Loading…

この不毛な一年の全てを覆した LADY GAGA の SOUND OF MUSIC。恐るべし!

Posted by 高見鈴虫 on 24.2015 読書・映画ねた
今年のアカデミー賞、

目ぼしい映画もなく、いつものように本を読みながら見るともなく見ている、
という感じだったのだが、
しょっぱなから、ちーっす、真っ白け(WHITEST)の方々、うっぷす、名士(BRIGHTEST)の方々だったかな、
の大ボケから始まり、
受賞者のスピーチの度に、ん?とつっかかるその発言の数々。
人種問題から始まり、男女差別、ALSからアルツハイマー病、果ては、メキシコの移民問題まで、
受賞のスピーチにかこつけたそんな「演説」が、正直ちょっと鼻につくな、とは思っていた。

そういう主張があるのなら、それを「作品」として、まさに誰をもを唸らせるような名作として完結して欲しいものだ。

という訳で、その主旨はどうあれ、本年度の全映画作品の収益を集計しても
尚且つこの一本の映画にはかなわなかった、という、
本年度唯一の大ヒット作 「アメリカン・スナイパー」

この映画を完全に無視し尽くしたアカデミー賞。
その選考基準というものについて改めて、このバカども、やってられないな、
とは思っていた。

とそんな中、終わり近くなっては、ほとほと興味を失って、
IPADでニュースでも、と思っていた矢先、

ふと流れ始めた大時代的なイントロ、サウンド・オブ・ミュージック。

なんだよなあ、と改めて。

もうこのハリウッドの映画界、
徹底的に過去の遺産を漁るぐらいしかやることが無くなっちまったわけかい。

ヘタすれば、どこぞの業界のように、
サンプリングとリミックスでコラージュとパロディのリメイク、
そのうち映画DJなんて世界に突入か、と思いきや・・・

その出だしの一声を聴いた途端に全身に鳥肌が走った。

す、す、すげえ、凄すぎる。

それはまさに、サウンド・オブ・ミュージック。。。







それはまさに、サウンド・オブ・ミュージック、であった。

なんの奇をてらったひねりもなく、なんのアレンジも、なんの演出もない、
ただたんに、純然たる、そして、なにひとつなにも隠しどころのない、
まさに、豪速球ど真ん中ストレート勝負の、
まさに、力いっぱいのサウンド・オブ・ミュージック。

見事なストリングスの調べの中で、真珠色のドレスに身を包んだレディ・ガガ。

その歌声はなんのてらいもなく、なんの恐れも、なんの気負いもなく、

がしかし、そのあまりにも澄み切った歌声、
そしてその自信に満ち溢れた歌い節、

あのジュリー・アンドリュースのオリジナルにおける、
世界の映画の歴史を、そして音楽を塗り替えた大名作に、
勝るとも劣らない、どころか、遥かに凌駕する、と言っても良いほどの、
まさに、圧巻に次ぐ圧巻のメドレー。

テーマ曲であるサウンド・オブ・ミュージックから始まり、
マイ・フェイバリット・シングスとエーデルワイス。
そして極めつけは、CLIMB EVERY MOUNTAIN

全ての山に登れ、すべての虹を追いかけて、夢が叶うまで・・・

これぞ、音楽!
そして、これぞ、ハリウッド!
これこそが、その美学の集大成。

そのパフォーマンス、思わず涙がうるうると滲んでしまった。

そしてその真珠色のドレスから覗いたタトゥー。
いやあ、LADY GAGA やるなあ、やり過ぎるな。

何から何まで陳腐陳腐の現エンタメ界の中にあって、
このレディ・ガガの熱唱。
たかが5分にも満たないそのパフォーマンスで、
全てがペイした、あるいは、全てを覆してしまった、
そんな気分にもさせられた。

言葉なんていらない。演説なんて聞きたくない。

音楽を、そして、芸術を信じよう、そんな気にさせられた一瞬だった。

LADY GAGA 恐るべし!



プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム