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ニューイヤー ミッドナイト・ラン

Posted by 高見鈴虫 on 01.2013 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
新年のニューヨーク、
と言えば、
例のタイムズスクエアのカウント・ダウンが有名ではある。

が、しかし、
あの幾万の群衆の中に、実はニューヨーカーがどれだけ含まれているか、
と言えば、はっきり言ってほとんどいない、と断言してしまう。

また確かに、ニューヨークについて初めての年の瀬、あるいはその翌年、
ぐらいならば、物は試しに、と行ってみることもあるとは思うが、
あの地獄のようなゲテモノ・イベントを、三度四度と経験したいか、と言えば、
ほとんど大抵の人間であれば、HELL NO!と答えるに違いない。

と言う訳で、
ではこの新年の日、真のニューヨーカーはどこに行くのか、
と言えば、もちろんセントラルパークである。

12月31日、セントラルパークでは知る人ぞ知る、
知らない人はなんにも知らない、という風に、
まさにニューヨーク通だけのイベント、
その名もMIDNIGHT RUNが用意されている。

まあなんてことはない、物好きな連中が、
3-2-1 HAPPY NEW YEAR!!
と同時に打ち上げられる花火を背に受けて、
深夜のセントラルパーク内をマラソンする訳なのだが、
ほとんどの参加者が酔っぱらい、あるいは、悪乗りの仮装コスチューム。

コース中に用意された給水所には、
水の中に混じってコーヒーからスープ、
下手をするとシャンパンなんてものまで紛れ込んでいて、
至れりつくせり、というよりも、はなからふざけ半分のパーティ気分
という主催者側の意図も知れるというもの。

酔っ払った一団が、バニーちゃんのコスチュームの美少女にキスをしようと
その丸いお尻を追いかけるうちに息も絶え絶え、だったり、

裸の背中にSPANK ME!(ぶって!)と描いたおっさん、

叩かれるたびにヒヒーンと叫び声を上げて頭のライトがチカチカやら、
羽織袴の黒人から浴衣姿のおっさんから門松、ジーザズ、マホメット、
干支の被り物からエルビスからオバマからオサマビンラティンからとなんでもあり。

ちゃんと申請してお金を払えば
ゼッケンを貰えて完走証明のメダルなんてものももらえるらしいが、
まあ金など払わなくても勝手に一緒に走ればよい訳で、
花火鑑賞がてら、そのままダウンジャケットにスノーブーツの格好、
片手にシャンパンのボトルをぶら下げながら
面白がってそのレースに並走するってのがまあ毎年の恒例である訳だ。

年末年始、ニューヨークにいる機会があれば、
このイベントを覗いてみる価値は十分にある、と思う。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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