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Edberg to coach Federer in 2014

Posted by 高見鈴虫 on 30.2013 テニスねた   0 comments   0 trackback
アンディ・マレーがコーチにイヴァン・レンドルを雇って大躍進。
ついについに苦節云年の末の念願のウィンブルドンの王座を手に入れた!
ってのはまさに出来すぎたぐらいに良い話だった。

このうなぎ王子と鋼鉄の馬男の組み合わせ。
打倒ジョコビッチという意味で完璧。
やってくれるなあ、と思わず唸らせてもらったものだが。。

ここにきて、微妙なコーチラッシュが起こっているようだ。

という訳で、いきなり、
ジョコビッチがあのボリス・ベッカーをヘッド・コーチに雇ったらしい。

えええ、と思わず大苦笑である。

なにを今更ボリス・ベッカーなのか。
確かに現役時代のベッカーは魅力的な選手だった。
が、しかし。。。あの糞やんちゃ坊主にコーチが務まるのだろうか。
しかも相手はジョコビッチである。
サーブアンド・ボレー一筋であったベッカーに対して、
ベースラインを蟹のように這い回るこの極端に保守的なジョコビッチのスタイル。
つまりなにからなにまでまったくの正反対。
同じところといえば。。暑さに弱い、ぐらいなものか。

とりあえず名前の知れたコーチが欲しかっただけなのでは、とその真意をつくづく疑ってしまう。

それに追い討ちをかけるように、いきなりの大ニュース。

フェデラーが、あのステファン・エドバーグをコーチに雇ったらしい。。。

思わず絶句である。

エドバーグと言えば、あの七色のキックサーブとボレーの天才中の天才。

あの美貌と相成って、まさにテニス選手はこうあるべき、のようなアイドル的選手であった筈。

がしかし。。エドバーグと言えばまさにサーブアンドボレー。
つまりは、ファーストサーブが入らないとまったく試合にならず、
グランドストロークはまさに返すだけ。

そんなエドバーグとフェデラの共通点といえば、ラケット・・WILSONのCLASSIC、それだけではないか。

あるいは、エドバーグと言えば、まさに影のように付きまとっていたあの天才コーチ、トニー・ピッカードも込み、というなら判るが。。。


という訳で蛇足となるが、かのエドバーグとトニーピッカードの愛憎劇。

エドバーグを育てたのはまさにこの天才コーチ・トニーピッカード、と言い切ってしまおう。

元々はベースライン・プレーヤーで、バックハンドも両手打ちであったエドバーグを、
サーブアンド・ボレーに完全改良を果たした末に見事に王座を勝ち取らせたのも、
全て全て一から十までこのトニー・ピッカードの功績。

がしかし、このトニー・ピッカード、実は筋金入りのコントロール・フリークであったらしい。
練習中どころか、起きてから寝るまで徹底的に横から口を挟み、
トイレにいるときでさえ、尻はこう拭け、と指示を出したとか出さなかったとか。
公私に渡りエドバーグのすべてを徹底的に管理して管理して管理しまくったという話。

そんあエドバーグのサーブには、そのひとつひとつの身体の動きに厳重なチェックポイントが定められ、
ボールをトスする際の5本の指の位置から、10本の足の指から、
目線から顎の角度からと、すべて番号が振られていたという。
試合中、サーブが入らず窮地に陥るたびに、観客席のトニー・ピッカードがブロックサインでその番号を伝え、
それに気づいた審判から、試合中はコーチのアドバイスを受けてはならない、とトニーピッカードに監視がつけられる始末。

そんなこんなで念願であったUSOPENの優勝と同時に、長年の憧れであった大先輩Mats WilanderのガールフレンドであったAnnette Hjortと略奪婚。
まさに幸せの頂点にあった二人であったのだが、それと同時にコーチのトニー・ピッカード、
ついには二人の夜の暮らしにまで口を出し始めた末にいまや完全なお邪魔虫。

次第にトニー・ピッカードを避け始めたエドバーグが練習をさぼるようにもなり、暇を持て余したトニー・ピッカード、
その時に練習台として雇われていたリチャード・クライチェクに、暇だからお前のサーブ見てやろうか、と声をかけた。
いきなり世界最高のコーチを受けることになったクライチェクは大喜び。
トニー・ピッカードから離れれば離れるほどに王座からずり落ちていくエドバーグとは対照的に、
その時のトニー・ピッカードの教えを忠実に守り続けたクライチェクは、なんとウインブルドンのタイトルを取ってしまった。


withPickard.jpg



そんなエドバーグが何ゆえにフェデラーのコーチか。

確かにエドバーグは少年時代のフェデラーの憧れの選手であったと聞くが、
それを言ってしまえばサンプラスではないかな、と。


という訳で、改めて、
なぜジョコビッチとフェデラの二人が、そろいもそろって往年のサーブアンドボレーの選手をコーチに雇ったのだろうか。

サーブアンドボレースタイルがまさに死後となりつつあるこの時代にである。
どうにも理解できないのであるが。。。

という訳で、

レンドル、ベッカー、エドバーグ、と来れば、忘れてはならないもう一人。

パトリック・ラフター!!

流星のように現れていきなりUSOPENのグランドスラムをかっさらい、
その後、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでタイトルというタイトルを全て連取。
奇跡のような大躍進をしていたのが、ある日いきなりの引退宣言。
そしてまさに夢のように掻き消えてしまったサーブアンドボレー界の天才中の天才。

あのサイドラインぎりぎりのダイナマイト・サーブに火を噴くようなY字のボレー。
武器といったらまさしくこれだけだった訳だが、それだけでテニスは十分、
まさに目の覚めるようなダイナミックなテニスを見せてくれた。

レンドルやらベッカーやらエドバーグがコーチとして再デビューをしているのであれば、
そろそろあのラフターもコートサイドに復活してくれないだろうか。

あるいは・・・そう、ピート・サンプラス。
引退後、プロゴルファーになる夢もあっけなく潰え、
ポーカ賭博ですっからかん。
今は養老院マッチで一財産作っているらしいが、
そのどれもこれもが現役時代のあのあまりに華々しかった姿とは雲泥の差。

早いところ銀幕の上に、天才コーチとして返り咲いて欲しいものである。



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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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