Loading…

ニューヨークの市立図書館のハルキ・ムラカミ

Posted by 高見鈴虫 on 22.2013 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
さすがは世界のハルキ・ムラカミである。
ニューヨークの市立図書館にもしっかりと山になっている、が、
それほど喜ばれているようでも無さそうである。

ものは試しに、と二三冊借りてみて、
ほらよ、とかみさんにも渡してみたのだが、
げ、っとかみさん。

ムラカミ・ハルキ?なんでこんなの借りてきたの?

え、だって、ほら、世界のムラカミだから、と言えば、

なにが悲しくてこんなところまで来て、ムラカミハルキなんて読まなくっちゃいけないの?
とかみさんはまじめに悲しそうである。

だってさあ、とかみさん。

この人の本に出てくるひと、どいつもこいつも、うじうじうじうじばしとってからに、ようすかんちゃねえ、だそうである。

そういえば、村上春樹の小説には、九州もん、は登場しない。

あるいは、作者は神戸の出身とのことだが、大阪弁、の人も、
あるいは、大阪人らしきひと、ってのもさっぱり登場しない。

つまり、どいつもこいつもうじうじうじうじしたやからばかり。

ちなみに俺の周り、つまり、横浜やら、東京やらの出身者で、
あんなうじうじうじした奴はひとりとしていなかった、いたとしたらたぶん、教室の片隅、
あるいは、掃除用具用ロッカーの中に封印されていたのでは、と思う。

という訳で、そう、確かに、この人の小説に出てくる人って、いったいどこ出身の人なのか、と改めて首を傾げていた。

東京でも神奈川でも大阪でも九州でもないとしたら、いったいどこのニホンジンなんだ。
つまりまるで現実味がないというか、まさにどこぞの外人、あるいは、宇宙人のような人ばかり、と思っていたのも確か。

が、いつのまにか、そんな村上春樹のうじうじうじうじに感化されて、
いつのまにか自分自身もうじうじうじうじになってしまった輩も出始めていたのも確か。

ちなみに俺は、まわりの文学バカがこの村上の影響で次々とうじうじうじうじに変貌を遂げていった頃、
俺はと言えばうっかり村上を間違えたばっかりに、ハシだキクだダチュラだ、コインロッカーだ、と、元気街道をまっしぐら。
そのまま太平洋を飛び越えてしまった今も、罰当たりに元気いっぱいである。

という訳で、ニューヨークで読むハルキ・ムラカミ。

相変わらず、うじうじうじうじしとってからに、思わずくらわしたくなるようなうじうじうじうじばかりであった。

つまり、この人がニューヨークで受けないのもよく判る。

少なくともこの街で、井戸の底からうじうじうじうじとひとり世界を傍観しているような輩は徹底的に似合わない。

そのうち、図書館の村上本のすべてに、丸い風穴が開くことになるのではなかろうか、とちょっと心配である。

という訳で、健全なニューヨーカーである俺達は、なにが、僕はあの頃だ、バカ、一生やってな、と読まずに返却することになりました。


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://shumatsuwotohnisugit.blog.fc2.com/tb.php/1763-cec3a104

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム