくづくおめでたいね、と鼻で笑われました。
くうう、そうだとしたら泣くに泣けないっすね。
いやあ、人の道は踏み外してはいけないのだよと思い知りました。
不倫したことある人、無い人、興味のある人、無い人、
良い意味でも悪い意味でも、男でも女でも、
とりあえず大人の自覚のある人には大お勧め、です。
束の間の禁断の恋の世界をお楽しみ頂ける筈です。

と言う訳で、
そう、この不良文学中年は、これらの本を同時進行で読んでいます。
なのでなかなか読み終わりません。
で、また、休日のたびに新たな古本を買い漁ってしまうわけで、
よって我が家はまるでブックオフの分店、あるいは倉庫状態。
部屋中のいたるところにページを伏せたままの本が散乱しています。

と言う訳で相方からは、
この糞本、読みもしないくせにどうにかせんかい。
早く始末しないと粗大ゴミの日、おのれと一緒に捨ててまうぞ、覚悟はいいか、
と恫喝される毎日です。
なんで、
もしご興味のある方おられましたら、いつでも言ってください。
読み終わった物から、どしどしご進呈申し上げます。

あ、で、
なんか、これで終ったらあまりにも不良中年っぽくないですよね。

なんで、最後にいつもの捨て台詞。

冒頭にご紹介した、「サル学の現在」によると、
サルは、直立でも歩行するし、道具も使うし、言語も操る。
下手をすると煙草も吸えば、酒も飲み、テレビを見て、歌まで歌う、らしい。

と言う訳で、では質問、
サルと人間の違いってなんだか判りますか?

それはね、
はい、その通り、本=活字、を読むこと、なんですよ(笑

つまり、本を読まない方々、
全ての情報をテレビとおしゃべりから得ているあなた、

あなたのおツムはサル並です、なんちっち。

お後がよろしいようで。



            ~遠方の友に宛てたメールより


「HAIR」 in the Central Park

Posted by 高見鈴虫 on 25.2008 読書・映画ねた


日曜の午後、テニスから帰ってシャワーの後、
濡れた髪を乾かしながらメールをチェックしてたら、
PUBLIC THEATERから大当たり!のメッセージ。
おおお、やった!「HAIR」のただ券が当たった!

そう、夏のセントラルパークの風物詩のひとつ、
PUBLIC THEATER主催の
SHAKESPEARE IN THE PARK

今年はここで大ヒット・ミュージカル「HAIR」
のリバイバルが始まっていまして、
これがどうにも大評判、らしい。

なのですが、このPUBLIC THEATER、
タダなのはいいのですが、
そのチケットが全て抽選!という曲者。

つまり、見たいのに買えない!ってがまた・・で。
で、去年まで、これを観る方法としては、
ひたすら並ぶしかなかったのが、
今年からなんとWEB抽選ってのが始まって、
午前中にPUBLIC THEATERのPAGEから、
申し込みをしておくと、
午後になって結果が届く、という仕組み。

なのですが、
ここのところ連日に渡ってまるで朝の日課のように
申請をしていたのにも関わらず、結果は決って残念賞。
うーん、と。
タダ、というのも時として困り物のようで。

しかしながらうちのかみさん、
どういう訳だか変にくじ運のいいところがあって、
自転車やらフライパンセットやら、
なんかちょくちょくと当てて来たりする。
で、今朝の早くからなんかもそもそやっているな、
と思っていたら、
なんだ、これの申し込みをしてたのか、と。

という訳で、行ってきましたよ、
「HAIR」~THE AMERICAN TRIBAL LOVE-ROCK MUSICAL

で、最初から感想、
いやああああ、良かった!!
まじで、凄く良かったよ。

俺、実は、ミュージカルも演劇も割りと食わず嫌いなところがあって、
これまでどういう訳かいつも外していたのだけれど、
いやあ、HAIR、良かった!凄く楽しめた。

で、この「HAIR」というミュージカル。

ストーリー的には、
ベトナム行きの決った若者が、出征前の僅かな休暇にNYCを訪れて、
そこでひょっこり、セントラルパークに暮らすヒッピーの奴らと出会ったことから、
LOVE&PEACEの世界に目覚めてしまって、という話。

初演は60年代の後半。
ちょうどベトナム戦争でアメリカ中が大騒ぎの時期、
その強烈な反戦メッセージに加えて、
ロックのビートに乗せて繰り広げられる
LSDトリップから乱交パーティから出演者一同の全裸シーンからと、
SEX DRUGS & ROCK'N’ROLLの世界を余すところ無く書ききった(笑
まあ、言って見れば超問題作。
これが世界的に大ヒットとなって、
言わばその後のフラワー・ムーブメントの象徴的な作品となっていった訳で。

という訳で、「HAIR」の30年振りのリバイバル。

まあ今の時代にそのまま当てはまるか、
と言われると、うーん・・・という部分はあるけど、
或いは、
この作品によって定義された数々のテーマ、
例えば脱社会やらドラッグからフリーセックスからコミューンからカルトから、
それら全てが後のアメリカを根源から揺さぶる、
下手をすると厄介な社会問題化していってしまった部分もあって、
つまり、手放しでは喜べない話ではあるんだけどさ。

なんてね、難しいことはこの際おいておいて。
そう、ロック・ミュージカルだよ。
そう、このHAIRと言うミュージカル。
その曲目のほとんどがスタンダード化しているぐらいで、
もう名曲の綴れ織。
AQUARIUSから始まってLET THE SUNSHINE INに到るまで、
本当に素晴らしい曲が次から次へと。
登場人物への思い入れも相まって、
思わず一緒に歌ってしまったり(笑

そう、柄にも無く昔話なんだけどさ、
日本で大学を出てバンドを辞めて長い旅に出て、
で、アジアを宛ても無くふらふらしてた時期、
割となんか、これと似たようなところがあってさ(笑
コミューンとかで暮らしながら、
世界中の気の合う連中と、愛だ平和だ神だ地球だ
みたいなことを朝から晩までみたいな(笑
でもね、そう、いつかやはり旅の終わりがやって来るもので、
仲間達からは、それでも日本に帰るのかよ、
ここまで判っていながらそれでもリーマン=企業戦士かよ、
みたいな。
そんな葛藤みたいなもの、
なんかさ、
ヘアーに描かれていたこと、と、
なあんか、割とだぶる部分があったな、なんてね(笑

という訳で、思わず思い切り感情移入。
ラストシーンなんて思い切り涙滲んじゃってさ(笑

でね、そう、今回のリバイバル。
トレードマークの全裸シーン。
リバイバルでも思い切り大公開(笑
で、やっぱりヘアーって言うぐらいだから、下の毛も思い切り(笑
いやあ、最近、こっちの女の子って剃ってる子多いでしょ?
なので、出演者の人々、多分、この公演の為に伸ばしてるんじゃないのかな、
とか変なことに気を使ってしまいましたがそれもご愛嬌と(笑

でさ、そうそう、
特筆すべき点として、バンドが上手い!
そう、ミュージカルのバックバンドなんて馬鹿にできない、
とにかく上手いぞ!はっきり言ってバンドだけでも乗れる。

そうだよね、ロック・ミュージカルでバンドがへたってたら
台無しだものね。いやあ、まさに職人芸。いい音だしていましたね。

ってな感じで、

「HAIR」 IN THE CENTRAL PARK
公演は9月14日まで。
月曜を除く毎日。開演は8時から。

そう、物は試しにちょっと観て見てください。
なんてったってタダだしさ(笑

以下申し込み方法。

PUBLIC THEATER : Shakespeare in the Park のページから
http://www.publictheater.org/content/view/126/219/
REGISTRATIONを済ませた後、毎朝せっせと申し込みをして、
で、午後1時を過ぎてもう一度LOGINすると、結果が判る、と。

みんな会社帰りとかを狙ってると思うので、
土日は割りと狙い目かも知れないです。

ではでは。



            ~遠方の友に宛てたメールより


「下流社会」なんだとさ。笑わせてくれるな。

Posted by 高見鈴虫 on 28.2008 読書・映画ねた
実は先週末から「下流社会」って本を読んでいて、
日本でベストセラーになったらしいんだけど、
内容がひどい、というより厭らしくてさ。

秋の夜長のジャパドラ三昧

Posted by 高見鈴虫 on 18.2008 読書・映画ねた


ちわちわ。

なんか最近、静かなんだよ俺。
なんてったって、かみさんまたまた勝手に里帰り。
これだけお留守番ばかりが続くと、
束の間の独身暮らしなんて、もうなんにも面白いことない。
今更、ダチを呼んでバカ騒ぎ、とか、
虎の子のモーターでらりぱっぱ、とか、
気張りに気張って憧れのあの子、
デートに誘ってくどきまくってアワヨクバ、
なんて、
そんな元気、実は全然無いの(:

という訳で、
束の間の独身暮らし。
ひたすら静かに暮らしています。
会社の帰りにやぐらによって、売れ残りのお惣菜ぶらさげて帰る日々。
出発前にご飯だけは炊いて行ってくれたから、
冷凍庫の中の四角いご飯。
帰ってすぐにチンすれば食べれる、って言うのは、
まあ確かに助かるんだけどさ。
でもねえ。
そう、改めて、

「一人で食べるご飯は、食事ではない。餌だ!」と。

かと言ってね、
そう、なんかわざわざ人を誘って一緒に飯食おうよ、
なんて気にもならない。
どうしてかな。
普段、誘ったり誘われたりしているトモダチたちも、
なぜか電話しようって気にならないんだよねえ。
どうしてかな。
そう、なんかね、不思議と、不自然に沈黙、
静かな静かな一人暮らし。

でね、そう、この沈黙。
ちょっと不思議なんだけど、
ふと気づくと、俺なんか、沈黙の中で暮らしているみたい。
つまり、
家に帰ってもテレビもつけずラジオもつけず。
会話も音楽もない空間。
なんかね、
ゴミ箱の中の紙くずがはじける音でさえ、
部屋中に響き渡るようなところで、
男一人が鎮として暮らしている訳でさ。
なんか、異様と言ったら異様。
でも、なんか、その異様さが妙に心地よくなって来ている、
というのもあって。

という訳で、この沈黙の一人暮らし。
そんな孤独な秋の夜長、何をしているのかな、
と言うと、そう、なんと、罰当たりにもジャパドラに嵌っているのです!!

なんかね、
おーい、かみさんいなくて暇だ、デートしよ、と誘ったメルトモから、
タワケが、これでも食らえ!と届いたYOUTUBEのリンク、
これがこれが、
新旧取り混ぜた日本のドラマ・映画のまるで宝箱。

でね、実は俺、日本に居るときからぜんぜんテレビを観ない奴でさ。

子供の時から、テレビ観るとバカになる、んな時間があったら勉強しろ、
とやられていて、
それが育ったとたんにテレビどころか家を飛び出しちゃったりしたものだから、
そのまま怒涛のような貧乏暮らしに突入して、テレビどころか飯も食えず。
という訳で、
そう、俺にとってテレビ、それもドラマって割りと鬼門だったんだよね。
だってさ、
誰と話していてもことテレビの話題だけは、まるっきりちんぷんかんぷん。
テレビの話題で盛り上がっているトモダチたちに、
下手するといきなり、うるせえ、と逆切れしたり、
デートしている女の子が、連ドラの話題を出しただけでバカ扱いしたり、
と、まさに暴虐武人の筋金入りテレビ嫌いだったひと。

という訳で、
そんなトラウマ人生の欠落を補うかのように、
ここに来て、まるで狂ったように日本のドラマを観ています。

と言いながら、
そう、せっかち者。
しかもこの偏屈ぶり。
しかも、テレビというかここうん十年に渡る芸能界のこと、
ぜんぜんなんにも知らない、ときている。
つまり、予備知識無さ杉。なにも知らな杉。
という訳で、
そう、観初めて、つまらないと、もうすぐに次って感じで、
思いいれとかなにもない。切っては捨て。
だってさ、
この数年だけでも作成されオンエアされたドラマの量、
まさに物過い数だよ。
それにも増してこの忙しい21世紀。
わざわざスポンサー企業のちょうちん持ちやら、
洗脳目的の絵空事やら妄想やらに付き合わされて、
なんて、そうそう覚悟しないとできないよって。
それにも増して、
俺ってまず、恋愛ものってのが駄目みたい。
で、アクション系って言うのがまた駄目みたい。
で、バラエティ系ってのが駄目みたい。
お涙頂戴の病気物、とか全然駄目で、
当然のことながらアイドル系も訳判らない。
あと、テーマ曲がちゃっちいともうそれだけで没。
加えて、出演者の人々、
独断と偏見だけで、こいつの顔が嫌いだ、声が嫌いだ、喋り方が嫌いだ、
と思ったらもう、それだけでOUTって感じで、
つまり、そう、日本のテレビの番組編成からはほとんど外れた人格。
という訳で、
最後まで見切れた奴ってほんのちょっと。
ドラマ通の方、ごめんなさい。俺ってやっぱりテレビ駄目みたい。

という訳で、
そんなテレビ音痴の俺が、 それでも気に入ったの。
流行だ廃れだ、時代の波だ、なんてのを物ともせず、
勝手に決めてしまった独断と偏見だけの歴代日本ドラマ・ベスト3.

まずは、「ドラゴン桜」
http://yoqoo.org/cat27/cat62/

これはもう、名作中の名作!だと勝手に言い切ってしまう。
暴走族あがりの貧乏弁護士が、経営難に陥ったパー学の再建のため、
札付きの落ちこぼれ達を集めて現役東大合格を目指すってな話。
これ、面白い。まじ、感動した。
「バカとブスこそ東大にいけ!」とか、
「世の中は所詮、頭のいい奴の都合のいいようにできている。
バカはただ騙されてピンはねされるだけだ」
とか。
「受験はこの世の中に唯一残された平等なんだ」
とか。
もう、その通り!というか、まさに名言のキラ星!
こう見えても昔は立派な落ちこぼれだった俺、
思わず大爆笑、そして思わず貰い泣き。
いやあ、楽しませて貰いました。

次、「ハケンの品格」
http://yoqoo.org/2007/cat6/

これも名作、と勝手に言ってしまう。言わせて欲しい。
ハケンとはなにか、セーシャインとはなにか、
の縮図は、すなわち、チューザイとはなにか、ゲンチヤトイとはなにか、
に通じて思わず、変に共感してしまったり。
で、このハケンの品格。
ありとあらゆる派遣先をテンテンとしてきた
それこそなんでもできる筋金入りのハケン社員が、
そのスーパー派遣ぶりを物の見事に発揮して数々の難問を解決していく、
ってな話なんだけどさ。
一人で生きる為の武器って、やっぱり、そう、資格なんだな、
なんて思わず現実に引き戻されちゃったりして(笑

で、最後に、
「新・高校教師」!!

嘘(爆

あ、でも、上戸彩って子、好きみたい(笑
エースを狙え、の実写版見て、へえ、この子、テニスは無茶苦茶冗談だけど、
でも、なんか、かーいー、と思ってしまった、と。
だから観てみたんだけどさ、
いきなり、あのころ・・・なんてダサ男のナレーションが出てきちゃったところで
全身蕁麻疹が出てそのまま。無念じゃ。

「ごくせん」。仲間由紀恵、トリックは凄く面白かったんだけど、
なんかいけ面ばかりの不良クラスなんてすぐに飽きちゃってさ。
「のだめ」も薦められたけどなんか見なくなっちゃって、
「池袋ウエストゲートウエイ」もなんか見え透いてて駄目だった。
最後まで見れたのは、実は逆に文芸物(笑
「華麗なる一族」とか「白い巨塔」とか、山崎豊子は決して好きな作家じゃなくて、
というか、おいおい、全六巻だ、十巻だ、というだけで、
ああ、これは次に刑務所はいった時のために取っておこう、
なんて思ってたんだけど、
いやあ、ドラマでみたら面白かった。
なんておいおい、俺もつくづくおっさん入って来たな、と自己認識。

で、そう、そう、で最後。
今のところベスト3の三番目。
「結婚できない男」(笑
http://yoqoo.org/2006/cat52/
きたー!
なぜだろう、やっぱり年だからかな、これ気に入っちゃった。
と言うより、この阿部ちゃんって人、好きみたい(笑
いつの間にか、喋り方が似てきたぞ、みたいな、おいおい、と。
偏屈極まれリだな、とこんなひとになってしまうのが、実はまじちょっと怖い。

という訳で、
ああ、流星の絆、と、篤姫、が楽しみだなあ、なんて、
どうです、俺もちょっとは学んできたでしょ?

      ☆ ☆ ☆ ☆

あ、で、
そう、実は、テレビ嫌いの俺、
と言いながら、実は映画は大好き。
それも、日本映画の、あの暗くて重くて訳判らない、みたいなの、
つまり、私小説映画、とか、割と好きでさ。

で、そう、実は今回も、ドラマよりもそっちがやっぱり主流だったりして。

で、おまけ。
このところYOUTUBEでみたお勧め日本映画。

俺的に一番面白かったの、

その名もモロ、

「ひとのセックスを笑うな」
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-1377.html

これ、最高っす。
ど田舎の美大生のフラット系の男の子と、
40過ぎの美術講師のおばさん、とのラブロマンス、なんだけどさ。
なんかね、笑えた。凄く。
ストーリーそのものは、実はなにもなく、なんでもなく、あえて言えばストーリーさえもない。
なにひとつとしてドラマティックな展開もなければ、
誰も死なず誰も泣かず、血も出なければ何も壊れず何も作られず。
映画が終わったあとになって、
なにこれ・・・・って感じで口あんぐり。
で、なんか騙された感じ、といいうか、ああ、時間を無駄にしたな、と大あくび。
でも、そう、これが一番肌にあった。
というか、もう笑うに笑った。
で、2度3度と観ちゃった。
何故かな。つまりシンパシー?(笑
つまり、これ、たぶん、現実なんてそんなもの、という、まあつまり、そんな感じ。
つまり、そう、多分、オトナの映画だな、と思ったからかもしれない。

次、
「それでも僕はやってない」
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-1092.html

これ、ただ単に名作。
社会派映画はこうあるべし、というその金字塔。

朝、面接先に向かう通勤電車、
急いで乗ったら、やばい、ドアにカバン挟まれた!とやっていたところ、
いきなり、痴漢!と怒鳴られて捕まって、
で、この変態野郎! 俺はやってない!
とやっているうちにあれよあれよ留置場に放り込まれ、
さっさと白状しろ! だから俺はやってない!
といい続けていたらそのまま裁判沙汰。
で、己の潔白を証明する為に奮闘する主人公の話。

現実がけっして一筋縄ではいかないように、
というか、この現実がいかに厄介なものであるか。
この不条理、この理不尽、この不平等
思わず、すげえええ、と、唸ってしまう。
なまじ、その辺の恐怖映画よりも、どんな犯罪映画よりも怖い。
だって、これ、現実なんだもの。まさに紙一重。

いやあ、法律ってなんだろう、司法ってなんだろう、
つまりは、国家の基盤ってなんだろう、って、
思わず考えさせられる重い重い、超重量的に重い作品。

最後に、「ゆれる」
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-419.html

もともとオダギリ・ジョーって人が好きで、
しかもこれ、作品としてもむちゃ面白かった。
田舎に残った地味系の兄貴の下に、
東京でカメラマンと暮らす派手系の弟が帰って来て、
で、その兄弟に幼馴染のオンナが絡んで、と。
割と割と、どろどろ系、というか、モロに人間関係のドロドロ系。
NEW YORKなんていう、
ほんと、人間が多すぎて多すぎて、
ひとりひとりの言っていることなんか気を取られている暇も無い、
みたいなところで、
こういう閉鎖的どろどろなんて見せられると、
おもわず、おおおおお、村社会!と変に新鮮でさ。
しみじみニホンを感じてしまったのでした。

      ☆ ☆ ☆ ☆

という訳で、秋の夜長の一人暮らし。

世界一の大都会の片隅のアパートの一室。
針の落ちる音さえも響き渡るような沈黙に閉ざされた部屋。
灯りの消えた奥のその奥のベッドルームに一人、
今日もイヤフォーンを両手で覆いながら、
青白いモニターに顔を伏せるように、
爪の先から旋毛までどっぷりと、
日本文化の中に浸りこんでいるのでありました、と。

ってな感じで、
そう、つまり、つまるところ、
かみさんにほっておかれて、
ひたすら退屈なのであつた!!
と、ただそれだけの話でさ。

なので、良いこのみなさん、
面白い映画・ドラマ、あったらリンク教えてちょんまけ。

或いは、
今度ゆっくり夕食でも一緒にしながら、
日本のテレビのウンチクをお聞かせ頂ければ、
とか、
あるいは、
うちで一緒にヤグラのお惣菜と発芽玄米食べながら、
YOUTUBE、観ない? なんちっち。

あああ、くそったれ、テレビ飽きたなあ、
はやくかみさん帰ってこないかな、
と最後に本音が出たようで。



            ~遠方の友に宛てたメールより


今更ながら「LOST」です

Posted by 高見鈴虫 on 22.2008 読書・映画ねた


あの、
今更なのですが「LOST」です。

LOST、知ってる?知らない訳無いか。
じゃ質問変えて、
LOST、観てました?或いは観てます?
或いは、
新シーズン始まるらしいけど、観るつもり?
ってゆうか、
こんな質問、間が抜けすぎすぎ?

あの、で、
そーそー、いまさら告白ですけど
LOST、いきなり先週からデビューしまして。
ってゆうか、
俺さ、それまで実はLOST一度も見てなかったんだよね、これ(笑
アメリカではそれ珍しすぎすぎ。
その方がわりと奇跡的とゆうか。

でもね、いまさら言い訳なんだけど、
俺普段からぜんぜんTV見ないひとで、
だってブッシュの顔見たくないしさ。
ブッシュのにおいのするものってゆうかブッシュの影響のあるもの
あるいわブッシュが原因で、とかゆうやつ、つまりこのアメリカの8年、
ことごとくそおゆうものを遠ざけていたら、
いつのまにかスポーツチャンネルしか見るものがなかくなってた、と。

そうそう、
で、こないだ、
おばまん勝って良かったね、とか話している時に、
このブッシュの時代の8年間
つまりアメリカ史上、最低最悪の低能ファシズム体制下の間、
実は世間ではいったいなにがあったのか?
ぜええんぜん知らなかったんだよね、
なんてことを話していた時のこと。

で、この8年、改めて、
200年のブッシュのいかさま選挙の後、
大陸間ミサイル防衛構想が議会で却下された、
ざまみろ、これでブッシュはリコール辞任だ、
と喜んでいた途端、
いきなり降って湧いたようにあの9-11があってさ。
で、U!S!A!の怒声の中、
あれよあれよと
アフガンの戦争からイラクの戦争からサダムフセインから、
テロ警戒宣言からスパイ防止法からハリバートンから、
反ブッシュデモのたびに友達が逮捕されて、
インターネットが監視されて、なにもが監視されて、
テレビもニュースも新聞も、すべてでっちあげばかり。
不眠症から不安神経症から抗欝剤がバカ売れして、
アル中とヤク中と肥り過ぎが急増して、
そんな時に、
日本ではフケーキとシツギョーとジサツとトーリマと
北チョーセンとホリエモンとカシューシャカイで、
なんてことをやってるうちに、
あれよあれよとガソリンが高騰して石油屋の株が高騰して、
ニューヨークの不動産価格はもう天井どころか雲まで届いて
ふとすると普通の人は誰もマンハッタンに住めなくなっていて、
つまりこれ、
ブッシーな人々にとってはもう笑が止まらないぐらいのうはうはの大儲け、
で、それ以外の人々、つまりふつーの人々は、
もう、不機嫌、以外は、もうなああああああんにもなし、
と、まあそういうことをやっていたら、
はい、待ってました、いきなり株の大暴落。
政府からの補助金だなんだで、
どさくさまぎれにこれでもか、とばかりに国庫の金を猫糞ざんまい。

あのなあ、と。
すごいよね、これ、あらためて、だけど。
開いた口が塞がらない、のは誰もが同じ。

で、いつのまにか、
誰もニュースを見なくなっていて、
誰も新聞を読まなくなっていて、
誰も誰の話も信用しなくなっていて、
という訳で、この失われた8年。

まあ俺的には、やっぱりロジャー・フェデラーだった訳でさ(笑
つまり、ずうううううっとテニスばかりやっていた、と。
で、同じように、
テレビどころかゲームばっかり、
最近ではもう、WII以外のものはなにも見ていない、とか。

で、その中に、
それこそはまさに「LOST」である、と言った馬鹿がいた。

そう、上手いこと言うね、まさにLOSTだよね、まったく。なにもなかったよね、
完全に見失ってたよね、なんて苦笑いしていたら、
これ「LOST」、実は、ABCのテレビドラマのこと。

という訳で、この「LOST」
普通アメリカにいたら知らない人いないらしい。
それだけ話題になったテレビシリーズ。
近年まれにみる大ヒット、だったらしい。

念のため概要としては、
2004年からABCで放送されたテレビ・ドラマ。
飛行機が謎の無人島に墜落して、
その生存者の人々の葛藤を描くサバイバル物、なんだけどさ。

で、その謎の無人島ってのがまたなぞなぞに満ちていて
で、その生存者ってのがまたどいつもこいつもひと癖二癖で、
と、語り始めると止まらない。

サバイバルあり、人間ドラマあり、
アクションあり、SFXあり、
と、ほんとうに至れりつくせりで、
もおおおおお、無茶苦茶面白過ぎて、
テレビでやってる時は、もう一週間が長くて長くて長くて気が狂いそうだった、

なんて話しを聞きながら、
へえ、社会現象にまでなったのか、とか。
そう言えば、あいつもこいつもLOST LOSTって言っていたよな、
とか。
おれ、ほんと、全然知らなかった、んだよね。
名前ぐらいは知っていたけどさ、まじ、一度も見ていなかった。
まさにこの失われた21世紀、
たかみいくんの世捨てぶりが伺われるエピソード、と。

でね、そう、この際、予定のないこの週末、
寒くてテニスもできないし、と思い立って、
いつものようにニューヨーク公立図書館で借りてきました、
「LOST the Complete Series」のDVDのBOXセット。

したもんだらさあ、これが、もう、そう、ほとんど無茶苦茶面白い。

まじ、観始めたら止まらない。
連日連夜、朝まで、状態。
で、仕事中も、ほんと、極度の禁断症状状態。

だってさ、なにが凄いってさ、
これはもう、例えば、だけど、
記念すべき第一回目、
無人島の浜辺に飛行機が墜落して、というシーン、
なんと、飛行機一台、完全にぶっ壊してちゃってるんだよねえ。
これ凄くない?

やっぱりさあ、
そう、もう、なんと言っても金のかけ方が半端じゃないなあ、と。
でね、
観れば観るほどに、登場人物達の掘り下げが深い。

たまたま同じ飛行機に乗り合わせた乗客たちが、
それぞれの事情=過去を背負っていて、
無人島でのサバイバルと同時進行的に
その物語が語られ、絡み合っていく訳なんだけどさ。

その伏線の張り方と絡め方がもう絶妙。
危機的状況におけるそれぞれ各自の行動原理が、
過去の経験に裏づけされている訳で、
その必然性=紐付けの巧みさに思わず唸ること度々。

日本のドラマとかさ、
時として、えええ、なんで?そりゃないでしょ?
みたいな、
脚本における矛盾みたいなものが凄く目に付くことがあってさ。
これ書いてるひと、本当に物を考えているのかな、
とかと疑問になることがよくあるんだけどさ。
で、
主役な人々が決って視聴率目当てのおちゃらけアイドルだったりするから、
必然的に演技も演出もおちゃらけで、
で、みんな忙しいから、演技指導も脚本の読み合わせもほとんどしてないだろうし、
で、セットにしたって使いまわしセットでその場で適当にでっちあげ、みたいなのばかりだから、
つまりなにからなにまで学芸会。
つくづく日本って、
おちゃらけ、とおべんちゃらと、お愛想と、
ハロディーと損得勘定だけの文化って気がしてきてならない、と。

で、そう、
ファシズムと言おうが景気後退と言おうが、
やっぱり、アメリカ、凄いなあ、と思わせられることも多いわけで。

で、この、LOST。

そう、そんなアメリカの底力、
久しぶりに、ほんと、久しぶりに、実感することになったのでした。

という訳で、改めて質問。

LOST、見てた?
え!?日本でもやってるの?
へえ、そりゃ凄いね。

で、誰が好き?
俺?俺はほら、やっぱり、ソーヤーだよね(笑
え?チャーリー?バンドマンだから?まさか。
チャーリーはね、むかつく。ぶっ殺したくなる。
早く死んでくれないかな、といつも思ってる。
一番嫌いなのはシャノンだけどさ(笑
やっぱりね、俺は、バンドマンである前にアウトロー、と。
なのでやっぱりソーヤー。
つくづく性質悪いよね、俺。
どうしてかな、ジャックにはあまり惹かれない。
とか、書いてると、
ねえ、これなんか、心理テスト、みたいだよね、まったく。

ってな訳で、LOST、わりと大夢中。

実は図書館で見つけたのは、シーズン1、と、3.
で、2が無いんだよねえ。
で、1を見終わってよくよく考えて、やっぱり2を見るまで3はお預けにしたほうがいいかな、と。

というわけなので、その先見ている人、言っちゃ駄目だよ。

でもねえ、そう、公立図書館、なぜか、シーズン2の予約だけ一杯。
どうしてなのかな。教材かなにかに使われたのだろうか。
で、うーん、観たい観たい、どうしても観たい、
と思っていたところ、
サイトでこんなの見つけちゃった。

http://www.lostepisodeonline.com/category/lost-season-1/

なんか続けてみてると、いきなり、はーい、もう駄目です。
テレビばっかりみてると馬鹿になりますよ、
1時間まってまたアクセスしてね。
その間に部屋の掃除でもしてなさい、なんてやたらと親切なお心使い。

ほんと、でも、それがないと、まじ、朝まで見ちゃうからさ。
用心用心。




            ~遠方の友に宛てたメールより


東野圭吾 さまよう刃

Posted by 高見鈴虫 on 12.2009 読書・映画ねた
なんか話は違うかもしれないのですが、
昔、友人の犬が子供を噛んでしまった、
って話を思い出しました。

そいつは良くなついた頭のいい犬で、
俺たちとも良く一緒に遊んでいたのですが・・
多分、その子供が意地悪でもしたのかもな、
とは話していたのですが、
その夜になって噛まれた子供の父親が酔っ払って怒鳴り込んで来て、
犬を保健所送りにしないと、俺が叩き殺す、と大騒ぎ。
こんな狂犬、世間の迷惑なんだよ!と言うわけです。
こんな汚い雑種、なにが惜しいんだ、とも言ったそうです。

で、噛まれた子供には申し訳ないと思いながらも、
こんな親父に可愛い犬を殺されるぐらいなら、
と家族みんなで泣く泣く保健所に連れて行った、という話でした。
後日その友達が、
なにがあってもあの親父をぶっ殺す、
と呟いていたのが印象に残りました。

後日その友人はしっかり不良になりましたが、
PTAのような人々から「世間の迷惑」と言われる度にぶち切れしていたのは、
つまりはそれが原因かな、と話しあったものです(笑
酔っ払うたびに、雑種で悪いか、雑種でえ、
と繰り返しているのは道化でさえありましたが。

おっと、
犬と人間を一緒にしちゃいけませんよね。
すみませんでした。

あ、と、
ちなみに私も犬に噛まれたことがあります
野球のボールが入ってしまって、
手を差し出したら指一本引きちぎられるぐらいの勢いで酷く噛まれましたが、
グローブの上からだったんで事無きを得ました。
その夜、飼い主が謝りに来ましたが、
犬に罪はないです、とはっきり言いましたよ。
が、散歩もさせないであんなところにつないだままにしているあなた達のせいですよ、
とは言わせて貰いました。
後日その犬は本ちゃんで人を噛み、見事保健所送り。
飼い主はせいせいした、と言っていたようです。

これを読んで、どいつもこいつも糞ったれだ、と思いませんか?
暴力が暴力を呼ぶ悪のスパイラルを止めるにはどうしたらよいと思いますか?
そんなこと、簡単に答えられる訳ないですよね。
なら、知ったような顔をして偉そうなことを言わないことです。

東野さんは大好きで、今も読んでいますが、
さまよう刃だけは大嫌いです。
触れて欲しく無かったです。

この作品を、安易な商業主義、
簡単な感情論でセンセーションを煽って、
儲かればいいんだから、
と勧善懲悪の魔女狩り的感覚で作品なんか作ってしまった日には、
ちょっと製作者に殺意にも似た軽蔑を覚えると思います。
また、その逆のケースでも印象は同じでしょう。

この作品をジャッジできうるのは、まさに神だけですよ。
そう思いませんか?
  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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