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失恋整形

Posted by 高見鈴虫 on 19.2013 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
かみさんが髪を切ってきた。
これまで伸び放題のまま、
さて次はいったいどんな髪型にしてくれようか、
と決めかねているうちに、
いつぞやボーボーになってしまった、ということで、
ここまでボーボーになってしまうと、前みたくにしてください、とも言えず。
適当にしてください、なんてのは少なくとも女の世界ではありえない!のだそうだ。
と言うわけで、半日近くどこかに姿を眩ましていた、かと思ったら、
なんと別人のようなショートカットになって帰って来た。
これでまたしばらく美容院に行かなくていいぞ、などと、
まるで誰かさんのようなことを言っている。

がまあ、ああさっぱりした、ではないが、
ショートにしたかみさんも久しぶりになるので、
ちょっと得した気分、でもないか。

そんなこんなで、髪型を変えて会社から帰って来たかみさんは、
やはり薄気味悪いぐらいに機嫌が良い。
失恋したんですか?なんて言われちゃった。どこかの女の子でもあるまいしねえ。
とまったく気味が悪い。

今日日、どこの女の子が一度や二度の失恋でいちいち髪など切るものか。
いや、いや、この時代だ、
もしかして、失恋するたびに美容整形を重ねて、次々と別人になってしまう、
なんてのがいたらそれこそすごいな。

あるいは、髪を切りに出たかみさんが、ついでに整形もしてきた、
と別人になって帰ってきたらそれこそ気味が悪い。

ますます自我が希薄になり、表層の自意識ばかりが暴走する21世紀な訳である。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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