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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ねたばれそのよん

Posted by 高見鈴虫 on 09.2013 読書・映画ねた   0 comments   0 trackback
2 クロについて

クロはまあよくいる世話焼きのやり手婆あ気質というか、まあ肝っ玉かあちゃん、
つまりは「母性」の人なんだよね、はいはい。

そんな「クロ」が「娘」と言うよりもペットとして可愛がっていた「シロ」が病気になって、
で、あたふたとする訳だが、娘がなぜ病気になったかと言えば、
その原因のひとつに「母役」である「クロ」からスポイルされ過ぎていたってことによるもので、
まあ遅かれ早かればっくれることが必要、
そうしなければ自分も共倒れになる、ことも判っていた。

クロも「母」であると同時に女なので、つまり自己防衛本能が強く、
よって娘を見捨てて自身が本当の「女」であり「母」になること、
つまりは自身の事情というかぶっちゃけ欲望を優先することを選ばざるを得なかった。

それを、あたし、やっぱあのこのこと見捨てたんだよね・・なんていまになって悩んでいるわけだが、
当然のことながら、育児だ家事だ苦しい家計だ旦那の収入がまた減った、やらやらの、
まあ俗に言うところの俗世界、つまりは普通の日常を支えるためのありきたりの修羅、の中に日夜追いまわされるわれる真の母は、そんな村上春樹的なあの頃妄想、というか、過去のたわごとなんてことをいちいち気に病んでいるような暇もない訳である。

そんなところにいきなりひょっこりと間抜け面をさらした張本人の「つくる」くん。
んじゃ、お前は、とはっきりいって口があんぐり、そして心底やれやれ、なんだこの極楽トンボのとっちゃん小僧は、と思った筈。

がまあいい。そうそういうこともあったにはあった。
まあお互いに若かったってことで、じゃね、と一件落着されてしまったわけだな、はい。


3、灰田について

灰田ってのはまあ言ってみれば、ソウル・メイトだよね。

で、男にとっての最高のソウルメイトはホモ、というのも
なんとも友達のいな過ぎた村上春樹的な世界観で頭を抱えたくなる訳だが、
実は正直、これまで何度かそれに類する体験、
つまりぶっちゃけ身近な男からいきなり告られたり、
あるいは酔ったふりして迫られたりなんて経験のある俺としては、
なんとなくあるある系のシチュエーションではあったりもする。

がしかし、友情に性欲=打算、を持ち込むのはもちろんご法度で、
5人組みの中に性欲を持ち込んではいけない、というルールになるわけだが、
実は蓋を開けてみたら誰もそんなこと守ってはいなかった。
みんながみんな頭の中はもう性欲でむんむんで恋の鞘当びしばしってことはよくある話で、
そもそも、女は好意、つまりは性欲を感じない男には、
実は一切優しくしない生物、というところが無きにしも非ずな訳であって、
なので、女が寄って来る、なんか妙にやさしくしてくれる、だけで、
実はこの女、やらしてくれんのかな、と考えるのが実は妥当なのだが、
そうずばり言ってしまうと女の顔が立たない、というか、
そこでお調子こくとすぐに、なにさ、ふん、とやられてしまうので、
気がつかないふりしてちゃっかりベッドに引っ張り込むか、
あるいは、引っ張り込まれないように気をつける、
というのも、ガキの時分に学んでおくべき大切な社会学習のひとつ。

なのだが、ここにひとつの盲点があって、つまりは女おとこである。

つまり見た目は男なのだが実は中身は女、つまり全てにおいて性欲が優先する打算系。

で、哲学だ、物理学だ、よく判らない音楽だ、なんてのも、
ホモがよくやる誘いの一典型。

童貞の僕はそれにさえも気づかないわけで、
もしや、と期待をかける灰田を、好き放題に振り回してることも本人はまるで気づかず。
まさに「僕」こそが白雪姫のような純真無垢さ、な訳だ。

で、この灰田。
こいつはもう自分がホモだ、と早々に判っている訳で、その意味するものについても十分に熟知している。
で、登場する灰田の父、と、そして緑川氏。

この緑川と灰田の父、まあ言ってみれば「羊博士」とドルフィンホテルのおやじ。
その論説から行くと、色が見える、ってのはずばりホモセクシャルのことだろう。

え?ってことは、彼の6本指の指とはつまりは「ちんちん」なんじゃないの?
なんてことになるといきなりすっげええグロい展開になるのだが。

で、そうなるとつまり、
緑川も灰田の父も、当然のことながら灰田もそして「アカ」も、
そしてたぶん「つくる」もホモセクシャルの素質むんむんな訳なのだが、
哀れな白雪姫である童貞のつくるはそれにさえも気づかない。

で、そう、灰田に至ってはこれだけ必死に粉をかけながら、
好き放題に振り回された挙句、
勇気を出して寝ている間にえいやあと咥えこんで見るわけだが、
いきなしその夢の中で女の名前を口に出されてしまって大失恋。
なにさ、ふん、と逆切れして大学を辞めてしまった、と。

なんかそう、そういうおんなおとこの弊害が割りと身近にある関係で、
割と笑えない、というか、そういう話、本当によく聞く。
でアメリカで暮らす村上春樹さんもそういう一見親切なホモホモ系に翻弄されているはず。

と言う訳で、そう、友情やらを餌に近づいてくるこのクラゲのようなホモ連中。
いやあ、あの、俺そんなつもりはぜんぜんなかったんだけど、
といったとたんに逆切れしていきなしいじわるモード全開、とか、
そういう自身の傷つきやすさを売り物にする連中ってほんとうにたちが悪い、と思っている次第。

あ、で、
あのなあ、いまさらながらだが、俺はずっと村上春樹ってホモにもてそう、というか、
はっきりいって彼自身、本質的にホモだな、と思っていた。

もともと「ねずみ」あるいは「J'sバー」のマスターにもホモセクシャルな匂いがむんむんであった訳で、
つまい今回の作品はそのカムアウトでもあったのかな、と思ったりもする。

いまさらそれがいいの悪いの言う気もないのだが、
がしかし、「シロ」と「クロ」の合体形であったソウルメイトの「灰田」がホモってのがもうなんともなんとも・・・
つまり、なんというか、村上春樹と言う人って、まったくどうしようもねえなあ、
つくづく少年時代に友達がいなかったんだろうな、と思ったわけさ。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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