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失業ハイパー 早朝のセントラルパーク

Posted by 高見鈴虫 on 20.2014 とかいぐらし   0 comments   0 trackback
ちゅう訳で、相変わらずの失業ハイパーな日々である。

来る日も来る日も公園の芝生の上で日光浴、じゃない、資格勉強に勤しんでいる訳なのだが、
まわりを見渡せばまさに初夏のニューヨークである。

photo 1


さんさんと降り注ぐ太陽。目にまぶしい緑の芝生のカーペット。
朝の風のそよぐ中、そして、見渡せば、思わず視線に突き刺さるようなお嬢様たちのなんとも艶かしいお姿。

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がいかんいかん、俺はそんなことをやっている場合では、
と参考書のページに目をこらせば、
したとたんに、おい、と横から鼻先をつっこむこの不逞の輩。

photo 2


おい、ボール投げろ、な訳である。

ちゅう訳で、朝から木陰の下、
脱いだシャツの上に寝転んではボール投げに付き合わされる訳だが、
俺の失業を心の底から喜んでいるのはまさにこの犬である。

際どいビキニを惜しげもなく陽光に晒したお嬢様たちの前に、
ねえねえ、ねえちゃん、ボール投げてんか?
とおねだりしてみたり、
あるいは、
物ありげに肩を寄せ合うカップルの前で、これ見よがしに大股を広げてゴロンゴロン。
遊びに来たポメラニアンのお尻を追いかけまわしては、
挙句の果てに、どこぞの一団にちゃっかりお邪魔しておやつをせしめて帰ってくる始末。


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まあそんな幸せいっぱいのブー君を横目に、
今日も今日とて失業ハイパーの浪人暮らし。

朝に起きてセントラルパーク。
シダーヒルでのボール遊びの後、帰り道にシープス・ヘッド・メドウ向かいの広大な芝生の上、
人影もまばらなウィークデイの芝生の上で、IPADに仕込んだPDF版教科書をひたすら読み耽る日々。


photo 5


会社勤めの頃にランチ時に通っていたGYMでのトレーニングがなくなってからと言うもの、
さすがに腹筋に弛みが見えてきたものの、
その分、昼飯のCAFE通いがなくなった分、さほど体重にも変化はない。
今となっては全身すっかり日焼けして、まさに罰当たりなぐらいに健康そのもの。
ふとIPADに反射する己の顔つきを見るたびに、
そう言えば、顔のゆがみ、左右の顔の差が無くなってきたような気がする。


photo 4

そうやって昼前までに家に帰り、犬に遅い朝飯を食わせてシャワーに入り、
そして午後からリンカーンセンター脇のパフォーミング・アーツ図書館へと向かう。

この図書館、これまでのニューヨークでの芸術活動の資料の宝庫。
ふと観れば、あの人この人がどこかで観た覚えのあるひとばかり。

そんな御人たちに囲まれて6時の閉館までどっぷりとまた参考書に浸りんで過ごすのだが、
難と言えば、この図書館、あまりにもエアコンが効き過ぎて、
外の暑さにやられてTシャツ一枚で座ってみればものの一時間もせぬうちに全身緊縛、
思わずくしゃみを連発することになる。

という訳で、窓一面に広がる初夏のニューヨークの風景に囲まれながら、
Tシャツの上からダウンジャケットを着こんで、となんともおかしなスタイル。


photo 10


6時の閉館に追い出されて転がりでた夏の街角。
アスファルトから立ち上るむっとした暑気の中から、
ふと見れば西の空に立ち込める入道雲。
この分では夕暮れまでに一雨来そうだ。
それまでにブー君をお散歩に連れ出さなくては、と駅前の雑踏を足早に駆け抜けて。


photo.jpg



そしてドアを開けたとたんに踊りかかってくるブー君に急かされて再びリバーサイドパーク。
とたんに出くわすご近所の顔見知りたち。
やあやあ、と世間話をしながらそぞろ歩きでドッグラン。
ここでも出くわす犬仲間の人々。
そして息せき切って駆け寄ってくる犬たちにいきなり揉みくちゃにされて顔中を嘗め尽くされて・・・

という訳でこの失業ハイパーの日々。
なんともなんとも、まさに心の底から、幸せいっぱいな訳である。

photo 8



ああこの暮らしがいつまでも続けばな、とは思うわけなのだが・・
やばいやばい、退職金が底をついて破産するまえに、
なんとか資格を取ってそして仕事を見つけなければ、な訳であるのだが・・

この暮らし、一度始めてしまうとなかなか辞められない気がしてならない。

やばいな・・


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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