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おじさん怖かったの~小話集 そのご 「くしゃみ一発天国行き」

Posted by 高見鈴虫 on 31.2014 大人の語る怖い話   0 comments   0 trackback
メキシコの港町・マサトラン。

平和な漁村は良いのだが夜になるとなにもやることがない。
で、暇に任せて安宿の連中と村外れのトップレスバーに繰り出したら、
いきなり酔っぱらった兵隊たちがどかどか入ってきてゲリラ狩りを始めた。

で、俺の姿をみて、おい、こいつゲリラだ、と決めつけて拉致られそうになった。

バカ、俺は日本人だ、と言ったら、うるせえこら、とライフルで額をゴツゴツと小突かれる。

でその兵隊が見るからに完全にぐでんぐでんに酔っ払っていて、
真っ赤に濁んだ目で、ぶっ殺してやる、とかなんとか。

やばい、こいつマジかよ、とさすがに焦った。

一緒にいたアメリカ人でスペイン語しゃべる奴が、こいつまじで日本人。
撃ったらおまえ大変なことになるぞ、とかと説得しているときに、

その酔っ払った兵隊、はーっはーっつ、はくしょーん、とくしゃみ一発、
と同時に、ダチの一人からぐいと背中を引っ張られて後ろにすっ飛んだ直後、
兵隊の持つライフルから、ダンと一発、目の前に火花、
鼻先で熱気がむっと広がり眉毛の先が焦げる気さえして、
その直後に背後のバーでグラスが弾け飛んでいる。

途端にギャアアーと悲鳴を上げて逃げ惑う女達、
とそれに紛れてなんとか逃げ出した訳だが、
裸のお姉さんたちから、あんた大丈夫?怖かったわー、
と抱きつかれてそのままお持ち帰り。

翌朝その店まで女を送っていったところ、
店の裏手のゴミ捨て場に、昨夜店に居たはずの百姓風の爺さんが、
すっかり冷たくなって蝿に集られていた。

酔っぱらった兵隊、まじでタチ悪い。キチガイに刃物。酔っぱらった兵隊にM16。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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