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腰痛退散!マットレスを買おう!

Posted by 高見鈴虫 on 12.2012 チャーリーホースは真夜中に疾る
ここ数年に渡って腰痛に悩まされていた。

それは慢性を通り越して既に持病と化してしまっていたわけなのだが、
ふと気づくとそう言えば出張中は腰の痛みを感じた事がなかった。

のが、家に帰り着いた途端にまた再発。

まあ出張中は気が張っていたからな、
とまたいつもの訳の分からない精神論でお茶を濁していた訳なのだが、
ひょんなことからかみさんと買い物に出たおり、
余りの腰痛に耐え切れなくなり、
ちょっといつもの腰伸ばし体操をする場所がないか、
と思いついたのがデパートのマットレス売り場。

で、フロア一面に並んだマットレスの上を、
半ばはしゃぎながら転がり回っていたわけなのだが、
ふと、そう言えばうちのマットレス、
ニューヨークに来てからだから通算20年以上も一度も替えた事がなかった訳だ。

いまとなってはその真ん中の辺りは、
まるで人一人がすっぽり入ってしまうぐらいに落ち窪んでしまい、
自然と人間様は両端のまだ硬さが残っているあたりに、
そして真ん中のくぼみは犬が占領していた訳なのだが、
果たしてこのデパートのベッド売り場のマットレス、
寝転がった途端に腰全体がツーっと引っ張られるぐらいに気持ちがいい。

で、やれメモリーフォーマットだ、硬いのだ柔らかいのだと試しているうちに、
つくづくこの腰痛という悪霊に取り憑かれた状態に嫌気が刺して、
悪霊退散!とばかりに、
えいやあ!まさにその場で、売り場にあった中でも最も硬い、
つまりは腰が一番気持ちの良かったマットレスを買ってしまった訳だ。

というわけで届いたマットレス。
寝たとたん、何やら腰の下に枕でも敷いているように、
腰から背中がキューっと伸びるよう。

つまそれまで穴の中にすっぽりと収まるような姿勢に慣れ切っていたということか。

で翌朝、いつものように目を覚ました途端にやばい 遅刻だと飛び起きて、
頭からシャワーをぶっかけ派を磨いてスーツに腕を通した途端に地下鉄に飛び乗って、
と辿りつlたオフィス。

で、ここにきてふと違和感に気づく
腰が痛くない。
いつもなら、オフィスについた途端にいてててと倒れこむの椅子に座った途端に
ジーンとしていた腰が全く痛くない
つまりこのまま椅子に座って、いやあ、着いた着いた、と一休みする必要もなく、
そのまま仕事にはいれしうだはいってしまってもなんの支障も感じないではないか。
なんだよそういうことか。
と今になって気がついた

なんだよ、長年の腰痛の原因は、実はなんてことはない、ただの古いマットレスだったのだ。

今更ながらお粗末な結末であった。



プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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