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男と女をビデオテープに例えるならば

Posted by 高見鈴虫 on 05.2008 嘗て知った結末
男と女をビデオテープに例えるならば、
男はコレクターで、
別れた女をいちいちレーベルを書いて保管しておく、
で、
女は上書き派。
新しい男との恋が始まった時点で、全て上書き。
つまり、全て忘れ去ってゆく、と言う訳で。

なんかさ、女の子って冷たいよね、と言ったところ、
あの、それ、逆、と言い返された。

女はね、恋するたびに凄く真剣なの。
あんまり真剣すぎて、全てを投げ打って、
だから、昔の男なんて介在する余地がないぐらいまで、
つまり思い切り真剣なの。

だから、昔の男ことなんて、思い出している余裕なんてないの、と。

ちょっと怖くなったけど、
なんか改めて、惚れ直した。

グアテマラで絶体絶命!

Posted by 高見鈴虫 on 09.2008 旅の言葉
あ、で、そうそう、グアテマラの話。

あっという間にもう三ヶ月も前の話で、
そうそう、グアテマラに行ってきます、
と言っておいていきなり正月になっちゃって、
でついでにフェデラが負けて、
なんて思ってたらいきなりスーパーボールも終っちまって、
これはこれはと、
ちょっともう相当に、失礼なぐらいな時間差ながら、

まあいいや

と言う訳で、
今更なんだけど、11月末にグアテマラに行った時の話。

実は前にも書いたように今回の旅行、
もう出発前日までやたらめったら忙しくてさ。
で、旅行の日程どころか、ホテルの予約どころか、
出発当日になっても行く先のこと、
見所から目的地から、
なにひとつとしてなんにも、
まったく調べていなかったんだよね、これが。

そんな状況なんで、
用意もなにもあったものじゃなくて、
だってさ、どこに行くか、なにをしに行くかも判らないのに、
なに持って行っていいかなんて、判らないじゃない?
水着必要かな?
海はあるの?
さあ・・・
暑いのかな。
中米ってぐらいだから寒くは無いでしょ?
でもほら、山とかあったりするとさ、
山の方に行かなきゃいんじゃないの?
まあそうだけどさ。
なんて、そんな感じ、が、出発直前、空港に向かう前に荷物詰めてる時。
つまり、なにがなにやらさっぱり状態。

でもまあ、とりあえず空港に行って飛行機に乗って、
そうそう、プリントアウトした旅行情報とか、
どうせ暇なんだから飛行機の中で読めばいいよね、
とか言っていたところ、
そう、俺ってほら、飛行機乗った途端にすぐに寝ちゃう人。
シートに座ってふと気づいたらもう意識がなくて、
揺り起こされて、ああ、乗換えか、
なんて寝惚けたまま、乗り換えてまたひと寝入り。

で、そうこうするうちに到着案内に起こされて、
おお着いた着いた、と、生あくびをひとつ。
そこかしこが工事中のまま放置されたままの
間の抜けたプラットフォームをイミグラチオンのサインを探しながら、
えっと、そうそう、で、どこに行くんだったっけ、
とそれとなくバッグの中を見たら、
あれ?ない!・・・・!?!
と。

そう、頼みの綱のガイドブック、
地球のなんとか、から、プリントアウトから、ひとみちゃんの手紙からの
その全てを一切合財、
全て飛行機の中に忘れてきてしまった、という訳で・・・

はははは、なんて。
あのなあ・・・・と。

我ながらさすがに開いた口が塞がらない、というか(笑
唖然呆然を通り越して、
もう爆笑、というか。

どうです?
わたし、馬鹿ですよね。
はい、どうぞ、好きに笑ってください。
私も笑ってましたから。

という訳で、
いざグアテマラの空港に着いたからと言って、
どこに行っていいのか、ぜんぜん判らない。
右も左もどころか東も西も、
そう、ABCどころか123さえ判らない。
いやはや、茫然自失とはまさにこのこと。

だってそうでしょ、あなただって。
あなた、いま、グアテマラのこと、どれくらい知ってます?
知らないでしょ?
そう、知らないんですよ、誰も。
つまり俺も。

そんな状態で、
ふと顔を上げると出迎えラウンジ。
そう、こんな時に限って、入国審査も、税関チェックもまったく素通り状態。
で、
あれよあれよと人波に押されるままに、
いきなりドアを開けると、そこはあまりにもグアテマラ的風景、
つまりこれがもう、しっちゃかめっちゃかの末期的な大混雑。
荷物満載の到着客もその出迎えご一行も、
客引きと物売りとスリと乞食と靴磨きとかなんやら、
とりあえずこれでもかってぐらいに訳の判らず右往左往と押し競饅頭。
なんじゃこりゃ、と改めて。

あの、シャトルバスの乗り場は?とか、タクシーどこですか?、
なんて、誰もそれどころじゃないの。
ただただ意味も無く押し合いへし合い。
いい加減にむかついて、
てめえ、押すんじゃねえ、馬鹿やろう、
と言ったとたんに群集に巻き込まれて断末魔、
つまりあっという間に同レベル、と。

そうこうするうちに、後ろから相方の心の底からうんざりした声。

で?ねえ、どこに行くつもりなの?
ははは、知るもんかそんなこと。地図どころか、なんにも知らないだもん、この国のこと、
ははは、そうだよね、そうだ、そうだった。どっかの馬鹿がガイドブックみんな忘れて来たから、
ははは、そうそう、そうだった。
なんて、
のっけからへらへら笑ってる始末で。

いやはや、と、まったくここまで来るとほんと笑いしかでない。
という訳で、まったくもって未知の国・グアテマラ。
ようやく到着した時にはもう道端にへたり込んじゃって。

そんな途方にくれた異邦人の目の前を、
相変わらず縦横無尽にごった返すやたらとリリパットな人々。
原色の綴れ織の、というよりは、まあ言って見れば
ド派手なバスマットを身体中にまとったような人々、
これがまた、判で押したようにまるで小学生のようにちっちゃくて、
そんな小さい身体ながら、
やはり世の中どこにでもおかしな奴はいるようで、
身体中からわたしは胡散臭いですってなオーラを発散させた
けなげなチンピラの客引きが一人二人三人四人。
身体中からこれでもかって砂ぼこりを浴びた物売りたち。
真っ黒い皺だらけの顔の中から、陰気な瞳で睨みつけては、
爪の先まで皺だらけの手を押し付けてくる乞食の老婆。
顔中に鼻水を引っ張った墨だらけ靴磨きの少年が一人二人三人四人。
入れ替わり立ち代り、もう息つく暇も無く。

あの~、楽しいですか?なんて。思わず、聞いて聞かれて。

しかしながら、
そう、俺達、
悲しいことにニューヨーカー。
それに加えて、
日本を出ること既に十数年、
こともあろうに日本に居る間から、
アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、と彷徨い歩いては
決まってどたばた珍道中の末に命からがら逃げ帰っきては、
言うに事欠いて、退屈な日本はまったくつまらない、ああ、また旅に戻りたい、
なんて嘯いていた大馬鹿ども。
つまり、こんなことぐらいにいちいち驚くには、
既に年季が入りすぎちゃっているようで。

そんな訳で、こんな絶対絶命的状態においても、
慌てるどころか、もう苦笑いさえ通り越しちゃってて、
へらへらと笑っているばかり。

大丈夫、パキスタンよりはまだましみたいだし。
そうだな、ドミニカに比べたらまだまだ手ぬるいっていうかさ。
なんて。
そう、
最高の経験をしたって言うのも財産ならば、
最悪の経験って言うのもこれまた財産。
貧乏人の財産は糞度胸、これに尽きる、と。

ねえ、凄い、ここ携帯もつながらないのな、
なんで?
ほら、時間が出てこないし、
あたりまえでしょ、それニューヨークの携帯なんだから
ねえ、ってことは、
あれまあ、
じゃあ時計も持ってないってことなんじゃないの、と。

はははは・・・・と。

いやしかし、
いくらなんでも時計が無いってのはこれだけはさすがにちょっと大驚愕。
まったくもって泣き面になんとかとはこのこと。
ものの見事に踏んだり蹴ったり。
おいおい、
地図どころか時計さえ失ってしまって、
イージーライダーかよ俺達は、と。
で、あらためて、
俺達何しに来たんだろうね、なんて、いまさらながら、
なんて妙に長閑な絶体絶命。
そうこうするうちに、いつしか到着便のパニックも過ぎ去って、
旅行者も出迎えも客引きさえも消え去ったまま、
閑散とした空港前はただの出来損ないの工事現場に逆戻り。
これはこれは徹底的に見捨てられたな、
なんて苦笑いを浮かべたまま生あくびをひとつ。

んじゃま、ちょっくら、あたしが行って来るか、
と腰を上げた相方、
荷物見ておいてね、と言い捨てたままラテンの混沌の中に消えて行って、
おお、気をつけてな、と手を振ったとたんに気楽になった俺はと言えば、
鞄の底に隠し持った煙草をしめしめと一服。
道端に放り出した荷物にもたれかかって、
ああニューヨークのあの子、何してるかな、なんて頬杖ついて、
思わず、ああ来るんじゃなかった、とため息をひとつ。

そうこうするうちに、不機嫌そうな相方の顔、
ねえ、あんた、煙草吸ったでしょ?
え?なんのこと?
なんて不愉快な会話をにやにや聞いているリリパットなおじさん。
なんだよこいつ。
白タクの運転手なんだって。到着時間に遅れてお客取りそこねて困ってるんだって。
なんとまあ間抜けな奴だな、と目が会うと、
擦り切れた麦藁のテンガロンハットの奥から、
抜けた前歯に照れるように、もじもじと肩をすくめて見せたりして。
まあいいんじゃない、どう見ても人を騙しそうには見えないし。
でしょ?そう、そう思って連れてきた、と相方も苦笑い。

と言う訳で、できそこないの駐車場、
作ってるそばから次々壊れていくような工事現場を抜けて
たどりついたポンコツのミニバスが一台。

で、どこに行くって?
ねえ、おじさん、どこに行ったらいい?
うーん、グアテマラ・シティには行かないほうがいいね。
どうして?
だって危ないし。道も混んでるし。
俺は危ないほうが面白いよ、そこに行こうぜ。
いや、グアテマラシティなら俺は行かない。あんなところ誰も行きたがらない。死にに行くようなものだよ。
あれまあ。
なら普通のツーリストはどこに行くの?
まあアンティグアかな。
そこにはなにがあるの?
古くて綺麗な街だよ、ツーリストはみんなそこに行くね。
ああ、そう言えば、ひとみちゃんのメールにもそんなこと書いてあったっけかな。
ああ、そうなんだ。ならそこに行こうよ。
そのアンティグアってところ、ホテルとかあるの?
ああ、沢山あるよ。いくらでもある。
じゃあそこでいいか。
火山もあるんだよ。はい、これガイドブック、
と手渡された小冊子。もちろんスペイン語、よって俺にはなにも判らず。
でも、ほら、写真見るといいところみたいだな。
へえ、グアテマラの古都。一番綺麗な街なんだって。
グアテマラの京都みたいなところかな。うん、じゃあそこに行こう。いくら?
なんてやっているうちからもう走り始めていて。
まあいいか、どうにかなるよね。
そうそう、どうにかなるよ、ならなかったらするまでだぜ、なんて。

そんなこんなで走り始めた貸切りポンコツバス。
身振り手振りで観光案内がてら、へえ、グアテマラってそんな国なんだ、
なんて、今更ながら感心してみせて。

という訳で、
ものの一時間で辿りついたアンティグアという街。
はい着きました、ありがとね、と降ろされた見知らぬ町のど真ん中。

見上げるカテドラルに石畳の通り。
蒼く霞む山々に囲まれた盆地の町、というよりは村。
崩れかけたレンガの続く
色褪せたパステルカラーの家並みの向こうから、
蹄の音を高鳴らせてやってきた馬車が一台。
あ、馬車だ、と気づいてから、
目の前を通り過ぎるまでのこの時間差って言ったら無くて、
これってもしかして、中世そのもの。
まさに、正真正銘のタイムスリップ。
ものの見事に茫然自失のまま、
いやあ、お見事、と、ただ唖然とするばかり。

まあとりあえず、
そこの公園のベンチに座って一休み、
なんてったって見知らぬ街に地図も無く時計もなく、
ホテルの名前からレストランの場所から、
下手をすると、この国の通貨さえも一銭もなく。
ただただ、いきなり転がり込んだ中世の風景の中で究極の浦島気分。

そんな浦島旅行者の目の前を、
色とりどりのバスマット的民族衣装に身を包んだ人々。
頭の上に米俵のような荷物を乗せたまま、
まるで当たり前の顔をして通り過ぎてゆくマヤ族の面々。
ねえ、こんな人たちってまだ本当に居るんだね、
まさに民芸の坩堝ってかんじだな、
と関心してるそばから、
学校帰りのはしゃいだ子供たちの群れ。
両手一杯に花束を抱えた白いテンガロンハットの老人と、
両脇に巨大な七面鳥を抱えた老婆の一団。
ほのかに漂う珈琲の香り。
行き交う馬車と排気ガスを吹き上げる中古のオートバイ。
銀行の前から永遠と続く、意味も判らない長蛇の列。
手をつないでアイスクリームを舐めあう学生のカップル、
その足元で埃を被ったままゴミのように動かない靴磨きの少年。
道の途中でぱたりと立ち止まって、
はたと中空を睨んだままじっと動かない野良犬、

なんか、なんか、のどか、のどか。のどかそのもの。
なにもかもが、まるっきりありふれたどこかで見た風景。

思わず、ああ、いいところだな、
なんてほっとしていたのもつかのま、
崩れかけた大聖堂の背後から
我が目を疑うような見事な夕焼けが広がり初めた途端、
見る見ると光を失っていく世界の中に、
はっとする間もなく、
すっかりと取り残されてしまった異邦人ふたり。

で、どうすんだよ、これから、
で、どうするのよ、これから、
あのさあ、いまさらだけど、なんか俺達ってずっとこんな感じだよな、
それはあんたがそればっかりだからでしょ。
まあ確かに。
あたしはもううんざりよ。ほんと、とことん思い知った。
それはお互い様、言いっ子なしだぜ。
で、どうするのよ、
で、どうするんだよ。
なんて、思わずなじりあい。
くそ、こんなことなら来なければ良かった、
ああニューヨークのあの子のところに帰りたい、
なんて、おもわずため息をついたところ、

あのお、と声をかけてきた乞食のおっさん、
じゃない、
よく見るとさっき白タクのおじさん。

あれニホンジン、どうしたの?
いやあ、泊る所が見つからなくて、
あれまあ、安いところでよければ、ほら、すぐそこに。実は俺の知り合いの家、
と連れて行かれたカサ・パルティクラール、つまり民家の貸し部屋。
まるで城壁のような重いドアを開くと、
目に鮮やかなパステルカラーの壁に
シダの鉢植えが風に揺れる中庭。
一見してまるで美術館のような秘密の花園。

夕食の用意の途中で手を拭きながら出てきたお母さん、
あれまあ、はいはい、いいですよ、お二人様、
と回廊の奥の螺旋階段を登って通された部屋。
この間まで娘が使っていた部屋なんですが、
と、一見してやけにお洒落な屋根裏部屋風。
締め切った空気を入れ換えようと、
一挙に開け放った窓、
いきなり目の前には夕焼けの底に沈んだ街が一望に広がって、
レンガ色の屋根の海が広がる街並みの向こう、
遠い山影から駆け下りて来る風が吹き込んで来ては
レースのカーテンがからからと翻って。
ああ、着いたんだな、と。
ああ、もうどこにも動きたくない、と。

と言う訳で、
値段も聞かないうちから
はいはい、もうここで十分です、もうなにもいりません、
とばかりにすっかり腰を落ち着けてしまって、
いくらって言ったっけ?
さあ、なんとかケツアレスとか、なんだよそれ。
まあそんなに高いことないでしょ。
ああ、もうどこにも動きたくないな。あとはどうにでもなれって感じ。

薄暗い部屋の中、ふと取り残されたように包まれた静寂。
夕暮れの雑踏が窓の向こうから響いて来て、
なんかこんな感じ、昔にもあったよね。
ハバナかな、
いや、町の感じはトリニダでしょ。
雰囲気的にはグアナファトかな、
いや、人の感じはオアハカに近いね。
なんて、いつのまにかすっかり旅の気分。
嘗て忘れていた切なくも甘い空気。
見知らぬ部屋の見知らぬ匂い。
見知らぬ天井、見知らぬ風、見知らぬ時間。
これこそがまるで旅の雰囲気。
これこそがつまりは旅情そのもの。

ほらな、こうなるって判ってたんだって。
なにをいまさら。あんたはただ、帰りたーい、なんて泣いてただけじゃない

どこかの窓から漂ってくる夕食の香ばしい匂いに誘われて、
思わず腹の底がぐるぐると鳴って、
と言う訳で、
荷物を下ろして身軽になった途端にいきなり機嫌が直った俺達。
さっきまでのケンカはどこへやら、
まあまあ、昔のことはおいといて取り合えずは腹ごしらえ、と。

さっそくお手伝いのお姉さんに教わった
ここの石焼のファフィータ・ステーキが最高です、
と地図を描いてもらった街一番のレストラン。
オフシーズンとあってほぼ貸切状態。
ガス灯風の灯篭の並んだ石畳の町角を見下ろす二階のベランダ、
見知らぬ香りのする風が軒にならんだポトスの葉をさわさわと揺らしては、
テーブルのキャンドルの炎がゆらゆらと揺らめいて、
思わず希薄になってゆく時間の中で、
レンガ色の屋根に落ちる青い月影がこのテーブルに届くまで、
ここで待っててみようかな、なんて。

この街、改めて恐ろしく綺麗なんだな
うん、来て良かったねえ、最高の雰囲気だね、
おまけにここ、トルティーヤ、食べ放題だし、
フルコース頼んでたったの15ドル
なんて言ってるそばから、
慣れないワインの酔いか、或いは旅の疲れか、単なる食いすぎか。
ああ、どうせなら、
休暇どころか一生、ずっとずっとここに居てしまってもいいな、
なんて、柄にもなく満ち足りた気分のまま、
ふっとするうちに、眠りに落ちてしまっていた訳なのでありました。

ああ、グアテマラ・アンティグアの夜は更けて。



            ~遠方の友に宛てたメールより


全ての音楽はストーンズに至る

Posted by 高見鈴虫 on 10.2008 音楽ねた
もちろん気分によって音楽を聴き分けたりはします。

例えば、思い切りパワーが必要な時には、
Guns 'N Roses から、Stone Temple Pilotsから、
Johnny ThundersからSex Pistolsへ、
と聴きちぎりますが、
聴いているうちにやはりどうにも力不足に思いてきて、
そして結局、ストーンズ、
凄え、こいつら、
本当に何もかもぶっちして本物のワルだな、と、
思わず許された気になっちゃって、
そうそう、そうこなくっちゃ、みたいな。

逆に思い切り癒されたい時には、
JoaoGilbertとかChet Bakerとか、念仏JAZZY系とか
EverythingButTheGirlとかJoniMitchelとかの歌詞系とか、
をちょぼちょぼ聴いたりもしますが、
なんかやっぱりだんだん欲求不満で逆に疲れてきて、
で、いきなりストーンズを聴いたら、
そうそう、これなんだよ、と結局は思い知ります。

ストーンズってそういった意味で、
バラエティー性に富んでいる、というよりも、
凄くバランス感覚に長けている、というか、
つまりまあ、リアルなんですよね。色々な意味で。
だから疲れない。だから元気がでる。
だから癒される、本当の意味で。

俺にとって、ストーンズってやっぱり空気みたいなもの。
いつも流れているけどぜんぜん邪魔にならなくて、
でも、鳴り止んだとたんにいきなり窒息、みたいな。

ストーンズと差し替えが利くバンドなんて、
うーん、やっぱりどれもこれも格が違いすぎると思う。

アメリカのサービス

Posted by 高見鈴虫 on 12.2008 ニューヨーク徒然
アメリカのサービスって本当に酷いよね、とよく言われる。
確かに、そう感じたこと、今までに何度あったことか、と苦笑い。
でもさ、今更そんなこと言っているようじゃあまだまだケツが蒼いぜ、と。

電話をしたらすぐに切られる。或いはずっと保留にされていきなり切られる。
まったく別の部署に盥回しにされる。そして同じことを何度も何度も何度も説明させられて、
で、結局切られる。
そう、アメリカ、そんな国だった。

それが、インドやらヨルダンに繋がる先が変わって、
よく判らない英語ながら、とりあえずそういう最低の意地悪はなくなった、筈。

そう、これはつまり、もうアメリカ人にサービスは無理だ、ということなのだが、

そう、昔そんなアメリカに心底翻弄されていた頃、
何故なんだろう、とつくづく考えた。

それはつまり、低所得者=ルーザーと呼ばれる人々が、
それこそ徹底的にやる気を失ってしまっている、ということ。
そして、徹底的に臍を曲げきっているために、
もう何をやらせても徹底的にいい加減で壊滅的にちゃらんぽらんなのである。
馬鹿だな、こいつら、と誰もが思っていて、
彼らもそう思われていることをもちろん気がついている。
だからなおさらやる気を失くす。
やる気を失くすとますますいい加減になって滅茶苦茶になって、
そしてますます仕事にやる気がなくなって、
そして心底そんな自分が嫌いになってゆく、と。

つまり、勝者だ弱者だ、という競争社会の弊害のひとつ。
或いは、勝者の方々、
たとえ何をやってもかねさえつかんだ奴の勝ち、
という、モラルをまったく無視したとりあえずぼったくり主義の商習慣。
これはこれで凄い。

つまり、アメリカってもう、立ち行かないんだな、と思っていたら、
やはり10年も経たないうちにそうなった、と。

ということは、日本もそうなるんだよ、という話題になった。

いや、もう現実だよ、といわれた。
深夜のコンビにとか、ほんと拳銃で撃ち殺したくなるような店員、
ばっかりだよ。
え?おつりいるんですか?みたいなさ。

そんな日本の方々、

結局だれが幸せになったんだよ、とアメリカ人に聞いてみな。
だれも答えられないから。

中年男のバレンタインデー

Posted by 高見鈴虫 on 16.2008 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
みなさん、こんにちは、こんな時間に失礼します。

いやあ、巷ではバレンタインデーだったようで、
毎年のことながらニューヨークは大した盛り上がり様。

という訳で、まあ倦怠期と言いながら、
一応こういうイベントの日には外でお食事でも、
なんてのが恒例だった筈の我が家、
その日の朝になっていきなり相方から、
え?あたし用事あるよ、の一言。
ヨガの友達とご飯食べる約束があるんだ、だって。
だってあんた出張だって言ってから、と。
そうそう、そう言えば、ああ、今度の出張たぶん長引くと思う、
なんてこと言っていたような覚えもあって、
ただそれが、まさかバレンタインデーと気づかなかっただけの話。

ということは、だ。
おいおいこの賑やかな夜に男が一人飯かよ、と。
なんか、つくづく、
俺の人生、どこかおかしくないか、と改めて。

という訳で、
まあいい、そう、駄目元とは重々承知ながら、
ちょっとほのかな期待を込めてお誘いしてみたニコ友、
え?会社のお別れ会?こんな夜に?まさか・・と。
つくづくいかさねえなあ、うちの会社、と改めて。

ってな感じで、はい、バレンタインデーの夜、
会社で残業。
そう、お陰さまでやることだけはたんまりあって。
ほとんどエンドレス。もう考えるだけでため息。
そんなこんなで疲れ切って乗り込んだ夜半の地下鉄、
男も女も乗客の殆どが花束抱えて時めきモード。
こんな夜に花を持っていない奴っていったい何者?みたいな。
思わず、へえん、知るもんか、と捨て台詞をひとつ吐いて、
空いた各駅に乗り換えちゃって。
と思ったら、
おいおい、向かいの席に座った中国人のおばさん、
閑散とした深夜の各駅の座席にひとり、
よりによってパック入りの大吉寿司を手づかみでむさぼり食っていて、
ここまでの暴虐武人ぶり、ちょっと頭が下がるような。
まあ俺もその一人ではあるんだけどさ、
と思ったらちょっとぞっとしちゃったよ。

という訳で辿りついたミッドタウン33丁目。
腹立ちも諦めも通り越して、ほとんど世捨て人モード。
フルボリュームでストーンズなんて聴きながら、
でもね、通り過ぎたデリの前、
思わず、売れ残りの花束をひとつ。
んだよこんな時間に、といつものコリアンのおやじ。
いいよ、半額で、なんて慰めにもならないって。

思ったとおり相方は不在。
からっぽの部屋の電気をつけて、
んだよ、こんな所に汚れ物の山、
そう、出張から帰ってそのままの荷物。
思い切りに気が滅入って、
買った花束、キッチンのテーブルに放りなげてため息をひとつ。
音楽をかける気にもならない。
思わず、俺の人生、どっかおかしくない?と改めて。

ポケットの携帯、メッセージは無し。
なんか思わず風が吹き抜けちゃって、
駄目を承知で電話したメル友ちゃん、もちろん不通。
で、しばらくしてテキストメッセージ。
おっと、デートの真っ最中、だそうで。
あれ?こないだカレシと別れたって、
なんて野暮なこと言いっこ無し。
そう、若いんだもんね、そのぐらいありだよね、と。

くそったれ、こうなりゃ自棄だ、と、
LAのマブダチに電話してみたら、
お!繋がった、と思いきや、
ああ、あたしいま、テニスなんだ。
テニス?こんな日に?
こんな日もそんな日も、あたしは毎日テニスだよ。
つくづくテニキチだな、ここまで来ると立派だよ。
で、何の用?あたしこれからタイブレークなんだよ。
ああ、悪かったね、がんばって。
うん、ファーストサーブ入るように祈っててね。
ああ、じゃまたね。
うん、後でチャットでもしようよ。結果はその時。

ってな感じで、はい、
中年男のバレンタインデーとはまあこんなもんで。

という訳で、
夜更けに酔っ払って帰ってきた相方。
あれ、ご飯食べてなかったの?
あのなあ、と。俺はお前が居なかったらご飯食べないでしょ。
いつまでもそんな犬みたいなこと言ってないでよ、
着替えるから向こう行って、しっし、みたいな。
くそったれ、花なんか買ってくるんじゃなかった。
見つからないうちに捨ててしまおうか、
なんて思いながら、はい、今日もカウチで不貞寝です。

という訳で、
思い切り不機嫌なまま迎えた3連休。
例によってなんの予定も無し。
だって昨日まで、月曜日が休みなんて知らなかったんだもの。
そんなこんなで土曜日の昼過ぎ、もそもそと起き出した空は快晴。
ああこの3日間、何をしようかな、なんて思ってたら、
いきなりおきぬけの相方と大喧嘩。
理由?
ああ、いつもの奴、またこんなところに靴下脱いで、みたいな。
やっぱり寝る子を起こすな、じゃないけど、
寝ているライオン、じゃない、女の子、起こしたらろくなことにはならないよね。
なんて、思わず逃げ出して自転車の人。
空は快晴、風もなく、ただ、気温が28度ってなだけで。

辿りついたテニスコート、当然のことながらがら隙。
よりによってこんな日に、一時間待っても誰も来やがらない。
おいおい、これだけ人の犇めき合う大都会の真ん中で、
誰一人として連絡もしてこないなんてちょっとおかしくないか、と。
まあね、でも、当然か、この寒さだもんな、
なんてぶつぶつ愚痴りながら、一人のテニスコート。
木枯らしの中、煙草ふかす以外にやることも無く。
ああ、テニスコートで煙草なんて最低だな、と思わずため息。

という訳で、暇にまかせてサーブの練習。
一発打つごとに馬鹿やろう、と舌打ち交じり。
と、ところが、
これが、どういう訳か、不思議なぐらいに入るんだよ、ファーストサーブ。
腹立ち紛れに思いっきり打ってるのがいいのか、
そうか、トスを高くして思い切り飛び上がってるからなんだね。
やっぱり飛ばなくっちゃ駄目だな。
なんて一人で悦に入りながら、
おいおい、こんな日に限ってやっぱり誰も来ないぜ、と。

なんてやってるうちにもう夕暮れだよ。
相方は相変わらず電話にさえ出ない。
まあいつもの奴。そう、中年男の風景。
さっさと帰って洗濯でもするかな、と寂しく帰途についたのでした。

中年男のバレンタインディ

Posted by 高見鈴虫 on 17.2008 ニューヨーク徒然

みなさん、こんにちは、こんな時間に失礼します。

いやあ、巷ではバレンタインデーだったようで、
毎年のことながらニューヨークは大した盛り上がり様。

という訳で、まあ倦怠期と言いながら、
一応こういうイベントの日には外でお食事でも、
なんてのが恒例だった筈の我が家、
その日の朝になっていきなり相方から、
え?あたし用事あるよ、の一言。
ヨガの友達とご飯食べる約束があるんだ、だって。
だってあんた出張だって言ってから、と。
そうそう、そう言えば、ああ、今度の出張たぶん長引くと思う、
なんてこと言っていたような覚えもあって、
ただそれが、まさかバレンタインデーと気づかなかっただけの話。

ということは、だ。
おいおいこの賑やかな夜に男が一人飯かよ、と。
なんか、つくづく、
俺の人生、どこかおかしくないか、と改めて。

という訳で、
まあいい、そう、駄目元とは重々承知ながら、
ちょっとほのかな期待を込めてお誘いしてみたニコ友、
え?会社のお別れ会?こんな夜に?まさか・・と。
つくづくいかさねえなあ、うちの会社、と改めて。

ってな感じで、はい、バレンタインデーの夜、
会社で残業。
そう、お陰さまでやることだけはたんまりあって。
ほとんどエンドレス。もう考えるだけでため息。
そんなこんなで疲れ切って乗り込んだ夜半の地下鉄、
男も女も乗客の殆どが花束抱えて時めきモード。
こんな夜に花を持っていない奴っていったい何者?みたいな。
思わず、へえん、知るもんか、と捨て台詞をひとつ吐いて、
空いた各駅に乗り換えちゃって。
と思ったら、
おいおい、向かいの席に座った中国人のおばさん、
閑散とした深夜の各駅の座席にひとり、
よりによってパック入りの大吉寿司を手づかみでむさぼり食っていて、
ここまでの暴虐武人ぶり、ちょっと頭が下がるような。
まあ俺もその一人ではあるんだけどさ、
と思ったらちょっとぞっとしちゃったよ。

という訳で辿りついたミッドタウン33丁目。
腹立ちも諦めも通り越して、ほとんど世捨て人モード。
フルボリュームでストーンズなんて聴きながら、
でもね、通り過ぎたデリの前、
思わず、売れ残りの花束をひとつ。
んだよこんな時間に、といつものコリアンのおやじ。
いいよ、半額で、なんて慰めにもならないって。

思ったとおり相方は不在。
からっぽの部屋の電気をつけて、
んだよ、こんな所に汚れ物の山、
そう、出張から帰ってそのままの荷物。
思い切りに気が滅入って、
買った花束、キッチンのテーブルに放りなげてため息をひとつ。
音楽をかける気にもならない。
思わず、俺の人生、どっかおかしくない?と改めて。

ポケットの携帯、メッセージは無し。
なんか思わず風が吹き抜けちゃって、
駄目を承知で電話したメル友ちゃん、もちろん不通。
で、しばらくしてテキストメッセージ。
おっと、デートの真っ最中、だそうで。
あれ?こないだカレシと別れたって、
なんて野暮なこと言いっこ無し。
そう、若いんだもんね、そのぐらいありだよね、と。

くそったれ、こうなりゃ自棄だ、と、
LAのマブダチに電話してみたら、
お!繋がった、と思いきや、
ああ、あたしいま、テニスなんだ。
テニス?こんな日に?
こんな日もそんな日も、あたしは毎日テニスだよ。
つくづくテニキチだな、ここまで来ると立派だよ。
で、何の用?あたしこれからタイブレークなんだよ。
ああ、悪かったね、がんばって。
うん、ファーストサーブ入るように祈っててね。
ああ、じゃまたね。
うん、後でチャットでもしようよ。結果はその時。

ってな感じで、はい、
中年男のバレンタインデーとはまあこんなもんで。

という訳で、
夜更けに酔っ払って帰ってきた相方。
あれ、ご飯食べてなかったの?
あのなあ、と。俺はお前が居なかったらご飯食べないでしょ。
いつまでもそんな犬みたいなこと言ってないでよ、
着替えるから向こう行って、しっし、みたいな。
くそったれ、花なんか買ってくるんじゃなかった。
見つからないうちに捨ててしまおうか、
なんて思いながら、はい、今日もカウチで不貞寝です。

という訳で、
思い切り不機嫌なまま迎えた3連休。
例によってなんの予定も無し。
だって昨日まで、月曜日が休みなんて知らなかったんだもの。
そんなこんなで土曜日の昼過ぎ、もそもそと起き出した空は快晴。
ああこの3日間、何をしようかな、なんて思ってたら、
いきなりおきぬけの相方と大喧嘩。
理由?
ああ、いつもの奴、またこんなところに靴下脱いで、みたいな。
やっぱり寝る子を起こすな、じゃないけど、
寝ているライオン、じゃない、女の子、起こしたらろくなことにはならないよね。
なんて、思わず逃げ出して自転車の人。
空は快晴、風もなく、ただ、気温が28度ってなだけで。

辿りついたテニスコート、当然のことながらがら隙。
よりによってこんな日に、一時間待っても誰も来やがらない。
おいおい、これだけ人の犇めき合う大都会の真ん中で、
誰一人として連絡もしてこないなんてちょっとおかしくないか、と。
まあね、でも、当然か、この寒さだもんな、
なんてぶつぶつ愚痴りながら、一人のテニスコート。
木枯らしの中、煙草ふかす以外にやることも無く。
ああ、テニスコートで煙草なんて最低だな、と思わずため息。

という訳で、暇にまかせてサーブの練習。
一発打つごとに馬鹿やろう、と舌打ち交じり。
と、ところが、
これが、どういう訳か、不思議なぐらいに入るんだよ、ファーストサーブ。
腹立ち紛れに思いっきり打ってるのがいいのか、
そうか、トスを高くして思い切り飛び上がってるからなんだね。
やっぱり飛ばなくっちゃ駄目だな。
なんて一人で悦に入りながら、
おいおい、こんな日に限ってやっぱり誰も来ないぜ、と。

なんてやってるうちにもう夕暮れだよ。
相方は相変わらず電話にさえ出ない。
まあいつもの奴。そう、中年男の風景。
さっさと帰って洗濯でもするかな、と寂しく帰途についたのでした。


            ~遠方の友に宛てたメールより


ロックンロール文学中年の本日の読書傾向

Posted by 高見鈴虫 on 19.2008 読書・映画ねた

ええっと、
ご存知な方はご存知かとは思いますが、
私はただの不良中年ではありません。

じゃあなんなんだよ、
と誰も聞いてくれないので自分で答えますと、
不良「文学」中年であったりもします。

わらわらわら、と自分で勝手に笑います。

そんな暇があったら資格試験の勉強でもせんかい、
仕事みつからねえぞ、と言う訳ですが、
ははは、こればかりはやめられません。
幼少の頃より長く患う「逃避的読書中毒」なのです。

思い返せばガキの時分、
ロックンロール文学少年、と自称しておりまして、
ロックンロール文学少年というのが果たしてどういうものであったかと言うと、
授業中に文庫本を読み耽っていると、
なんやかんやと絡んで来る教師に向かって、
うるせえな、読書中にがたがた邪魔をしやがると、
ヤクザにちくって体育館の裏に埋めちまうぞ、と捨て台詞。
クソッタレ、うるさくて集中できねえ、とそのまま学校をばっくれて、
昼下がりの薄暗い純喫茶のカウンターで、
セックスピストルズを聴きながらセリーヌの「なしくずしの死」の続きを。
或いは屋上の貯水タンクに寄りかかって、
パンツ一丁で日光浴しながらサリンジャーの「僕」とシンクロ気分。
夜は夜で、友達待ちの駅前でうんこ座りして唾吐く代わりに、
特攻服を来たまま「限りなき透明に近いブルー」を読んでいたり、
或いは、デートの待ち合わせで「巨匠とマルガリータ」にどっぷりで、
ふと顔を上げると12時近く、その時になって初めて、
あれ、俺、ふられたんじゃないのかな、と気がついたり。
新宿ロフトの楽屋で「筒井順慶」に笑い転げているうちに
出番のタイミングを逸してしまったこともあり、
そう言えば、大学入学試験の当日も、
「1973年のピンボール」を読んでいるうちに、
電車を乗り過ごし、遅刻してしまったことを思いだします。
しかもそれらの本は全て万引き。上等です。

と言う訳で、
いつの間にかロックンロールも違法行為も
徹底的に似合わない風袋となってしまいましたが、
本だけは好きで今でも読んでいます。
もちろんお金を払っていますよ。1ドル本ばかりですが。

と言う訳で、ちょっと今回は志向を変えて、
不良文学中年が最近読んでいる本のご紹介。

***************

「サル学の現在」 立花隆
現在のサル学を考察しながら、
京大霊長類研究所の軌跡を追う力作。
ゴリラって鼻歌を唄うんですね、とか、
目から鱗の逸話が次から次へと。
これを読み始めて、ますます人間と言うものが
よく判らなくなってきています。
読了後は、ちょっと本多勝一の極限シリーズ、
ニューギニア高地人でも読み返してみようと思ってます。

「痴人の愛」 谷崎潤一郎
痴人、じゃない、知人から、
えへっへ、あなたにお似合いの名作ですよ、と薦められたのですが、
ロリコン小説の走り、と言うのでしょうか。
ごめんなさい、俺、ロリコンのケ、ぜんぜん無いんですよ。
どちらかといえば、お姉さま、或いは女教師系、というか(爆
まあいずれにしろろくなもんじゃないですが・・・

まあとりあえず、筋としては、
ギークなエリートが貧乏は少女を金で買い取って自分好みに育てよう、
と思ったら、おっと逆に舐められて尻に引かれてしまいました、
というなんとも間の抜けた話。
とりあえず、読み始めたとたんに先が見えちゃって、
読み終わった後に、SO WHAT!?と苦笑い。
まあそれが古典の宿命とは言いながら、
大正時代の衝撃作品はいまや完全に日常に凌駕されています。
随分使い古された話で、すっかり時間を無駄にした気分でした。

で、口直しの名作特集で、

「雪国」 川端康成
クニザカイの長いトンネルを抜けると雪国だった。夜の底が白くなった. の雪国。
ああ、ニューヨークでは、
グラセンからの長いトンネルを抜けると、そこはクイーンズであった。夜の底が白くなった、ゴミの袋で。ですが。
ああ、どうしてだろう、雪が降るとこれを読みながらフラッシングで飲茶が食べたくなる。
まあいいです。
これ、俺的には日本文学の最高傑作のひとつ、と思ってます。
一文一文まるで染み入るような名文の綴れ織。
日本語って美しい、と思わず目を閉じて感じ入ってしまいます。
が、ストーリーはと言えば、
正体不明の遊び人が、ど田舎=雪国の芸者と戯れる、と、まあそれだけの話。
よくもこんな小説を教科書に載せたな、と(笑
良いこのみなさん、大人になってえらくなったら芸者で遊べます。
つまりトーダイデのセッタイののうぱんしゃぶしゃぶです。
でも貧乏なリーマンではそれは無理です、あんだすたんど?
と言いたいのなら判りやすくそう言って欲しかった。
いやあ、でも、ヒロインの駒子さん、
実は永遠の憧れだったりして(笑
今の女優で言ったら、誰が似合うんだろうな、
とか、ちょっと思ってみたりして、
やっぱり、かの大女優「大谷直子」を凌ぐ人、居るかなあ、とちょっと考え中。

「香港世界」 山口文憲
イギリス統治下の香港。
借り物の場所、借り物の時間、と称された自由貿易都市。
全ての主権を剥奪されたと同時に、全ての政治的やっかいから開放された、
この世でもっともいい加減な都市であった香港。

国籍はイギリスであってでもガイジンなんてひとりもいなくて、
居るのは中国人とインド人と、あとは訳のわからない流れ者ばかり。
魔都と呼ばれた香港の、その超絶的混沌世界の摩訶不思議さを、
極端に洗練された文章で、ハードボイルドに語る文憲的洒落心。
そのバランス感覚、まさに逸品です。
滞在型旅行エッセイの隠れた名作だと思います。

学生時代、この本を古本屋の平棚でみつけて
読み初めてから、いてもたってもいられず、
思わず旅行会社のアルバイト募集の広告に飛びついてしまったのが運の尽き。
その後、藤原新也の「東京漂流」を読んでから行き先をインドに変更、
途中、バンコックの古本屋で大友克洋の「気分はもう戦争」にぶち当たって、
目的がアフガン潜入に摺り変り、かくして我人生は完全に倒壊するに至れり。
そんな記念碑的作品をブックオフで見かけて思わず読み始めてしまいました。

中国本土への返還後、そんなお気楽な時代の香港が、
既に忘れ去られてしまった今となっても、
この文憲的美学だけは十分輝いていると思います。

「光あるうちに光の中を歩め」 レフ・トルストイ
ストイシズムの美学の集大成ですねえ。
先日読了した「荒野へ」ジョン・クラカワー著の主人公、
アレクサンダー・スーパートランプ(笑 の心理がちょっと知りたくて、
斜め読みしておりますが、いやあ、と思わず苦笑い。
下手をするとカルト奨励書、となりそうで、
へへへ、トルストイさん、
高度情報化社会の21世紀はそんなに簡単には生きられまへんでえ、と。
でもまあ、無いものねだりと言う意味では、
この簡単すぎる清廉さにちょっと憧れたりもしますが、
こう言った原理主義への回帰願望、
ブッシュの時代を生きるアメリカでは、
ちょっと手放しで喜ぶ気にはなれませんね。

「話を聞かない男、地図が読めない女」 アラン/バーバラ・ピーズ
オトコとオンナはすでに脳みその使い方からして全然違う訳で、
と、日常的に直面するオトコとオンナのすれ違いを、
生理学的なこじつけを入れながら、なあんだ、そうそうそうなんだよね、
と変に納得させてくれる謎の学術書。
ジャンルはいまだになんだか判らないけど、まあとりあえず面白い。

永遠の謎たる女性心理、その複雑怪奇さの片鱗を垣間見た気分。
いやあ、毎日顔を合わせているこの「女性」という生物が、
ますます恐ろしい存在に思えてきます。
座右の銘としてトイレに座るたびに何度も読み返しています。

「神々の指紋」 グラハム・ハンコック
ピラミッドは誰が作ったの?エジプト人。
まっさかあ。この時代になってもろくに地下鉄ひとつ作れない人たちが、
五千年も前にあんなもの作れる訳無いじゃん、と、
まあ当然の疑問にすぱっと答えてくれた本。
つまり、ピラミッドはエジプト人どころか、氷河期のそのまえ、
つまり原始人の時代からあったりした訳で、と。
謎を謎としたまま、机上の空論ばかりを続ける現代の考古学者に手鼻をぶっかけた名作。

会社のお友達から、今度の休暇でペルーに行こうと思って、
と言われてから、無性に再読したくなった作品。
嘘か本当か、なんて野暮なことは言わないで、
どっぷりと騙されたくなって来る迷作ですね。

「わが悲しき娼婦たちの思い出」 ガルシア=マルケス
これは実は買ったとたんに相方に奪われ、
相方から取り戻したとたんに文学友達、略して文友に奪われ、
いまだに読めぬままですが。

で、
最後に、異例の恋愛物(爆

「夜明けの街で」 東野圭吾
いきなりですが、不倫の話です。
しかも、それが、すっごくリアル。
不倫する奴なんて馬鹿だと思ってた、と言う主人公が、
一歩一歩その甘い地獄にはまり込んで行くさまが、
妙に生々しく描かれておりまして。
まあそれに殺人事件、とかが絡むわけですが、
いやあ、ねえ、不倫をめぐる心理作戦、その攻防。
ただそれだけで、十分にミステリー、スリル満点です(笑

先週のトロント出張中、雪のために半日以上、空港で足止めされまして、
その間に冗談半分、暇つぶしに読み始めたら、
思わず持っていかれまいました。
いやあ、凄いですねえ、不倫の世界。ちょっとぞっとしました(笑
君子危うきに近寄らず、じゃないですが、
このときばかりは、もてない男で本当に良かった、と胸を撫で下ろしながら、
同時に、こんな物凄い経験を知ることもなしに人生を終るとしたら、
それはそれでちょっともったいないかな、なんて、おいおいと(爆

あ、で、この作品、読んだ方いらっしゃいます?
ちょっとネタばれですが、
ラストシーン、あれ、彼女からの最後の言葉、あれ、嘘ですよね。
そう、そう信じたい、と悪友に申しましたら、
あんた、つくづくおめでたいね、と鼻で笑われました。
くうう、そうだとしたら泣くに泣けないっすね。
いやあ、人の道は踏み外してはいけないのだよと思い知りました。
不倫したことある人、無い人、興味のある人、無い人、
良い意味でも悪い意味でも、男でも女でも、
とりあえず大人の自覚のある人には大お勧め、です。
束の間の禁断の恋の世界をお楽しみ頂ける筈です。

と言う訳で、
そう、この不良文学中年は、これらの本を同時進行で読んでいます。
なのでなかなか読み終わりません。
で、また、休日のたびに新たな古本を買い漁ってしまうわけで、
よって我が家はまるでブックオフの分店、あるいは倉庫状態。
部屋中のいたるところにページを伏せたままの本が散乱しています。

と言う訳で相方からは、
この糞本、読みもしないくせにどうにかせんかい。
早く始末しないと粗大ゴミの日、おのれと一緒に捨ててまうぞ、覚悟はいいか、
と恫喝される毎日です。
なんで、
もしご興味のある方おられましたら、いつでも言ってください。
読み終わった物から、どしどしご進呈申し上げます。

あ、で、
なんか、これで終ったらあまりにも不良中年っぽくないですよね。

なんで、最後にいつもの捨て台詞。

冒頭にご紹介した、「サル学の現在」によると、
サルは、直立でも歩行するし、道具も使うし、言語も操る。
下手をすると煙草も吸えば、酒も飲み、テレビを見て、歌まで歌う、らしい。

と言う訳で、では質問、
サルと人間の違いってなんだか判りますか?

それはね、
はい、その通り、本=活字、を読むこと、なんですよ(笑

つまり、本を読まない方々、
全ての情報をテレビとおしゃべりから得ているあなた、

あなたのおツムはサル並です、なんちっち。

お後がよろしいようで。



            ~遠方の友に宛てたメールより


幸せな朝

Posted by 高見鈴虫 on 21.2008 嘗て知った結末
どうでもいいけど、
最近、朝、出かけようとエレベータを待っていると、
エレベータの隣の部屋、つまり4Kの部屋から、
アヘアヘが聞こえるんだよね。
それも、割と世を憚らずって感じでさ。
なんか、朝から変な気分で
思わずずぼんのポケットをもそもそ。
これがほんとうのモーニング、
いやあ、幸せな朝とはこういうことなのかな、
なんて、ついついにやにや。
ちょっとまじめにうらやましいな。


ふとった人々

Posted by 高見鈴虫 on 22.2008 ニューヨーク徒然
NYCからシカゴに出張に行った。
シカゴの空港で預けた手荷物が出てくるのを待っていると、
とんとんと肩を叩かれて、多分あなたの荷物はここじゃない、
とかなんとか言われた。
そう言えば、この出口で待っている人、
どうにもなんだか太った人が多いな、と思っていたのだが、
ふと便名を見てみると、ラーレイ・ダーハムから。
おっとっと、失礼いたしました、
とそそくさと退散する俺を、
妙に暖かい視線で見送ってくれたノースキャロライナの人々。
という訳で、ようやく見つけたNYC便、
なんだかやせぎすの人々ばかり。
妙に着飾って、妙にお澄ましで、妙に黒ずくめ。
そんな都会人の冷たさに、
思わずすがりつきたくなるぐらいの安心を憶えたのである。

瞳にスティング!

Posted by 高見鈴虫 on 26.2008 嘗て知った結末

今回はちょっときわどい話題です。

俺的なきわどさと言うのが一体何を指すかというと、
ぶっちゃけ、女の子の話です。

告白すると俺的には超惚れっぽくないタイプというか、
普段はジャズ・ドラムとかテニスとか今読んでいる本とか、
(あとたまに仕事とか)
或いは頭の中で始終鳴り響いている音楽に夢中で、
なのであんまり、女の子に気を取られる暇がありません。

そんな訳で昔から、
周囲の女の子からも絶対安全パイ扱いをされることが多く、
割とそんな感じで便利男君として重宝がられる時期も長かったのですが、
今の相方とつるんでからは、そんな機会もめっきり減って、
ほとんど人生の全てをジャズ・ドラムとテニスと今読んでる本と、
(あとたまにちょっと仕事とか)
に費やさせて頂いて居た訳なのですが、
はい、そんな訳で、
幸か不幸か、「夜明けの街で」的な禁断の世界からは
かなーり縁遠い暮らしを営ませて頂いている訳で(笑

えー、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

瞳にスティングがある子って、居ますよね。

ご存知ですか?

そう、たまに、本当に凄くたまに、なんですが、
瞳、と言うよりも、視線に、物凄く強烈な、
まるで刺すような、と表現させて頂ければと思うのですが、
そんな強烈な光=フラッシュを持った女の子がいらっしゃいます。

で、まあ、これは純粋に研究対象としてなのですが、
そのスティングが一体何物であるのか、
というのが、実のところ、ずっとずっと気になっていた訳でして。

と言うのも、
俺的には、このスティングにやたらめったら弱いような・・(爆

言って見れば、そう、イチコロ、状態。
これまでの過ちは、実にこれ、
全てこのスティングの一撃から始まってしまうことがほとんどだったようで、
そう考えてみると、
俺的に好きになった女の子のタイプが
まるで類似性も統一性も無く、
つまりタイプが節操無く滅茶苦茶である、
というのも、まあ頷けるかと思います。

しかしながら、と申しましても、
まあ幸運なことながら、
そんなスティング光線を持った人、そうざらに居るものではなくて、
まあ居たとしても、こんな私に向けられることはごく稀なので、
そのようなスティング攻撃に身を晒される機会も少なく、
たま~に、そう、たま~に、
まあ4、5年に一度、ぐらいの率でしょうか、
その瞳に1万ボルトのスティングを持った人に出会ってしまうことがあります。

例えば、あなたの周りの女の子で、
あの子、いったい何がいいのか判らないけど、
どういう訳だか異様に男の子にもてる、
だとか、
或いは、
話している最中に、後ろ或いは隣りの男の子が、
いきなり稲妻にうたれた様にポーっとしていたり。
そういうケースでは、
もう男の子、ほとんど盲従状態で、
花束片手に片膝を突いて、
お願いします、どうか私に、もう一度だけ微笑んで、
と涙ながらに懇願されて。
しかしながら、
実は、そんな女の子、
当人的には、こんな事態の理由がさっぱり訳が判らず、
なに?この人?って感じで全然相手にせず。
頭がおかしいんじゃないの?
って具合で、ますます謎は深まるばかり。
当然のことながら一同はまるで???状態。
一体どうしてしまったの?って感じ。

そんな、まるで魔法のような瞳のスティングなのですが、

実は知人の一人に、というか、
ぶっちゃけ数年来のマブダチなのですが、
そいつがまたとんでもないスティングの持ち主で、
1万ボルトどころかほとんどレーザービーム。
うえええ、なんだこいつ!化け物か!と言うぐらいに、
ほぼ究極のスティング光線、
一目視線を交わした瞬間に思わず頭が真っ白け!
ああ、しまった、これはもう一巻の終わりか、
とばかりに、
魔に憑かれたように猛烈な電話攻勢をしかけたところ、
幸か不幸か、
そのスティング野郎、って女ですから女郎ですが、
話してみると、
まったく偶然にも、
何から何まで、
ほんと、いいところも悪いところも、
見たいところも見たくないところもひっくるめて、
すっげえ俺と似ている部分が多過ぎて多過ぎて、
出てくる出てくる、
仕舞いには、
あのなあ、お前ちょっといい加減にしろよ、と。

最初は人に話しを合わせるのが異様に上手なのか、
或いは、千里眼の持ち主、果ては俺が実はサトラレで、
俺の思ってることを全て見透かされてしまっているのか、
とも思ったのですが、
なんてことはない、
思わず呆れてしまうぐらいにお互いの性格が瓜二つどころか四つ六つ。
挙句の果てにあまりにも気が合い過ぎて、
思わずお互いの隠された真実、
つまり、
これまでの人生の無法自慢!なんて始めた日には、
おいおいおい、と、言って言われて大爆笑。
お互いに冷や汗を通り越して引きまくり。
おまえ、化け物か、あんたこそ化け物以下、
というぐらいに。
そう、つまり、性格が似ているから犯す過ちも、
それに寄って受けた痛手も、
そしてその反撃の方法も癒し方さえ、
そっくりくりそつ、判る判るを通り越して、
もう爆笑につぐ爆笑、
思わず、あのなあ、と。俺たち、サイテー、と。

という訳で、
良いこのみなさん、ここで教訓。

運命的な出会い、
つまり、
いきなりしょっぱなからすっげえ異様に気の会う奴、
或いは、
話せば話すほど、
すっげえ自分と似かよった部分の多過ぎる人とは、
超ウルトラ大注意!
決してつがいになってはいけません。

昔、そう、ずっとずっと昔、
そのような運命的な出会いに憧れたこともありましたが、
ブライアンとアニタ、ミックとビアンカ、の例を見るまでも無く、
その様な出会いは、
ダチで居る時には超ウルトラご機嫌なのですが、
そのうちにふとするうちにちょっと気を許したとたんに、
相手の悪いところばかりが鼻につき始めて、
お前のそーゆーところ、すっげえ嫌い、
から、いつの間にか、もう許しがたく、耐え難く、
と言うのもそれは実は、
自分自身の弱点・短所、嫌なところ、であるからな訳で、
人間の共同体制が、共有と協力である限り、
当然のことながら役割分担があるわけで、
そう考えると、
プラスとプラス、マイナスとマイナス、
そんな二人が付き合うには、
つまりどちらかが自分を止めなくてはいけない、
或いは、諦めなくてはいけない、
という事態が発生する、と、まあそんな理屈。

今回の場合、
お互いがお互いに既に相方が存在していたことに加え、
お互いにそのような苦い経験を1度2度3度、経験していたこと、
あとはまあ、
あちら様がすっげえ行け線であったのに対して、
こちら様、つまり俺が、
糞ダサ+ボンビー系不良中年であったことから、
ちょうど、言うところの身分格差のような具合で、
ご期待されているような過ちには至らぬ、
どころか最初から冗談になってしまいましたが、
とりあえず、そのような稀有な特性の持ち主、
つまり瞳に1万ボルトのスティングを持っておられる美貌のテニス馬鹿、
とのこともあり、
どうしても、とお願いして目出度く
マブダチの契りを交わした訳なのですが、

で、そう、脱線しましたが、

その瞳にスティングの話の続き、
そのマブダチに、

あのさ、ずっと不思議に思ってたんだけどさ、
お前、視線にスティングがあるって言われたことない?
と、聞いてみたところ、
えええ?スティング?刺すってこと?
若い頃は、目つき悪いな、って言われることが多かったけど(爆
スティングなんて聞いたことないし、言われたことないよ、
と。
ねえ、じゃあ意識してやってる訳じゃないの?
なにが?なにそれ?教えて教えて、
ってな具合。

なあんだ、と。

そう、実は俺、
そのスティング光線、
実はみんな意識して出していて、
或いは、
女の子って実は、みんなそんな能力を一様に持っていて、
で、こいつ、とばかりに、ビビビビとやっているのかな、
とも思っていたのですが、
なんか、マブダチ言わせるところの、
そんなことは全然無いみたい。

確かに、勝負顔って言うのはあるね、
写真撮られる時とかさ。
鏡見て練習してる訳じゃないけど、
まあ、この顔で行けたら一応無難、
ぐらいのバリエーションは無い訳ではない。
あと、
ここで決める、って時に、ふと振り返って勝負笑顔!とか、わらわら。
けど、
スティング?レーザー光線みたいなの?
そんなの聞いたことないよ、と。
化け物じゃん、そんなの、
と。

なんだ、やっぱりそういうことなのか、とちょっと残念。

いやあ、今まで色々と考察を重ねたつもりで、
スティングを持つ人間の特徴的ななにか、
心理的なもの、視力だとか、顔つき、とか、
これまでの経歴、とか、性癖とか、嗜好とか、
使ってるコンタクトレンズ、とか、化粧品、とか、
まあ、色々と推理を重ねては来た訳ではありますが、
ここに来てやはり益々、謎は深まるばかり。

で、ここに来て詰め、です。
さあ、質問。

瞳のスティング、
この正体、一体なんでしょうね。

どなたか、なにかご存知ないでしょうか?

という訳で、
そろそろ今回の落ち、ですが、

実は実は、我が家の相方、
実はこれがまた、強烈なスティング持ち、だったな、そう言えば、と(笑
灯台下暗し、とはまさにこのこと、ですが、
そう、ここ暫くの間はもう、
そんなスティングどこか、
互いに顔を見ることさえも避けるようになっていて、
幸運にもそんな攻撃にさらされることもとんとなくなりましたが、

例えば、そう、喧嘩の時、
相方はいきなり、このスティング光線を発射します。
1万ボルトのスティングで、
あんた、それ、どういう意味よぉぉぉお!
とやられると、
うへええええ、怖い!怖すぎる!
まるでこちらの目が焦げてしまいそうで、
思わず、おじおじと視線をずらしてしまうと、
そう、良い子のみなさん、
喧嘩というものは、先に視線をずらした方が負け。
つまり、
ここぞとばかりに、
滅茶苦茶に、散々に、けちょんけちょんになるまで、
痛め付けられる、という情けない状態になるわけで。

くそったれ、こちとら不良中年の端くれ、
けちな喧嘩でナイフを出されたことも度々、
アフガンで地雷踏んだことだって、
耳の後ろからM16の銃口で小突かれたことも、
NYPDにフリーズと拳銃で囲まれたことだってあるんだぜ、
なんて、
そう、男同士の喧嘩なら、
多少のことがあっても負ける気だけはしない俺様ですが、
おいおい、まさかまさか、
女の子に手を上げることなんて死んでも出来る筈もなく、
それを知り尽くした相方、
足元見やがって、
もう、手当たり次第にやり放題。
そう、つまり、メタ糞にやらます。
昨日は、そう、噛まれました・・・・

と言う訳で、良い子のみなさん、
ここで教訓です。

瞳に一万ボルトのスティングがあるような女の子、
共通点は、やはり、気が強い!強すぎる、場合がほとんどで、
つまりは、君子危うきに近寄らず。
もしも謎の美女から、いきなりスティング攻撃を食らって、
思わず脳みそ真っ白になってしまった時には、
すぐさま焦げたハートに水をかけて、
クワバラクワバラと退散するのに越したことはありません。

そう、拳でかたのつく喧嘩なんて、喧嘩のうちに入りません。
足の無い幽霊なんて、怖いうちに入りません。
地震雷火事親父、
あのねえ、笑わせてもらっちゃこまります。
本当の本当に怖いのはね、
おんなのこ。
そう、女の子なんですよ。
あの、
艶々と波打つ髪の、大きな瞳の、そっくり返った睫の、
いかにも柔らかそうな唇と、
撫で肩の細い首の今にも折れそうなか細い足首をした、
そう、つまり女のこ。
そんなか弱いおんなのこが、
気分次第でそれこそ山の様な大男を、
神をも恐れぬ自信家を、
野獣のような荒くれ物を、
小指一本、どころか視線一撃で、完全にノックアウト、
どころか、
下手をすると、時として自滅にまで追い込んでしまうのですよ。
ああ、怖い怖い、
と、
それが身に染みてこそ、
初めて、男の子、と名乗る資格があるわけですが。

で、そんな女の子の唯一絶対の武器、
笑顔、嘘泣き、気分次第の意地悪と、
それに加えて瞳のスティングなんて、
ああ、そんなもの食らった日には、
絶対に勝てやしない、と、
はなから降参、
または、早々にケツを巻くってばっくれるに越したことはありません。

間違っても、
こいつ、なんて、見返してしまってはいけません。
必ず、必ず、必ず、人生を過ることになりますよ、
私のように・・・

お後がよろしいようで



            ~遠方の友に宛てたメールより


かつあげ、するのが仕事の営業と、されるのが仕事の技術、か。

Posted by 高見鈴虫 on 27.2008 技術系
つくづく会社の同僚と気が合わない。

俺の仕事は技術系だから、
周りの人々はつまりは技術系。
つまりは理系な人々。
ひっきーでよわっちくてなにをやらせてもダサいやつら。

で、ほら、俺ってこういう人だから、
つまりは徹底的に気が合わない、と。

で、気の会うのはやっぱり営業の奴ら。
仕事が絡まなければ、の話しだけど。

あのなあ、
てめえら「営業部」のそのいい加減さ、調子のよさのせいで、
いつも苦労させられているのが「技術部」な訳なんだよ、
が俺の口癖。

当然じゃないですか、と営業部。
だって技術部はそれが仕事なんだから、と。

つまり、虐められっこ、という訳か、と。
つまり、端的に言ってそうなのです、と。

ほら、営業ってなんだかんだ言っても結局は騙しだから。
泣いて笑って脅してすかして、と、毎日そればかり。
つまり、なんていうか、そう、カツアゲ、みたいなもの。
金出せ、ということもあれば、貸してくんない?ということもあれば、と。
用は言い方の違いで、やってることはやっぱりかつあげ。

かつあげするほうとされるほう。
営業はかつあげするのが仕事だとすると、
技術はされるのが仕事、と。

まあそういうわけ、と営業部。

だからさ、

実生活でまじで、かつあげやりまくっていたようなあなたが、
カツアゲされる側で睨みをきかせているってのは、とてもやりにくいんだよね、と。
虐められっ子は虐められっ子らしくしてくれなくっちゃ、と。
んだと、この野郎、と苦笑い。
ほら、仕事なんだからさ。しっかり虐められてよ、と。

そんなものなのか?
そんなことではいけない、と10年思い続けてきたが、
最近になって、やっぱりそういうものなのだな、と思い始めた。

俺が技術に嫌気がさした理由もそこにある、と。
プロマネにでもなろうかな、と思ってる。

おむつ

Posted by 高見鈴虫 on 27.2008 嘗て知った結末
ねえ、まじめのまじめに、俺と逃げないか?
と言ったら、
ははは、
じゃあ、うん年後には、私がオムツを替えてあげますか、
と言われた。

思わず絶句、そして爆笑。
凄いなおまえ、それでこそ小娘だぜ。
惚れ直したよ、馬鹿やろう。
  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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