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アッパーウエストサイド・ストーリ ~ ウンチ巡回

Posted by 高見鈴虫 on 16.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
夕暮れのドッグラン。いつものように大賑わい、

夏の夕涼みには絶好の時間とあって、
大きいのから小さいのまで、知った顔から見知らぬ輩から、
とりあえずう元気いっぱいに走り回っている。

いつものようにいつものところでブー君がウンチ。

人に寄らず犬に寄らず、日々のウンチは健康を測る大切なバロメーター。
はいはい、今日も健康健康、とちょっとほっとした気分。

そんなまだほかほかの立派なウンチをビニール袋に拾って、
そして俺はいつものようにウンチ巡回に出る。

ドッグランを一周ぐるっと廻って拾い残しのウンチを拾い集めていく訳だ。

誰に頼まれたというのではないのだが、
俺はドッグランに来るたびにこれをやらずにはいられない。

この時期は蝿がわっと飛ぶのでその場所がすぐに判る。
下手をすると、蝿さえも見向きもしなくなった化石のようなうんこもある。
大きいのから小さいのまで、そんなウンチをせっせと集めて廻るわけだが、
これがこれが、実に袋に一杯になるぐらいに集まるから不思議である。

ドッグランで自身の犬のうんちを拾わない人が実はとても多い、ということなのだろう。

うんちを拾うのは自分の仕事ではないと思っているのか、
どうせ誰かが拾ってくれるだろう、と思っているのか、
あるいは、人に見られていなければ、
どうせ誰の犬のものか判りもしないし、
ばれなければなにやっても良い、とでも思っているのだろう。

言わせて貰えば、犬は飼い主に似る。

自分の犬のうんちを拾わないタイプの飼い主の犬も、
飼い主の見ていないところで同じことをしている、と考えるべきだ。

つまり、そう、申し上げ難いことではあるのだが、
飼い主の目を盗んで、他の犬のうんち、
つまりは、拾い残しのウンチを食べているのである。

そうやってウンチを食べた犬に顔中舐められる飼い主。
まさに、げげげ、ものである。

が、ここでいいザマだ、などと言ってはいけない。

例によって俺は飼い主のことなどなんとも思っていない。
がしかし、そんな駄目な飼い主に飼われている犬。
例え飼い主がどんな人間であれ、犬に罪はないのである。

という訳で、犬の健康を考える上に、
例えそれが犬の本能的なものである、とは言え、
やはりウンチの拾い食いはあまりお勧めできない。

とそれに、そんな犬から顔を舐められる俺の身にもなって欲しい、
というものだ。

という訳で、まあそんな理由から、ドッグランに来るたびに、
このウンチ巡回をしている訳だ。

まあ俺一人がなにをやったからと言って、
ドッグランに拾い残しのウンチがなくなる訳ではないのだが、
だがしかし、
そうやって、各自が人のウンチまでわざわざ拾っている様を見れば、
自身のウンチを拾わないタイプの人も、
ちょっと居住まいの悪さを感じてくれたりもしないかな、
というかすかな期待もない訳ではない。

改めて言わせて貰う。

犬は飼い主に似る。

自身の犬のウンチを拾わない駄目な飼い主の姿を、
犬はしっかりと見ているのである。

それを忘れてはいけない。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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