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新年の夜を駆け抜けるMIDNIGHT RUN でハッピーニューイヤー!

Posted by 高見鈴虫 on 01.2008 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
みなさん、明けましておめでとうございます。

ご存知のように、
アメリカのお正月はあっさりとしたもので、
申し訳程度に1月1日を祝日にした以外、
ほとんどの企業が2日から出社。

そんな味気ないNYCでのお正月、
新年の迎え方の定番としては、
ニュース等の映像で有名な大晦日の夜のタイムズ・スクエアのカウント・ダウン。
と言っても、
アンケートによれば、ほんちゃんのニューヨーカーの中で
タイムズ・スクエアにでかける人は全体の6%、
14%が早々にニューヨークを脱出して
バケーション先でニューイヤー。
御羨ましい限りで。
で、残りの80%の残留組はおとなしく家にいます、とのことで、
やっぱりな、と。
そう、正月からラッシュアワーの地下鉄のような
あの地獄のような大混雑なんて、
考えただけでもぞっとしてしまうでしょ?

という訳で、
ニューヨークの象徴的な風景である
タイムズ・スクエアの人々の殆どは観光客。
気の早い人々はもう昼の前から陣取り初めて、
日の暮れる頃になるとどこもかしこも通行止め。
寒さに足踏みしながらトイレに行きたいのを我慢我慢、
長い長い待ち時間をひたすらラッパを吹き鳴らしては耐え抜いて、
さあさあさあ、やって来ました待ちに待ったミラーボール、
と思いきや、
あれ、全然見えないや、と唖然とするうちに、
3-2-1とカウント・ダウン、
ハッピーニューイヤー!と一声叫んでは、
あああ、終った終った、と、まるでスイッチを消したように、
ぞろぞろと引き上げて行く、
というのがまあ毎年の恒例。

概念的やら宗教的ならの意味合いが皆無。
厄落としもなければ初詣もなく、
正月料理もなければ除夜の鐘もお年玉もなし、と。
つまり、
この国の一年には終りも無ければ始まりも無い。
初夢も無ければ三が日も無く。

新年の帰り道、凍りついた足を引きずりながら、
あぁあ、あさってからまた仕事か、と。
長い長い一年がまた始まるのか、と思わずため息。

そう、
この時ばかりは、どうしても日本のあのお正月が
心の底から懐かしくなる。

という訳で、
このニューイヤー・ディブレッションを避ける為にも、
ここ数年の新年の過し方をご紹介。

ニューヨークーの中心といえば、
なんと言ってもセントラルパーク。
そのご本尊とも言えるバンドシェルから、
毎年、新年のカウントダウンと同時にスタートする
ご機嫌な真夜中の4マイルのミニ・マラソン。
新年と同時に次々と打ち上げられる花火を背に、
真夜中のセントラルパークを歓声もろとも駆け抜ける、
名づけて、MIDNIGHT RUN、
真夜中のニューイヤーマラソンという行事があります。

一応事前に登録を済ませてゼッケンを貰い、
とありますが、まあ殆どの人は気にしない。
東72丁目からなんとなく音のする方向に歩いて行くと、
あれあれいつのまにかバンドシェルに人だかり。
十時ぐらいからなんとなくDJが始まって、
スポンサーのエメラルド・ナッツを齧りながら、
ポケットに忍ばせたシャンパンを煽っては歌って踊って。
11時ぐらいからバンドシェルのステージの上で
コスチューム・コンテストが始まって、
ぞろぞろと移動した後に、
3-2-1、ハッピーニューイヤー!
の歓声とともにマラソンがスタート。
次々と打ち上げられる花火を肩越しに眺めながら、
抜く者も抜かれる者も今年もヨロシク、と笑顔の挨拶。

コース沿いに設置された給水所も、
ふと見るとおっとシャンパンがまざっていたりして、
そんなところがいかにもニューヨークらしい。

カウントダウンは新年の開始とともに終っちゃうけど、
MIDNIGHT RUNは新年と同時に始まるんだ、
とは、全身汗だくでゴールインしたセーラームーン氏の言葉。
毎年このコスチュームでもう10年ちかく。
いまや新年はこれがなくっちゃ始まらないって感じ、
とのことで、何を考えているやら。

という訳で、ことしもMIDNIGHT RUN、
途中ちょっとずるをしたものの、一応のゴールイン。
新年早々なんとなく達成感。
真夜中に溌剌とした笑顔を浮かべて、
まあとりあえず、4マイル走れたってことは今年も大丈夫だろ、
と変に安心して、蛍の光も消えうせたゴミだらけの舗道、
冷えた汗に身を震わせながらとぼとぼと家路を辿るのでした。

という訳で、あけおめ・ことよろ、
今年こそは年収上げるぞ!
と言いながら、
おいおいいきなりの筋肉痛で、
おまけに風邪を引いたのかくしゃみが止まらず。
すっかり寝正月となってしまうのが常なのでした。

紐育のこのとってつけたような暮らし

Posted by 高見鈴虫 on 02.2008 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
アメリカの短い年末年始の休みと言っても、
やはり4日も留守にすると、
会社に着いた途端に物凄い違和感を感じるもので、
あれ、ここはどこだろう、から始まって、
トイレで鏡を見たときに思わずぎょっとして、
あれ、お前はこんなところで何をしてるんだ?と。
よって、周りの人々との会話もギクシャクで、
あれ、俺、何語をしゃべってるんだっけ、なんて。
とってつけたような暮らしをしていると、
ほんと、自分自身さえがまるでとってつけたような存在。
これもまた、ニューヨークらしいニューヨークの光景、
と言えばいえないこともないか。

SEX&CITYの名言

Posted by 高見鈴虫 on 03.2008 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
Yes, I love you too,
But I love me more.
Bye
だってさ、サマンサ、格好いいよね。
大人だな、って感じ

おめでとうの言えない正月 ~ 海外で正月を迎える、ということ

Posted by 高見鈴虫 on 05.2008 ニューヨーク徒然


明けましておめでとう、の舌の根も乾かないうちから、
というか、
あけおめの真っ最中、1月の2日からいきなり仕事。
あのなあ・・・とおもわずため息・・

改めて、アメリカで迎える正月は殺伐としたものがあってさ。
だってお正月だよ。
日本人にとってはわりと大切な日でしょ?
輝け日本レコード大賞から、紅白から行く年来る年から、
明けましておめでとう!の大騒ぎから、
除夜の鐘からカウントダウンから初詣から初日の出から、
ドアの前にしめ縄飾って、
鏡餅とお雑煮とおせち料理と、
お年玉付年賀状と初湯と初夢と、
コタツとミカンと下らないお正月番組と、
ああ、なんかもうあまり思い出せなくなってるけど、
あの鯱ばった、いちいち面倒くさて忙しくて、
でもやたらとダラダラと間延びして退屈で、
つまり、のんびり。心の底から。
なんかやっぱり、良かったよな、と、
しみじみ、しみじみ。

改めて思うに、
お正月って日本人にとっては国民行事。
素直に心の底から、
普段は不義理してごめんね、
日本のかみさま、今年もよろしくね、と言える、
割と素直に純粋にニホンジンに戻れる日、
であった筈。

という訳で、
おめでとうの言えない正月があっさりと過ぎ去り、
その翌日から疲れ切って出社。
さすがにガラガラの地下鉄。
みんな眠たそうで、そして判で押したように不機嫌・・・
つまり寝不足、寝すぎと、二日酔い、ただそれだけ。
申し訳程度に、ぼそぼそとおめでとうの挨拶、
で、自分の机に戻ると、
当然のことながら去年のまま。
やりかけの仕事、書きかけのメール、捨て忘れたゴミ。
そう、たった一日で世の中が変わるものか、
と思うけど、
でもね、変わるのが日本だったんだよ、
つまりはリセット。
ニホンジンにとって、正月ってリセットなんだな、と、
そうか、そうなんだね、なんて変なことに関心してさ。

という訳で、
おめでとうの言えない正月。
気持ちのリセットもできずに、
疲れきったまま転りっぱなし、点きっぱなし。
改めて、殺伐、というよりも、働き者というよりも、
逆に日本の神さまに凄く悪いことをしている気がしてきてさ。
お天道様、正月早々仕事なんかしてごめんなさい、と、
改めて謝りたくなるような、
そんな気分。

馬鹿やろう、どこに居たってニッポンジンはニッポンジンだ、
正月ぐらい休まなくてどうする!!
とか、
そのぐらいのこと言ってくれる会社、ないのかな、
なんて、今更甘えたことを、と。

いやいや、ここはアメリカ、
宗教的行事は自分で勝手に休暇を取るべきであって、
そう、つまり、ニホンジンである以上、
お正月は自分から有給を使って休むべきなんですよね、はい。

アメリカに来て、
クリスマスが純粋に宗教的な行事で、
つまり、
あれ、クリスチャンでもないのになんでメリー・クリスマス?
なんて言われて、
え?ああそう言えば、とクリスマスがなくなっちゃって、

ついでに、
あけおめ?
アメリカに居るんだから、正月は無いよ、とそれも取り上げられて、

なんだか、凄く、損した気分。

そしてそして、
正直に言おう、
あああああ、寂しい!
この正月、あまりにも寂しすぎ!あっさりし過ぎ!(笑

ああ、今年のレゾリューションの第一候補であった筈の
禁煙!が出会い頭にいきなりこけてしまって(笑
おいおいおい、と思い切り自己嫌悪。
今年もどうやらろくでもないぞ、とのっけからうんざりモード。
という訳で仕事はじめの夜、
空いた地下鉄に揺られてため息をつきながら、
ああ、来年の正月は日本に帰ろう、と、
思わず、固く誓ってしまったのでした。



            ~遠方の友に宛てたメールより

モモフクらーめん

Posted by 高見鈴虫 on 19.2008 ニューヨーク徒然
ニューヨークはラーメン・ブームなんだそうで。

で、
NEWYORKの駅でよく配っているフリープレスのAMNEWYORK、
今朝、いつものように地下鉄の中でそのAMを眺めていたら、
FOODセクションのページにいきなりラーメンの写真がでかでかと。
おおお、旨そう!と思わず内容を読んでみると、
モモフクってな名前のラーメンが一押しである、とのこと。
あれあれ、なんだそれ。
セタガヤやら麺喰い亭やらなら聞いたことあるけど、
モモフクとは一体なんぞや、
なんて思っていたら、
いきなり隣りの席のおばはんから、
ねえ、これなに?おいしいの?といきなり聞かれて、
いやあ、モモフクらーめん、聞いたことねえな、
と答えたとたん、いきなり前に立っていたおねえさんが、
あれ、モモフク知らないの?
そこのヌードル最高よ、わたしも良く行くのよ、と。
へええ、と俺まで関心。
したところ、
なになに、カップヌードルより旨いのか?そんなに味が違うのか?と。
以外にシリアスな視線が社内から集中。
あんた何を言ってるの、日本のラーメンは最高においしいわよ、とお姉さん。
向かいの席のおっさんからドアの脇のおばはんまで首を突っ込んで、
え?なになに、どのページ、ああ、これ、ジャパニーズ・ヌードルね、と。

俺の頭越しに、ラーメンの良し悪しをガイジン同士が大論争、と。
ははは、まあいいけどさ、と笑っていたら、
で、ねえ、あんた、ニホンジンでしょ?
本場の人としてはどこが一番お勧めなの?
と、いきなり水をむけられて、
しばし、うーんと悩んでしまった。

そう、ここ最近のニューヨークのラーメン戦争、
割と激化の一途らしくて。

ニューヨークのラーメン屋の歴史としては、
古くはどさんこから始まり、タイムズスクエアのサッポロから、
麺ちゃんこ亭から麺喰い亭から味干ラーメンから、
とそしてダウンタウンではMINCAとセタガヤがガチンコ勝負、
それに博多一風堂が参入、と割とHOT。

で、そう、俺的には、
うーん、そうだね、やっぱりMINCAかな、と答えたところ、
一同、うーん、とうなってしまって、
やっぱり本場は違うんだな、と感無量と言った感じ。
いやほら、おれは、油っこいの好きだからさ、と。
でも俺の友達はセタガヤだって言ってるけど、
と言ったとたん、そうよ、その通り、セタガヤが一番、
とまた他から声がかかって、
と言う訳で、へえ、さすがゲテモノ食いのニューヨーカー、
ラーメンのことも一応チェックしてるんだね、
とこちらが関心する始末。

前に乗っていたモモフクが一番と言ったおねえさん、
俺がMINCAと答えた時にちょっと悲しい顔をして見せて、
降りる時に、こんどモモフク食べてみるよ、
と言ったらいきなり満面の笑顔。
うん、行って見て。凄くおいしいからさ、なんてウインクひとつ。
ははは、こりゃ行くしかないかな、と。

で、会社に着いてから
さっそくラーメン通ナンバーワンにメール。
おい、モモフクって知ってるか?と。
間髪を居れずに回答が帰って来て、

あんなものをラーメンとは言えない、
との手厳しいお言葉。
まあガイジンにはえらい人気だけどさ、と。

ガイジンに人気のラーメン屋、モモフクかあ、
と謎は深まるばかり。
NEWYORK TIMESでも絶賛、とかあるし、
地下鉄のおねえさんのキラー・ウインクも手伝って、
これは物は試しに言ってみるしかないかな、と。

と言う訳で、
行ってまいりましたモモフク・ラーメン。

ガイジンに(だけ)大人気のラーメン屋、
その秘密を探るって感じ。

AMNEWYORKの宣伝の効果か、
雨の中にもかかわらず大盛況・大行列。

おしゃれなムードライトの中、
店内には見渡す限りガイジン=白人の方々が一杯、
カウンターの中のウエイトレスさんもなにげに白人の方々で、
ふとするとその辺のおされなカフェバーって感じ。

でメニューって言うのが、
特製モモフク・ラーメンってのは良いにしても、
その上にある、ポーク・ネック=豚の首ラーメン、
なんだそれは、と。
豚に首なんかあったのか?と、思わず???モード。
ならそれください、と言ってしまうところがまた俺。

と言う訳で出てきた豚の首ラーメン。
いきなり海苔、
あ、これはまあ良いとしても、
突如の半熟卵、おいおい、これサルモレラ菌大丈夫か、
と思いながら、ふと麺をすくうとのびのびにのびたうどん、
みたいのがどてっと底に沈んでいて固まっていて、
その上から、高菜、に似せかけた、
でも食べてみると、あれ、これちょっと甘くない、と。
そう、カラード・グリーン、黒人料理によくついてくるやつ。
味?全然合わないよ、当然のことながら。
で、お目当ての豚の首、
なんだこれ、
ねえ、これって、もしかして
チポトル=メキシコ系ファストフードに出てくる、
あの、裂き裂きのポークなんじゃないの?と。
で、目の前に、ほれ、と置かれたのが、
タイ料理とかコリアンによくでてくる、チリ=唐辛子ソース。
おやまあ、と。
つまりこれ、なんか世界の具を集めた多国籍ラーメン、
って感じ、らしい。

で、肝心のスープなんだけど、
これ微妙、というか、むむむむ、って感じ。
なにでダシを取ってるのかな、とかそういう次元の話じゃなくて、
なんか、ほんと、よく判らない。
でもなんか、ほんのりと、甘い・・・
そう、甘いラーメン。
あのあなあ、と。
甘いラーメンなんて聞いたこと無いぜ、
なんて、箸叩きつけて立ち上がる、
のを通り越して、
ちょっともしかしてこれ凄くない?ここまで酷いと、と。

で、お連れの方の頼んだモモフク・ラーメン。
これももう、スーパーごった煮状態。
まったくもって、なんだなんだって感じ。

でね、凄いことを発見。
実は、最初に一口食べてみて、
あれ、でも、そんなに悪くないんじゃない?
とか思ったんだけどさ、
で、ちょっと食べたところで、じゃあ交換ね、とやったんだけど、
したらいきなり、うげ、なんだこれ!と。
お連れの方も目をぱちくりさせてて、
あれ、味が変わったよ、と。
で、改めて、
ねえ、これ、むちゃ不味くない?と思わず顔を見合わせて、
ガハハハハ、と大笑い。

で改めて、スイッチバック!
と、もう一度交換したら、ぐげ、なんだこれ、と。
不味さ倍増、二倍二倍の四掛け。

お連れの方から思わず一言、
言わせて貰えばこのわたし、
とりあえず出されたものは何でも食べる、
だけが自慢で通してきたこのわたしに、
駄目出しされるって、これ、ほんと、
かなーりやばくない、と。

そう、そのとおり。
俺も生まれてこのかた、ヤグラの親子丼以外のもので、
不味い、食べれない、と言ったひとつも無い。
そう、俺、これまでに、自慢じゃないけど、
犬だって猫だって蛇だって鼠だって食ってきた男。
なにをこれしき、とは思うんだけど、
ううう、これは、これは、ちょっとねえ、と苦笑い。

そう言えばカウンターのロシア系のウエイトレスさん、
さっきからちらちらと俺達を見ていて、
むふふふ、実は俺もまんざらじゃないのかな、
なんて変に期待していたりしてたんだけど、
丸々残ったどんぶりを見て、
やっぱりなあ、と言った表情。
ははは、やっぱり?
うん、やっぱり、って感じ。

そう言えば、混み合った店内、
ニホンジンどころか、コリアンも、チャイニーズも、
つまり、ラーメンの味に慣れ親しんだエイジアン、
見事にひとりもいない。
ガイジン。ほとんど白人。
つまり、ガイジン専用のラーメン屋、と言った感じ。

連れの人、オリオン・ビールの酔いも手伝ってか、
後ろに席待ちで並ぶ人々に、おまえら、アホか、と大声で。
騙されてるよ、これは人間の食べるものじゃないよ、なんて。
そう、なにを言っても大丈夫!
ここはニホンジンのひとりもいないラーメン屋なんだから。

と言う訳で、ビールとチップ込みで2人で50ドル。
うーん、とこれが本当の苦笑い、なんてしないよ、
まっじいいいいいい!と大声で、
たっけええええ、と声を張り上げて。
げえええ、ゲロ食ったほうがまだましだぜ、と正直に。
大丈夫、日本語通じません。

という訳で、
帰り道の雨の中、
強烈だったよね、
なんてったって甘いラーメンだもんね、
いやあ、噂に違わず
でもほら、悪いことってのも一応見ておかないと悪いとも判らないしさ、
そうそう、ものは経験、
でもさ、ガイジンにラーメン喰わすと、みんなショッパイって言うし。
すし屋連れてけば、醤油が嫌いだって言うし、
味噌は臭い、とか、ワザビは何につけても最高だ、とか、
そう、やっぱりガイジンの味覚って判らないよね、と改めて。
あれを旨いと言われた日には判りたくも無いけどさ、
と顔を見合わせてがははは、と。

と言う訳で、ニューヨークの日本食ブーム。
でもね、
こいつら、日本食好きだとか言いながら、
結局なんにも判ってないんじゃないの、
と言ってしまうのは簡単。

あるいは、このモモフクラーメン、
もちろん、ニホンジンの作品じゃない。
ニホンジンだったら、これやっぱり、作れないよ。絶対。
だって、俺らニホンジンだもん。さすがにね。

つまり、モモフクラーメン、
ニホンジンじゃない人が、
日本食ブームに乗っかって、
どしろうと相手に日本名を語ってどうしようもな偽物にして訳で、
それを、詐欺だ、偽証だ、国家冒涜だ、
なんて言うのは簡単だけどさ、
まあいいじゃない、そんなこと。
だってここはニューヨーク。
結局、なんでもかんでもどうでもいいのよ、
誰もなんでも、好きなように好きなもの食えばいいじゃない、と。
何が好きか嫌いかなんて、人の勝手なんだから。

でね、
このニューヨーク・バージョンのラーメン、
これって実は凄いことなのかなって思った。
だってさ、
本場のラーメン、究極の味、とか良く言ってるけど、
ガイジンの味覚に合わせたラーメンなんて、
少なくとも本当にラーメンが好きなニホンジンには、
ちょっと絶対に考えれない筈、でしょ。

これつまり、ガイジンだからできた柔軟さ、なんだよね。
つまり、歩み寄ったんだよね、と。
つまり、攻め入った訳だ、と。
どんな形であれお客様に喜んで貰えるなら、
別に本当の味である必要なんか無いんだ、
なんて、
そう、ニューヨークなんでもありなんだから。

と言う訳で、
そう、別にいいじゃない、モモフクが好きなラーメン党が居たって。
俺達は勝手に俺達の好きなラーメンを食べれば言い訳でさ。
インドカレーも好きだけど、日本のカレーも好きでしょ?
同じこと。

と言う訳で改めてその翌日、
口直しとばかりに言ってまいりましたMINCA・ラーメン・ファクトリー。

ここのラーメンも開店当時は、
なんじゃこりゃ!と酷評されたけどさ。

でもね、いいんだよ、人がなんと言おうと、
本場であろうがなかろうが、
そんな能書きは俺にとっては関係ないもんね。
だっておしいんだもん、好きなんだもん、と。
お前らは、訳も判らずモモフク食ってろ、
ウンチク並べてセタガヤ食ってろ、
おれたちは例え世界でたった一人になったとしても
やっぱりMINCAでGOだ、すっこんでろ、
なんて嘯きながら、
いざ辿りついたMINCA,
したらなんと、人で一杯。
それもガイジンだらけ。

あの、1時間待ちになりますが、なんて。
嘘だろ、こんなに腹減ってるのにさ、と。

と言う訳でひとこと、
あのなあ、お前ら、
箸の使い方も判らないで
いつまでも延びた麺でべちゃべちゃやってやがるから店が混むんだよ、
どうせ味なんか判らないんだから、おとなしくモモフクでも行ってくれよ、って。
頼むから本場の味なんかに興味を示さないでくれよって。

したらいきなり一同から、
おおおおお、モモフク・サックス!の大合唱。
あんなもの食えたものじゃねえ、糞不味い、ゲロが出そうだ。

なんだよ、お前らもわかってるんじゃないの。

そう、人間、目の色、肌の色が変わったぐらいで、
そうそうと変わるもんじゃないよね。
つまり、モモフクのラーメンが旨いという人は、
糞食ってもげろくっても、旨いと言うはずなんだよね、と。
つまり、ザガットもNYTIMESもその程度なんだよ、と。
金貰えばなんでも書いちゃうの、彼らも商売なんだからさ、と。

と言う訳で、ラーメン党氏にすごすごとご報告。
噂に違わず凄かったな、モモフク、と。
やっぱり行ったのか、と。やっぱり行っちゃうよな、普通。
どれだけ酷いのか確かめたくなっちゃう、
そういうものだよニューヨーカー。

でもね、
モモフクの前を通るたびにちょっと悲しくなるよね。
日本文化が誤解されてる、とか、そういうのじゃないと思うんだけどさ、
なんて、いつになくしんみりとした言葉。
世界にはまだまだこれだけ訳の判らない人がいるのかな、と。
選挙でBUSHが勝ったときと同じ、絶望的な疎外感、というか。
あああ、人間がわからなくなった、というあの感覚を、
思わず思い出してしまうのかもしれない。

友よ、まだ、大丈夫だ、一風堂がやってくるぞ。

オーストラリア・オープン2008

Posted by 高見鈴虫 on 29.2008 テニスねた


実はここのところずっと現実感が喪失していて。

仕事が忙しいのもあるんだけど、
それに加えて風邪がなかなか治らなくてさ。
ひどい咳がずっと止まらず、
ほんと、まったく元気ない。
外見的にはほとんど死にかけ。
ただの亡者、地縛霊状態。

それに加えて、
こんなに疲れてるのにずっとずっと眠れなくてさ。
というのも夜中過ぎ、
ソファの毛布の中でうつらうつらとしたところを
やばい、寝過ごした!と飛び起きて、
ふと目をこらすと点けっぱなしのテレビから
いきなり画面いっぱいに真夏のオーストラリア、
まばゆいばかりの陽光に照らされた、
サファイア色のテニスコートが炸裂。

むむむむ!

そう、全豪テニス大会、
オーストラリア・オープン2008のLIVE中継。

はーい、そうなんでーす。

たかみい君の廃人化の本当の理由は、
風邪でも家庭不和でも仕事のやり過ぎでもなくて、
実はこれ、
オーストラリア・オープン!なのでありました。

と言う訳で、
いやあ、オーストラリア・オープン、
終ってしまいましたねえ。
いやあ、良かった本当に良かった、終ってくれて。

というのも、
真冬に観戦する真夏のオーストラリア、
NYCとの時差は実に16時間。
つまり向こうの昼がこっちの夜、
向こうの夜はこっちの深夜過ぎ、と。

結果、仕事から飛んで帰ったちょうどその時間に、
おおお、第一試合が始まった、となって、
そのまま、午前1時に昼の部が終了して、
夜の部の開始が午前3時半。

思わずそのまま朝まで見ちゃって、
下手すると朝越えてまで見ちゃって、
実はいつも遅刻寸前まで見ちゃって、
時としてそのまま遅刻承知でも見ちゃって。

と言う訳で、ここ2週間、
毎日毎日完全な寝不足。
それが累積化して雪だるま状態、
おまけにこの風邪、この咳、
いつまでたっても良くならず、
咳にいたっては、まさかの結核、或いは肺癌までもを疑われる始末。
それが理由ではないだけど、、
全豪始まってからはまたまたずっとソファで寝起きしていて、
つまりほとんどずぅぅぅっとテレビが点けっぱなし。
29のESPN2と455のテニスチャンネルの間を行ったり来たりしながら、
ニュースも天気予報も映画もドラマも何一つとして見ることもなく、
ただ、ひたすらに、罰当たりなほどにテニス一色。
頭の中はそればっかり。
寝不足に頭朦朧、思わず地下鉄の階段で蹴躓いて
あるいは咳き込んで呼吸困難にのたうちながら、
ただただひたすらにテニス。テニス一筋。

実はそれに加えて今回の大会、
西海岸在住のど悪友、つまりマブダチと、
ずっとチャットしながら見ていてさ。
人々の寝静まった深夜の3時過ぎ、
アメリカ大陸の西と東で南半球からの実況中継見ながら、
鬼のようなチャット三昧。
下手すると朝まで、或いは朝を越えて、いつもいつも遅刻寸前まで、
実はそのまま遅刻承知でチャット漬け。

いやあ、このマブダチ、
電話で話したら話したでもう完全にエンドレス、
下手をすると、と言うか、ほとんど毎回確実に、
電話が繋がったが最後、
ほとんど体力の限界ぎりぎりまでおしゃべりすることになるから、
そんな訳で、電話をチャットに切り替えても
まあ結果は同じだったんだけどさ。

いやあでも改めて、チャットはチャットで面白いよね、
というか、ちょっとこれ面白過ぎ。
タイプされた活字が変に薄っぺらで無表情で、
実像が見えない分、もう、なんでも言い放題。
テニス選手の上げつらねから始まって、
カレシカノジョねたから仕事の愚痴からエッチネタから
もうなんでもあり。
それが全て、ものの見事に、
鬼も腰抜かすぐらいに悪質な冗談に化けちゃって、
もうそれが次から次へと、止め処もなく。
それに加えてチャットの時差が、
タダでさえ訳の判らない会話をひっちゃかめっちゃかにシャッフルして、
なんだよ、えええ、尻の穴?まさか、フェデラが?ゲイ?いや、違う違う、なにが、いや、だから、
これはもう、正直言って面白過ぎる、と。

と言うわけで、
今更ながらチャットに嵌っていたたかみいくんですが、
ああ、AOが終ってくれて本当に良かった、
このままではほんと、二人揃って死んでたな、
と胸をなでおろしているところ。

と言う訳でさ、
そうそう、テニスの話なんだけど、

今年の目玉、
シャラポの華麗なる復活とか、
期待の新星・モハメド・アリじゃなかった、ツォンガの銀幕デビューとか、
まあいろいろあったけど、
やっぱり、俺的にはこれ一本、

王者・フェデラ、ついに敗れる!
これに尽きる。

ついこの間まで、
こいつは一生負けないのではないだろうか、
とまじに信じさせてくれた無敗の王者・フェデラー、
1セットでも落とすようなことがあれば、
そのニュースが世界を駆け巡っていた、
まさに天才の中の天才、
テニスというスポーツの産んだひとつの完成品
とまで言われていたフェデラ。
21世紀の幕開けと同時に彗星のよう現れて、
混戦状態にあった男子テニス界のプレーヤーというプレーヤーを、
一人残らず一網打尽に切り捨てて、
一瞬のうちにアンタッチャブルな王座に君臨した男。
まさに王者の中の王者。
その試合ぶりは、プレーというよりは、処刑、と称されて、
なぜかと言えばもうフェデラ、華麗すぎ。
つまり相手の選手は、
もう、惨たらしいまでに無様で、まさに全身が恥の塊り、
ああ、こんな負け方するぐらいなら一思いに殺して欲しい、
あるいは、このまま消えてなくなりたい、
みたいな。

そう、フェデラはそんな人であった筈。

歴代のチャンピオン達の金字塔を次々に打ち倒して、
このまま全ての記録という記録を塗りかえて行くだろう、
と、誰もが信じ込んでいたフェデラ。

そのフェデラが、準決勝で破れた。

まさに晴天の霹靂。というよりは、まさに天変地異。

まじめな話、
いまでも信じられないし、信じたくない。
そう、正直なところ、
これまでずっと、
フェデラ負けろ!フェデラ負けろ!とばかり思っていたけど(笑
いやあ今回、
あのフェデラが目も当てられないぐらいの惨敗の末に、
肩を落としたまま、コートを去って行くとき、
先に審判と握手をするフェデラを、
先にコートを引き上げてゆくフェデラの姿を見て、
なんか、本当に、見てはいけないものを見てしまったような、
なんか身体中の力が抜け切ってしまって、
思わずじわーっと涙が滲んで(笑
思わず床に倒れ伏して、
思わずテレビからリモコンからスツールからテーブルからを、
ひとつのこらずひっくり返したくなった。

フェデラの負けた姿、ほんと、見たくなかった。

フェデラの馬鹿やろぉぉぉぉ!なんで負けたんだよ!!!

と、心の底から叫びたい気分だった。

と言う訳で、
波乱はあったものの、
無事に終ってくれたオーストラリア・オープン。
今年もいい試合が多くて、
随分と楽しませていただいて、
そう、倒れるぐらいに、死にかけるぐらいに、
夢中にさせてくれた2週間でした。

と言う訳で、
久しぶりに、本当に久しぶりに、
テニス以外のチャンネルを映してみて、
へえ、世の中ってまだ続いていたんだね、なんて、
まさに穴の中から出てきた気分。

そしていきなり心の真ん中にぽっかりと空いたこの巨大な空洞。
ああ、この先、どうやって生きていけばいいのだろう、
なんてまじめに、割と本気に考えてしまった日曜日。
テニスの無い人生、ちょっとつまらなすぎる、と(笑

と言う訳で、みなさま、
たかみい君、無事に生還しましたよ。
春まではテニスもできず、暇をもてあましておりますので、
どうぞどうぞ、皆様よろしくご一緒にさせてくださいませ。



            ~遠方の友に宛てたメールより

  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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