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スーパーセクシー・ハロウィン・ナイト

Posted by 高見鈴虫 on 02.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
みなさま、ハロウィンでしたが、
どう過ごされましたでしょうか?

日本では怖い話は真夏の夜の丑三つ時、
と決まっているけど、
考えてみると、
こうして深秋の底に木枯らしの吹き始めた頃の方が、
怖い話にはあっているのかな、なんて気もして、
うう、これもアメリカ化、ということでしょうか。

とは言いながら、
おいおい、そんなハロウィンの夜、
町中を占拠しているのは、
吸血鬼やミイラ男やお岩さん、と思いきや、
ギンギンにキメまくった
セクシー系のコスプレのお姉さん方。
もうこれ一色。
秋の夜風もなんのその、
これでもかってぐらいに肌も露に、
ミニスカ、はみ乳、編みタイツ、
ウィグに仮面に耳をつけたら
もうなんでもあり、って感じ。
思わず、
あのお、なんか間違えてはいませんか、
なんてやぼなこと言いっ子なし。
いやあ、町中で目のやり場に困っちゃってさあ。
ああ、なんて幸せなんだろう、なんて。

ところで今年のハロウィン・パレード、
昨年はミッドタウンで待ち受けて大失敗、
人垣に密封されてパレードどころか、
通りに近づくこともできなかったけれど、
今年は1番でHOUSTON駅で降りて、
西側から接近、のルートを取りましたが、これが大成功!
ほとんどかぶりつきのいい位置をGET

って言ってもさあ、
はっきりいってパレードそのものって、
もうずううううっと同じものばっかり。毎年毎年(笑
ただ、今年のお目当ては、
オトモダチが参加してる産婆バンド。
パレードの先頭近くの予定、と聞いて、
割と早くから待っていたんだけど、
待っても待っても出てこなくて。
もうほとんど、立ちづくめで、おお、足が攣りそうだ、
と思った矢先に、いきなり登場、
おおおおお!の一声もかける間もなく、
あっという間に通り過ぎていってしまった、と(笑

それでも、
ビレッジの喧騒をひとつ通りを入ると、
ソーホーのおしゃれな静寂の中、
びちびちにコスチュームを決めた高級ビッチの方々が、
石畳にピンヒールの踵を響かせてクラブへと向かう姿、
格好よかったねえ。
思わず、おねえさん、僕をお持ち帰りして、
とすがり付きたくなった、なんて。

という訳で、いやあ、ハロウィン、
パレードよりも道行くアホどもを眺めているほうがずっと面白かったりして。
コスプレ馬鹿で大混雑のブロードウエイ、
そのまま訳の判らない化け物どもにに押され押されて
いつしかユニオンスクエア。
いるいるいる、公園一杯にアホの塊。
いったい何のつもりなんだ、何に化けた筈なんだ、
どこからそういう考えが浮かんでくるんだ、
お前のなりたいもの、っていうのは、つまりはそれなのか!
という、なんともまあ、訳の判らない人々ばかり。
いやあ、ニューヨークが一番ニューヨークらしい夜。

今年も満喫させていただきました。

ちょっと今回はお連れの方のご事情で
朝までクラブ巡り、はせずにしらふで帰ってきたけど、
帰りの満員電車、スーパーマンからバットマンから、
忍者から芸者から地獄の看護婦から血だらけのバニーちゃんからが、
すし詰めになって電車に揺られてる姿、まさに圧巻!

おまけに電車のドアに尻尾を挟まれた猫娘が、
破けちゃう、破けちゃう、と金切り声を上げてもだえまくって、
車内中が大爆笑!
いやあ、つくづくこの街の人々は、やっぱり変だ(爆

という訳で締めの言葉。

ニューヨークというこの街。
狭いし汚いし煩いし高いしと、
まったくいいことなんてなにひとつとしてないけれど、
それでもこんな街に必死にしがみついている人々の共通点、
物好きであること(笑
つまり、馬鹿ぞろい、と。

という訳で、大馬鹿者ばかりのこの街、
いやあ、俺、本当、この街が好きだ、と思える夜なのでした。



            ~遠方の友に宛てたメールより


ぷろふぇっしょなる

Posted by 高見鈴虫 on 02.2007 テニスねた   0 comments   0 trackback
暇にまかせてチャンネルを流していたら、
いきなりATPツアーの中継が始まった。
バグダティスVSダビデンコ、
ああ、テニスチャンネルか。
そんなチャンネルが映ったことさえ忘れていたけど、
ああ、こいつら、あれから、
つまり夏のUSOPENから、
ずっとずっとテニスやってたんだな、
と思って、
つくづく、ぷろふぇっしょなる、ということについて
考えてしまった。

サラリーマンは格好悪い

Posted by 高見鈴虫 on 03.2007 今日の格言   0 comments   0 trackback
一昔前までの少年たちの全てが共有していた感覚、
サラリーマンは格好悪い、
この美意識を理解せずして昭和生まれは語れない。
恥を偲んで月給暮らし、という奴、

就職が決まって髪を切ってきたとき、
もう若くないさと、君にいい訳したね、
とか(笑

と言うわけで、学校を出て、
髪を切ってつるしのスーツを着て、
まるで仮面を被ったような、
営業スマイルと社交辞令を身につけて、
で、いつしか10年20年過ごしておきながら、

いまだに、
本当にやりたかったことはこんなことじゃない筈とか、
お前の為にカタギになってやったんだぜ、とか、
いつか必ず自分に戻るたびに出る、とか。

中年になってもまだ踏ん切りのつかない、
格好悪いリーマンが実はまだまだ沢山いる、と思う。

「ギジュツケイに借りた昼飯代」

Posted by 高見鈴虫 on 04.2007 技術系   0 comments   0 trackback
そう言えば、ふと思いついたけど、
半年ぐらい前に昼飯代借りてませんでしたっけ、

はい、と彼は嬉しそうに頷いた。
いま、明細送ります、と言っているそばからメールが届いた。

覚えていたのか昼飯代。
一時も忘れずに半年間。

なんで言ってくれなかったの、とは聞けなかったよ、怖くて。

中年のセックス

Posted by 高見鈴虫 on 04.2007 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
ミック・ジャガーだって、
アクセル・ローズだって、
中年である以上は、
かみさんからセックスを断られて、
不機嫌に苦笑いした経験ぐらい、
あるんだろうな。

NYCにたったひとりの秋

Posted by 高見鈴虫 on 08.2007 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
>どうしたの?なにかあった?

いやああ、ははは、悪い悪い。
変なメッセージ送っちゃた。
いやいや、別に大した用があった訳でもないんだけどさ(笑

ただちょっと、寂しくて、なんて(爆
おいおい、と。

なんか夏時間が終わってさあ、
外が暗くなるのがどっと早くなって、
で、一人で街をぶらぶらしながら、
なんか、どかーんと穴に落ちたように孤独を感じてしまった、
なんて(爆

って言うのも、
最近のうちのかみさん、ずっとシアターめぐりばかりで、
俺は完全に放ったらかし。
超放し飼いモード。
先週も今週も、金土日の夜、
帰りはずっと12時過ぎ。
あのなあ、と(笑

おまけに、
そんなことなら、と、例の会社の小娘に声かけて、
飯奢ってやるからデートしようぜ、
と約束してたのに、
直前になっていきなりドタキャン。
友達と遊ぶことになっちゃって、だって(笑
あのなあ、と・・・(爆

という訳で、どいつもこいつも、
誰も俺と遊んでくれなくなっちっちの週末の夜(笑
やることもなく、テニスの後にスタジオに篭って、
この時とばかりに4時間も5時間もドラム叩いてたら
いきなり両手が攣って両足が攣って、
ああ、これ、おれもう完全によいよいじゃねえか、なんて。

でもね、
いくらなんでも、この秋の夜長、
部屋に一人で居てもとことん気が滅入るんで、
思わずコートを着込んで、
行く宛てもなく街とかぶらぶらしてるとさ。
いやあ、寒いくてさ。木枯らし吹いちゃってるしさ。
暗いしさ、夏時間終わって。
腹は減ってるけど、一人で飯食うのも嫌だし、
なんか周りの人々はみんなとても幸せそうに見えて、
ああ、なんか、なんか、俺ってなに?みたいな(笑

ああ、ナンパ待ちの女の子とか、
実はこんな感じなんだろうな、なんて、
思わす実感が沸いちゃったりして。
本当、信号待ちで隣りに立ってた女の子に、
あの、突然ですが、ご飯一緒にどうですか?
腹減ったんだけど一人で食べるのいやで、
なんて声かけちまったよ、俺(笑

でね、実は気づいた衝撃的事実、
俺、かみさんがいなくなると、

誰一人として話せる人がいない!!
或いは、話したい人がいない・・・

これだけ人が沢山いるこの大都会で、
たったひとりもだよ。
誰一人もいないんだよ、俺、話し相手が。
これまずいよね。ほんと、まじでまずいな、と思った。

という訳で、木枯らし吹き荒れる公園のベンチに一人。
これ下手すると変態のおじさんか、
自殺寸前の破綻者じゃないの、なんて。
自分でもおかしくてさ。
歳をとるって実にこういうことなんだね、なんて、
割と、身につまされてしまったと言うわけさ。

いやあ、でも、改めて感じたけど、
時差ってきついね(笑
俺が凍死しかけの公園で、
ああ人生とは、なんて黄昏ている時に、
圭子さんは太陽さんさんの西海岸でヘアサロンだもんね(笑

なんか西に行きたいな、とつくづく思ったぜ。

ところで、
今日はこれから出張でナッシュビルに行くのでした。
ナッシュビルがどんなところかなんて、
何も知らないし知る気もなかったりして。
ただルータ設置して帰ってくるだけ。
だってアメリカってほんと、どこに行っても同じなんだよねな。
地方都市に飛ばされる度に、あああ、とため息・・
昔はあれだけ旅に出たいと思ってたのに、
最近は出張に行くたびに身体中がますます
干からびていくような気がする今日この頃。

う~む

終りの無いいたちごっこ

Posted by 高見鈴虫 on 10.2007 嘗て知った結末
俺達ってほんと、似たもの同士。

追いかけてばかりいて、
追いかけられると逃げたくなって。
俺はお前が好きで、
だからお前は俺から逃げて、
お前が俺から逃げるから
俺はますます熱くなって追いかける。

まるで終りの無いいたちごっこ。

いい加減嫌気が差して、
いつかそれが逆転しないか、
といつも願っているけれど、
そうなった時、
それはつまり俺はお前を嫌いになったとき、
ああ、それは考えたくないな。
悲しくなってくるから。

という訳で、俺はいつまでもお前が好き。
そしてお前はいつまでも俺から逃げて。

永遠と続くいたちごっこ。

早く俺を振り返ってくれよ。

NASHVILLE ~ カントリー・ミュージックの中心地 に行ってきたのでした

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 旅の言葉   0 comments   0 trackback
またまた出張で、テネシー州のNASHVILLE(ナッシュビル)
ってな所に行ってきました。

ナッシュビルと言えば、カントリー・ミュージックの中心地。
カントリーと言えばまさに白人=赤首=KKK、
と頭の中でPATHが引かれてしまうもので、
つまり、あんまり気が進まないな、
と思っていたのは事実。
だって、カントリーだぜ、
誰が今更そんなもの聴くんだよ、と。

ちなみに隣町のMEMPHIS(メンフィス)
ここは、メンフィス・ブルースの中心地。
つまり、ブルース=黒人=ファンキー=オトモダチ!
これまでにもメンフィスには何度も行っていて、
行くたびになんらかの出会いがあって大好きな街。

ちなみにこの2つの街、
白人の町・ナッシュビルと黒人の町・メンフィス、
これをつなぐ国道40号線は、
通称・ミュージック・ハイウエイ、と呼ばれていて、
車を走らせていくと、ある地点からいきなり
カーステのFM局の選曲がブルースからカントリーに、
つまり、黒から白に変わっちゃう、というので有名なハイウエイ。

昔、このハイウエイをMEMPHISから
一路NASHVILLEに向けて走り始めたことがあったんだけど、
途中でカントリーが入り始めてから、
おおおおお、と拒絶反応を起こして引き返した経験があって。

という訳で、今回のいきなりのNASHVILLE到着と言うのは、
つまりは敵=KKKの根拠地への神風落下傘降下、となる訳で、
しかししかし、
この俺がKKKごときにびびって一人の夜をホテルの部屋で過す、なんて問題外。
という訳で、
えーい、ままよ、と潜り込んだ夜のダウンタウン。

牧場のど真ん中をつっきるような、
闇の平原をひたすら走り続けて三十分、
ようやく明かりの見えてきた川沿いの道から、
突き当たりのHARD ROCK CAFEの1STアベニューの角を曲がると、
いきなり始まるナッシュビル・ブロードウエイの大通り。
見渡す限り50Sスタイルのダイナーと、カントリー&ウエスタンのオンパレード。
まさに目に眩いばかり。
深闇の夜空に一際輝くチープなネオンサインの並ぶ大通には、
次から次へと小さなミュージック・バーが軒を連ねていて、
開かれたドアの奥から漏れてくる、生ギターの響きに誘われて覗き込むと、
そこはもうほとんどステージと客席が一緒くたになったようなバー、
長年の脂とアルコールが染み込んだ薄暗い穴の中、
安いライトに照らされた畳2畳もないステージの上、
生ギター一本のアロー・ガスリー・スタイルから、
ミニスカートの裾の振るデキシー・チックス・スタイルから、
ネルシャツの袖をちょん切った完全に時代を間違えている70年代風ロック野郎から、
さすらいのカントリー野郎、ジョニーキャッシュを気取った素浪人スタイル、
或いは、長い髪をバンダナで束ねたウィリー・ネルソンスタイルまでが、次から次へと。
まさに目の前の観客とさしで語り合うような、
ハートに熱いステージを繰り広げていて。
なんかその、ひなびた感じ、或いは、そのホーミー感が、
やっぱり音楽ってこれだよな、と、再認識。

そんなカントリー・バーの間を埋めるように、
ここぞとばかりに並んだカントリー・ファッションの専門店、
ウエスタン・ブーツの専門店、テンガロン・ハットの専門店
カントリーのレコード専門店、ガットギターの専門店
がしかし、どこもここも裏寂れた印象が拭い切れない。

唯一繁盛しているのは、
ショウウインドウにテキサス・フラッグをずらりと並べた土産物屋。
北が何を言おうと関係ないぜ、なんてTシャツを家族御揃いで買っていく人々。
あのあな、と。

機しくもその夜は、年に一度のカントリーミュージックの祭典、
第41回CMA=カントリーミュージックアワードの開催日とあって、
町中にキメキメに決めたカントリー野郎が大集合。
あの独特のカーボーイファッション。
ヒラヒラが沢山着いたカントリー・インディアン革ジャンとウェスタンブーツ。
尖った襟の先に鋲をつけたカントリーシャツ、
馬鹿でかいベルトのバックルとラングラーのブルージーン、
ああ、これ、まさに、ブロークバックマウンテンの世界。

或いは
肩までの長い髪に加えて、むさ苦しい無精髯、
擦り切れたジージャンに、これみよがしのがに股、
片手にぶら下げたハードケース入りのガットギター。
つまり、俺は、気取らない男なのさ、スタイルの、
変にさわやか=すけべ面をした二枚目気取りの兄ちゃん、
つまり、田舎の村役場青年団の人気者。
その隣りには、
黒いイブニングドレスに身を包んだちょっと太目のシンデレラ、
或いは、
目深に被ったテンガロンハットの奥から
挑発的な瞳で不敵に笑うじゃじゃ馬娘スタイルから。
ああ、これ、まさしく、この街、本当に独特、というか、
頑なまでの白人の白人による白人の為の浪花節の町。
ここまで固執されると、それはそれで格好いいのかな、
なんて、思わず再認識(爆
まあまあ勝手にやってくれよ、なんて苦笑いしながら、
そんな中にふと、黒人!なんてのを見つけてしまうと、
おおお、友よ、元気だったか、なんて、思わず大親近感だったりして。

しかしながらしかしながら、
どういうわけだろう、
なんか俺、いつのまにかこの町が心地よくなり始めていて、
あれあれ、どうしてどうして?と。

そんな中でふと目に付くポスター。
古風滲むオールドスタイルの版画で刷られたのSHOW TIMEのフライヤー。
藁半紙!のような固い紙の上に、
べたりと刷られた馬鹿でかいロゴと紙芝居のような絵柄。
そう言えばどの店の前にもそんな19世紀的なアンチック・ポスターが貼ってあって、
へえ、こんなものよく残っていたな、と思いきや、
あれ、ふと見ると、VELVET REVOLVERから、BRUCE SPRINGSTEENから、
下手をすると、JUSTINE TIMBERLAKEからJAY-Gなんてのまである。
なんだなんだ、と(笑

という訳で、見つけ出しましたNASHVILLEの秘密兵器!
HATCH SHOW PRINT !
(http://www.hatchshowprint.com)

この店こそが町中を飾ったスーパー・クールなこのアンチック・ポスターの仕掛け人。

このひなびた街の印刷屋さん、
実は開業は1879年。全米で最古の活版印刷屋。
今もなお、同じ手法で黙々と手刷りの版画スタイルのポスターを作り続けてる
老舗中の老舗。
(http://store.countrymusichalloffame.com/store/product_hatch.aspx)
店の前を通りかかった時に、あああ、なんだなんだ、と思わず大驚愕。
中を覗くともう、垂涎どころか膝が震えるぐらいに格好いいポスターが
見渡す限りに貼られていて、
あああ、格好良い!格好良過ぎる!ここに住みたい!なんて。
(http://blurbism.typepad.com/photos/hatch/index.html)

さっそく店員さんと仲良しになって、
ねえねえ、この色ずれ、これ、まさに、ただのアンディー・ウォーホールだよね、
アンディがここのデザインをパクッたのよ。コマーシャル・アートはこの店から始まったんだから、
なんて。
おまけにお願いして、店の奥の作業場まで案内してもらって、
おーい、UPSまだか?この500枚、もうあがってるけど、
なんて声が飛び交う作業場。
(http://www.youtube.com/watch?v=_hiL911OcyU)
床に無造作に重ねられた、驚愕的に格好いいビラ、チラシ、ポスターの山、山、山。
そう、ここはまだまだ現役バリバリ。
ガレージセールのチラシから、コンサート・ポスターから、特大の看板スタイルまで。
アート?アートなんかじゃないと思う。
ここはつまりは、コマーシャルな、つまりは宣伝用の、街の印刷屋。
そう、ただのちらし屋。ちらし=フライヤー=FLYER、
つまりは風に飛んで行くもの、であるべきなの。
美術館に額に入れて飾ってある、ってよりは、
街角の壁に貼ってあって、つまり、生活に密着していて、
ホーミーで、ハンディーで、つまり、それは人間の作ったもの、
それでも、思わず、目を引く、
どうしても、どうしても、と、思わず糊をべりべり剥がして持って帰りたくなるぐらいに格好良い物、
それが作れたら最高よね、なんて。

確かに、NASHVILLEの街の小粋なカントリーバーの前に、
フルカラーのペラペラな印刷ポスターが並んでいたら興醒めだっただろうに。

薄暗いドアの奥、畳二畳もないようなステージ、
生ギターひとつで、
過ぎ去った思い出と、果たせぬ夢と、去っていたあの娘を切々と語りかける歌、
目の前にはグラスを片手に抱えながら、思わずうるうると滲む瞳に、帽子を目深にかぶり直す男たち。
店の前には、色褪せた版画刷りのポスター。
吹きすさぶ冬の木枯らしに踊るON STAGEのフライヤー。
あれ、いつのまにか、カントリーが心地よく感じ始めている。
この音楽、街に溶け込んでいるな、としみじみ思う。

NASHVILLEに来なくっちゃ、カントリーは判らないぜ、なんて、
無骨に笑うJOHHNY CASHの立て看板を前に、
思わず手を合わせてしまいました、とさ。



            ~遠方の友に宛てたメールより


怒らせ上手の日

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
出張明けのNYC。
疲れてはいるんだけど、
なんか溌剌モード。
つまりなんか、バケーション明け、みたいな。
なんだけど、
おいおい、どしたんだろう、
なんか今日は朝から会う女の子をみんな怒らせてるみたい。
どうしたのかな。
もしかして全員が生理中?
そういう日ってあるのだろうか

YOU BITCH!

Posted by 高見鈴虫 on 16.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
今日の夜、
34丁目の交差点の真ん中で、

HEY!
YOU BITCH!
WHY DON'T YOU MARRY ME!

~このアバズレ、なんで結婚してくれないんだよ!!

と怒鳴っているにいちゃんが居た。
NYCらしいとても素敵な光景だった。

女の帰りを待ちわびる夜

Posted by 高見鈴虫 on 17.2007 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
女の帰りを待ちわびる夜ほど、
男の人生感を変える経験はないよね。

苛立ち、怒り、寂しさ、侘しさ、やるせなさ、
嫉妬、猜疑心、自暴自棄、淡い期待と最悪な結末への恐怖、
恋しさ、悔しさ、愛と憎悪と、そして無力感。

つまり、
男のネガティブな感情の全ての全てが、
一晩のうちにこれでもか、とあからさまになってしまって
プライドも格好つけもくそもあったものじゃない。

つまり、
女の帰りを待ちわびるその一夜の間に、
男はその真価を問われる、つまり、底を見る、といった所なのかな。

という訳で、そんな男の底の底の決着、
つまり、
帰ってきた女に何と言うか、
それこそが、
男の度量の全てを表現している、と言えるのだろうか。

あら、どうしたの?
ととぼける女に、
え?別に。
とすねて見せたり、
あるいは、
ああ、遅かったね、と寝起きの顔を演技してみたり、
仕舞いには、
馬鹿やろう、どこへ行ってた、と怒鳴り散らしてみたり。

ああ、でも、なにをやっても、
おんなは既にお見通し。
そんなおんなは、俺たちがどういう態度で迎えるか、
それが見たいだけなんだよ、なんて、
そうと知っていれば、と思えるのは、まあ相当に年期が入ってから、と。
そうやって、額にしわを刻みながら、
男は磨かれていくのだよ、なんて。

しかしながら、
女の帰りを待ちわびた経験のない男には、
果たしてなんの意味もない、と言い切ってしまう。
なぜって、そいつはまだ、
男の本質、つまり底にさえ気づいてさえいなのだから。

やっぱり自分を一番愛している

Posted by 高見鈴虫 on 22.2007 嘗て知った結末
オトコとオンナの根本的な差って、
やっぱり自分を一番愛している、
と言えるか言えないか、というところ
であるような気がする。
確かに、
自分を愛していないオンナには魅力がない、
そして、
自分を可愛がっているオトコには魅力がない。
そういうことなのだ
  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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