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「ROCKを葬り去る前に その15 ~ 11日目。 ~鶏の笹身入りスープ」

Posted by 高見鈴虫 on 19.2013 ROCKを葬り去る前に ~ 大人のダイエット奮戦記   0 comments   0 trackback

今日の夕飯も例によって脂肪燃焼スープである。

食事にあれこれ悩まなくて良くなった分、手間が省けてとても気楽になった。

普段から晩飯の献立に頭を悩ませているかみさんも、
このダイエットが始まってからは帰宅時間がどんどん遅くなっている。
なにやってんの?と聞けば、
クリスマスのプレゼントを買いに行ったり、お友達とディナーを食べたり、
ウインドショッピングしたり、YOGAに行ったり。

そして家に帰って来るたびに、
ああ、夕飯の仕度をしなくていいって、なんて素敵なことなんだろう。
普段夕飯の仕度なんてものにどれだけ時間と労力を費やしているのか、はっきり判った気がする、
という話な訳で。

という事は、もしかしてこの一人でスープをすする夕飯というのがこれからもずっと続くということなのだろうか、
などと危惧していたのだが、そんなかみさんが今日は山のような買い物袋をぶら下げて早めのご帰宅。

ほら、今日は肉とトマトの日だから。

今回のこの減量プロジェクトのプロマネであるかみさんによると、
今日は肉とトマトの日、だそうなのである。

で、出てきたスープをみると、普段から見慣れた玉ねぎとキャベツの中に、
なんと鶏の笹身の切れ端が入っている。

おおお、と思わず。がしかし・・・これ、本当にいいの?と思わず聞いてしまう。
いいのって、鶏の笹身?ほんのちょっとしか入れてないけど。
そうかあ。でも別にこんなもの入って無くてもいいのに。そもそも食事になにかを期待する、ということからして・・などと屁理屈を言いながら、
しかし、この鶏の笹身入りのスープ。
一口含んだだけで・・・むむむ、違う!と思わず目がぱっちりである。

スープが甘い。暖かさが違う。パワーの源が身体中に染み込んでいく。

いやあ、美味しい。
そう?たかが鶏の笹身がふた切れなんだけど。
いやあ、本当に美味しい。甘い。まろやか。なんか元気がでる。

と言う訳で、肉のご利益である。

まさにありがたいものである。

肉が一切れ入っただけで、これまで無味乾燥な、一元的でしかなかったスープの中に分厚い層が出来上がり、その肉から醸し出される層の中にこれまで分離しては各自勝手に主張をしていた野菜たちの一つ一つがすっかりと包み込まれまさにひとつのハーモニーを織り成している。

いやあ、甘いなあ。まろやかだな。深みが違うな。肉の威力とはまさにこのことなのだな。

と言う訳でそんな肉のありがたみ、思わずその白い笹身を噛み締めてしまう。

そして食後の犬の散歩。普段に増してその歩にも力の入り方が違う。
残雪の凍りついた公園。雪の中をざくざくと歩みながらも、腹の中にがつんとエネルギーの塊りを抱え込んでいる気がして、なんだかとても元気である。

人間、肉をたった二切れで、これだけ元気になるものか、と思わずその有難みをかみ締める訳なのだが、と同時に、たかがふた切れだけでこれだけパワーを作り出すこの肉というエネルギーの塊り。そのエネルギーの塊りをまさか「お腹一杯」なんて食べてしまった日には・・・使い切れないエネルギーがそのまま脂肪として蓄積されてしまうのは目に見えている。そっか、肉なんて二切れで十分なのだな、と思った次第。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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