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カナダ・グースだ?笑わせる。俺にはスピーワックがある! そのご

Posted by 高見鈴虫 on 12.2015 日々之戯言(ヒビノタワゴト)
という訳で、実はこのスピーワック。

今となっては目も当てられないぐらいの凋落ぶりなのだが、
あの芸術品をこのまま廃れさせてしまう、というのはまさに人類の損失。
という訳で、EBAYから始まり各種オークションサイトで、
このスピーワックの純アメリカ制当時の品をつらつら探し、
なんてことを続けていた訳だ。

で、灯台元暗し、というか、どういう訳か、
このアメリカでは古着に対する尊敬が足り無すぎるところがあって、
ひょんなことか米軍払い下げ、あるいは、お父さんのクローゼットからの掘り出し物、
みたいなのだが、まさにごみのような値段で売りに出されていて、
それを目ざとくみつけて安値で買い叩こうという寸法なのだが、
実はそこに強力なライバルがいる。






そのライバル、実はロンドンにいる。

ロンドンの古着商がこの純アメリカ製のスピーワックを買い漁っては、
アメリカ物の最高傑作として高値で売りさばいているらしいく、
これこそは、と思って目をつけていた逸品を、
BITの終わる30秒前、いざという時になって、
まさかの競負けを繰り返している。

物は試し、と相当な金額を最上限に設定していたにも関わらず、である。

つまりそれだけ高値で購入しても、利益がでるぐらいの値で販売できる、
そんなマニアがロンドンにはたくさんいるのか、
あるいは、ここまで、全国民がブタのように太ってしまったアメリカ人は、
もうスピーワックのあのシャープなフォームを着ることができなくなってしまった、
ということなのか。

と思っていたら、

えっ!?と驚いたことがある。

なんと、日本製のスピーワックが存在するようなのである。

まさか、と思えば、このスピーワック社、
実はかのヤフオク、あるは楽天に、山のように出展されているではないか。
米国のスピーワックが日本のマーケットを睨んで、
わざわざ痩せ型の日本人向けにタイトなデザインの物を特別に生産しているということなのか、
あるいは、つまり、俺がしたのと同じように、サイズのタグの番号を、
通常のサイズよりも、ひとつふたつ小さめ、にしているだけなのだろうか。

と勝手に思っていたのだが、

先日、また新たな出物、
こんどはN2B、愛用のN3Bに比べちょっと裾丈の短い、ジャケット仕様のもの、を購入してみたのだが、
その売主がなんとコリア。

届いたものはしっかり米国製となっていたのだが、梱包を空けた途端にそのキムチ臭さに思わずうっぷす。
ファーが取り外しできる式のものだったんで、思わずそのまま洗濯機に叩き込んで水洗い。
が、それでも尚臭い。
これ、本当に焼肉屋のコンロの上に三年ぐらいスモークさせてたんじゃねえのか、ってなぐらいの強烈な匂いである。

で、そう、そのシェイプが同じサイズなのにかなりキツメ。
つまりその下にノース・フェイスのフリースが切れないぐらいに、かなりタイト。
まあ俺が太ったってのもあるのだが、で、ふと思いついた。
これがつまり、日本仕様ってやつなのか、とモデルタイプを調べてみれば、

3N2BMSZ

とある。3N2B?この頭の3ってなんだ?
と思えば、つまりはそう、これが日本向けのスリム・フィット・バーション、ということらしい。

まあスピーワックである以上、コヨーテの毛皮のついたシュノーケル型のフードは変わらないものの、
なんとなく、この窮屈感。

で、腰の部分にボタン、とかついていて、そして何より、裾のゴムの搾りがない。
なんとなく、N3Bをそのまま小さくした感じ。

つまりこれ、街着仕様のスピーワックってことなのか、と勝手になっとく。
確かにあの軍服特有のマッチョ感が薄れた分、ここニューヨークでちょいと買い物、
なんてのにはこの方が気張りがなくて良い。

が、そっか、スピーワックもついにこういうのを作るようになったんだね、となんとなく感無量、
ってか、戦争を忘れたおしゃれなスピーワック。うーん、とちょっと複雑な気にもなった。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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