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失業ハイパー ~ 寝言言ってんじゃねえ!

Posted by 高見鈴虫 on 05.2015 とかいぐらし   0 comments   0 trackback
と言う訳であっという間に正月も終わり、
世間は再び日常の喧騒の中。
朝の遅い時間におきてセントラルパークをそぞろ歩き。
年末年始に繰り出してきた観光客達の姿もすっかり消え失せ、
枯葉の舞う公園には染み渡るような静寂が包んでいる。

資格合格から早一週間。

燃え尽きたというわけでもないのだが、
まるで空気が抜けてしまったかのようにからんからん。

ついこの間まで寸暇を惜しみ
脳味噌がギチギチと軋みをあげるぐらいにまで勉強をしていたなんて
まるで信じられない、どころか、悪い夢でも見ていたかのようだ。

いま試験を受けたら合格どころか半分も解けないに違いない。

喉元過ぎればとはよく言ったもので、僅か一週間でまさにこのざまである。

その間、長らくご無沙汰であった友人たちと、
やあやあ合格おめでとう。
ついでにあけおめことよろと宴会を繰り返すうちに
みるみるうちにシャツがズボンがきつくなってきた。

と言う訳で、ようやく資格試験に合格した時点で俺は浪人生からただの失業者。

さすがに胸に木枯らしが吹き込むというのでもないのだが、
さあてどうするかな、と改めて見上げる冬の空である。



とそんな時、古い友人から年賀メールの返信が届いた。
まさかあいつから、おめでとう、がんばってな、
なんていうお茶濁しの挨拶など期待していたわけでもないのだが、

いきなり、馬鹿馬鹿、調子こいてるんじゃねえ、と来る。

資格なんてただの切符だろうが。
その切符で乗り込んだ船で何がやりたいのか、が勝負だろ。

試験が終わって気が抜けた?
この先安心だ?
寝言言ってるんじゃねえぞ!

その辺の社畜羊といっしょじゃねえかよ。
そんなヘタレをダチにもったつもりはねえぞ、くそたれが。

昔から顔を合わせれば喧嘩ばかりではあったのだが、
新年早々いきなり馬鹿野郎、寝言を言うな、とは。

正直、いきなり頭から水をぶっかけられた気がした

そう、何ができるか、を勝手に査定されて
やらされ仕事の代償に小遣いを恵んで貰っていた時代は終わったのだ。

これからは、俺というものをいくらで売りつけられるか、
あるいは、俺のやりたい事に金を出させるのだ。

さあ、でその切符でどの船に乗り、そこで何をするつもりだ?

勝負はまさにこれからなのである。

ただもう歳も歳だ。手段を選んでいる時間もねえ。
なんでちょっと荒っぽく行かねばな、とは思っている。

うるせえ、てめえこそどうなんだよ。
早くビルの一つでも建てたらどうだ。
と書き送りながら、
この怒りのパワーこそが俺たちの力の源だったのだ、と思いを新たにする。

さあ寝言は終わりだ、
まずはレジメのアップデートから始めよう。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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