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ピードラの弊害 その3

Posted by 高見鈴虫 on 05.2011 読書・映画ねた   0 comments   0 trackback
正直言ってさ、
俺、実は、ピードラ、あんまり好きくないんだよね。

と言うのは、どういう訳か俺の前でピードラを口にした人って、
実は会社、というか組織においては、
あまりに使えないタイプが多かったりする訳だ。

例えばこの、

“成果を上げる人は、最も重要なことから始め、しかも一度にひとつのことしかしない”
(ピーター・F・ドラッカー)

確かにね、その通りではあるんだけどさ。
確かに耳障りの良い言葉ではあるんだけどさ、
こう言われてしまうと、いろいろと耳が痛いことも出てくる。

以前、高学歴が売り物で入社した新人、
入社2日めにして、いきなり業務拒否。

あ、だって、これ、僕向きの仕事じゃないんと思うんです。
僕って割りと合理的なものの考えかたをするタイプなので、
こういうあんまり成果の上がらない仕事はあまりやる気にならないというか。。
それにそんな仕事をやらされても僕のモチベーションは上がりませんしね。
もっと、短期間に効率よく成果の上がるタイプの仕事、
つまり、もっとも僕自身の為になる仕事をやらせてください。

つまり、この文の中にある、「一度にひとつのことしかしない」、ってのは
その方法論であってさ、
一番大切なのは、「最も重要なことから初め」、なんだよね。

で、その「最も重要なこと」ってのはなにか、っていうと、
これが、一元的、限定的に明確化されたもの、であれば判りやすい訳なんだけど、
そうそうとそういう簡単な仕事って無いわけでさ。

日本の受験技量者、つまりは学歴エリートの方々、

この教科書のこのページをまるごとノートに書き写しなさい、やら、
この電話帳のあ行の項目をすべて暗記しなさい、やら、
このパズルの解き方をすべて暗記しなさい、やら、
そして一番重要なこと、
この問題の中に隠された意地悪な落とし穴を見抜きなさい、
なんていう、
現実問題ではぜんぜん使いものにならない狭窄的な専門知識
ばかりを身につけさせられた人々って、
最初からもっとも大切なところ、つまりは「成果」を上げるにはどうしたら良いか、
というところから入るから、
で、その入り方も、もっとも自身にとってコスパの良い方法、
つまりは楽して答えのでること、しかやろうとしないから、
結果、一番短絡的で打算的で一元的な方法で、その仕事を「やっつけちゃう」わけなんだよね。

成果を上げればいいんでしょ?はい、上げましたよ。え?その後のこと?それは知りません。聞かれてませんから、
と来るわけだ。

お前、揚げ足とってんのかよ、とも思うが、まあ指示、つまりは、こちらの設問に問題があったわけなんだろう、と。

という訳で、
まあ、言ってみれば、

会社が、
“成果を上げる人は、最も重要なことから始め、しかも一度にひとつのことしかしない”
ような社員ばかりだったら、いやはやとても面倒くさいことになるだろうな、とは思う。

つまり、誰も簡単には成果の上がらない仕事、つまり「損な仕事」はしたがらなくなるだろうし、
成果を上げることだけを目標としてしまった人々は、
周りの「バカ=お人好し」を利用しては、
成果を上げるためには、どうやって成果の上がらない仕事をお人好しに押し付けるか、
なんてことばかり始めるので、なおさらタチが悪い。

という訳で、待てよ、となんとなく考えてしまう。

そう、この”成果を上げる人は”、って、もしかしてドラッカー流の響くなんではないのかな、と。

つまり、なんというか・・
ここにある文章をそのまま字面で受け取ってしまうと、

“成果を上げる人は、最も重要なことから始め、しかも一度にひとつのことしかしない”

つまり、より効率的直接的方法によって成果を得るためには、って方向に爆進してしまう訳であって、

短期的な利益追求の為の大幅値下げ、やら、効果的なコスト削減の為の大規模なリストラやら、
エネルギー問題を解決のための原発増設やら、

つまりは、短期的な成果にばかり目を取られるがあまり、長期的なリスクを担保にしてしまう訳で、
これはまさに、目先の穴埋めにサラ金から金を借りてしまって雪だるま、
あるいは、活断層の上にばんばん原発建てちゃった馬鹿、
とまさに同じこと、な訳なんだよね。

なので、ドラッカーがもしそんなことを本気で言っているのだとしたら、
この聖人、実は底が浅そう、あるいはただのファシストなんじゃないの?って。

だってさ、この、もっとも効率よく成果をあげようとするあまり、
成果以前に、人間である道を踏み外してしまった人々、
つまりは、ドラッカーの生涯の宿敵であったナチスの人々を連想させるわけでさ。

が、ドラッガーはジューイッシュだろ?ファシズムを嫌悪している筈のこの筆者が、
効率主義的なことを安易に口にするとはどう考えても思えない。

という訳で、うーん、なんか解せないなあ、と。

で、これってもしかして、他に分節があるのではないのかな?と。

つまり、あらかじめ成果主義の陥る罠、あるいは、その至る末路を指摘した中での言葉、
であるのに、

経団連の提灯持ち、のような編集者が、
この前後の文脈に関係なく耳障りの良い言葉だけを抜粋したのだとしたら、
それはつまりはちょっとした内容詐称の犯罪なんじゃないのかな、とか。

この経団連の提灯持ち、のような編集者が、
安易な成果主義、つまりは、〆切りにいかに効率的に間に合わせて敏速にページを埋めるか、
という成果を優先する余り、前後の文脈を読み飛ばしてしまった、あるいは、どこかからまるまるパクってしまった、
ぐらいの馬鹿であっただけならまだいいが、

もしもこれを、経団連の提灯持ちとして、経団連の提灯持ち的としてもっとも重要な事をしたつもり
つまりは、確信犯としての内容詐称であるとしたら、おいおい、これ書いている人々って、
あからさまにファシスト扇動者、つまりは、
故意に将来のリスクを担保にして会社あるいは国家を借金雪だるまの状態に誘い込もうとする悪質金融業者の手先、
あるいは、
目先の利権欲しさに活断層の上にがんがん原発建てて、なあに、地震なんて来ないって、火星人来襲とおんなじだって、
と言い続けた国賊的なバカ、の利権に絡んでおこぼれに与ろうとしている短絡的なアホ、

ということなのかな?もしかして。

でさ、改めて、ニューヨークのユダヤ人と話すに、

えええ、違う違う、ドラッカーって全然そんな人じゃない。
それは逆だよって、て、大笑い。

あらためてドラッガーが言いたかったのは、
人が人を管理することがいかに難しいか、安易な言葉に騙されるな、ってことを言い続けた人だよ、
ってな話。

あんなあ、その、にっけー、なんとかって、日本のWSJ?まさか、日本のマスコミってそんな馬鹿ばかりなの?
とあからさまに馬鹿にされてしまって、ちょっとまじむかついた。

うーん、そっかあ、ちょっとピードラ、自分でも読んでみようかな。

最も成果を上げるために、なにをも差し置いてでも、僕はいまこうして仕事中にピードラを読まねばならんのです、とやってみたいものだ。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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