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「海外在住非英語生活 その2」

Posted by 高見鈴虫 on 01.2013 アメリカ爺時事   0 comments   0 trackback


とまあそんな俺も、海外在住云十年とは言いながら、
なんだかんだ言ってやはり日本語は楽。
流されるままにいつのまにかほとんどただの日本語浸りの生活を続けていた関係で、
ここに来ていきなり米系企業でアメリカ人に混じって生計を立てる、
という、まあアメリカにいるんだから当然、
の生活をする際になって初めて、
おっと、英語か、と今更ながら己の英語力にタジタジしてしまったり、
なんてことも起き得るわけである。

問う訳で、そう、米景気行勤務。
なにはなくとも英語である。

当然のことのようにこの米系企業、
メールから同僚との会話から上司からの指示からが、
全てまったくの英語。
メールのやりとりも電話での会話も上司からの指示も報告書も給料査定書も全て英語。

下手をすると最初から最後まで誰がなにを言っているかさっぱり判らない、なんて会議に参加することもあって、
それが半日、下手をすると連日、なんてことにもなって、
だがしかし、今更ながら、なに言ってるか判らない、では済まないわけである。

そんなこんなで、今回も研修の為の出張先で缶詰。

朝から晩まで徹底的に英語英語英語漬けで、
気晴らしで眺めるIPHONEのヤフージャパンのニュースが唯一の気晴らし。

がしかし、そう、俺はもう既に日本人でもなんでもなく、
とりあえずはこの人種の坩堝のアメリカ合衆国の中の、
ただのアジア系市民のひとりに過ぎない訳で、
日本人だから、なんて言い訳など誰も相手にしてくれない。

まあそんなこんなで英語、そう英語なんだよ、と痛感した結果、
なるべくの日本語断ち。
日本語を読まない書かない喋らない、
という健気な努力を続けている訳なのだが。

以前友人から聞いた話では、
多言語を学ぶ上での最近道は、
自己との対話を英語で行うこと、
であるそうで、
つまり自己の脳内での思考そのものを英語に切り替えろ、
という訳なのであるが、いやはやこれが割りと大変な訳で。

ってな感じで、この地獄の研修旅行。

お蔭様で、これまでペイパーバックのページを開くだけで眠くなっていた俺が、
必要に駆られててんぱりまくっているうちに、
まるで辞書のようなマニュアルをスラスラと読み始めては、
いつの間にか日本語吹き替えの映画が気持ち悪くて観れなくなって、
字幕付きの映画の文字が邪魔臭くなる、なんてことも起こり始めた訳だ。

と言う訳で、いまもカバンの中にはBOOKOFFで買った文庫本の代わりに、
図書館で借りたペーパーバック。
日本語訳のおかしな文章を読むよりは原書で読んだ方が判りやすい、
なんてことを、普通に話せるようにまでなってきている。

が、しかし、である。

改めて言おう。

日本語が恋しい、のである。

いけないいけない、と思いながら、
どうしてもどうしても、
日本語が読みたい書きたい喋りたい。

と言う訳で、資格試験に合格するまでは絶対に、
と封印していた筈の日本語ドラマサイトで 思わず「半沢直樹」を検索。

観てはいけない。いまは、いまだけは・・・

いま「半沢」など観始めたら、それこそこれまでの苦労が水の泡だ・・

たかが日本、されど日本。

ああ、日本が恋しい、と、まさに狂おしいばかりの週末である。





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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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