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南極日和下の最強グッズ

Posted by 高見鈴虫 on 28.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
実は今年の冬が寒くなる!ってな情報を掴んでいた俺は、
その極寒の季節に向けて準備を怠らなかった。

つまりはこの冬に向けての最強グッズを用意していたのである。

まずはグースダウンのロングコート。

秋を過ぎたあたりに、暇に任せてEBAYなんぞをつらつら観ていた時、
ふとグースダウンのロングコートなるものを見つけた。

その中古のロングコート。写真を見る限りまさに雪だるま。
でその値段がぽっきり100ドル。

その値段の安さも然ることながら、そのダウンのロングコート。

見るからにやりすぎ、というか、まさか南極探検隊じゃあるまいし、こんなものいったい誰が着るんだ、
というような一物である。
たぶん、一生に一度行くか行かないかのスキーバケーションやらに過剰反応してしまったのだろが、
もう二度と着る機会もないだろうし、クローゼットの中に置くにもかさばってしかたがない。

がしかし、買ったときの値段を考えれば考えるほど捨てるには惜しすぎる、という
売り手のジレンマをひしひしと感じるような、まさにEBAYならではの掘り出し物。

がしかし、捨てる神あれば拾う神あり、とはこのことで、

そう、いるのである。そんな無用の長物を喉から手が出るぐらいに必要としている輩。

そんなものを着るのはまさにニューヨークのドッグラバー、これを置いて他にはない!

改めてこのドッグラバー。

矢が降ろうが槍が降ろうが、真夏の炎天下も、ハリケーンの暴風雨下でも、
そしてマイナス15度の超絶の極寒日であろうとも、犬の散歩だけは怠るわけにはいかないという、
実に実に特殊な境遇に生きる人々。

という訳で、この文明世界においては完全にやりすぎの無用の長物であろうこの南極探検隊仕様のロングコート。

思ったとおり誰もBITが現われずたった一人の引きさえもない。

という訳で、期限終了ぎりぎりの直前になってから、

ねえねえねえ、良かったら半額にしてくんない?

とふっかけてみたところ、なんと一撃でOKサイン。

うほほほ、やってみるもんだな、という訳で、なんとその最強ギアがいきなし50ドルで手に入ったという次第。

でさっそく届いたこのグースダウンのロングコート。

届いた時には大きな靴箱ぐらいの大きさであったものが、取り出した途端にみるみるとふくらみ初めていきなりの雪だるま。
いかにもいかにも見るからに暖かそうである。

でこの冬一番と言われた極寒日の到来。

待ってましたとばかりにさっそく着て出てみれば。。。
なんとなんとこの膝下まですっぽりと入るロングコート。まさに最強!!!
まるで分厚いダウンのコンフォーターをそのまま頭からずっぽり被っているようなもので、
しかもダウンだけあってその見た目とは裏腹にまるで羽のように軽い軽い。

下手をすればこの零下10度を割り込んだ南極日和のこの極寒の日に、
思わずベンチに座って居眠りができるぐらいに暖かいのなんの。

いやあまさに掘り出し物のお買い得品。最強グッズを手に入れた訳だ。

がしかし。。。

この極寒の日の散歩で辛いのは身体だけではない。

例え身体中にダウンのコンフォーターを羽織ったとしてもひとたび外気に晒されているところがあれば、
一撃でその部分がひりひりと凍りつきはじめる。

ぶっちゃけそれは頭と顔、という訳で、そう、この季節、毛糸の帽子は必需品。

とは言うものの、小生、実は生まれながらの厄介な宿病を抱え込んでいて、
ぶっちゃけそれは超がいくつもつくほどの敏感肌。

肌につけるものにほんの少しでも化繊が混じっていたりすると、たちまち皮膚が赤く腫れ始めて痒いのなんの。

という訳で、かのユニクロのヒートテックなんてものを着た日には、散歩の途中から思わずすっぽんぽんになって身体中を掻き毟りたくなるほど。

去年にいたっては止せばいいのに安さに騙されて購入した毛糸の帽子。

被ったとたんに一撃で額と言わず首筋と言わず、頭の中にまで大湿疹大会で、一冬の間ずっと頭を掻き毟って過ごすことになった訳だ。

という訳でそんな俺にとって、この凍えた突風がどれだけ冷たくても、どうしても毛糸の帽子を被ることができない。

ご存知のように体温のほとんどはその後頭部および首筋から奪われていく訳であって、着ているものは多少薄着であっても、頭さえ温かくしていればそうそうと寒さにやられることもない。

のだが俺の場合、その一番大切な部分が凍るにまかせたまま、な訳でこれはいかにも熱効率が悪い。

とかなんとかぶーたれながらも、XMASの終わった直後の恒例の年末投売り大会の始まったブロードウエイの商店街。

目に付いた登山用品店を覗いてみた。

実はこの登山グッズ店。

このマンハッタンのど真ん中でエベレスト登山隊のようなものを売っている訳で、あきらかに出店する場所というか客層を間違えている、
とは思うのだが、それがどうもなかなか繁盛している訳で、その理由はと言えばまさにドッグラバー。

そう、天候に関わらず日夜を公園を徘徊して過ごすことになるドッグラバーたち。

その必需品が実にエベレスト登山隊と酷似していたりもするわけだ。

という訳で決まって犬好きの店員さんに、いやあ実はアトピーが酷くてさ、冬でも帽子が被れなくて、なんて話をしていたら、

おおお、それかそれか、実は俺もそうなんだよ、という店員さん。

で、お勧めはこれ!と出してきたのが、ICEBRAKERなる会社の出しているMERINO WOOLの毛糸の帽子。

ほら、ここにも書いてある、そのものずばり、NO ITCHING つまり、痒くない!

騙されたと思って買ってみろ、ぜったいに後悔はしないから、と観るからに自身に満ち溢れたその態度。

でも。。去年もそれで騙されて冬の間中、頭を掻き毟っていたんだぜ、とまさに半信半疑。

それに。。この値段。。なんとたかが毛糸の帽子がなんと40ドル、である。ユニクロだったら4ドル99の筈なのに。。

がしかし。。そう、俺がこの毛糸の帽子がないがためにどれだけの苦労を強いられているか。
あるいはこの糞アトピーのお陰でどれだけの無駄な出費を重ねさせられているのか。

がしかし。。。そう、この毛糸の帽子、まさに必需品な訳で。。

という訳で、交渉の末に、駄目だったら返品OK、と言われて一か八か、えいやあ、と買ってみた訳なのだが。。。

結果から言うと、まさに神様からの贈り物。まさに最強グッズ。

これまでの冬空の下、まるでやすりでこすり上げられるようだったあの凍りついた風が、この帽子を被るだけでなんともぬくぬくの小春日和。

しかも。。。このNO ITCHINGのMERINO WOOL。なんと奇跡的なことに、ぜんぜん痒くならないのである。

奇跡だ、と思わず。まさに奇跡。この俺が毛糸に被れないなんて。。絶対にありえない。。

という訳で、零下15度のシベリア日和のこの冬。

Tシャツトレーナーの部屋着の上からひょいとグースダウンのロングコートを羽織るだけ。

そして頭にはMERINO WOOLの毛糸の帽子。

もうこれだけでなにも怖くない。

大吹雪の公園の真ん中で、思わず昼寝がしたくなるほどの暖かさである。

できることならば、Tシャツからセーターから下のズボンまで、
すべてMERINO WOOLで揃えてしまいたい気もする訳で、
それはまあ次の大寒波までの課題としよう。



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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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