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ニューヨークの地下鉄の日本人

Posted by 高見鈴虫 on 13.2013 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
朝の地下鉄、
閉じかけたドアの間から無理して乗り込んだ混んだ車内。

身体を捻りながら立っていたら、なんとなく目の前の座席にわずかな隙間。
なんでこんなところにこんな隙間が、と思うのだが、
そっか、これぐらいの隙間では外人のでかいしりでは到底入りこめない。
つまりそれを恐れてのことだろう、と。

がしかし、この歳にしていまだこのスマートな体型を誇るこの俺。
このまま無理して立っているのもなんか不自然、と思い、
列車の揺れにまかせて、あらよっと、とばかりに座ることにした訳だが、
痩せ型のこの俺でもちょっと浅座りがぎりぎりぐらいの隙間。

でその隣りが寝ぼけたラティノのあんちゃん。多分夜勤帰りでドロのように疲れ切り。
そして反対側は、なんともちんちくりんなアジア系のおばはん。

そのなんとも奇妙なちんちくりんさから、
これはたぶん日本人じゃないのかと思ったのだが、
どういう訳かこの東洋系のおばさん、
まるで親の仇とばかりに、なんとしても頑として、
一センチ足りとも場所を譲ってなるものか、とばかりに、
突き出した弱い肘をこれでもかと張り切って頑張っている。

確かにな、場所を譲ったら負けのニューヨークの地下鉄。
そういう意固地な輩もいない訳ではない。

がしかし、この人、やっぱり日本人。
ちら見したIPHONEがやはり日本語設定じゃねえか。

あのなあ、あんた、普通、日本人だったらちょっと身体をずらしたりとか、
そういう気配りをしてしかるべき、という気がするがどうだ?

なんかなあ、と。

なんか、一番安易で一番見苦しくも一番顕著なニューヨーカーをピックしては、
自分がいかにもアメリカ化している、と勘違いしている輩か。

つくづく異文化交流に慣れていない日本人という民族の底の浅さが鼻についてしまう。

あのなあ、ねえちゃん。

言わせて貰えば、真にアメリカ化した日本人ってのは、
日本人の良いところは良いところとして残そうとするもの。

つまり何人に対しても気を配ってやるもの。
そうでないのはただのアホだぞ、いい加減にしろ。

なんか米系企業に入ってまるっきり外人ばかりの中で暮らし初めてからと言うもの、
たまにすれ違うそんな日本人がなんとなく妙に鼻につく気がしてしまっているのだが。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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