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失業ハイパー ~ パンクな金曜日

Posted by 高見鈴虫 on 09.2014 音楽ねた   0 comments   0 trackback
金曜日。5時過ぎ。。

カタギであれば、花の金曜日、
さあああ、一週間が終わったぞ~、どこに飲みに行こう!
のはずである金曜日が、

しかし、失業ハイパーの俺的には、
ああ、また一週間終わっちまった、しかもまだまだぜんぜん進んでないじゃないか、
のド焦り状態。

できればここまでは今週中に終わっておきたかった、というそのしおりまで、
あと・・・・30ページ・・・あのなあ・・

ちゅうわけで、
くぅぅぅっぅぅっそったれ、、もうやってられねえ、と思わず、LAPTOPを空高く放り投げ、
IPADとIPHONEを手裏剣のように壁に投げつけたい、そんな金曜日の夕暮れ。

ダメだ、完全に終わった。もうやってられねえ、限界だ、と思ったとたんにもうなにも頭に入らなくなった。

という訳で、YOUTUBEである。

もうここまで来たら、オペラだ、JAZZだ、ぱこでるしあだ、どころか、
ZEPもストーンズもイギーもちゃらくせえ、な訳である。

そう、もうここまで来てしまった以上は・・・
もうとどのつまりはセックス・ピストルズ、これしかない!!


sexpistols001.jpeg


ちゅう訳で、セックス・ピストルズである。

俺の十代を完全に呪縛していたこの史上最悪の糞バンド。

音楽史上、これほど世の中を舐めきっていたバンドというのは他に例を見ない。

絶望的なまでに投げやりで、腹の立つほどちゃらんぽらんで、そして徹底的なまでの暴力性。

暴力に始まり暴力に終わる、暴力以外にはなにもなかったというまさに史上最大の糞バンド。

楽器の上手い下手だ、やら、音楽性やら、なんて次元にはまるで関係のない、
ただがなって騒いで暴れまわるだけ。
そのうちには音どころかライブそのものまで完全にぶっ壊してしまった以上はバンドでさえもなかった、という、
なにからなにまでが徹底的にクズに徹しきったゴミバンド。
挙句に女ぶっ殺してシャブのODであの世行き、という訳で、
これほどまでにロックしたロックなバンド、やはりピストルズこそがその専売特許だろう。

そしてそう、そんなピストルズの持つ、まさに絶望的なまでの投げやり、
まさに狂気にも近いほどの自暴自棄なヤケクソのフルパワー、
それこそが俺たちが痺れていたもの、そのものだったのだ。

そう、長らく忘れていたが、そういえば俺はパンクであった。

不良やつっぱりや、そんなものじゃない。俺はただたんに、パンクであろうとしていたのだ。

そのパンクというのは、まさにこのセックス・ピストルズ。

あるいは、セックス・ピストルズ以外にパンクなどなかった。

俺から言わせれば、ジャムもダムドもクラッシュもパンクではなかった。

セックス・ピストルズこそが、唯一無二のパンク、そのものの体現。

という訳で、ピストルズにこそパンクの全てが集約されていた。

そしていま、このYOUTUBEにも、そんなピストルズのパンク魂の片鱗が残されてる。

不思議なことに、いまから見るとジョニー・ロットンはあまりにも無様過ぎる。見ていて痛い。辛い。吐き気がするぐらいにみっともない。
が、そこへ行くとやはりシド・ヴィシャス。
やはりこいつこそ、楽器の演奏など一からなにもできなかった、
つまりはミュージシャンでさえもなかったこのひとりのただたんなる知恵足らずの野獣、
その人こそがまさにパンクの体現者、そしてパンクの殉教者であった訳だ。

SidVicious001.jpeg


SID VICIOUS YOUTUBE MIX



いまだから言える。
パンクほどにどうしようもない奴らはいなかった。
あるいは、とことんまでどうしようもなくあること、こそがまさにパンク。
ドキュンもドキュン、がドキュンもここまで来たら天然記念物的にすげええ、というぐらい、
まさに、フリークス、あるいはただの狂人。

そんなパンカーたちは、自分自身以外にはパンクを認めようともしなかった。
自分を含めて世間の一切合切をすべて嘲笑っていた。

ちょろいやつから、パンクが好きだ、なんて軽口叩かれると、
それだけでむかついて、あ?んだとこのやろう、ぶっ刺すぞ、と、いきなり飛び出しナイフ、
あるいはビール瓶かち割って、死ぬほどびびらせてやろうか、
と、まあそういうのが正しいパンクのあり方。

あの野郎、完全にラリってる。何しでかすか判らないぜ、と、
暴走族どころかヤクザさえもビビらすその無茶苦茶さ。

んだこのやろう、いつでも勝手におっ死んでやらあ、の自爆パワー。

なにが土曜の夜にち~ちーぱっぱだ馬鹿野郎、と族の集会に火炎瓶投げ込んで、
ヤザワもギンナワも小便くせえぞ、と手鼻飛ばして、俺たちはやっぱりピストルズ。

やっぱ部屋に単車があるようじゃなくっちゃダメだよな、と部屋の中に単車を入れるためにはどうしたらよいかと、
真剣に考えていたのだが、なんてことはねえ、ただガレージに住んでいた、ってだけの話だったんだがな。

という訳で、そんなピストルズもいまとなっては完全な道化。
勝手に死んでろ、と思っていたわけだが、
どうしたことか、
この失業ハイパーの最中、いきなり身体中をピストルズのパワーがみしみしと締め上げ始めている。

そういやあ、最近なんかパンクがつまらねえと思っていたら、
そう、ボリュームを最大にしていなかったからだろ。
もう低音も高音もむちゃくちゃに歪みまくった大爆音で聴くことこそパンクの醍醐味。
それでこそパンク。パンクが音楽であってはいけないのであった。

という訳で、カモン・エブリボディ~である。チャイニーズ・ロックである。猫殺しのNO FUNのアンチ・クライスタの、
そして徹底的なまでに NO FUTURE なのである。

ああ単車ぶっ飛ばしてえ、なんてそんな言葉を思わず。

ちゅうわけで、そう、
俺は実に、中学高校と俺の頭の中はこればっかりだった訳だ。

あの頃の俺はまさに朝から晩まで、この爆音が目一杯に鳴り響いていたのだっけ。

そんなガキがまともな社会生活が送れるわけがねえ。
そう、そうだった。俺はこんなだったのだ。
いま俺がこうしてこうなってしまっているのもつまりはこれが理由だろう、と。

ちゅうわけで、大爆音でピストルズを聴いていたらいきなり目が覚めた。
あるいは、パスが引けた、というところか。

ああ、くそお、思い切りぶん殴りてえ、と思いながらトイレへ。
鏡に向かってファックマークでつばを吐いて、できればそのまま、
鏡に映ったてめえの顔に蹴りを入れてこなごなに割ってしまいたかったが、
悲しいことにもうそこまでは足が上がらないであろう。

とそして、ふと便所の鏡に映る俺の姿・・・

なんかこれ、つまり、シャブ中の失業者そのもの、ではないか。

そう、俺はもうすでにパンクでもピストルズでもなんでもない。

SIDは19歳であったからパンクの体現者であれたのだ。

SIDがこの歳まで生きさらばえて、そしてこうして図書館の臭い便所の中で目を血走らせていたら・・・
それはただのぶちきれたシャブ中の失業者、ただそれだけ。

そしてそんな壊れたクズはこの世の中にはまさに履いて捨てるほどに沢山いて、
そしてそんなどうしようもないクズが意味も無くぶち切れて暴れ始める、
なんてニュースもまさに日常茶飯事。

なんだよ、俺もただたんにいわゆるひとつの類型に過ぎねえっことかよ、といきなりすーっと血の気が引いてしまった。

ちゅう訳で、なんだ、そう、徹底的に目が覚めた。

はいはい、そうと判ったらさっさと勉強に戻りなさい(笑


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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