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早朝テニス

Posted by 高見鈴虫 on 01.2007 テニスねた   0 comments   0 trackback
最近まったく信じられないことに
なんと毎朝6時に起きて、
テニスをやっているのであった。
朝6時突如として鳴り響く目覚ましに飛び起きて、
は見るのだが、
寝静まった暗い部屋から外を見ると、
まだ薄暗い空は晴れてるのか曇ってるのかさえ判らなくて、
こんな時間に誰か起きてるのかな、
なんてちょっと不安になるのだけれど、
自転車をずるずるとひきずっと表に出た途端、
さすがニューヨーク24時間眠らない町、
出勤途中のおっさんから夜勤明けのタクシーから
クラブ帰りの糞がきどもから早朝ジョギングの姉ちゃんからが、
閑散としたやけに広々と見える交差点を斜めに横切って行くのが見えて、
仰ぎ見る空は今日も青空。
あいつら、また来てるかな、きっと来てる筈だな、と走り始める街。
湿った風がまだ冷たい。
これは一種、NYCひとり占め感覚である。

鼻くそで描いた絵

Posted by 高見鈴虫 on 07.2007 今日の格言   0 comments   0 trackback
安定した職、なんてものに就いたのはいいのだけれど、
来る日も来る日もあんまり暇で退屈で、
今日も今日とて鼻くそをほじるぐらいしかやることがなく、
そうやって、もう25年もの間、
ほじくった鼻くそを一枚の紙に貼り付けて行ったら、
それはそれなりにそれなりのものでもあったりもするのかな、
なんて、ね。
男児一生をかけて残したものは、
この鼻くそで描いた絵、
なんて、割りといかしてる、のかな。


中央フリーウエイ

Posted by 高見鈴虫 on 09.2007 今日の格言   0 comments   0 trackback
知ってる人は知ってるだろうが、
がつんがつんにきまった状態でフリーウエイに乗ると、
車線の掠れた白いラインが空に向かって聳え立つのだ。

小型スピーカー内臓のイヤリング

Posted by 高見鈴虫 on 10.2007 今日の格言   0 comments   0 trackback
小型スピーカー内臓のイヤリングから、
いつも、やぶ蚊の羽音がぷーんとしていたら、
なんか落ち着かないだろうな

お手軽な貴族気分

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 旅の言葉   0 comments   0 trackback
メキシコの魅力のひとつに
いまやノスタルジーさえ感じてしまう、
階級格差、つまり、貴族階級のスノッブさが、
歴然として存在してるってことがある。
或いは、
手に届く範囲の貴族っぽさ、という奴なんだろうか。
人間平等だ、とか、能書きを垂れる前に、
特権階級の箱庭の中って、実は凄く心地良いってことを
半ば強引に納得させられてしまうところがある。

それぞれのディバイン

Posted by 高見鈴虫 on 18.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
最近、朝6時に起きてテニスをしてるのだけれど、
改めて驚かされるのは、テニスコートに向かう途中にすれ違う、
ジョギング中のお姉さんたち。
ちょっと不思議なことに、時間が早いほどに綺麗なこが多い。
蛍光色のスパッツにはちきれそうなおしりで、
ピチピチのスポーツブラから今にと飛び出しそうにおっぱいを揺すって、
イーストリバーパーク、午前6時。
思わず鼻血が出そうなぐらいに頭クラクラのお色気スポットである。
という訳で改めて思うのだが、
これだけ沢山のうら若き乙女達が夜遊びを諦めたのだな、と。
ニューヨークのナイトライフ業界大丈夫かな、
なんて勝手にちょっと不安になるけど、
まあ、この街のことだから、
色々な人がいるのだろうしね。
つまり俺がテニスコートに向けて朝露の遊歩道をひた走る時、
まだ夜が明けたことを知らないまま、
おー、デバィーン、なんてやってる人々が、きっといる筈なのだ。
つまり俺がそういうことをやっていた時に、
ポニーテールの首筋に汗を光らせながら、
ピンクのビキニで疾走するうら若き乙女達や、
朝焼けに染まったテニスコートで人知れず死闘を繰り広げる
テニスきちがい、がいたはずなのだ。
ただそれを知らなかっただけでね。
まったくこの街は、色々なことが同時刻に同時発生しているわけで、
それはまるでデジタルテレビのよう。
どのチャンネルを選ぶかは本人の自由、という訳でさ。

俺?
うーん、
とりあえず、俺はテニスを続けようと思ってる。
だって、これこそ本当のディバイーンだからさ。

音楽の悪魔が降りて来た夜

Posted by 高見鈴虫 on 20.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
ほんと、まじで笑って欲しいいんだけどさ、
俺、こないだ悪魔と話しちゃった気がするんだよね。
いや、まじで、ほんと。

いや実はさ、
今年になってからずっとスランプでさ。
もうスタジオ入るたびに酷かったのよ。
リズムが絡まないのは良いにしてもさ、
あんまり突っかかりすぎてビートが10分も持たない。
おまけに手足がすぐ攣るしさ。
挙句に自分でも眠くなってきちゃったり、とかね。
ほんと、泣きたいぐらいに酷かったの。
でさ、ある日、雨の夜、
さすがにこんな日には11時を過ぎると誰も居なくなっちゃって、
そう、壁を通して聞こえてくる音もいつしか消えていて、
ブルックリンの倉庫街はもう表を通る車の音もしないぐらいしーんと静まり返っていて。
ああ、こんな雨じゃまた地下鉄停まって大変だな、
早く帰ったほうがいいな、なんて思いながら、
ああ、今日も駄目だったな、なんて思いながら
心の底ではほんと、スティックへし折りたくなっててさ。
で、ちょっと気分転換に昔の録音でも聴いてみようか、
なんてドラムを離れて、
ミキサーの所で壁に凭れてヘッドフォン被ってた時、
え!?って。
そう、肩越しから誰かが覗き込んだの。
でも、そう俺、壁を背にしてるから、
そんなことある訳ないじゃない。
しかもスタジオ密室だよ。
しかも嵐の晩の12時近くだよ。
あれまあ、って。またかって(笑



りんごとバラセン

Posted by 高見鈴虫 on 27.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
ブルックリンのスタジオに行く道すがら、
りんごを齧りながら歩くことにしている。

やっぱな、
ゲットーにはりんごだぜ、と思う。
男がゲットーを歩く時にはさ、
もうこれ、りんご齧りながら、しかないぜ、と。

俺のスタジオ、ブルックリンの川沿いの外れの外れ、
昼間でもほとんど誰も降りないごみだらけ駅から、
街道沿いのどぶの脇を曲がって
人気のない倉庫街を抜けて、
高速道路の立体交差の真下、
廃品回収のゴミと事故車の部品の山が連らなる
あの荒みきったゲットーの風景、
崩れかけたビルにはガラスの代わりにベニア板。
捩れたバラセンにぶら下った
FOR SALEの看板が風に揺れて、
階段の踊り場にたむろした胡乱な目つきの少年達が、
むっつりと押し黙ったまま、
迷い込んできた余所者を上から下まで舐めるように
睨みつけきやがってさ。
ああもうこれ、決まり過ぎって感じ、
まるで絵に描いたようなゲットー。

そんなゲットーな風景の中を、
擦り切れたジーンズに
肩にひっかけたかばんにスティクぶっ刺して、
りんごを齧りながら、鼻歌まじりに足取りも軽く、
思わず、
お前の夢を見たよ、いきがった顔してさ、
なんて、忘れかけたフレーズを掠れた口笛で繰り返して。

おいおい、そこの兄ちゃん、なに見てやがるんだよ、
用があるならこっちから聞いてやるぜ、
ただてめえ、
おかしな真似しやがったら、
その場で顔の真中に右ストレート、
前歯全部を叩き折ってやるからな、
なんてさ(笑

そう、身も心もロッカーな気分。
気分はほとんど、あしたのジョー。
赤いハンチングは被ってないけど、
へへへ、なんて鼻を啜ってみせて、
そして右手には歯型付きの赤りんご。
これ見よがしの大口で齧りながら
男一匹ブルックリンを行く
ああ、この俺様、格好良すぎる。
まさに無敵感覚。
まさにブルックリン気分。
  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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