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そういえばの毬花談義

Posted by 高見鈴虫 on 11.2014 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments   0 trackback
マリアナと言えば、そうそう、いまさらながら全米でマリハナが熱い。

コロラドから始まりワシントンやらハワイなどの州では次々とマリハナが解禁となっている。

もうすでにかなり昔からそんな肥やし臭い草などには一切の興味を失ってしまっている俺としては、
いまだにそんなものやってる奴がいるよかよ、とちょっと唖然としてしまうところもある訳なのだが、
この俺自身の経験にそって言わせて貰えば、マリハナの解禁、ことこのNYCにおいては絶対の絶対に反対である。

実は過去、二十代初頭から実はつい最近まで、俺の周りには常時この甘い香りが漂っていた。

タイやらインドやらネパールやらを旅行中には朝からマリハナから始まりありとあらゆるもので朝から晩までのべつまくなしらりっていた。
日本に帰りたくなかったのはつまりはこの素敵ならりらり生活にさよならするのがどうしても忍びなかったというのもその大きな理由で、
よってアメリカに来てからも朝から晩までのべtまくなし当たり前のようにこのマリハナを嗜好していた。
当時アメリカでは法的にはマリハナは違法であったわけなのだが、そんなことを気にしている輩には会った覚えがない。
回りの連中がそんな風であったからアメリカとはつまりはそういうところと思い込んでいた。

まさにビールどころかコーラや珈琲を飲むのと同じ感覚で、朝目が覚めた時にはいつも昨夜のマリハナでぼーっとしていたし、
昼飯時にはジャックインザボックスのパーキングでビールを飲みながら一服。
日が暮れればプールサイドに集まってテニスをしながら、あるいはグレートフルデッドを聴きながらビールを飲み、
そして夜が更けるのを待たずに誰かしらが点けた一服がテーブルを回ってくるという暮らしだった。

という訳でこのマリハナである。

知っている人は知っていると思うが、マリハナの弊害にはとてつもないものがある。

知っている人は知っているとは思うが、マリハナが決まった状態で車を走らせていると、そのうちにセンターラインが天に向かって垂直に立つ状態を経験する。
まさに、夜空に向けての滑走路を大爆走することになる訳で、当然のことながらこれはとても危ない。
そんなことをマンハッタンの街中でやられた日には溜まったものではない。おちおち犬の散歩もできなくなる。

時間の感覚が伸びる、というよりは平原的に広がってしまって、無為な時間があっという間に過ぎるのは良いが、
当然のことながら時間にルーズなり、約束から予定からを次々と忘れ、あるいはどうでもよくなっていく。
仕事という仕事が徹底的に心底面倒くさくなり、らりって気持ち良い、以外のことにはみるみると興味を失っていく。

感覚や思考ばかりが研ぎ澄まされるがそれはいつもから周りで同じところをぐるぐると行ったり来たり。
計算能力がぶっとんで小銭の計算も判らなくなり、すぐに道がわからなくなってちょっとしたところに買い物に行くにも道に迷うことになる。
身体が重くなってソファに転がって日がな一日マンチーばかり。
テニスも下手になるし、音楽がとても心地よく聞こえるがだからといって楽器が上手に弾けるようになるということはまずない。
いや、そんなことはない、というやつはただ単にそう思い込んでいるだけ。つまりは自己満足の妄想に過ぎなかったりもする。
試しにそれを録音してみればよい。
しらふでは聴けた物ではない、つまりはらりって聴かないと訳の判らないものが出来上がるだけの話である。
それをアートだ、天才だ、ましてや、一ランク上のもの、などと妙な思い込みをしてしまったがために、
その優れた才能を棒にふってしまった連中をこれでもかと見てきた。

つまりは徹底的に生産性が落ちる。
生産性などというものが徹底的にどうでもよくなるからだ。

そんなやつらがニューヨークに溢れ返ったらどうなるだろう。

ただでさえごった返す地下鉄の通路がますます歩きづらくなる。
ただでさえいい加減な公共システムがますます立ち行かなくなる。
いい加減なやつらはますますいい加減になりただでさえカオス状態のこの街はますます混乱を来たすことになる。

何よりこのご時世、今更マリハナなんて吸っている暢気な輩は居ない筈だ。
つまりこの街でマリハナを喜ぶやつらはつまりは観光客だけ。

日々あくせくと小銭稼ぎに奔走する貧乏なニューヨーカーの狭間を、マリハナで能天気になったらりらりの観光客がへらへらと笑っている訳で、
これではますます勤労意欲が落ちるというものだ。

確かにこの街でもマリハナぐらいいくらでもどこでも手に入る。
マリハナどころかその気になれば、あるいはその気になんてならなくても、ありとあらゆるドラッグというドラッグは簡単に手に入る。

がしかし。。。あらためて言わせて貰えば今更そんなこをしている連中は少なくともこの街の住人にはいない筈だ。
いまだにそんなことをやっているのは、観光客と学生とそして生活保護で暮らすゲットーの住人ばかりだろう。

あるいは、そう言えばこのアパートのすぐ近所にも実は朝からマリハナでらりらりの連中がいる。
ぶっちゃけ老人ホームの方々である。
近所にある高級老人ホームの方々。まさに朝も早くから開けた窓から下界を達観しながら、これみよがしにぷかーっとマリハナを吹かしてはへらへらとご機嫌である。
聞くところによるとアルツハイマーの方々が薬として使用している、とのことなのだが、果たしてこのマリハナのらりらりがアルツハイマー病に対してどのようか効果があるのか。

あるいは、ぶっちゃけマリハナのあのぼーっとした状態とはまさにこのアルツハイマーの方々の境地の疑似体験ではないのかな、と思う訳だが、
つまりはそう、マリハナなどはその程度、アルツハイマーの惚け老人を疑似体験して喜んでいるだけの話なのだろう。

がしかし、ヘロインが母体回帰、あるいはもろに死の疑似体験に似たものがあるのに比べれば、こんな肥やし草などぜんぜん大したことない訳で、
なので、ありとあらゆるハードドラッグの経験のあるこの街の住人たちは、いまさらマリハナと言われても、ははは、と鼻で笑って、いいんじゃない?別にマリハナぐらい、で済んでしまうとは思うのだが。


がしかし、敢えて言わせて貰えば、マリハナはその先に続くヘロインを終点とした自己倒壊への道、のまさにそのドアである。

マリハナに嵌った人間は必ず最終的にはヘロインの中にその回答を見出す。
マリハナを嗜好する全ての人が全てヘロ中になる訳ではないだろうが、しかしマリハナをきっかけにあの悪魔の粉に向けての道のりが一挙に狭まるというのも事実。

と言う訳でヘロインか、と思う。
そう思うだけで、なにやら身体がずとんと重くなったりもする。
それぐらいに身体に、つまりは身体的に重く重く作用することになるこの悪魔の粉。

実は何ゆえか最近このヘロインのことを思い出すことが多く、これはなにやらの暗示であろうか、などとかんぐっていたのだが、
原因はといえばなんてことはないこの電子タバコである。

この電子タバコ。
前述したようにその形状的には金属製の筒。

でこの金属の筒を手にしてすぱぱーとやっていたりすると、なんだかこの経験も以前したことがあるぞ、と妙にフラッシュバックが起きる。
ぶっちゃけ、この金属筒の手触りというかその感覚に覚えがあるのは、まさにそれクラックである。

その動作だけでみれば、ライターを使う使わないの違いだけで、電子タバコ吸引とクラック吸引はまさに同じ。

当然のことながらマリハナはとりあえず公共の場でさすがにクラックはまずい。
その破壊力というか、ぶっちゃけ中毒度と身体に及ぼす影響が違いすぎるし、クラックに手を出した人間は全てと言わないまでも、99%は人間を辞めることになる。

そう言ってしまえば、その他、さまざまな悪魔の一片。

シャブ=スピードは言うに及ばず、ヘロインも最初の頃はこんな感じで吸引していたこともあって、
まさにこの電子タバコ、この金属の筒。あの若き日の苦い記憶がまざまざと蘇って来る訳である。

がしかし、この電子タバコ。まさにいま始まったばかり。

これからどんどん開発が進んで、もっともっと色々なバリエーションが出てくるに違いない。

つまりは、ちゅうことはもしかすると、
近い将来、こんな電子タバコみたいなやり方で、まさにお気楽にあの悪魔の粉、クラックやらスピードやらヘロインなんてものも、
仕事中に机に座って、すぱぱぱーとできるようになったり、

下手をすれば、ヘロインをWEBでオーダーして、PCでリチャージして、
パイプの精度を上げるために、ファームウエアのアップグレード、なんてことが必要になったり。
あるいは、コードを書き換えて、ヘロインをクラックやらアシッドやらに変更してしまったり・・・・

考えるだけでもまさに人類が崩壊する足音が聞こえる訳だ。

まったくおかしな時代になったものである。

そしてこれからますますおかしなことになるだろうなあとその先の展開を思って思わずニヤニヤしてしまう訳なのだが。。。

おら知らねえ、と言わせてもらう。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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