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フレディ

Posted by 高見鈴虫 on 24.2014 大人の語る怖い話   0 comments   0 trackback
別に怖い話でもなんでもないのだが、ちょっとした不思議話。

セントラルパークの木立の中に、普段あまりパークポリスが来ない草原があって、
そこでよく犬とボール遊びをするのだが、
たまに、フレディ、と女の子の声がすることがある。

その声が割りとはっきりと聞こえて、そんな時は、犬も一緒に、あれ!?とそっちの方向を振り返る。

が、誰もいない。

まあ確かに、古代の野外劇場のように、
風に乗ったり、あるいは角度の関係で、遠くの音が妙にはっきりと聞こえることがある。

多分そんな理由なのだろう、と思っているのだが、
今日も同じところでボール遊びをやっていたところ、また同じ声で、フレディ。

犬も、びくり、としてそちらの方向を向いたのだが、やはり誰もいない。

念のため、声のした方向を歩き回ったり、
ハローと呼んでみたりもしたのだが、やはり誰もいなかった。

ちなみにジョーイもよくそこでボール遊びをするらしいのだが、
いや、そんな声、聞いたこと無いよ、空耳じゃないの?
と言われた、ということは多分やはり空耳なのだろう。

まあ犬が嫌がっている風にも見えないし、
どんな理由であれパークポリスに捕まらずにボール遊びができるので、
ちょくちょくお邪魔するつもりなのだがな。

ブッチはもしかして前世でフレディーという名前だったのだろうか。

確かにブッチよりもフレディの方が似合っている気もしない訳ではないが、
妙なところに連れて行かれても困るので、知らない人はあまり相手にするな、
とは言ってある。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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