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「錦織ハグ」

Posted by 高見鈴虫 on 02.2014 テニスねた   0 comments   0 trackback
朝も早くからUSOPENにやってきたと言うのに、あくびばかりだ。

理由はと言えば昨夜の錦織である。

ラオニッチとのぎりぎりのガチンコ勝負のフルセット。
終了時間がまさに午前2時半である。
その後、あまりの興奮に寝付けず、
方々の奴らに、おおおおお、錦織、やったぜ、
とメールを書いていたら結局朝になってしまって、
このまま寝たら起きた時にはすでに夕方、
なんてことになっているだろうと、
どうせ寝るならテニス見ながら寝よう、
という訳で、
そんなこんなで、そのままこの会場に来てしまったのだ。

という訳で、辿り着いたアーサー・アッシュ、
朝一番で空席ばかりが目立つ閑散としたスタジアム。
席の番号も確かめず、適当に風通しの良さそうなところに
どっこししょ、と腰を下ろして、まずは大アクビ。

で、誰の試合やってるんだ?と周りの奴に聞いてみれば、
そんな俺をニヤニヤと見つめる人々。

で、おい、おまえ、日本人か?と聞かれた。
ああ、そうだが、と答えれば、

ぎゃはは、おまえ、もしかして昨日の晩からずっとここにいるんじゃねえのか?

思わず調子を合わせて、
ああそうなんだよ、そこで寝ていたんだ、と答えたとたんに周りの奴らが大爆笑である。

でもいい試合だったよな。ああ、俺たちも眠いぜ。興奮して朝まで眠れなかった。
まさに錦織さまさまだ。

そうか、おまえらみんな見ていてくれたんだな、あの錦織の雄姿。

という訳で、朝のフラッシング・メドウは眠そうな目をした奴で一杯である。

大アクビを噛み殺しながら、しかし妙に晴れ晴れとした顔つき。

次のテニス界の覇者になる若手のホープ同士のガチンコ大決戦。

それがあんなドラマチックな形で幕を閉じたのだ。

本当のテニスファンはみな感無量と言ったところだろう。

と言う訳で、錦織である。

まさに、真夜中のヒーロー。いまやUSOPENの「顔」になりつつある。

そうか、ついについに、日本人のプレーヤーがこのUSOPENに軌跡を刻んだのだなあ。

という訳で、昨夜はまさに歴史的な瞬間だったって訳だ。

おめでとう、の言葉に思わず握手。そして立ち上がって熱いハグ。
次から次へと、まさに会場中のテニスファンとハグ、ハグ、ハグ。

この錦織ハグ、今日一日のうちにいったい何人と熱いハグを繰り返したであろうか。

まさにテニサー冥利に尽きる。
そして、日本人であることをこれほどまでに誇りに思えたこともない。

という訳で、日本のテニスファンの皆さん。
このUSOPENにおいて、もう、日本人であることを恐れることも恥じ入ることもなにもない。

いまや錦織は立派なテニス界の顔なのである。

つまりここUSOPENはまさに俺たちのための会場、という訳なのです。

くうううう、苦節云十年。

なああああんだよ、日本人はまた予選落ちかよ、
から始まって、
なんで日本人はテニスが弱いんだ?から、
挙句に、
日本人の選手誰も出ていないのに、君はここになにをしに来てるわけなのかな?
なんて手酷い皮肉を言われることも、もうなくなった訳だ。

そっかああ、錦織、やってくれたんだよなあ、といまになって実感が湧いてくるこのテニスの殿堂・フラッシン・メドウ、
アーサー・アッシュの大スタジアム。まさに感無量。思わず涙が滲む思いだ。

そしていつの日にか、その真正面に、「KEI NISHIKORI」の金文字のプレートが刻まれる日を待つばかりだ。

行け~!錦織!!


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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