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オーストラリアン・キャトル・ドッグと言う犬。その九 「牧場には最適です」

Posted by 高見鈴虫 on 03.2013 犬の事情   0 comments   0 trackback
オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種が、
日本でも名前が知れてきたのであろうか。

という訳で日本のサイトをつらつら見ていたら、この記述。


オーストラリアン・キャトル・ドッグ

とても知的で、トレーニングも楽。飼いやすい犬種、とある。

馬鹿か、と思わず。

これ、何も知らない癖に知ったかぶって書いているとしたら、
馬鹿もほどほどに。今すぐ首を括りなさい。

知っていながら嘘をついているなら、まさにそこには悪意さえも感じる。

まさにこれ、悪魔の誤情報。

騙されたとたん、まさに、とんでもないことになるぞ、と。

改めて言うが、オーストラリアンキャトルドッグを飼う事は並のことではない。

なんと言っても、1日4時間の運動が必要なのだ。

一日4時間だぞ!まず普通の会社勤めをやっている人間では無理だ。

運動神経は抜群、なのだが、その分、
やれボール投げろだ、今日はフリスビーだ、
公園に連れていけ、リーシュを話して走らせろ、
と、その要求が半端ではない。

その身体はまるでシルクのような手触りの美しい毛皮に覆われていて、
とは言いながら、その毛が抜ける抜ける。
家中、床と言わずソファといわず、ベッドもクローゼットもどこもかしこも、
まさに犬の毛だらけ。

人の会話に熱心に耳を傾けては、ふっと思いついたように行動を先取りし、
あれえ、糞、バレたか、と舌打ちすることにもなる。
つまり、この犬の前では下手なことは言えないのである。

それに加えて、
妙に頭が良い分、気難しく、
余程に知った人間以外には決して心を許さず、
あら可愛いわねえ、と頭を撫でようとすると、するり、とその手をかいくぐってしまうし、
独立心が強く、うるさく絡んでくる輩、つまり、子供やら子犬やらが極端に嫌い。
挙動不審な人間、つまり、ホームレスやら酔っ払いを見れば問答無用に襲い掛かり、
防衛本能が半端ではなく、こと、かみさんと一緒に居るときは、
近づいてくる者は、人と言わず犬と言わず片っ端から脅し上げて追い払ってしまう。

というこの性格が災いして、
アニマル・シェルターでは、ピットブルについで二番目の収容率。
まさに、シェルターの常連犬であるのもそう言った理由。

つまり、並みの人間ではハンドルできない、ということ。

という訳で、おい、とかみさんに。

日本のサイトに、キャトルドッグが飼い易い犬種だとさ。

ははは、とかみさん。悪い冗談ね。でも本気にした人が可愛そう。

ひどいな。悪意を感じるよ。

ひどいね。犯罪に近い。

でもほら、とかみさん。

北海道とか、海の近くとかに住んでいる人ならいいんじゃない?

牧場とかな。

凄い田舎で、山を持ってたりとか。

そんな人が日本に居るのかな。

だからそう書けば良いのよ。

海や山のそばに住んでる人なら飼い易くて最高の犬ですって。

そこにも書いてあるんじゃない?すっごくちっちゃい字でさ、牧場には最適です、って。

ねえ、ブー君、と言った途端に、なにを間違えたかおもちゃ箱からボールを咥えて玄間に走って行く。

なんだよ、また散歩?さっき行ったばっかりだろ?

あんたが牧場とか言うからよ。ねえ、もう牧場も覚えたものね~。

という訳でブー君、家を出たとたんに、さあこっちだ、とセントラルパークへの道を突き進むのである。

まさに、牧場には最適の犬なのだがなあ・・


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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