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「不ィ屈」

Posted by 高見鈴虫 on 01.2014 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback


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土曜日の朝、
休みだと言うのにまだ暗いうちから起きて、
眠い眼をこすりながらいつものようにセントラルパークへ。

道すがらに顔見知りたちと出会う度に挨拶がてらの立ち話。
そのまま三々五々に遊歩道を回り、犬談義から始まり、
お気に入りのレストランからウクライナ情勢からかねてよりのアカデミー賞のことからと話題は尽きず。
と言う訳で家に着いたらすでに10時半。
じゃじゃじえ~、やばい!今日は歯医者の予定があった、と大慌てで風呂に水をため、
足を洗い、身体の泥をふき取って、ごしごしとバスタオルで擦り、
ドライフードの上からビーフビスケットをふりかけてその上から乾しレバーを粉々してふりかけて
とやっているうちに自分のことは全てないがしろ。
髭も剃らず髪もとかさず、犬の散歩の格好そのままで地下鉄に飛び乗って歯医者さんへ。

いやはやすみません、遅れました、と平謝りながらまたまた歯医者さんや助手さんたちと
とお勧めのレストランやらどこのだれがどうしてなにして、なんて話でいやはやせまい日系社会。
まさに部落というか村というか長屋というか。

で、治療が終わったとたんにまるで狙い済ましたようにかみさんから電話。
これからグラセンに出るからどこそこで待ち合わせ、という話で、行って見れば、
例の日本の津波・311からの写真の展示会。
あのとんでもない大災害から、日本がいかにして立ち直ってきたかの軌跡が、
さりげなくも実に感動的に陳列してある。

そうだ、大切なのは、いかにして立ち直ってきたか、なのだ。
こんな災害から立ち直った日本は本当に凄い。
がんばれ日本、負けるな日本、力の限り、と思わず小須田部長してしまって涙がうるうる。

がしかし、思ったとおりというかなんというか、
その中から例の原発のことがすっかりと抜け落ちているのである。

なんで?と思わず、???? である。

つまり、津波と原発は別ということ?

いやいやいや、いまさらそれはないでしょう、という気がする訳だ。

つまり、不屈の闘志で津波の被害から立ち直った日本が、
やはり、不屈のあつかましさで鎌首をもたげ始めた東電・財界・自民党にいまやすっかり丸め込まれ、
いつの間にやら再び原発依存の放射能漬け国家に逆戻り。
お家芸ともなった電通さんの巧みなイメージ戦略の末に、
いやあ、放射能はやっぱりぜんぜん大したことなかったみたいってことになっているのか。

で、結局この展示の目的って、
なのでオリンピックも大丈夫ですってことになるのかな?

と思わず、心の底から苦笑いである。

あんなあ、日本はともかく、世界中でそんなあからさまな騙しをくれることないだろう、と。
見る人が見ればその趣旨はすぐに判ってしまうと思うのですが。。。。

がしかし、そう、まあ、このように日本もすっかり立ち直った、と大手を振っておられるようなので、
東北でがんばった方々に敬意を表してまあ良いとしよう。

だがしかし、
次に来る大災害がいったいいつなのかどこになるのか知らないが、
下手をすれば東北の二の舞どころか、
ことによると、次こそが本ちゃんの原発が大臨界、
日本どころか世界が放射能漬け、なんてことになってしまったときにはいったいどうするつもりなのか。。。

つまりまたその時になってあわてふためいて、その場限りの言い逃れでお茶を濁せばよい、
と、復興の過程でそいういうことを学んでしまった、ということなのでしょうか?

その曖昧さ、というか、いい加減さ、というか、つまりはなあなあさ、
やっぱり日本なんだよね、確かに。


なんてことを考えていたら、
なんとなく日本食、それもすっごく普通の日本食が食べたくなった。

という訳で、うっしゃあ、とばかりにサンライズマート。

そこでまたまた知り合いどもに出くわして、よおよおおひさ、元気だった?
とやりながら、カップラーメンから天ぷらそばからカレーに焼きそばにアイスにお菓子にと、
まさにじゃぱにーずジャンクフードのてんこ盛りを買い込んで、
家に帰るやいなややかんいっぱいのお湯が沸くのももどかしく
いきなりのMADE IN JAPANのジャンクフード大会。

いやあ、うまいうまい、これぞ日本の味、とばかりに思わず平らげてしまったのだが。。。
その後、いきなり背中のあたりがむずむずとする。
なんだよこれ、なんか背中が痒いんだが。。

と言う訳で、そう、これたぶん食品添加物だろう。

改めて言わせて貰えば、このじゃぱにーずジャンクフード、
味の素やら添加物の量がまさに半端ではない。
つまり超不健康食のその極めつけみたいなもので、
最近ダイエットもあってウルトラ健康食生活をしていた我が家、
すっかりそんな免疫が弱まってしまっていたようで、
いきなりこの添加物の大ラッシュに喉は乾く、身体中掻き毟りたくなるほど痒くなって、
そしてどしーんと石臼を背負ったようなこの眠気。

これぞまさにジャンクフードのパワー。
いやはや恐るべし、といったところである。

がしかし、このジャンクフード、それはなにも日本に限ったことではない。
どこの国にいってもジャンクフードはジャンクフード。
安かろう悪かろうは衆知の上な訳で、その暴虐武人なほどの添加物も納得の上、
ということなのだろう、というのがその建前な筈なのだ。

そうなんだよな、俺たち日本にいたときは本当になんの考えもなしに、
まさにこんなものばかり食っていたんだよな、と改めてその無謀にただただ唖然とするばかり。

確かに。。ガキの頃からこんなものばかり食っていれば、そりゃ「アトピー」やら「切れやすい子供」やらにもなるだろうに・・

がしかし、それをなにも、売っているスーパーやら製造元のせいにしても始まらない。

どんなに食品添加物が入っていようが、大丈夫な奴は大丈夫なのだろうし、
そんな味の素やら添加物の味が好きで好きでしょうがない奴もいるだろうし、
あんまりそんなものばかり食べていたがためにすっかり耐性ができて、
食品添加物の入っていないものを食べるとアレルギーを起こす、なんているミュータントも出てきているかもしれない。

つまりは人それぞれ、消費者の自己責任。
そう、すべて納得の上で、のことなのだ。

ただ、自覚しなくてはならないのは、
つまりそれは日本に限らずアメリカに限らず、
安いもの食っている奴はつまりはそれが安い理由となるところの何か、
つまりは、それを安くするために使われたさまざまな工作のその代償をも腹に詰め込むことになる訳で、
下手をするとそれは毒食っているのと変わらないことにもなりうる。
つまりは親がそれを自覚しない限り、子供はみるみると毒漬けにされてしまうことになるわけで、
いまの食事を節約することが後にいったいどんな事態を招くか、
あるいは、そうやって甘やかしてお菓子漬けにしたことどもがいったいどんな成長を遂げるのか、
そう遠くない日に必ず、その高すぎる代償を払わされることになるのだから。

改めて言えば、資本は、そしてその提灯持ちに過ぎないマスコミは、そして政府は、
決して子供たちを守ってはくれない訳だ。

あらためて東電の例を挙げるまでもなく、
CMに騙されてはいけない。テレビに騙されてはいけない。
あるいはマスゴミに、そして政府に、

そして彼らのしかけるイメージ戦略に騙されてはいけない。

あいつらはつまりはそんな毒を撒き散らす会社から金を貰っては、
そんな毒入り製品をよりおしゃれにコミカルに親しみやすく、
いかにも消費者の味方です、友達です、みたいなイメージに挿げ替えるのが仕事、
つまりがそもそも人を欺くためにできあがったのがメディアという媒体なのだ。

綺麗なバラには棘があるように、美味すぎる話にも必ず裏があるのだ。
そういう安易なイメージ戦略に騙されてはいけない。

CMに不必要な金を注ぎ込んでいるというだけで疑うぐらいがちょうどよいのだろう。

自分を、そして自分の家族を守るのはつまりは自分自身の知恵と正しい知識なのだ。
もう騙されてはいけない。

改めて言えば、

津波から立ち直った日本が、
原発を止められない筈がない。
そして、そんな資本の蹂躙から身を守るべく賢く自衛するべきなのだ。

と言う訳であらためて、そう言えばあの津波展示会に飾られていた「不 イ屈」の文字。
あれ?不屈の屈ってニンベン着いたっけか?とそればかりが気になってしまったのであった。

で、正解は「ふくつ」の「くつ」は「屈」でニンベンはつかず。つまりあれば造語であったらしい。
ああそういうことかとは思ったが、なんとなくニンベンがつくとバランスが悪い。
なんかニンベンのィの字がつくと、まるで「掘」にも間違えそうで、
つまりは、不堀、掘り下げるべからず、ということなのかな、などとはあまりにもうがり過ぎだろうか。

と言う訳で、ジャパニーズジャンクフードの毒にやられたのか、なんとなくにわかに放射脳してしまった土曜日であった。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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