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ニューヨークでラーメンと言えば

Posted by 高見鈴虫 on 04.2015 ニューヨーク徒然
かつてはラーメン戦争というぐらいにラーメン屋の乱立したニューヨーク。

古くはどさん子、そして、サッポロ、
あるいは、麺くい亭、そして、セタガヤの凋落の末に、

いまはラーメンとっと、
あるいは、
既にニューヨークのラーメンのアイコンとまでなった一風堂。

しかしながら、
ぶっちゃけ、俺はこの一風堂があまり好きでない。



ラーメン一杯に20ドル?しかも2時間待ち?

そしてそれだけ苦労してGETしたラーメンが、なんとなくあまり美味しくない。
洗練された豚骨風味、とのことなのだが、
なんかそれが、どうも嘗てそればかり食っていた
「うまかっちゃん」とダブってしまう気がするのである。

そして一風堂に大挙として押し寄せる客の米人たち、

そのひとりとしてろくに箸も持てない、というか、
ぶっちゃけ、べちゃべちゃに伸びきって丼から溢れそうにまでふやけた麺を、
不器用に舌を出して啜っている様、
あまり食欲をそそる光景にも見えない訳だ。

がしかし、俺も日本人である以上は、無性にラーメンが食べたくなる時がある。


俺的には、ニューヨークでラーメンの王様といえば、まさに「ミンカ」な訳だが、

なによりも遠い、のと、実はうちのかみさんが、
この「ミンカ」のラーメンがあまり好きでないらしい。
ちょっとあまりにやりすぎ、ということらしい。

と言う訳で、妥協点と言えるのが「タバタ・ラーメン」である。

田端のラーメン屋で修行されたというビルマ人の方の経営なのだが、
このタバタ・ラーメンの担々麺、普通、というか、ちゃんとしっかりおいしい。

場所的に41丁目のポート・オーソリティの後ろ、という辺鄙なところにあるのだが、
それもなんとなく、下町風情、という感じでなかなかの雰囲気である。

という訳で、我が家においてはラーメンと言えばタバタであった訳なのだが、

先日、犬の散歩の途中で通りかかった訳なのだが、そのあまりの行列に気を引かれて覗いてみれば、
なんと日本食や、それも、ラーメン屋さんという。

へえ、アッパーウエストにラーメン屋かあ。

この、「JIN ~ ジン」というラーメン屋。

改めてその凄い行列である。

コリアンのオーナーさんとのことだが、もう、手加減なしに濃厚過ぎるぐらいのその豚骨ラーメン。

うーん、なかなか、である。

極細の麺がまさしくこりこりシコシコして豚骨スープにぴったり。

思わず、太麺の味噌ラーメンから、唐揚げから、チャーハンまでもオーダーしてしまって、
腹いっぱい過ぎて倒れそうである。

ようやく、ようやくと言った感じで、
ここアッパーウエストサイドにもまともなラーメン屋が誕生したようだ。
これならばわざわざ地下鉄にのって、
「ミンカ」あるいは「タバタ」に行かなくてもいいじゃないか。

やっぱね、ラーメン屋は近所になくっちゃな、と。

ちょっと救われた気分であった。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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