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たとえば、犬はなぜ雪が好きか? という命題について、

Posted by 高見鈴虫 on 18.2015 犬の事情
犬はなぜ雪が好きなか

犬好きの俺としては、
学者さんたちが大真面目に犬の行動学を研究するサイト、

DOG ACUALLY

たまに訪れるたびにとても面白くご拝見させて頂いている訳なのだが、

そこで毎回感じるのが、研究者の立ち位置の不自然さ、であったりする。


たとえば、犬はなぜ雪が好きか?

という命題について、あーでもこーでも、と論議されてる訳だが、

ところであんたは?と聞いてみたくなる。

ところであんたは、雪は嫌いなの?

俺は子供の頃、雪がとても楽しみで、
天気予報で雪となるとうれしくて眠れなくなったりもして、
それが外れて雨に変わるたびに、
天を睨んで悔し涙。
なんでじゃあ、なんでそんな意地悪するんじゃ~、
と本気で天の神さまを呪った覚えがある。

という訳で、雪を見てはしゃぎまわる犬たちを見ても、
それがなぜか、と考えるよりも先に、
うーん、判る判る、どころか、自分も一緒になってはしゃぎ回っては、
そう、俺たち、すげえ気が合う、なんてところで落ち着いてしまっている訳なのだが。

という訳で、犬はなぜ雪が好きか?と研究する中に、
まあ俺も好きだしね、という自分を含めた上での目、
というのが、なんとなく欠けてるような気がするのだが、
つまりはそれが、「科学」というものなのだろうか、

生来、犬であるところの俺的にはやはり経験至上主義ではないが、
机上の学問よりは実際の行動に基づいた真理みたいなのが好きな人なので、
何事においてまず自分からやってみることを良し、
それが理由にこれまでにもいくつもの手ひどい失敗をやらかしている、
まあ世間様でよく言われるところの「馬鹿」という奴であるのだが、
そんなお馬鹿な俺からすると、
学者さんというのは徹底的に自分自身を研究対象から排除する傾向にあるのだな、
と改めて思い知らされる。

心理学をやる友人から、
なあ、だったらお前、なんで女好きなんだ?と聞かれて、
お前好きじゃねえのか?
好きだよ、もちろん。
だったらそれで良くないか?わざわざ人に聞くなよ
ばか、それじゃあ学問は成り立たねえ。つまり学者として食っていけないんだよ、
と言われたことがあって、
こじ付けで無理やり学問化なんてしなくちゃいけないぐらいなら、
そんなものさっさと辞めちまえよ、と言ってしまっては、
やれやれ、お前は本当に学術というものに疎いな、とさじを投げられた。

という訳で、
犬はなぜ雪が好きか?と薀蓄を並べる前に、
だってあんただって子供の時そうだっただろ?
なぜそこに、自身を犬の立場にたって当てはめて見るというイマジネーションが働かないのだろうか、
とは常々思っていたのだが、
そう言ってしまうと元も子もないので、
そこはやはり、苦しいながらもしっかりとひとつひとつ理屈をつけていく姿勢というのが、
学術研究における基本となるのかな、という理解なのだが、
うーん、と思わず苦笑い。

いや、人間も犬も、実はあんまり変わらないんじゃないの?
だってほら、俺とこの犬、凄く気が合うし、
こいつの考えていること、たいてい判るもの、
と安心しきっている輩。
実はそこに、大きな間違いがあるのでは、とも思ったりもする。

つまりはそう、犬の擬人化、という奴で、
人間としての思い入れだけで、勝手に犬を、実はこうなんだろ、
と判断してしまう、という奴。

犬好きを自称すればするほどにそんな勘違いの中に猛進してしまっている感もあって、
そんな妄想系の飼い主につき合わされている犬は、
いやはや、合わせてやってるのは俺の方なんだけどな、というため息が見えたりもして、
だがその関係がまさに、ドンキホーテとサンチョパンサ、なんとも微笑ましくもあるわけなのだが、
うーん確かにこれでは、いつまでたっても真実は掴めないわな、とは思う。

と同時に、よくいる迷惑な先生、あるいは、上司。
いいか、俺にはお前がよく判っている。
お前はこういう奴なんだ、というはなから決め付け口調で来るタイプ。
その暑苦しさも考えた上で、
安易な思い込みで勝手に犬、あるいは他人を判断し、その判断を押し付けてしまう、
というのは、格好悪いから辞めたほうがいいな、とは常々思っている訳だ。

という訳で、改めてお犬さま諸君にお伺いしたい。

なんで雪が好きなのか?

え?なんだって?なぜ雪が好きか?
あんたは好きじゃないのか?とそのまま聞き返されそうな気がするのだが。




プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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