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「夏時間差攻撃の朝」

Posted by 高見鈴虫 on 04.2013 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
朝、ブー君に起こされたらまだ5時。
当然のことながら外は真っ暗。

なんだよ、ブー、まだ目覚まし鳴ってねえじゃんかよ。
と言うも、
いや、散歩だ、散歩の時間だ、と言い張るブー君。

そっか夏時間が終わったからか。
だからこいつ一時間間違えてるんだ。

と言う訳でなぞが解けて落ち着いた。
ブー君、偉い。君は目覚ましがなくても目が覚めるんだな。
俺にはできない。ごめん、俺は目覚ましを信じる。
つまりはあと一時間はおやすみ時間。

という訳で、嫌がるブー君を抱え込んで再び毛布を被る。

へへへ、ブー君、いくら君がどんなに頭がよくても、
まさか先週末でいきなり夏時間終了した、と言われてわからないだろう。
そう、俺だってわからない。
がしかし、そう。世の中ではそういうことになっているのだ。
そういうことになっている以上は、訳が判ろうが判るまいが、
とりあえずもう一時間寝れるなら寝てしまうに越したことはないわけだ。

がしかし、ブー君はそんなことでは納得しない。
散歩だ散歩だ、外は天気だ、行くぞおいおい、と毛布の中で大騒ぎ。
そんなブー君にかみさんも目が覚めて、あれ遅刻だ!と飛び起きるが、
そっだ、らっきー、夏時間おしまいで、おおお!まだ寝れるぴょん!と大感動。

そうなのだ。
この冬の始めの朝に、もう一時間の睡眠はなによりもうれしいプレゼント。

という訳で、いまだ納得のいかないブー君を尻目に、
ねえねえねえ、とかみさんといちゃいちゃ。
おおおお!なんだなんだ!僕も入れてよ、とじゃれ付いてくるブー君、
なんだよお前、お前は邪魔だ、あっち行ってろ!
とやってもすぐに飛び掛って来てはベッドの上を跳ね回る。
その妙に必死の表情がなんともおかしくて、
思わずブー君もはぐはぐ。

ふたりの間にサンドイッチにされたブー君。
右と左と交互に顔をぺろぺろ攻撃。

なんてやっていたら、あれあれあれ?
上から隣りからなんかベッドのギシギシが聞こえて来て・・
むむむむ、なんだなんだ?と首を伸ばすブー君。

夏時間の終わった朝。
アメリカにおいてはつまりはそういう朝なのであった。

なんてことをしていたら・・
一時間遅れのはずなのにしっかり会社に遅刻した。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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