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頭脳労働者の代償

Posted by 高見鈴虫 on 13.2013 とかいぐらし   0 comments   0 trackback
そう言えば昔、テックをやっていた頃は、
なんだかんだ言って四六時中音楽を聴いていた。

サーバのセットアップ、
ルーターのコンフィグ、
FWのLOGの調査。
アプリ作成からバグ探し。
インストからトラシューから図面描きから報告書。
PCにはMP3のライブラリが揃っていて、
残業中は机上のスピーカーから
かなりでかい音を出していた記憶がある。
現場に飛ばされても、
さすがに客の前ではすました者だが、
サーバー室に入った途端、
ファンノイズの騒音避け、を理由にいきなりヘッドフォン。
かかってきた報告依頼の電話もすべて無視して、
ひたすら音楽を聴きながらコンソールとどっぷり。

社員同士がそれほど仲が良かった記憶もないのだが、
なんだかんだと色々な奴らが尋ねて来ては、
仕事の相談から愚痴からバカ話から、
お前らうるせえ、仕事にならねえからあっち行ってろ、
が口癖だったような。

と言う訳でこのオフィス。
まさに個室に近い巨大なキュービクルの城壁の中。
バカな上司に小言を言われることもない代わりに、
いけいけの女たちから、ねえお昼の予定は?
なんて誘いがかかることもない。
一日中、人とまったく口をきかないどころか、
音楽さえも聴かなくなった。

なぜだろう、と考えて、
やはり職種なんだよね、ぶっちゃけ。
現在のこの仕事、つまり日常的にかなり頭を使うタイプの仕事で、
おしゃべりしながら、あるいは、音楽聴きながらでもできるほどに
まだ余裕がない訳だな。

つまりまあ高級待遇の代償という奴だろう。

ちょっと寂しいな、つまりは、つまらねえな、
と思うことも多い訳だ。

ああ、あのいけいけギャルたち、元気かな、
などと思ったりしている。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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