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「フラッシング・メドウのハーレムの母」

Posted by 高見鈴虫 on 02.2014 テニスねた   0 comments   0 trackback
今更ながらこのウィリアム・シスターズである。

ビーナス・ウィリアムスとセリナ・ウィリアムス。
このマサイ族然とするひょろ長体系のビーナスと、
そしてまさにどこからどうみてもただのゴリラのようなセリナ。
いまやまさにUSOPENの顔。
その二人の体系を見るだけで、いまや新たなテニス界のアイコン化しているな、とも思う。

特にこのセリナ。
齢30を越えてもなお実力ではナンバーワン。

ポーポーうるさいだけの白人系お嬢様プレヤーの中にあって、
このゴリラ女、まさに異彩を放ち続けている。

という訳でこのセリナ・ウィリアムス。

その言動に加えてその容姿。
如何考えても通常、テニスギャルで想像するあの長い足をさらした精錬とした姿とは
似ても似つかないものがある訳で、
テニス界がすべてこんな動物園みたいな人たちに占領されてしまったら、と思うと、
かなり複雑な気分にもなる。

とそして、そう、このウィリアム・シスターズの登場と共に、
USOPENの客層そのものにも変化が見られる。

つまりは黒人なのである。
ウィリアム・シスターズの登場からなんとUSOPENに黒人の姿が増えた。
まあしかし、アメリカにおいてテニスはごく一般的なスポーツである。
日本の爺婆たちが思うようなテニス=金持ち、というような変なコンプレックスは微塵もない。

このウィリアム・シスターズ自身、ホームレス同然の家庭に育ちながら、
ゲットーのひびだらけのテニスコートでショットガン片手にトレーニングしていた、という人々。
つまりそう、ゲットー生まれ育ちのプレーヤーがいてもなんの不思議も無い訳で、
事実、俺のテニス仲間うちでも黒人仲間は多い。

なのでまあこのUSOPENにおいても当然のことながら黒人バディは沢山いた訳だ。
がしかし、である。
このウィリアム・シスターズの登場から、いままでにないタイプの黒人ファンがどっと増えたのである。

それはつまり、ぶっちゃけ、普通の黒人達、なのである。

これまで、USOPENにやって来る人々は、人種国籍を問わず、
まがりなりにも多少なりテニスの素養のある人ってのが実に暗黙の了解としてあった訳で、
日々テニスコートでボールを追うことは勿論のこと、ジョギングにスクワットに腕立てに、
と割りとそんなハードコアなスポーツバカの巣窟という感じがあった訳だ。

つまりそんなスポーツ馬鹿たちにとっては、スタジアムのあの階段などは普段からのトレーニングの一環。
コートチェンジの間に嬉々として上がったり下がったりのトレーニングを楽しんで、という乗り。
屋根の無いかんかん照りの座席にしたって普段からあの真夏のテニスコート、フライパンの上でボールを追っている訳で、
つまりそう、そんなことからもこのUSOPEN会場ことは我らがテニス馬鹿たちの聖地であった訳だ。

がそう、ウィリアム・シスターズの登場からむやみやたらに発生した黒人ファン。
それも、普通の黒人の方々。
テニスどころか、スポーツそのものとも一切関わりの無い、
まさに「ハーレムの母」みたいな人々が大挙として押し寄せてきてしまった訳だ。

という訳でこのハーレムの母軍団である。
普段から生活保護浸り。ファストフードと缶詰とチップスで、ゴリラどころか力士のように越え太り過ぎた人々。
日夜テニスコートを走り回るスポーツ馬鹿とこのハーレムの母、まさに対極の生活スタイルをしている訳で、
改めてこのテニスの聖地、テニサーのテニサーによるテニサーのための会場において、
そんなハーレムの母たちが、そこかしこに混乱を巻き起こしている訳である。

まずは階段である。
このUSOPEN会場の階段は急である。そして狭い。このまるではしごのような階段。
普段テニサーたちはこの階段をまるで岩山のカモシカのようにひょいひょいと
なんの不思議もなく飛び渡る訳だが、
このハーレムの母たち。普段から地下鉄の階段さえもろくに登れない人々である。
そんなハーレムの母達がそこかしこの階段でつっかえてはぜーぜーと肩で息をして、
そして動けなくなってしまっているのである。

これは邪魔である。できる限りより良いシートで試合を観戦しようとするテニサーたちにとって、
この糞詰まりの時間のロスはまさに腸がねじくれるような苛立ちを感じる訳だ。

そして改めて、そういえばテニスコートにデブはいない。
朝から晩までテニスコートで過ごしているようなテニサーたちにとって、このデブ、
しかも、自身の力では歩行もできなくなってしまったようなデブはまさに奇異。
この人たちっていったいなんなんだろう、と異性物を眼にしたような気にさえもなる。

という訳でこのハーレムの母である。
テニスコートを囲むその通路でまさに動けなくなっている訳である。

そしてこのUSOPENの会場において、座席が狭い。
まあ俺たちテニサーはほぼ体脂肪ゼロ。まさに長距離ランナーのような体系の輩が多いのだが、
それように作られてしまったUSOPENの座席。
ハーレムの母たちはそのお尻が入りきらないのである。

そして匂いである。
テニサーは普段から汗まみれ。ながら、普段から水を飲む習慣と、
そして体重が増えることによるフットワークの減退を恐れることから、
始終食べ物には気を使っている人々が多い。
またテニスの後のシャワーがなによりの愉しみな訳であって、
つまりテニサーに体臭のきつい人はまずいない。
あるいは、そんな健康な汗のにおいには慣れきっているところがある。

のだが、このハーレムの母たち。
体臭が違う。
つまりぶっちゃけ、普段からこれでもかと詰め込でいるそのジャンクフード。
テニサーたちが見向きもしないそんな食物が身体中に充満してしまったその身体。
そこから発せられる体臭はまさに異臭。
少なくとも普段からのテニスコートでは決して嗅ぐ事の無い匂いな訳だ。

という訳で、ウィリアム・シスターズの登場以来、そんな人々がUSOPENを占拠しつつある。

なんでこの会場にはエスカレーターがないのか。
椅子が小さすぎる。
階段を登れない人用のシートはないのか?
とそこかしこで文句たらたら。
挙句に、ディスクリミネーションだ、やらと騒ぎ始めては、
試合中にはルールも判らずに変なところで奇声をあげ、
そしてのべつ幕なしなにかを食べている。

まあそう、しかし、これこそがアメリカの現実。
つまりはウィリアム・シスターズが生まれ育った黒人ゲトーの普通の風景なのである。

ちゅう訳で、黒人ゲットーの異臭に満ちたUSOPEN会場。
まさに目が点々。

かつてウィリアム・シスターズが登場した際に、
米国テニス協会があの手この手でウィリアム・シスターズの締め出しにかかっていた、
っていう噂は良く聞いていたのだが、
つまりはそう、こういう状態、USOPENが黒人ゲットーに占拠されてしまう、
ってな状況を危惧していたのだろうが、まあ、そう、そのうち通路にピーナッツ売りやら、
線香むんむんのラスタのビーズ売りやら、バケツ叩きやら、が出没しないのを望むばかり。

だが実は、そんな風景を当のテニサーたちはわりと喜んでいたりもするのだ。

えええ、だってええ、あんな太った人がこの世にいるなんて知らなかった、な訳である。
なんかすごく珍しい。いかにもアメリカって感じで~。

朝から晩までテニスコート以外では過ごしたことの無いテニス馬鹿たち。
それはそれでまさに異星人であったりもする訳だ。

という訳で、
金髪の長い髪にかもしかのような長い足を伸ばしたロシア娘たちと、
そして、まるで妖怪のように太りまくった肉袋のようなハーレムの母達が、
ならんで記念撮影をしていたりするわけだ。

これはこれで立派な異性物間の交流劇な訳である。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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