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フラワー・エルダリーズ

Posted by 高見鈴虫 on 10.2013 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
エディは劇場の切符切りをしながら作家を目指す65歳。

趣味は旅行。

ガールフレンドのJENNY(64歳)を連れ立って世界をまたにかける。

夏はロンドン秋にケープコッド感謝祭には西海岸でこの冬にはSt.Martineに2週間。

凄いじゃないかまじでうらやましいぜと言うと、
え?
と逆に不思議そうな顔をされた。

いつものこと、らしい。

劇場の切符切りってそんなに給料が良いのか?
と思っていたら、
なんてことはない親の遺産を運用してそれだけで月々4・5千にはなるそうだ。

その年で親のすねかじりってことか。

結局、ピーターの一生もずっとそんなだった。
アリーンに至っては72歳になっても生涯一度も皿を洗ったことがないらしい。

ジェニーも多分そんな感じなのだろう。

ゆとり世代の老人たち。

戦争で苦労した第一世代の苦労を尻目に、
究極の極潰しどもであったヒッピー世代が、
いま老境を迎えているということなんだよな。

つまり、フラワー・チルドレンが、
いまとなってはすっかり、フラワーエルダリーズになった、という奴か。

が、しかし、結局人間ってそれほど成長しないんだな

で、例の切符きりのエディによくよく聞いてみたら、
バケーションって言ってもあまりお金はかからない、のだそうだ。

だってサマーハウスに泊まるのだから。

つまりそれ、親の建てた別荘。

たまには見回りにいかないといけなくてね。
これはこれでかなり面倒なんだ、とのこと。

このあたりには一生を博物館のような豪邸に暮らしながら、
そんな自分がいったいどれだけ裕福であるのかさえも判らないような、
まさに浮世離れした老人が沢山住んでいる。

まさにゆとり世代がそのまま老人になってしまったようだ。

こいつらに比べたらウォール街の成金どもはまだ貧乏臭い苦労人だな。

俺なんか一生に渡って家賃の支払いと食い扶持稼ぎに奔走しただけじゃねえか、
と言うと、

ふーん、インテレスティング、と一言。
で、なにか学んだのかい?だと。

余計なお世話だ!


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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