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「犬の喧嘩の理由」

Posted by 高見鈴虫 on 21.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
超猛犬のサリーがまたまた大喧嘩。

今度の相手は、実はサイベリアン・ハスキーのワイリー。
つまりブー君の大親友。

ええ、あの優等生のワイリーが!?

最初は仲良く遊んでいたところ、どうも玩具の取り合いからか、
サリーがいきなり、なにすんのよ!!、と襲い掛かってしまったらしい。

普段ならそんなサリーの激高に驚いた犬が、怯え切って逃げ散って、
サリーは悠然とおもちゃを独り占め、
となるところなのだが、
がしかし、今回の相手はちょっと様子が違った。

さすが狼の血を引くワイリー。
咄嗟に身をかわしたかと思うとなにがどうなったのか、
一瞬のうちにその腕の下にサリーを組しだいていた。

これまでの生涯において一度たりとも喧嘩に負けたことのなかったサリー。
突如のこの展開に大驚愕。で、思わずキャンキャン泣き。。

えええ、サリーが?あのサリーがキャンキャン泣き?

飼い主のジェニーでさえ聞いたことのなかったサリーのキャンキャン泣きに、
ドッグラン中が呆気に取られていたのだが、

がしかし、一番驚いているのは実は当のワイリー本人。

サリーの上に圧し掛かりながら、うへえ、俺とんでもないことやっちまった、
と今更になって慌てふためいている始末。。

と言う訳で大人4人がかりでなんとか引き離したのだが、双方共にいまだにパニック状態のまま茫然自失。

その隙に、と二人を分けて、あたふたと、なにかあったら連絡して、と飼い主同士で電話番号を交換し、そして無事にワイリーを送り出した。

そんなワイリーが帰って行くのを見届けたとたん、
いきなりしおらしくなってしまったサリー。

お前、大丈夫か?と傷の有無などを調べながら、
胸などをさすってやれば、
しょんぼりと肩を落として隅のベンチの上、、
そんな俺の顔などをぺろぺろと舐めている。

まあ見たところ大した怪我はないみたいだし、
ちょっと気が落ち着くまでと、膝の上に抱いていてやったのだが。。

という訳で、一難去ってようやく胸を撫で下ろしたとたん、やれやれ、と呆れ顔の面々。

だが本心はと言えば、
まあでも、これに懲りてサリーもちょっとはおとなしくなってくれれば良いのだが。。
というのが正直なところであった。





その夜遅くになって、
サリーの飼い主であるジェニーからメールが届いた。

これがサリーにとっても良い教訓になってくれるといいわ。

自分よりも大きな相手に手を出すと酷い目に合う、
ってことを判ってくれただけでも良い経験になったのでは

とサリーが喧嘩に負けたことを逆に喜んでいる風なのだが・・・

そんなジェニーに思わずなのなあ・・と。


ジェニー、
犬が喧嘩をしない、犬に喧嘩をさせないのは、
相手が強いだ弱いだ、とか、大きい小さいとか、
そういう話ではないのだよ。

つまり犬が喧嘩をしないのは、

ひとえに「飼い主を悲しませたくないから」

と、そういう風に考えてもらわなくては困るのだよ。


それは「犬」対「犬」の問題ではなく、「犬」対「飼い主」の問題。

不良が悪をやめるのは、
もう悪い遊びが面白くなくなったからではなく、
おんなに苦労をかけたくないから、に他ならない。

それ以外に男が不逞をやめる理由などない訳だ。

つまり彼女のこの、相手の自主性重視、というか、
つまりそこに自分自身が介在していない、という視点こそが、
サリーが猛犬化した、あるいは、
ちょっと言いづらいが旦那が逃げた、その理由ではないのか、
と思ってしまった訳だ。

人と人はなんらかの形で互いに関係を持ち合っている。
そして支えあい、影響をし合っているのだ。

それは犬と人間も一緒。

喧嘩はしない。だって飼い主が怒るから、
そう思ってもらわない限り、犬が素行を改めることはない。

つまりどこぞの悪がきと同じなのだ。

犬の世界での理屈がどうであれ、
人間と暮す以上は妥協をしてもらわなくては困る訳だ。

そんな訳でブー君である。

喧嘩をしたとたんに、俺の元にすっ飛んできて、
ごめんなさい、ごめんなさ、とやるわけなのだが。。。

あのなあ、おまえ謝るぐらいなら最初から喧嘩をするなよ、と。

これはこれで困ったものだ。。

お前ら。。元気が良いのはいいのだが。。。
もうちょっと自覚を持ってもらえないものだろうか・・・


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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