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「電子タバコ」

Posted by 高見鈴虫 on 10.2014 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
そう言えばここ二週間、去年のクリスマス頃から実はタバコを吸っていない。

タバコを吸っていないからと言って別に禁煙中という訳ではなく、
実はタバコを電子タバコに切り替えただけの話なのである。

と言う訳でこの電子タバコである。

タバコの形はそのものながら、金属の筒である。

先端部分、つまり通常タバコの葉がつまっていたところがバッテリーとなり、
フィルターにあたる部分は「テイスト」となるニコチン入りのカートリッジ。

電子的に蒸気を発生させ、その蒸気と一緒にフィルター部分のカートリッジ内の「テイスト」つまり香り付きのニコチンを「煙り」として吸い込む。

その味について美味しい不味いはもう敢えて言わない。

それはまったく別物。
生ピとオルガン、ドラムとシンドラほどの違いがある。
つまり、動作は似ていながら出てくる音は全然まったく違う訳である。

なのでここで良いの悪いのは言うつもりはない。

どちらが良いか、など最初から回答は出ている。
電子化されたとたんにそれはまさに安価な代替品、つまりまがい物に過ぎなくなる。

唯一の良い点としては、タバコを喫うためにいちいち戸外にでる必要が無い。
ニューヨークの冬、とくに今年は大寒波の襲来で窓の外は凍え切った突風が吹き荒れている。
そこにいちいちでかけて身体中を震わせながらタバコを一本ふかし、再びエレベーターにのって自席に戻る、
という馬鹿馬鹿しい反復をしなくても済む。
ぶっちゃけ仕事をしながら机にはりついたままでタバコを吸える、という訳である。

机のPCにはUSBのリチャージャーが刺さっていて、これで電子タバコのバッテリーを充電している訳だ。

なんともおかしな時代になったものである、とつくづく思う。

がしかし、この電子タバコ。
長らくニューヨーク市長の座に居座り続けたブルームバーグの最後っ屁のように、
任期終了直前になってNY市の議会はこの電子タバコも一般タバコと同じように、公共の場所での吸引を違法とする法律が通ってしまった。
施行は4月からになるわけで、今はちょうどその法の抜け穴の時期。

この糞不味い電気蒸気をわざわざ外に出なくてはならないようならば本当のタバコを吸うか、あるいはそのまま辞めてしまったほうが得策な訳である。
つまりはそれをちょっと期待しているところもあるのだが。

と言う訳で改めてこの電子タバコである。

金属の筒はタバコに比べてちょっと重い。つまり咥え電子タバコ、という訳にはいかない。
で、この先についたライトを見ながら、すぱぱぱーとすう訳で、タバコの葉を燃やして出る煙りのかわりに蒸気を吸引する訳だが、
その煙りをなるべく逃さないがために、割と深く吸引して、肺に溜め込み、そしてうっと我慢してみたりもする。
で、その肺に溜め込んだ煙をうっと我慢をするとき、なんかこれ、前にもさんざんやっていた覚えがあるぞ、と思いつく訳だ。

ぶっちゃけそれはマリハナの吸引方法と同じである。
いがらっぽさを消すために、水パイプなんていうご大層な高級品を使っていたこともあるが、そうこの電子タバコまさにその水パイプの感じ。

これをオフィス内でやるというのはなんとなく、うっしっし、とちょっと悪い子ちゃん気分。
なんとなくやり返した気にもなる。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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