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People's Climate March ~ New York

Posted by 高見鈴虫 on 21.2014 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
日曜日、たまの朝寝坊。
待ちくたびれたぶーくん、いやあ悪い悪い、と慌ててセントラルパークへ。

としたところ、なんだなんだなんだ、この人の渦。

気候温暖化問題へのデモ行進

People's Climate March

だそうである。


という訳で、世界が変わる日なのだそうだ。

このデモの成果が、火曜日に国連で行われる温暖化対応の緊急サミットに
重大な影響をおよぼす、かもね、とのこと。

確かに、セントラルパーク前に集まったこのひと人人。
いやはや、すごい人だ。

なんとなく遅れてきたフラワー・チルドレンというか、
老いも若きもなんとなくそんなヒッピールック。

でそんなはしゃぎ回った人々が、
西72丁目のエントランス付近に大集合なのである。

俺的には地球温暖化よりも、
危うくぶーくんの足を踏まれるかと気が気ではなく、
人混みの中で押し詰まっては、
仕方なしに、よいしょ、とその巨体を抱え上げて、
が、いやはや、重いのなんの。

とそんな俺達を、なにを間違えてかはしゃぎ回った人々が、
そこら中で写真を撮っている。

なになに~、大きい癖に甘えん坊ちゃんねえ。

あのなあ、と。
別に俺は犬を甘やかしているわけじゃなくて、
いかにも運動神経の悪そうなあんたらが、
うちの犬の足を踏まないか、とそれが心配なだけなんだよ。
いや、だから、ちょっとそこどいてくれよ、と。
俺は別にこのデモに来たわけでじゃなくて、
いつものようにこの犬を公園に連れて行きたいだけなんだけど・・

とかなんとか言ってるうちに、
地球温暖化の問題そのものよりも、
そこに集まった人々に対して腹が立ち始める。

なにがヒッピーだよ。笑わせてくれるぜ。
あんた、地球の温暖化の心配をする前に、
ウエイト・ウォッチでもして糖尿病の心配でもしたほうが良くないか?

そう、田舎から大挙として押し寄せてきたアメリカ人。
もうこれが、判で押したように皆、超がつくほどの肥満体。

そんな人々が取ってつけたような七色のTシャツを来ては、
平和だ、環境保護だ、とプラカードを掲げている訳なのだが。。

というわけ、ようやく人混みを抜けて芝生の上でボール投げ。

だが、なんか、今日はどうも落ち着かないようで・・

というのも、頭の上を飛び回るあのヘルコプター。
パタパタパタパタ、その旋回音で、なにも聞こえない。

思わず、空に向けて、うるさいぞ~!と怒鳴る。

うるさいぞ~!うるさいぞ~!うるさいぞ~!

が、ヘリコプターはそんなこと知りもせずに、
パタパタパタパタ、とはしゃぎ回るように飛び回っている。

あのなあ、まじで、いい加減にしろ!
うるさいぞ~!うるさいぞ~!うるさいぞ~!

と、通りかかった犬の散歩仲間。

ねえねえ、なにあれ、うるさくない?

そうなんだよ、地球温暖化なんたららしいんだけどさ。

どうでも良いけど、あのヘルコプターどうにかしてよ。うるさくてうるさくて。

だったら一緒に叫ぼうぜ。

うるさいぞ~!うるさいぞ~!うるさいぞ~!

馬鹿みたい、と散歩仲間。

そんなことやったって聞こえる訳ないじゃない。

ほら、俺、基地の街の生まれだからさ。
子供の頃からよく、米軍機に向かって、うるさいぞ~、って石投げてたんだよ。
届くわけ無いんだけどさ。

で、なにか変わったの?

変わるわけないだろ。いまでも日本はアメリカさんの立派な植民地。
憲法かいせー、とか言ってる奴に限って、そんなアメリカ産まんせーの会社から裏金貰ってたりとかさ、
ったく日本って国のせーじかどもはまったくどうしようもねえ腐れどもだぜ、
ということを子供の頃から身をもって知っていた、というそういう身の上な訳でさ。

で、それを今もやってるってわけ?

いや、なんとなく、そんな頃のことを思い出したんだよ。

という訳で、そんな俺達のまわりを次々と通り過ぎてゆく地球温暖化のフラワー・チルドレンたち。

これどうぞ、とビラからバッチからを押し付けられて、
俺達はあっという間に、環境保護グッズの立派なコレクター。

あの、かわいいワンちゃんですね。いっしょに記念撮影していいですか、
とかと、うっかりうちの犬の頭を撫でようとして、やだよ~、と逃げ回られて苦笑い。

で、試しにそんなヒッピーさんたちに、ねえ、あのヘリコプター、なにかな、と聞いてみる。

ああ、たぶん、どこかのテレビ局の取材とか。

テレビ局は取材のためならこんな騒音を出しても許されるのかな?

さあ・・あるいは、そう、NYPDかもしれない。

NYPDは人の税金使ってなにをあんなところを飛び回っているんだ。

まったくね、とフラワーな人々。

僕達、向こうのバンドシェルでコンサートをやるんです。良かった来てください、とまたビラを渡される。

コンサートってこんなヘリコプターの爆音の中だとなにも聞こえないぜ。

そうですねえ。困ったもんです。まあでも、それでも楽しいですよ。一緒に歌いましょうよ。

という訳で、そっかヘリコプターの爆音に包まれたセントラルパーク。

もう早々に引き上げたいのだが、なによりこのデモ行進の人混みで通りを抜けるだけでも至難の技だ。

という訳で、まあ仕方がない、という訳で、そう、こうなったらやけだ、とばかりに、
犬と一緒に参加してしまった(笑

という訳で、地球温暖化問題だ。

まあ言ってることは判る。
なにかしなくてはいけない、というのも判る。
なにかしなくてはいけない、というのは、つまりは、地球温暖化を促進するようなこと、
つまりは環境破壊を続けている人々に対して、それをやめろ、ということと、あるいは、やめさせること。
で、果たして誰がそんなことをやっているか、と言えば、つまりは企業なのである。
企業・・・そう、敵は企業なのだ。
企業に対して、それをやめろ、ということは、おまえの会社を潰せ、、と言っている訳で、
その潰れた会社の負債やら、従業員の雇用問題はどうなるのか、と。
あるいは、先に見た映画「The EAST」ではないが、
実力行使に出れば、それは立派なテロリスト、な訳である。

でそんな企業に対して、
おい、お前んところ、はよ工場閉めんと、有害企業ってビラ巻いて嫌がらせするど、
したら、たいへんやど、株価がどーんと落ちよるでえ!
なんて始めた日には、はっきり言ってただの企業恐喝。
で、いやいや、それだけは勘弁、だったら、寄付金、がーんと寄越さんかい、
と来たら、ただの総会屋じゃねえか、と。

とまあそんな危なっかしいところなど知る良しもなく、
のどかな顔をしたフラワー・チルドレンが、
わたしたちの未来を返して~、などとプラカードを上げてはニコニコお散歩気分。

思わず頭の中で、SEX PISTOLSの、NO FUTUREが鳴り響いている俺。

なんかさ、これって、まるで、空のヘリコプターに向けて、

うるさいぞ~、と拳を突き上げてるようなもんなんじゃないのかな。。

とふとそんなことを思ってみる。

という訳で、コロンバス・サークルの曲がり角で再び大混雑。

思わず、じゃね、とそのまま行列を抜けて、ようやくほっとした。

そう、問題は企業、つまりは、暴走する資本主義なのである。

企業が、資本主義が、つまりは金が、人間を食い殺し、そして地球を食いつぶしていくのである。

ウヨクだ、サヨクだ、ソビエトだ、アメリカだ、赤だ、白だ、
なんていう、小学校の運動会のようなことを言っていた時代はすでにいにしえの彼方。

そう、敵は企業なんだよ。

そしてその敵において、害毒をバラマキ地球を食いつぶそうとしているその張本人は、
実に朗らかで人の良いおとうさんやおかあさん、まじめなまじめな仕事人、いたいけな会社員
であったりもするんだよ、と。

そう言えばとこの俺。
ましかしたらついこの間まで、そんな害毒会社の一旦であったかもしれない
グローバルガイシャの一員であったはずの俺。

そんな俺はがこともあろうに地球温暖化反対、とか言っている訳だ。

がそんな俺が、いや、おまえ、そんなところで呑気に行進なんかしてないで、
お前の務めている会社に、@#$をやめろ~!、と直接抗議して、やめされるべきだろ、

とか言われて、現実問題、そんなことやればクビ。つまり、できるわけがない。

だろ?そう、みんなそうなんだよ。なんてたって、敵は企業なんだから。やりきれないよ。

という訳でこの21世紀。
子供だましのプロレスじゃあるまいし、
それほど簡単に、敵味方、いいものわるもの、GOOD GUY BAD GUYを、
完全懲悪のご都合主義的に判断することなどできない訳だ。

つくづく難しい時代なのだ。
なにもかもが難しい時代なんだな、と思わず考えこんでしまう日曜日の昼下がりであった。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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