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不幸は落ちてみないと判らないもの

Posted by 高見鈴虫 on 12.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
友達が死んだ後、
友達が死んでいない奴を見ると、
ああ、こいつはまだ友達を失くした経験がないのだな、
とは思うが、
だからといって、お前も友達を失くしたときになって、
俺が言ってる意味がわかるさ、というのも馬鹿な話。

失業したことのない奴は、
失業をしたことのある奴の人生観になど興味は持たないし、

車で事故ったことのない奴は、
事故ったことのある奴から、いくら運転気をつけろ、
といわれてもうるさいだけだろう。

女にふられた事のない奴は、そんな奴がもし居たらとすれば、だが、
女にふられ続けた奴の言い草になど、なんの興味も持たないに違いない。

つまり、お前が悪い、となるわけだ。

お前は、馬鹿で、貧乏で、ちびの不細工だからそうなったのだ。

俺は違うぞ、と言われるのがおち。

そうさ、俺だって昔はそうだった。

という訳で、パークポリスからのチケットである。

いや、うちの子は、あるいは、私は大丈夫、と思っていた人々が、

いきなりリーシュをつけて歩きはじめている。

一斉検挙で捕まったのだそうだ。

100ドル

そう、100ドル。

犬の放し歩きが見つかって100ドルの罰金である。

なにもこんなことぐらいで、
あるいは、
あんたらにはもっとしなくてはいけないことがあるんじゃないのか?

とは誰もが思う。
誰もが思うが、手渡されたその不条理の塊り。

100ドル。。

こんなことぐらいで100ドル、と思う。
たかが100ドルじゃないか、とも思う。

がしかし。。。

という訳で、ひとたびチケットを貰った経験のあるものは、
二度と安易に放し歩きをしなくなるだろう。

なぜ?100ドルの罰金が惜しいから?

そうではない。

もう二度と、あんなに腹の立つ思いをしたくはないからだ。

つまり、これ以上なく不条理でありながら、
それに対抗できない自身の無力を思い知らされるからである。

ということで、ぶっちももう5歳、
これまでにもらったチケット。。。実に3枚。

という訳で、元気いっぱいの子犬を連れた人々が、
きょうはしおらしくリーシュをして歩いているのを見て苦笑い。

おまえら、ちっとは学んだじゃねえか、と目を合わせてはニヤリと笑い会うのである。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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