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風に吹かれる提灯気分

Posted by 高見鈴虫 on 23.2014 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
ととと、という訳で失業である。

今日ジャーマネと話し、正式にレイオフを通達された。

これまで、仕事を辞めたことはあるが、レイオフされるのは始めてである。

さすが米系だ。

米系と言えばすぐに思いつくのが「レイオフ」なわけだが、
いきなりそれを本ちゃんで食らうとは思ってもみなかった訳で、
まさに出来すぎという感じ。

噂には聞いたが、いやあ米系、なかなかやってくれるじゃねえか、
とまさにそんな感じで、文句を言うどころか思わず関心してしまった。


という訳で離職手続きである。

保険の移行から始まって、なかなかとやることが多い。

まあなにごとも新しい経験という奴なのだが、
いやはや、である。






ちゅうわけで、そう、レイオフを食らった、ということは、

つまりは、現実問題として「失業する」ということな訳である。

これまで、仕事を辞めて旅に出た、ことはあったが、
本ちゃんの失業者という身分になったのはこれが始めてである。

レイオフに続き、失業者、なんてものまで経験できて、
まさに感謝感謝、と言わざるを得ない。

さすが米系である。やってくれる訳である。

日本においては、労働者を、歯車、あるいは、道具、
あるいは、そう、将棋の駒、なんてものになぞらえる例は聞いてきたが、
米系における労働者、まさに、ポーカーのカード。
これとこれを切って、と次から次へと新しいカードを引いていく訳で、
今回などまさに、えーい、全取っ替え、ってな感じで、
テーブルの隅に投げられた捨てカードの俺、まったくやれやれ、と苦笑いである。

という訳で、ご愁傷様、という訳でもないのだが、
なんだかんだと色々な奴らがご挨拶にやってくる。

で、どうする訳?なんて話をしていくのだが、
まあね、米系においてはこのレイオフ、つまりはカードの取っ替えひっ替えは、
まさに名物、というよりは常識的必要悪な訳で、

なあにまた数年経って、
いまはブイブイ言わせているあのお偉いの首がちょんと飛んだ拍子に
その下の派閥勢の首が芋づる式に飛ぶ訳でさ、
そうなったらまた呼んであげるよ、とまあつまりはそんな感じ。

そういう奴らも、実はこれまでに何度もこのレイオフってやつを経験している訳で、
あらため、
ええ、いままでにレイオフの経験がない?いったいなにものじゃお前は、ってなぐらいに驚かれたりもする。

バカタレ、カタギになってからというもの、真面目な労働者であった俺は、
レイオフどころか失業なんてのも始めてじゃ。
で、失業保険ってどうやって貰うわけ?と先輩連中に教えを乞うことになる。

まあそう、なにごとも経験だから、失業保険ってやつも一度貰ってみたかったんだよな、
と呑気に答えれば一同顔を合わせて苦笑い。

がしかし、そう、ここまでまるっきり途方に暮れてしまう、
いまさらジタバタしても仕方がない訳で、
そう、なるようにしかならねえよ、とケツをまくるしかない訳である。

俺は別に、
どうしても社長になりたいわけでも、
別にポルシェを乗り回したい訳でも、
ぴあのばあで豪遊したい訳でも、
若いホステスさんといい思いがしたい訳でも、
ハイライズの高級コンドの窓から世間を見下ろして暮らしたい訳でもない。

ただ、朝晩に犬に十分な運動をさせて上げられれば、それで十分満足な訳である。

つまり、ぶっちゃけ、家賃さえ払えれば、
あとはゴミを食っていようが、服に穴が開いていようがまったく気にしない訳で、
つまりはその程度の男なのである。

そう思ったら、すっと心が軽くなってしまって、下手をすると軽くなりすぎてしまってもいる今日このごろ。

まさに、風に吹かれる提灯気分というやつなのである。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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