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エリザベス・カラーの弊害

Posted by 高見鈴虫 on 07.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
という訳で、にわかエリザベス・カラーのブー君である。
以前このカラーを着用したのは、いつのことだっただろうか。
取りあえず、前回の時のように、カラーをなにかのおもちゃと勘違いして日々格闘を演じる、
なんてこともなくなって、いまは落ち着いたもの。

一度外したカラーを着用するときにも嫌がりもせず、
自分から進んで頭を差し出すぐらいである。

ソファやらベッドやらに飛び乗ろうとしたときに、
おもわずカラーの端がひっかかってずるっとこける。
そのこけるのが面白いらしく、へへへへ、と照れ笑い。
不便さを面白い、と感じるその感覚の斬新さに、
うーん、こやつできる、と思わず関心してしまう。

散歩の時にも、どういう訳かそのカラーがちょっと得意げで、
ともすると、だれだれのお家に寄ってこのカラーを自慢しよう、
というつもりなのか、友達の住むアパートを次々と訪ねては、
ロビーの前でがんばったりもする訳だ。

がしかし、さすがにご飯を食べるとき、
ともするとご飯や水の入ったお皿がカラーに引っかかってしまったり。
いやはやこれには参った、と、その時ばかりはちょっと恨めしげに、
ねえ、これちょっと外してよ、と俺を省みる。

がしかし、それ以外には特に問題は無さそうだ、と思っていたのだが・・

どうもカラーをしてからというもの、ブルブルと首を振る動作が増えたな、とは思っていた。
多分、ちょっと邪魔なのか、
あるいは、ブルブルと首を振ってエリザベスカラーがくるくると廻るのを喜んでいるのか、
ぐらいに思っていたのだが。

で、本日、もう傷もかなり乾いて来たし、目を離さなければ傷口を舐める心配も無かろうとカラーを外してみた訳だ。

とした途端、待ってましたとばかりにまず始めたのがソファーの上で背中ゴロゴロ。
お腹を出して両手両足を思い切り広げて、ゴロロゴロゴロゴロと転げまわっては、
うーんと身体をゴムを引っ張るように身体を長く引き絞って伸びをしている。
ああ、カラーをしているとこれができなかった訳か。

そして顎の下をゴシゴシと擦り。
ああそうそう、ご飯を食べた後によくこれをしていたが、
カラーをつけていると口もぬぐえなかった訳だね。

とそして、後ろ足を上げて、首の周りをコリコリと掻きはじめ、
そして顔の右側左側と交互にゴシゴシとソファに擦っている。

で、そう、そう言えば・・・カラーをし始めてから、なんとなく顔がこ汚くなったな、という気はしていたのだ。

つまり、こいつはこいつで普段は色々と身だしなみをしていた訳なのだな。

で、ついに問題に行き当たった。つまり、耳が痒かったのである。

首とそして耳の後ろと、そして頭の上。

コリコリと後ろ足で掻くたびに、白い抜け毛がふわふわと漂っている。

そうか、抜け毛か。
よし、ちょっと待ってろ、とブラシを持ってきて、はいはい、どこが痒い?
と首の周りから耳から顎の下から首から、とブラシをかけて行くと、
なんとも恍惚とした顔で目を瞑り、もっともっとと前足を上げて催促をする。

そっか、やっぱりエリザベスカラーをしていると凄く色々なことが不便だったんだな。

と見れば、手元にはまさに毛糸の玉のような巨大な白い毛玉が出来上がっている訳で、
改めてカラーを着用することの不便を思い知った訳だ。

どういった事情でかエリザベスカラーをしている諸氏、たまに外した時に、身体中のブラシは忘れられませんね。

ではでは。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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