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ワールドカップ・ニューヨーク ~ 暴走する妄想はどこに向かっているのか

Posted by 高見鈴虫 on 25.2014 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments   0 trackback
日本の友人、確かサッカーファンであったな、と思いだして、
このW杯の、とメールを送ったところが、
その返信には、お前もか、に始まり、まさに罵詈雑言、
その文面のほとんどが、W杯くそくらえ、の怨念に埋め尽くされていた。

彼の言うところ、このところ日本中、どこへ行ってもなにを見てもW杯一色、であったらしい。

テレビのCMは言うに及ばず、新聞・メディアのその狂騒ぶりに、
心の底から辟易している、との想いがひしひしと伝わってきた。

そして蓋を開けてみればこの惨敗である。

一勝もできない、どころか、
運命をかけた土壇場の試合でさえ、
二軍選手を相手に完全におもちゃにされて終わった、
という体たらく。

がしかしながら、彼の怒りが、
そんな不甲斐ない日本チームに対してのものであったのか、
と言えば、実はそれだけとも言い切れない気がする。

ぶっちゃけ、こんな糞チームを、
やれチャンピオンだ、世界一だ、と持ち上げに持ち上げて来た、
そのメディア、俗に言うマスゴミのその姿勢に対して、
ではなかったのだろうか。





改めて不思議なのは、
これほどまでに歴然としたその実力差が、
大舞台の本番において無残に露呈されるまで、
なぜ誰も指摘することがなかったのか、
という点である。

試合前にこの展開を予想していたのは、
少なくともネット上で探した限り、
かの釜本氏、ただ一人である。
YOUTUBEで見る限り、
釜本氏の予想がまるで面白いように、
まさに物の見事に的中している。

がしかし、それは釜本氏の見解が神がかっていたからか、
というとまったくそんなことはないような気がする。
つまり、釜本氏は正直だっただけ、
例えなにがあったにしても、
自身の築き上げてきた日本のサッカーの伝統を汚されたくなかった、
ただその想いだけであったろうと思う。

つまり、見識者はほとんどは、実はすでにこの状況を十分に予想できていた、と信じたい。
出なければ、日本のサッカー関係者の全ては素人でもすぐに判るこの実力差に気づけなかった、
まさに天然記念物的なアホ。状況判断能力のまるでないただのパープーということではないか。

がしかしながら、不思議なことにそんな冷静な発言は、少なくとも試合前には皆無だったようだ。
つまり、
マスコミ内において緘口令が敷かれていたから、あるいはそんなムードに陥っていたから、だと思う。

確かに、お祭りモードであっただろうその中で、
いやあ、実力差は歴然としているので、どうせ惨敗でしょう、
というのは、
運動会の練習をする子供たちに、どうせ日曜日は雨だよ、
というようなもので、まあ大人げない、と言ったらそうなのであろうが、
だがしかしだ。

だがしかし、そこで実力差がかなりあるが、
その実力差をどう埋め合わせするつもりか、というところに論点が絞られていれば、
少なくとも相手チームには、日本は本番になにか仕掛けてきそうだ、というプレッシャーのひとつも、
与えることができたのではないだろうか、と思う訳だ。

それがなんだ。
日本中がマスゴミの狂騒に踊らされた上に、
挙句の果てに、選手自身の口からも、
やるからには優勝を狙う、ってな大口さえも吐かれていたようだ。
普段から世界の強豪チームの一員としてプレイしているプロが、である。
彼がこの現実のギャップを知らなかった筈はないのに、である。

つまりは、CM料の札束で顔を叩かれながら、
そんな戯言を、無理やり吐かされていたのではないか、と思う訳だ。

確かに、W杯は大きなビジネスであろう。

その放映権から始まり、実に様々なところで、
このお祭りに便乗して一儲けをたくらむ輩が鵜の目鷹の目で、
狂騒を煽り続けたのは想像がつく。

そんな状況の中で、スターとして祭り上げられてしまった選手たち。

それも、自身の実力の程を骨身に染みて知っている筈であろう者たちが、
いやいや、世界での実力的には実は自分はまったくそんなことはなくて、
という自重どころか、
そんなしろうと達の騒ぎ便乗するかのように、
世界一、だとか、日本の実力だとか、攻撃的サッカーだとか、
そんな根も葉もない浮いた言葉を自ら吐き散らしている、
あるいは、
そんな大口を叩かないわけにはいかない状況に追いやられてしまっている、
という状況そのもの。

これはもう、端的に言って立派な詐欺行為である。

一時的な自己の利益の為には、どんな嘘まやかし、
どころか、国中を巻き込む詐欺行為さえも厭わない、
あるいはその後、どんな恥をかいても金さえ貰えれば気にしない、という姿勢、
そして、そんなどうしようもない人々を英雄のように囃し立てて続けた、
その理性を失ったメディアの支配する日本という島国の状況が、
心底恐ろしいものに思えた気がする訳だ。

改めていう。
この歴史的な屈辱的大惨敗の理由は、理性を失ったマスゴミの暴走と、
それに便乗したチーム、そして我々サポーターにある。

繰り返すが、なぜ事前に、これほど歴然とした実力差に対する情報を提供しあうことができなかったのか。

冷静に敵チームの状況・実力を調査し解析した上で、
そのデータを前提として、その不利な状況下においてならばどうすれば勝てるのか、
という戦略さえも見失っていた日本チーム。

挙句の果てに、優勝を狙います、やら、
この期に及んで奇跡、つまりは、神風である。
まるで、そう、先の大戦でのあの負け戦の形、そのものではないか。

という訳で、このW杯の日本チームの惨敗を目の当たりにした時、
ふと、先日友人から聞いた妙な助言を思い出した。

早いうちに米国籍をとっておけよ、と言われたのだ。

なぜ?と聞き返す俺に、お前が日本のメディアに信じ込まされていることが、
ほとんど全て嘘八百かも知れないからさ、との答えだった。

つまり、今回のW杯の日本チーム同様、日本のマスゴミの煽動に騙されて、
いつの間にか日本という国そのものが、どこかとんでもないところに連れて行かれてしまうかもしれない、
ということを示唆しているのかもしれない。

勝てる、優勝だ、とこれだけ騒いだ戦いに、これほどまでの惨敗をきした日本。

その原因は、つまりは妄想にある。

相手のことをなにも知らずに、めくら滅法の自分たちのプレー、なんぞを目指した日本。
その結果は、まさに、これ、な訳だ。

自身が冷静な状況分析もなく、ただただ耳障りのよい妄想に騙されて行った結果、なのだ。

まさに、そう、嫌な予感がしてならない、という訳だ。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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