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純米国産オーガニック・グラスフィード・チキン・フィレ

Posted by 高見鈴虫 on 03.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
かみさんが里帰りして早7日。
自宅勤務にしたこともあってまあなんとかやってはいるが、
実は最近の犬の態度に変化が現れている。

IMG_6521.jpg
どういう訳か、かみさんがしばらく帰って来ない、
ということはどうやら判ってはいる様子で、
かみさんの姿を探したり、始終鼻を鳴らしたり、
というようなことはないのだが、
やはり、ドア口でなにか気配を察すると一目散にすっ飛んで行く。

で、暫く姿を見ないと思えば、がっくりと肩を落としてとぼとぼ帰ってくるか、
あるいはそのまま玄間のドアの前に寝ていることも多い。

つまりおまえ、あいつが帰ってくるまでずっとそこでがんばるつもりか?

かみさんの留守の間、自宅勤務にしたこともあって、
昼飯の時間に散歩にも出れるし、
独り身の手持ち無沙汰で普段に比べてちょっと散歩の時間も増え、
ケア体制としては万全な訳なのだが、
だからと言って犬が超ごきげん、という訳ではまったくなく、
ぶっちゃけて言ってみれば始終不機嫌。

普段、かみさんの前で見せているあのニカニカ笑いもまったく影を顰め、
散歩中もむっつりと黙り込んだまま、名前を呼んでも振り返りもしない。

ドッグランでもボール遊びもそこそこにベンチの上で遠くばかりを見ているし、
そうかと思って街を散歩すれば、信号の度に立ち止まって、いや、そっちは行かない、
と駄々をこね始める。

もともと強情なところのあるこの犬。

一度言い出したらなかなか言うことを聞いてくれない。
いや、そっちは行かない、としゃがみ込み、足を踏ん張り、
無理に引っ張るとそのまま寝転んでしまったり。

その度に道行く人の苦笑いを浴びて俺もたじたじである。

なんだよ、いったいどこに行こうって言うんだよ、と聞いてみれば。。。

え?そっち?そっちに何しに行くの?

まあそういう時には大抵、ペットショップ巡りな訳で、
街中のペットショップを一軒一軒訪ねてはサンプル用のおやつをねだる。

つくづく食い意地の張った奴なのか、と思えば、
ここに来てはた、と気がついた。

つまりこれは抗議なのである。

普段かみさんから頂戴しているおやつ。
これが最近とんともらえなくなったことに腹を立ててるのである。

で、かくなる上は自力でおやつを回収して回るという実力行使に出ている訳だ。

うーん、我が犬ながらあっぱれ。神は自らを助くる者も助く。

なかなかやるじゃないか。

がしかし、そうそうと犬の事情に付き合わされて、おめおめと街中のペットショップを連れまわされては貯まらない。

かくなる上はと一年奮起。

いつも世話になっているご近所のペットショップに行って、こいつの好きなおやつ、全部ください、とやってみた。

という訳で、まさに出てくるまさにサンプルおやつの山。

がしかし、嬉々としておやつにしっぽを振りながら、いざ実際に口にしてみると、

むむむ。。。不味い、と吐き出してしまう。

あれまあ、と頭を掻く俺。

普段からかみさんと随意の店員さん。

そうなんですよ~、ブッチ君は実は割りと好みが激しくてね。

という訳で、はい、これだったら、と出してきたのがチキンフィレ。

純米国産でもちろんオーガニックでグラスフィードで育てられたチキンの干し肉。

これだったら絶対に大丈夫、と差し出した途端、これだ!とばかりに飛びついたブッチ。

たちまちサンプル用に開けた袋から次から次へと平らげまくる。そのがっつきぶりに思わず赤面もいいところ。

という訳で、いやそのサンプル分もかいますよ、と言えば、いえいえこれはサンプルということで結構、となんとも嬉しいお言葉、

と思えば。。。なんとその純米国産オーガニック・グラスフィードのチキン・フィレ。一袋。。。3千円。。。

俺が毎日玉ねぎスープとリンゴばかり食っているというのに。。お前は三千円の鶏の笹身かよ。。

がまあ、これでこいつの機嫌が治るのであればそれも良しとしよう、と家に帰ったのだが。。

果たしてなにが起こったかと言えば、いきなりご飯を食べなくなった。

つまり、ご飯の代わりにそのチキンフィレを寄越せ、というのである。

バカ、こんな高いもの早々と平らげられては貯まらない。

そのご飯を全部食べ終わるまで、チキンフィレはおあずけ、とやれば、

だったらこんな飯、食わない、とばかりにハンガーストライキである。

おいおい、やれやれ、である。まったくもって、心のそこからやれやれ、な訳である。

くっそお、かみさんのやつ、電話もしないでどういうことだ、と思わず八つ当たりに舌打を繰り返す訳である。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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