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空白の一ヶ月、その代償

Posted by 高見鈴虫 on 03.2015 とかいぐらし   0 comments   0 trackback


資格試験合格から早一ヶ月。その直後に更新したレジメ。
一時期はそれこそ15分置きに藪蚊のようなジンハケから電話が来た訳だが、
あれから一ヶ月。最早既になんの音沙汰もない。

改めて俺はこの一ヶ月間、なにをしていたのだろうか、と考えてみる。

そして改めて驚かされるのは、実にこの一ヶ月間、
なにをしていたのか、という記憶がまったくないのである。



確かに、仕事を探すには最悪の時期であるのは重々承知。

がしかし、それであるならば尚更、次期対策に動くべき。

一ヶ月と言えば、また新たな資格のひとつやふたつ、クリアできていた筈じゃないか。

あるいは、一ヶ月もあれば、それこそその気になれば世界一周だってできていた筈だ。

という訳でこの真冬のこの空白の一ヶ月。

旅行にも行かず、勉強もせず、かと言って寝てばかりいた訳でもテレビを見ていた訳でも、
ゲームに嵌っていた訳でも本ばかり読んでいた訳でもない。

ではなにをしていたのか、と言えば、うーん、俺、ほんとうになにをしていたんだろう・・

とそんな俺の膝の間から、ねえ、なにやってるの、と鼻先を出す犬・・・

そう、この犬・・ そうつまりはこの犬な訳か・・

そっか、俺はこの一ヶ月、この人生の貴重な一ヶ月間を、

これまでの20年以上に渡るろくに休みも取らずに働き続けたその重労働の貯金であるところのそんな貴重な貴重な一ヶ月を、

こともあろうに「犬の散歩」に費やしてしまった、ただそれだけ、ということなのか。

で、ふと思い立って、久しく乗っていなかった体重計。

げげげげ、と思わず我が目を疑う。

いったいなにが起こったのか、これってなにかの間違いなのか、あるいは、体重計が壊れているのか。

試験当日の朝に図った体重から、実にこの一ヶ月で、10LB!!10LB増しなのである。

つまりはそう、その10LBこそがすべてを言い表している。

勉強もやめ、ダイエットもやめ、そして俺はただただ、ぼわーんとしていただけ、それだけなのだ。

ああやれやれ、と長い長いため息である。

いったいこんなことがあって良いのか、なのである。

改めて、グレッグSVPから授かった失業者の心得を復誦してみる。

1.朝、7時に起きること。
2.毎朝、必ず髭を剃ること。
3.毎日、必ずスーツを着ること。
4.そして毎日必ず、どこかに出かけること。

つまりはそう、そうなのである。俺は試験合格と同時に、なんとその時点からすっかりと失業者の陥る罠に嵌りこんでいた訳である。

そっか、つまりは仕事が見つからない理由というのは実にこれな訳である。

そして改めてみるこのぼて腹。それこそがこの一ヶ月の代償な訳である。

まずはダイエットからはじめよう、と思った次第。

さあ、二月から気を改めるぞ、と思ってから、再び読みかけのペイパーバッグを手にとって、うっしっし、と毛布に潜り込む俺なのである。






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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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