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ピットブルを飼う理由

Posted by 高見鈴虫 on 10.2014 犬の事情   0 comments   0 trackback
先日、いつもの獣医さんで健康診断の後、
受付で支払いを待っていた時、
待合室のソファにいかにもやんちゃそうなピットブル。
どうしました?と聞けば、
どうもドッグランの喧嘩で前足を噛まれたらしい。

まあ大事に居たらずに良かったけれど、
と苦笑いの飼い主さん。
見るからに品の良さそうなご婦人。

なんでこんな人がピットブルを飼っているのか、
とも思うが、そんなやんちゃ坊主が可愛いくて可愛くて仕方がない、
というのは様子を見ればすぐに判る。

で、そのご婦人が受付に呼ばれて、支払いの書類に目を通していた際、
診察室のドアの中から出てきた、これもいかにもやんちゃそうなピットブル。

いやはや、大変な目にあったぜ、と渋い顔ながら、
包帯だらけの身体をぴょこたんぴょこたん。

としたところ、ふと顔を合わせたその二頭のピットブル。

その瞬間、唸り声を上げる間もなく、いきなり二頭同時に飛び掛かって取っ組み合い。

獣医さんの待合室に響き渡る、がるるるる、と猛々しい怒声。

やめて、やめて、と双方から綱を引っ張る飼い主。

慌てて駆けつけた看護婦さんから技工士さんから獣医さんから、
必死の思いで引き離したのだけれど、巻いたばかりの包帯はずたずた。

おまけに前足を噛まれて治療したばかりのピットブル、
もう片っ方の方の足も噛まれてしまってそこから血が出ている。

どうも聴くところによれば、そもそもこの二頭がドッグランで大喧嘩をやらかして、
で、その二頭ともが同じ獣医さんで同じ時に治療を受けていた、ってな話。

という訳で、二頭ともにそのまま治療室に逆戻り。
で、それぞれの治療費の請求書。
4枚分の請求書を足して折半、となったらしい。

いやはや、笑えない話ではあるのだが、やたらとおかしい。


とそう言えば、そんな話、昔聞いたことがあるよね。

単車の事故で入院した友達、

で、見舞いに出かけてみれば、こともあろうに隣のベッドに敵方のチームの奴が、
これも単車の事故で包帯だらけ。

で、そんな包帯だらけの二人が、ベッドを挟んで、んだ、このやろう、ぶっ殺すぞ、
とやっていたらしいのだが。

そんなところに見舞いに来た俺達。そしてこともあろうに、
敵方のチームのメンツもお見舞いにやってきて、まさに鉢合わせ。

と言うわけで。。。。

いや、でもね、そう、それでも、昭和のその時代、

そんな俺達にみな迷惑そうな顔をしながらも、
まあ、男の子はそれぐらい元気があったほうが、
なんて妙な寛容さがあったのも事実。

さあ、お前ら、そこに並べ、と廊下に座らされて、
こしらえたばかりの青たんに看護婦さんから赤チン塗られながら、
そんな俺達を、白衣のポケットに両手をつっこんだお医者さん。
あのなあ、お前ら、本当にいいかげんにしろよ、としかし妙に嬉しそうに苦笑い。

あ、で、ねえ、看護婦さん、名前なんての?
なんてナンパまでしていた奴は、いきなりお医者から頭を叩かれて、
おまえ、暫く入院させてやっか?
おちんちん、切っちゃうわよ、と大笑い。

と、まあそんなバカバカしい逸話も、古き良き時代、という奴なのだろうか。

という訳で、そう、そんなやんちゃもののピットブルのオーナーたち。

まったくもう、うちの子は本当に本当に騒ぎばかり起こして・・
と溜息をつきながら、実はそんなやんちゃ坊主が可愛くて可愛くてしかたがないのだろう。

まあ気持ちは判る、とだけ言っておく。



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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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