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スノウ・デイ 街中が悪がきたちの天下往来

Posted by 高見鈴虫 on 28.2015 犬の事情   0 comments   0 trackback
とまあ、そんな空前絶後の大吹雪の筈が、
一夜明けてみれば、あり?なんだこれ、という大肩透かし。

という訳で、幸運にもというべきなのか、なんてことはない、ただの積雪、で終わってしまったこの大吹雪騒動。

そんな中、棚ボタで転がりこんだこのすばらしき休日の一日。

公園はまさに子供たちの天下。で、それを囲んだお父さんたちのはしゃぎようと言ったらない。

いやあ、自宅勤務とは言われたんだがね、この子供たち、まさか放っておくわけにもいかなくて。

そう、子供たち、つまりは家族こそがすべてのニューヨーカーにとってもっとも大切なものなのだ。
こんな日に仕事、なんていったら、それこそ大事。
それこそ子供たちから一生恨まれちまうじゃないか。

そう言えば俺は家族と雪の中で遊んだなんて記憶はなかったな。
俺が育った日本では雪で会社が休み、なんてことは絶対になかった訳で。
がそう、そういう事情であればそう事情で、日が暮れるまでサッカーをしていたりしたのだがな。

そう、雪だ!雪こそが糞ガキたちの天下往来。
まさになんでもありの神様からの贈り物。




という訳で我が家も、朝から窓の外から響いてくる公園を走り回る犬たちのはしゃぎ声にいてもたってもいられなくなった駄犬ブッチ。
こいつにせかされては寝ているわけにも行かず、徹夜で見ていた「大地の子」の画面もそのままに、雪の中に引きずりだされてはボール投げ。

でそんな中、近所に住むお年寄り連中、犬が騒いでいるんだけど、この歳では雪の中なんて歩けなくて、
という嘆願を受けては、猛犬どもを公園に連れ出しては俄かドッグウォーカー。
夢中になってはしゃぎ回る犬たちを見守りながら、そうだよな、こんな日に一日中家の中なんてあまりにも可哀想過ぎるよな。

ただね、この雪の中で大はしゃぎする犬たち。
あまりに興奮しすぎた挙句にそこかしこで巻き起こる喧嘩騒動。

おい、こら、そこやめろ、とドッグラン中を駆けずり回ることになるわけで、俄かドッグ・ウォーカーも楽じゃない、
と思っていたところ、そんな中、ドッグランへと続く坂道を互いに手を取りながらよたよたと歩いてくる老人たち。

やっぱりねえ、犬たちのはしゃいだ声を聞いていたらいても立ってもいられなくなっちゃってねえ、だそうである。

という訳で、スノウ・デイ。

この降って沸いたような雪の休日、公園中が老若男女、犬からリスからネズミからが、
大声を上げてははしゃぎまくりの弾けまくりでまさに幸せ一杯。

これこそがまさに神様からの贈り物。
過剰反応で大空振りのデブラシオ市長であったが、
この時ばかりは、天晴れ、と大賛同を受けていた訳である。






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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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