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クバサンド

Posted by 高見鈴虫 on 03.2014 旅の言葉   0 comments   0 trackback
クバ、の名前を出すだけで、
妙に思い違いする人が多い訳なのだが、
あの、間違って貰っては困るのですが、
俺は別にクバの肩を持っている訳ではなく、
ましてやフィデロ・カストロ、および、
その世襲制の弟である現在のラウル・カストロが行ってきた政策を
指示するつもりなんかぜんぜんない、というか、
俺は政治家でも評論家でもなく、ただの旅行者。
ので、まあぶっちゃけ関係ないっていうか(笑

ただ、俺が目にしたCUBAの人たちは、
なんといか、まあやるせねえなあ、というか、
ったく、どうしようもねえな、これは、と全てに飽き飽きとしていた、
というのはありながら、
しかし他のラテン諸国の人々と違って、
その辺りのチンピラ風兄ちゃんがしっかりとガルシア・マルケスのことを話せたり、
まあ世の中、良いところもあれば悪いこともあるわな、というところをしっかりと理解している、
というか、まあいうなれば国民的に民意、というか、知的レベルの高さは感じた。

あと、その辺りで酔っ払っている御婆ちゃんと、
(当時の)Los VanVanの新しいドラムのSamuel Formellのがどうの、
それに比べたらPupyのところのBonbonはどうの、
だったらKlimaxのGiraldo Pilotoはどうだ、やらと、
割とドラマーとして専門的なことを普通に話せる、というか、
国民的な音楽レベルの高さは感じた。

つまりなんというか、そう、フィデロの趣味であった、
野球とサルサと釣り、そして、チェの持ち前であった、医者と詩作、
ぶっちゃけそればかりが極端に突出してしまった訳で、
つまり、野球とサルサとラテン文学の好きな俺としては、
とても面白かった、というか、それだけで十分って感じ。

おお、お前もドラムか、だったら面白い人に会わせてやる、
とそのまま、かのBuenaVistaSocialClubで有名な、
Amadito Valdiz先生のご自宅にお邪魔したり、とか、
ああ惜しいなあ、もうちょっと早かったらLosVanVanの練習スタジオに連れてってやったのに、
とか、ああこの間までガルシア・マルケスが居てさ、なんて風で、
だったら次に Juan Formell がニューヨークに行く時に連絡するように言っとくぜ、
とか、なんともまあ、そう、MUSICIANと人々が近い、とてもとても近い、のであった。

ちゅう訳で、そういう意味から言えば俺的にはCUBAはとてもとても面白かった。

なんと言っても俺が世界一のドラマーと信じて疑わないBonBonと、
ウノードスートレスで一緒にスティック持ってカチカチやったり、
あるいは、Amadito Valdez先生から、
うん、Rumbaってのは、そう、こうやってさ、とそのリズムのコアの掴み方を教わったり、とか、
まじでなんというか、まさに夢のよう。

まあそれってまあ、判りやすく言えば、
日本の野球少年がNYCに来たらいきなりジッターの自宅に招かれて、
おいキャッチボールしようぜ、と誘われて、そのままヤンキーズのダッグアウトに連れて行かれた、
とか、
ハリウッドに行ったら道端でブラピにあって、アンジェリーナ・ジョリーと一緒にみんなで寿司を食いに行った、とか、
つまり、ドラマーにとってはまさに、それぐらいに凄いというか、嘘、嘘、うそだろ、の連続であった。

そんな夢心地の俺に、カストロの政治がどうのとか、砂糖の市場価値がどうの、とか、
石油の値段がやら、チャヴェスがどうの、アメリカがどうのなんて、知ったことじゃねえって(笑

ただね、やはり、CUBAという狭い島の中で、SALSAという音楽の中で凌ぎを削る
まさに土壇場のとてつもない競争があって、海外公演に出れるのはその中でも選りすぐりの選りすぐり。
その凄まじく激烈な競争を勝ち抜いた人々、まさに凄いオーラの固まりか、といえばぜんぜんそんなことなくて(笑
すっごく普通の人。
スタジアムで数万人の人々を死ぬほど躍らせるこの人たちが、
よお、元気?ってな感じで普通にその辺でセルベッサ飲んで道行く人と立ち話してる。

で道行く人々も、おお、よおよお、先週のギグ良かったぜ、やら、あのギタリストはちょっと頂けないねえ、やら、
スターのオーラが無さ過ぎるというか、道行く人も尊敬が無さ杉というか。

そんな普通に存在するクーバのスーパースター達。本当にその落差がとても面白かった。

ちゅうわけでなんだ、おかしなところではあった。



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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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