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「芳香の君」

Posted by 高見鈴虫 on 14.2012 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback


そう言えばあと一つ、
それは匂い。
前から思っているんだが、
処女の子って一種独特の匂いがある。
あるいは、しばらくしていない子。
ホルモンのバランスなのか、
そう、男を欲している女の子って、
どういう訳かとても良い匂いを発している。
それはコロンやシャンプーの匂いとは違って、
汗というか肌というか、そう内面から発せられる、
まさに少女の匂い。

意識して自分で自分の体臭を操作することなんかできるわけないし、
通常自分の体臭なんて自分では気づかない筈だから、
これはまさに生命の神秘。

身体がそうできているという事なんだろう。

そんな少女を前にして、
ああいい匂いだな、と思うと、
目の前に恥じらい勝ちな瞳。

思わず熱く見つめながら、
ああ、この匂いにもっと包まれていたい、
と思うんだけど、
まあ様々なシガラミから、
早々と手を出す訳にもいかず。

くっそう、と心で舌打ちしながら
早くいい彼氏ができるといいね、
と送り出すのである。

がしかし、
しばらくして、
あれ、匂いがしない、さては・・・・
と思うと大抵その予感は的中している訳で。

そうなると逃がした魚ではないが、
やたらともったいなく思えてきて、
いやあしまった、格好つけずに素直に頂いておくべきだったか、
とまた眠れぬ夜を過ごすことになる訳である。

がそう言えば、
ここのところかみさんの匂いを意識したことないな、と思う。

まあ毎日同じもの食って同じ石鹸で身体を洗い
シャンプーも歯磨き粉も一緒なわけで、
これだけ一緒にいれば気づく訳もないか、
とも思うのだが、

ふとするとうちの犬、

ベッドの上で居眠りをしている時は、
必ずうちのかみさんの枕に顔を突っ込んでいる訳で。
どうも犬にはそれが判るようである。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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