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いつのまにか、なにからなにまでが終わっていた

Posted by 高見鈴虫 on 21.2011 日々之戯言(ヒビノタワゴト)
久しぶりに古巣、つまりはもともとのてめーの会社ってやつに帰ってみたら、
いつのまにか、なにからなにまで終わっていた。

なぜ終わってしまったのか、
まあ理由は色々あるにしても、
とりあえず終わってしまった、という現実は変わらないのだろう。
いや、そんなことはない、がんばろう、
といくら言ってみても、言っているそばから上げ足を取られて、
さすがに馬鹿馬鹿しくなった。
つまり、終わってしまった、と、そういうことなんだね。

がしかし、現実は欲望の具現化でしかありえないんだよ。

つまり、みんながもう終わりにしないか?と思った結果がこれ、と考えるべし。

あるいは、

終わらせることによって自分ひとりが徳をしよう、
同時に
自分ひとりが徳ができるならほかは終わってしまってもかまわない、
と思った輩に、ひとびとが引きずられてしまった、ということか。

という訳で、
もう誰もが、こんなことやっていったいなにになるのか、
さえ判らない状態。
なのに、みんな死んだ魚の目をしながらも、とりあえず生きている、だけ。

という訳で、なにもかも馬鹿馬鹿しくなった。

馬鹿馬鹿しくなりながら、俺も生きていかなくてはいけないんだけどね、
とふと便所の鏡を見ると、いつのまにか俺も、しっかり死んだ魚の目をしていた。

終わりは伝染もする。それも即効で利いてくる。

終わった奴は終わった奴を引き寄せ、
そして誰をもを終わらせようとする。
もしも終わりたくなければ、終わった奴とは関わりを持たないことだな。

まだまだ終わっていない場所は世界中にいくらでもあるし、
もちろん終わっていない場所の方が多い、ということを俺は一番よく知っている。

ああ、しかし、今日はさすがにつくづく人間が嫌になったな。

あまりに疲れすぎていて、逆に眠れない、というこの感覚も久しぶりだ。
そう、そうなんだよ。以前はずっとそうだった。
つまり俺は、もともと終わっていたところから抜け出して来て、
出先ですっかりリフレッシュをした後に、
改めて古巣を省みて、やっぱり終わっていた、ということに気づいただけ、なんだろ。

寂しすぎるが、つまりはそういうことなんだろう。
最初から終わっていたのだよ。つまりはそういうことなのだよ。

騙されたんだな、と思った。
終わった、なんてことを言い含められて、騙されて終わらされた連中に、
寄生されていただけなんだろう。

やれやれ・・

久しぶりにまた、マルケスが読みたくなったな。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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